11月9日11月9日ロッテのボビー・バレンタイン監督（55）が9日、李承燁内野手（29）に“MVP指令”を出した。10日に韓国、台湾、中国と初代アジア王座を争う「KONAMI CUP アジアシリーズ2005」（東京ドーム）が開幕する。同監督はこの日の公式練習後、「李が大活躍してMVP賞品の車を射止めるよ」と、負傷欠場の福浦に代わって一塁を守るアジアの大砲に、期待していた。
シーズンのトリを飾るのは、03年に“アジア記録”の年間56発をマークしている李をおいてほかにいない。この日、ロッテナインは東京ドームで公式練習。初代アジア王座へ意欲を燃やす李はシート打撃、フリー打撃で、特大のサク越えを連発した。そんな姿にバレンタイン監督も「彼はシーズンを通じてプレーの質が高くなった。大活躍してMVP賞品の車（車種未定）を射止めるよ」と、期待を込めてMVP獲得を命令した。
10日の初戦で対戦するサムスンの一員として、かつて韓国シリーズを制した。その後、04年にロッテへ移籍。今年、31年ぶりという日本一に貢献した。その上、古巣を倒してのアジアシリーズ優勝となれば、これ以上ない締めくくりとなる。バレンタイン監督は「一塁を守らせる」と明言。打順も、シーズン中は26試合にとどまったクリーンアップでの出場が濃厚で、最高の舞台は整った。
韓国では、李は勝負強い打者としても認知されている。シドニー五輪では、予選リーグで松坂から2ラン。3位決定戦でも決勝二塁打。シーズン56本塁打も、最終戦で打った。04年開幕戦では、西武松坂から公式戦初打席で初打点となる先制適時二塁打を放つなど、節目での活躍が目立つ。
そんなドラマティックな李が所属する日本一ロッテと、韓国王者サムスンが初戦から激突するとあって、会場となる東京ドームには、9日から韓国メディアが集結。増設された約50人分の記者席を埋め尽くした。韓国でもテレビで生中継されるということもあり、韓国メディアも大いに盛り上がっている。
そんな中、本人だけが「MVPよりも自分のベストを尽くすことが大事。相手先発のバルガスはビデオで見る限り、小さいスイングが効果的なようですし。本塁打よりチームの勝利につながる適時打を打ちたい」とあくまで冷静。その言葉が逆に、試合での大爆発を予感させた。
東京ドームの汚れが味方する？サムスンは、ドーム球場になれていないため、公式練習のノックでは高いフライを何度も打ち上げて感覚をつかもうとしていた。宣銅烈監督は「ドーム経験者が4、5人いるし、今日の練習後に選手に聞いたらたいした問題はないと言っていた」と語った。金翰秀（キム・ハンス）内野手は「99年に東京ドームでプレーしたときは天井はもっと白かったよ。ホコリなのか黒くなっていたので問題ないだろう」と笑い飛ばしていた。ロッテ戦で先発する元中日のバルガスは「日本は強いが、我々も強い。いい投球をしたいね」と力強く語った。
11日のロッテ戦に昨年15勝を挙げたエース、陽建福をぶつける。劉栄華監督が「日本戦は1番経験豊富な投手でいくと考えている」と話し、10日の初戦の先発にはパナマ出身の戦玉飛を指名。戦は「第1回大会に出られて光栄。対戦が楽しみ」と闘志を燃やしていた。
唯一の選抜チームで大会に臨む。実力的には下位に位置すると思われるが、ロッテで70年代にプレーしたラフィーバー監督以下、ナインは番狂わせに燃えいる。同監督は「日本は経験豊富。韓国も台湾も強敵。今回の大会は自分達の実力を試す良い機会だ」と闘志を見せる。さらに「今後10～15年以内には、中国がアジアの教護になっていると思うよ」と話した。
プロ野球のアジア王者を決める「KONAMI CUP アジアシリーズ2005」が10日、東京ドームで開幕する。アジア制覇を狙うロッテのボビー・バレンタイン監督（55）は小林宏の先発を明かした。10日に対戦する韓国・サムスンは決勝で再戦する公算も大きいだけに、そこにはボビー流の“撹乱作戦“がありそうだ。
アジアNO.1への大事な初戦。バレンタイン監督は自ら先発投手を暴露した。
日本シリーズでは阪神に予告先発を提案し、まんまとロッテのペースに引き寄せたが、今シリーズでは予告先発は決められていない。にもかかわらず一方的に先発を明かした背景には、したたかな戦略がある。
