わたしはかもめ2005年鴎の便り(11月)

便

11月12日

千葉ロッテ3−1チャイナ…アジアシリーズ

ロッテは0−1の5回、1死満塁からベニーが外角球を右中間へ二塁打し、3−1と逆転した。負傷した黒木を救援した小宮山が5回無失点と好投した。チャイナスターズは相手の失策で先制したが、その後は拙攻続きだった。

123456789R
チャイナ1000000001
千葉ロッテ00003000x3
ベニー
「どのバッターもバランスを崩されていました。初対戦の相手とは、初めのうちは難しいものですが、彼はタイミングの取りづらい一風変わったピッチングスタイルでした。自分の今の調子はベリー・グッド。」
黒木
「大丈夫です。左ヒザです。少ししびれたけれど、時間を置けば大丈夫です。降板は、早く下りた方がいいと思ったので…。」
小宮山
「打線が苦戦していたのでピッチングにゆとりがなかったけれど、0に抑えられて良かったですよ。第1回の大会なので成功させないといけないですね。でも、日本の強さも見せつけられて良かったでしょう。」
「2ヶ月ぶりのゲームでしたから。捕ることで精一杯でした(笑)。(相手投手は)ボールがメチャクチャ遅くて、戸惑ってしまいました。でも、こういう大会に出られて、いい経験になりました。」

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先発6人休ませて控えで中国撃破

さあ、アジア制覇へあと1勝だ。若手中心のロッテが、チャイナスターズ(中国選抜)に苦戦しながらも3−1で下し、3連勝を飾った。先発の黒木知宏投手(31)が打球を左ひざ上に受けて3回1失点で降板したが、リリーフした小宮山悟投手(40)が好投。4番に入ったベニーが5回、走者一掃の適時二塁打を放ち逆転勝ちを収めた。13日の決勝戦ではリーグ戦2位のサムスン(韓国)と戦う。ボビー・ロッテの集大成を見せて、パ・リーグプレーオフ、日本シリーズを制した勢いのまま、初代アジア王者を勝ち取る。

第1戦サムスン戦先発
1西岡
2今江
3フランコ
4サブロー
5
6ベニー
7橋本
8里崎
9塀内

第2戦興農戦先発
1西岡
2今江
3フランコ
4サブロー
5
6ベニー
7橋本
8大塚
9塀内

第3戦中国戦先発PO第1SPO第2S日本シリーズ
12123451234
1早坂0試合 .000 0HR××××××××××
2塀内15試合 .211 0HR××××××××
3フランコ129試合 .300 21HR
4ベニー98試合 .271 13HR×
5大松3試合 .143 0HR×××××××××××
6竹原2試合 .000 0HR×××××××××××
7井上28試合 .163 2HR×××××××××
82試合 1.000 0HR×××××××××××
9渡辺正20試合 .231 0HR×××××××××

第3戦中国戦投手PO第1SPO第2S日本シリーズ
12123451234
先発黒木3試合 2勝 4.58×××××××××××
中継ぎ小宮山23試合 0勝 3.79×××××××××××
抑え小林雅46試合 29S 2.58××××

◇ベニーが逆転打

生涯ロッテを公言する主砲が、重苦しい雰囲気を打ち破った。1点リードされた5回裏1死満塁。前日11日に2本塁打を放っている4番ベニーが打席に立った。相手先発の張力はそれまで、チェンジアップを中心に緩急を使って好投。だがベニーは力ない外角直球を見逃さなかった。「得点が欲しいところで打てて良かったよ。打球が予想以上に伸びたね」。右中間へ走者一掃の逆転適時二塁打を放ち、ロッテの今大会3連勝を引き寄せた。

既に決勝進出を決めていたとはいえ、バレンタイン監督は、ただの消化試合にはしなかった。前日に続きスタメンに名を連ねたのはフランコ、ベニー、塀内の3人だけ。ポジションは全て入れ替えた。大松、竹原の新人コンビも5、6番で起用。同監督は試合後「ウチのチームには良い若手が揃っている。ファームの日本一も勝ち取ってくれた。その彼らにこの大舞台で経験を積んで欲しかったんだ。良い仕事をしてくれたよ」と納得の表情を見せた。