初戦のサムスンは実力的に他の2チームより上で、決勝での再戦が予想される。決勝では、勝ち頭（15勝）の渡辺俊を登板させる予定だが、渡辺俊が80キロ台の変化球を駆使する下手投げに対し、小林宏は140キロ台後半の本格派上手投げ。予告でサムスン打線に速球派の意識を高め、“渡辺俊へのリレー”となれば相手は撹乱されること間違いない。
アジア王者まで、残り4試合。最後の最後までボビー流でシーズン4冠を目指す。
今大会ではドーピング検査が実施され、ロッテが日本のプロ野球単独チームとしては初めて対象となる。来年実施のWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）でも五輪仕様の検査が実施されるため、国際規格に合わせるもの。
ただ現存の国内球場で正規の条件を満たす検査室を備えているのは札幌ドームだけで、今回は東京ドームに臨時検査室を設置。全7試合を対象とし、無作為に選ばれた選手（1次リーグは1人、決勝は2人）が尿検査を受ける。ロッテではトレーナーから「かぜ薬などを服用する際には必ず相談すること」と要請が出ている。
第1戦で先発する小林宏はリラックスした表情で軽めの調整。サムスン打線はビデオなどで研究済みで「スイングが早く、変化球の対応がいい」と警戒した。開幕投手、国際大会は共に初体験。「とても光栄なこと。日本代表として出るので、恥ずかしくないプレーをしたい。（現在の状態は）100％です」と意気込んでいた。
李承燁は来日前に在籍した古巣との対戦に期待を膨らませた。福浦の故障欠場でバレンタイン監督は『一塁』での出場を明言。韓国では生中継が予定されており「ベストを尽くす姿をファンにお見せしたい」と笑顔。サムスン在籍時に、アジア記録の56本塁打をマークしたスラッガー。しかし「勝利につながるタイムリーを打ちたい」と、今大会ではコンパクトなスイングを心がけるつもりだ。
アジアNO.1の座をかけて4ヶ国のチームが争う「KONAMI CUP アジアシリーズ2005」は10日、東京ドームで開幕する。31年ぶりの日本一に続き、初代アジア王者を目指すロッテは第1戦で韓国サムスンと対戦。2年前までの古巣と因縁対決となる李承燁内野手（29）は、公開練習で12本のサク越えを放つなど“古巣討ち”に万全の態勢を整えた。
成長した姿を見せつけたい。古巣との1戦を翌日に控えたフリー打撃。李のバットから乾いた打球音が響き渡った。42スイングで12発。来日2年目で30本のアーチをマークしたパワーを存分に披露してみせた。
「とにかく早く試合をしたい。今季はいいシーズンを送れた。全ての力を試合の中でお見せしたい」。燃える心は抑えきれない。初戦先発の小林宏、守護神・小林雅と共に臨んだ会見では、最後まで笑顔を見せることはなかった。
03年にはアジア記録となる56本塁打をマークした韓国の至宝。しかし、来日1年目の昨年は韓国時代からのウイークポイントだった内角を執拗に攻められ、14本塁打に終わる屈辱を味わった。
それでも2年目の今季は、打撃フォームを修正。ステップをこれまでのクローズ気味から真っすぐ踏み出すことで弱点を克服。日本シリーズ第4戦では阪神・杉山の内角スライダーを右翼席に叩き込み、31年ぶりの日本一に貢献した。それだけにバレンタイン監督も「MVP賞品である車（フォルクスワーゲン・ニュービートル）を射止めるんじゃないか」と李をキーマンに挙げた。
「日本のレベルは十分知っている。それでもサムスンを格下だと思っていたらやられる」。1発勝負では油断は禁物であることも十分承知している。だが、自らの、そして日本一球団のプライドに懸けても負ける訳にはいかない。
「MVPよりも勝利に貢献する安打を打ちたい」。勝つことが母国、そして古巣への恩返しになる－。ライオンキングのバットがロッテをアジアチャンピオンへと導く。
身上の「守りの野球」通り、守備練習に時間を費やしたサムスンのソン・ドンヨル監督は「いい仕上がりだ」と満足感を漂わせた。来日前に案じた「慣れないドーム」も「問題ないね」と笑顔を浮かべた。