初回に先制される苦しい展開だったが、今季の戦いぶりと同じく、全員で乗り切った。黒木をリリーフした小宮山や、2人の正捕手(里崎、橋本)を休ませた辻は存在感をアピール。普段は控えの二塁手早坂は、7回表の守備で二遊間の当たりを好捕。渡辺正にグラブでバックハンドトスし、併殺を完成させた。中国ラフィーバー監督も絶賛する守備だった。

13日には初代のアジア王者をかけて戦う。ベニーはこの日の試合後、「明日はチーム全員でベストを尽くして、勝つ!」とスタンドに向けて叫んだ。大リーグ関係者はバレンタイン監督について「ボビーやラルーサ(カージナルス監督)は、どんなチームを率いても勝てる手腕がある」と評する。決勝ではナイン、監督、コーチ、そして“26番目の選手”であるファンまで一体となった、ボビー・ロッテの集大成を見せる。

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ポストシーズン初登板黒木&小宮山でM1

チームの危機を救ったのはベテラン右腕、小宮山だった。先発黒木が打球を受けての降板。4回以降をロングリリーフした。1点ビハインドの場面で登板しながらも、チャイナ打線を5回3安打に抑え、逆転勝利を呼び込んだ。「(チャイナとは)レベルの差はありますから、抑えなければ、と思っていた。結果、ゼロでよかった」。失点が許されない重圧の中でも、気持ちと制球力は乱れなかった。

アクシデントが生じたのは3回。無死一、二塁で先発黒木がチャイナ楊の打球を左ひざ上にダイレクトで受けた。そのまま小飛球となり、二塁手がとって一−遊と渡り、飛び出していたランナーが帰れず、珍しい三重殺でピンチは逃れた。黒木にもケガはなかったが、この回で降板。小宮山は「ぶつかった瞬間から準備した。少しバタバタした」と振り返ったが、4回からいざマウンドに立つと冷静そのもの。100キロ台のカーブで打者の目線を上下させ、ベースの四隅へ丁寧に直球を投げ込んだ。

プロ14年目。日本球界を牽引してきたベテランは、アジアシリーズの意義も口にした。「この大会を2回目以降も続けるためには成功に終わらせないと。そういう意味では日本の強さを見せられて良かった」。チームは3連勝。珍しく打線が4安打と沈黙しても、頼もしい投手スタッフがいる。05年ロッテの強さの理由を物語る勝ち方でもあった。

◇サムスン相手!!渡辺俊で迎え撃つ、ボビーが先発指名

バレンタイン監督は、13日の決勝の先発にシーズン15勝の渡辺俊を指名した。渡辺俊はこの日、チャイナ戦前の練習で軽めのランニングを中心に最終調整して備えた。チームは今大会期間中、都内のホテルに宿泊しているが、試合後に自宅へ帰宅。「最後の試合なのでいい形で終わらせたい。シーズンと同じ気持ちで投げたい」と意気込んでいた。

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ロッテ1次リーグ全勝!小宮山5回0封、負傷の黒木をリリーフ[サンスポ]

黒木−小宮山とつないでロッテが3連勝で予選を終えた。既に1位通過で決勝進出が確定しているボビー・バレンタイン監督(55)率いるロッテは、主力を温存したメンバーながらも3−1でチャイナスターズ(中国選抜)を退けた。決勝は13日、午後6時から行われる。

かつての両エースが、アジアの舞台で輝きを放った。先発の黒木が3回4安打1失点(自責0)で抑えると、続く小宮山は緩急自在の投球で5回3安打無失点。ベテランの活躍で、チャイナに勝ち、アジア王者まであと1勝に迫った。

「申し訳ないが、レベルの差がある。しっかり抑えないといけなかった。日本の強さを見せることができたと思う」。

確実に実力をつけてきている中国。成長を認めた上で、40歳のベテラン右腕は、現状の力の差を説明した。

だが決してあぐらをかいている訳ではない。勝てない時代を知るベテラン達は、どこまでも勝利に貪欲だった。

3回無死一、二塁では、楊国剛のライナーを黒木が左ひざを伸ばして防ぎ、打球は二塁・早坂のグラブに収まった(二直)。身をていした守備に走者は戻れず、奇跡の三重殺を完成させた。このプレーで交代し「とても残念」と悔やんだが、その後もベンチに残って声援を送り続けた。

ベテランがつないだ勝利に、バレンタイン監督は笑顔。さらに、決勝に向け主力を温存できたことにも満足顔だ。ベニー、フランコ以外は、控え選手がスタメンに名を連ねた。

「たくさんのお客さんの前で、いい経験を積んでもらいたかった。全員が、誇りに思える活躍をしてくれている」とバレンタイン監督はベテランも若手もたたえた。

3連勝で13日の決勝に進んだボビー・ロッテ。今季のラストゲーム。初代アジア王者は目前だ。

◇ボビーがラフィーバー監督にプレゼント

バレンタイン監督が試合後の公式会見場でチャイナのラフィーバー監督に「コレ、プレゼントデスネ」と背番号2の入ったロッテの自分のユニホームを贈った。現役時代にロッテでプレーした経験があるラフィーバー監督はすっかり感激の様子で「中国に野球博物館をつくって、これを飾りたい」と満面に笑みをたたえていた。

◇チャイナが今大会最高の試合

投手陣が踏ん張り、今大会最高の試合をみせたものの、2点差の惜敗。先発・張力が5回途中3安打3失点の好投をみせれば、2番手・趙全勝も打者14人に対し、1安打無失点と意地をみせた。ラフィーバー監督は「私達にとって最も大きな大会だった。ロッテは守りが素晴らしい」と、地元開催となる3年後の北京五輪に向けて刺激を受けていた。

◇渡辺俊が燃える!“最終戦”飾る

13日に行われる決勝戦は、満を持して渡辺俊が先発。今季の快進撃の立役者が“最終戦”のマウンドに立つ。チャイナとの試合中は「ずっとジッとしていた」と翌日の試合に備え、集中力を高めていたサブマリン。チームトップの15勝を挙げた今季の締めくくりに「最後の戦い。シリーズ中と同じ気持ちで投げたい」と静かに闘志を燃やした。

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ロッテ3連勝、小宮山“今季1勝”[スポニチ]

初代アジア王者を決める「KONAMI CUP アジアシリーズ2005」が12日行われ、ロッテがチャイナスターズ(中国)に3−1で逆転勝ちし、3連勝。2番手で登板した小宮山悟(40)が5回を3安打無失点に抑え“今季初白星”を飾った。ポストシーズン8連勝のロッテは、13日の決勝でサムスン(韓国)とアジア王者と賞金5000万円を懸けて対戦する。

苦しい時にこそ頼りになるのがベテランだ。0−1と重苦しいムードが漂う4回から小宮山が登板。3回、黒木が左ひざに打球を受けると「ぶつかった瞬間から準備した」と40歳右腕は冷静に状況を分析していた。

小宮山
「申し訳ないが、相手とレベルの差はあった。それでも打つ方が苦戦していたのでゆとりはなかった。しっかりと抑えないといけないと思った。」

風の吹かないドームでシェイクは揺れない。魔球封印を決断するとカーブ、スライダー、シュートに130キロ後半の直球を内外角に投げ分けた。5回、ベニーの右中間二塁打で逆転した後も、丁寧な投球スタイルは変わらない。6、7回には先頭打者を出塁させたが、後続を内野ゴロ併殺に仕留めた。

「今日はコントロールがよかったので左右にボールを散らせば、そんなに打たれないと思っていた」と日米で培った“不惑投法”でチャイナスターズ打線を幻惑。今季は敗戦処理の“汚れ役”に徹したため未勝利に終わったが、初代アジア王者を決める国際大会で昨年8月25日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、444日ぶりの1勝を飾った。

これで予選リーグ3戦全勝。ポストシーズンは8連勝だ。「シーズンから好調をキープしている。小宮山は期待している全てを出してくれる」とバレンタイン監督。交流戦、リーグ制覇、日本一に続く4冠まであと1勝。「まだまだ気持ちは20代だよ」。おどける40歳右腕は13日の頂上決戦でも登板指令が来ることを待ち望んでいる。

◇ベニー連日のヒーロー

1点を追いかける5回1死満塁から、ベニーが走者一掃となる逆転右中間二塁打。「点が欲しいところで打ててよかった」と親指と小指を立てるハングルーズで喜びを表した。11日の興農戦では2打席連続アーチを放つなど絶好調。8月8日の日本ハム戦(千葉マリン)以来となる4番での活躍に「決勝でもチーム一丸となって頑張るよ」と笑顔だった。