母国、しかもサムスン出身の李承燁との対戦に注目が集まる。「関心が高いのは分かるが、李ばかり気にしては投手が乱れる」と意識過剰を戒めた。ロッテとの初戦に起用するのはバルガス（元中日）で、エースのペ・ヨンスは決勝に温存した。
「ヘラクレス」の異名を持つ主砲・シム・ジョンスが右肩手術で欠場。代役4番候補のキム・ハンスは「体調はいい」と快打を飛ばした。宣監督は「先制点がカギ。リードを奪えば8回からでもオ・スンファンを投入できる」と勝算を立てていた。
バレンタイン監督が“アジアの大砲”のMVP奪取を予告した。「きっと大活躍して、賞品である車（フォルクスワーゲン）を射止めてくれると思います」と、ボビーは今大会のキーマンとして李を名指し。さらに、本来の守備位置である一塁起用も明言した。
まさに水を得た魚のようだった。昨年、福浦との一塁争奪戦に敗れたこともあり、今年もDH、左翼での出場がほとんどだった。その福浦が「鼠径ヘルニア」の手術のため、今シリーズを欠場。「一塁で出るのは僕にとってありがたいこと。短期決戦でベストを尽くしたい」と笑みがこぼれた。
待ちに待った今季最後の大舞台。初戦は10年間、在籍していた古巣・サムスンとあって「とにかく早く試合がしたい」と胸を躍らせている。「タイムリーを打って、強い印象を残したい」最後はMVP奪取に色気を見せたライオンキング。猛打で初代アジア王者、そしてMVPをたぐり寄せる。
サムスンの「ヨン様」がロッテの「スン様」に挑戦状を叩き付けた。サムスンのエース右腕・裴英洙（ぺ・ヨンス）投手（24）が、13日の決勝戦での先発を早くも直訴。兄貴分のロッテ・李承燁を封じ、アジアの頂点に上り詰めることを誓った。
誰よりも尊敬している。だから、絶対に抑える。サムスンの貴公子・ヨン様にとって、李はキョンブク高校の5年先輩。李が韓国を離れるまでの4年間、サムスンで共にプレーし、弟のように可愛がってもらった。「すごく親しくしている。抑えるために最善を尽くしたい」昨年17勝、今季11勝とエースに成長した姿を見せつけたいとの思いが強い。
ヨン様の武器は安定した制球力と高速スライダーだ。宣監督も「今は少し調子を崩しているが、13日には最もいい状態になるだろう」と期待を寄せている。「一生懸命投げます」最初で最後になるかもしれない決勝戦での真剣勝負が、とにかく待ち遠しい。
ロッテのボビー・バレンタイン監督（55）の来季続投が大筋で合意に達したことが9日、分かった。推定年俸3億円超の3年契約で球団側と妥結。優勝、日本一達成時の出来高を含めれば、3年総額で最大1000万ドル（約12億円）に上る大型契約となる。
日本一監督のメジャー流出が阻止される見通しとなった。1日にはバレンタイン監督と重光オーナー代行が会談したが、交渉は不調。その後は海外出張中の重光代行の指示を受け、球団幹部が協議を重ねてきた。この日までに、10月下旬に用意していた3年10億円（出来高含む）から条件を上乗せ。一時は3年15億円の破格条件も検討したが、双方が歩み寄り、妥結に至った。
8日には瀬戸山代表が「あとは来年の構想を（監督に）発表してもらうだけ」と明言。細部の条項がクリアされれば正式契約が結ばれる。球団幹部は「ほぼ大丈夫だと思います」と残留が決定的となったことを明かした。
方向性が見えたことで、球団はファンへ“ボビー残留”を伝える。10日には瀬戸山代表がラジオ日本の「いってらっしゃ～い！」（6時半～）に出演。公共の電波を通じ、ファンに続投が決定的となった状況を報告する予定だ。
10日には重光代行が帰国。同日からアジアシリーズが開幕するため日程は流動的だが、2度目のトップ会談で正式契約が交わされ、“1000万ドル監督”が誕生する公算が高い。敏腕指揮官の引き留めに成功したロッテに、黄金時代が訪れることになりそうだ。
日本プロ野球選手会が12月6日に東京・恵比寿で、初のファン感謝イベント「LOVE BASEBALL！ FESTA 2005」を行う。古田（ヤクルト）、工藤（巨人）、今岡（阪神）ら21選手が参加し、ファンと交流する。
パ・リーグは9日、来季の公式戦日程を発表した。セ・リーグより1週早い3月25日（土）に開幕し、交流戦36試合を含め、今季と同じレギュラーシーズン136試合制で争う。
開幕戦は平成16年の上位3球団が主催権を持つため、西武－オリックス（インボイス）、ソフトバンク－ロッテ（ヤフードーム）、日本ハム－楽天（札幌ドーム）の組み合わせ。日本ハムは北海道移転3シーズン目で初めての開幕戦主催。全日程終了は9月27日。
本拠地以外の開催は今年より1減の58試合。ロッテは交流戦18試合を含む主催試合68試合全てを千葉マリンで開催する。楽天は8月8、9日にパ・リーグ初開催となる秋田県立野球場（こまちスタジアム）でロッテ戦を行う。
導入3年目のプレーオフは今年と同じスタイルで第1ステージが10月7日、第2ステージは10月11日から始まる。
パ・リーグは9日、来季の日程を発表した。3月25日開幕で、9月28日まで1球団当たり交流戦含めて136試合が組まれている。プレーオフ第1ステージは10月7日から、第2ステージは同11日からの予定。なお、日本ハムは北海道に本拠地を移転してから初めて開幕戦を札幌ドームで行う。またロッテの主催試合は全て千葉マリンで行われる。専用球場以外での主催試合なしは、パでは03年近鉄（大阪ドーム）以来。ロッテは71年（東京スタジアム）以来。
来年3月開催の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）で、日本が2次リーグに勝ち進んだ場合の会場が8日、アナハイムのエンゼルスタジアムに決まった。同スタジアムは米大リーグ、エンゼルスの本拠地。日本は1次リーグ（3～5日・東京ドーム）で韓国、台湾、中国と同じA組。12日から16日までの2次リーグには、1次リーグの各組上位2チームが進出し、A組はB組（米国、カナダ、メキシコ、南アフリカ）の上位2チームと同じ組になる。
初戦のサムスン戦で、小林宏が開幕投手を務める。バレンタイン監督が「秘密にすることはない」と明言。シーズン、プレーオフ、日本シリーズを通して初の大役に「大事な初戦を任されて光栄。疲れもとれたし、100％の力で投げる」と意気込んだ。11日の興農戦は清水が先発する。
バレンタイン監督の去就に関する米メディアの見方は、ロッテ残留に落ち着きつつある。4大ネットワークの1つ、FOX電子版は9日、「バレンタイン監督はロッテと4年総額2000万ドル（約23億円）の契約延長で話し合っている」と伝えた。また監督候補に挙げるドジャースについても「GM兼任で迎えない限りチャンスはない」としている。同じく候補に挙がるデビルレイズの地元紙セントピーターズバーグ・タイムズもこの日「採集候補から外した」と伝えた。
実行委員会が10日、都内のホテルで行われ、準支配下枠選手の導入について話し合われる。現行70人の枠のほか、育成を目的とした選手を保有しようと検討されてきた。9日には選手枠委員長の広島鈴木本部長がコミッショナー事務局を訪れ、打ち合わせを行った。鈴木本部長は「まだ公表する段階ではない。細部で決めるべきことは多いが、まず制度を作ってスタートさせたい」と語った。18日の大学、社会人ドラフトの後で、準支配下ドラフトの開催を目指している。
パ・リーグは9日、来季の日程を発表した。3月25日開幕で、1球団あたり交流戦を含めて136試合が組まれている。プレーオフ第1ステージは10月7日から、第2ステージは同11日から予定されている。なお、日本ハムは北海道に本拠地を移転してから、初めて開幕戦を札幌ドームで行う。また、ロッテの主催試合は、全て千葉マリンスタジアムで行われる。専用球場以外での主催試合なしは、パ・リーグでは03年近鉄（大阪ドーム）以来。ロッテは71年（東京スタジアム）以来となる。
王監督が来季開幕戦に全力を注ぐ。パ・リーグから来季の試合日程で3月25日の開幕戦（福岡ドーム）はロッテとの対戦が決定。今季は10勝10敗のタイ。だが、プレーオフ第2ステージで敗れ、日本シリーズ出場を逃した。王監督は「最初からガツンといくつもりで（開幕日の）25日に照準を合わせていきますよ」と開幕でのリベンジを誓った。
来年3月に初開催される国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）で、日本が2次リーグに勝ち進んだ場合の会場が、エンゼルスの本拠地エンゼルスタジアムに決まった。