◇黒木痛〜い降板

ポストシーズン初先発の黒木がアクシデントで無念の途中降板となった。3回無死一、二塁でヤン・グォガンの打球が左ひざ上を直撃。これを二塁手・早坂がダイレクト捕球すると一塁、二塁へ転送しての三重殺で事なきを得たが、しびれが引かない黒木はこの回限りで降板。試合後は「もう少し時間があれば大丈夫と思ったけど残念」と苦笑いを浮かべていた。

◇苦戦にブーイング

「26番目の選手」としてチームを支えるサポーターから珍しくブーイングが巻き起こった。初回に先取点を許す悪送球をした辻の凡退でゼロ行進が続いた4回、井上が4連続三振を喫した8回、約2万人が「ブ〜」の大合唱。3、4番の両外国人以外は控えメンバーを先発起用。ファンの抗議が耳に届いていたバレンタイン監督だが「主に2軍で日本一になった選手達に大舞台を経験させたかった」と若手の健闘を評価していた。

◇チャイナスターズ、健闘に笑顔

チャイナスターズのナインには笑みが浮かんでいた。若手主体とはいえロッテに1−3と健闘。初回2死二塁、ホゥ・フェンリャンの捨て身の三盗が悪送球を誘って先制。今大会初めて奪ったリードを5回まで保った。中国リーグ3冠王のジャン・ユフェンが体調不良で欠場。主戦のワン・ナンも登板できなかった。それだけにラフィーバー監督は「選手を誇りに思う。言い訳はしないが、負傷者が出た中、全力を尽くし、最高の経験ができた」と胸を張った。

小林雅から安打したチェン・ジェは「このチームは08年北京五輪に向けて編成された。力をつけていると実感できた」と3年後に向けた手応えを得た様子。参加に意義がある、歴史的な1歩だった。

◇韓国・サムスン、執念エース投入

ソン・ドンヨル監督がエース投入で流れを引き戻した。決勝戦先発を予告するペ・ヨンスを7回に起用。「1回程度投げても大した問題じゃない」という本人の志願と「東京ドームと打者相手に慣れさせる意味。明日の緊張感も和らぐ」というソン監督の思惑だった。韓国シリーズの10月16日以来、中26日のペは12球で3人切り。「明日も投げる。ベストの状態だし、VTRで研究もした。明日は優勝すると思っている」と強気だった。初代アジア王者への執念がにじむ。キム・ウンリョン球団社長は「お祝いはアジアシリーズの後にとっておこう」と祝勝会延期を宣言。サムスン応援席には一昨年までの同僚、李承Yが陣取り、古巣との決勝再会を喜んでいた。「あすもいい試合ができる」。ソン監督は不敵に笑った。

◇台湾・興農 自滅…あと1点

あと1点が届かず決勝進出を逃した。リォ・ロンファ監督が「打線は諦めることなく反撃したが、序盤の失点が痛かった」と指摘したように、守備面で自滅。初回に先発マルティネスが3四死球で無死満塁のピンチを招くと、2本の犠飛と失策で3失点。2回にもタイムリー失策で1点を許した。それでも同監督は「この大会を心から楽しんだし、貴重な経験も得た」と最後は笑顔で球場をあとにした。

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ロッテ3連勝でM1[報知]

◇KONAMI CUP アジアシリーズ2005

予選1位での決勝進出を決めていたロッテが、第1試合でチャイナ(中国)に辛勝した。若手主体の先発メンバーが拙守と貧打を繰り返す中、MVP最有力候補のベニーが5回、右中間に3点二塁打を放ち逆転勝利。第2試合は、サムスン(韓国)が、興農(台湾)に競り勝ち、初代アジアチャンピオンをかけた13日の決勝戦は、ロッテとサムスンの間で争われることになった。

痛烈なブーイングがドームを包み込んだ。格下のチャイナに手も足も出ない。若手主体の“1.5軍”で臨んだ消化試合。拙守で先制点を許したばかりか、最速130キロ未満の遅球に凡打の山。4回のスコアボードに「0」が刻まれた瞬間、ロッテ・ファンから怒声が鳴り響く。容赦ないブーイングで、日本一のプライドに火がついた。

「大きな大会で大切な一員としてプレーできるのは幸せなことだ」。劣勢をはね返したのは、絶好調男のベニーだ。1点を追う5回1死満塁。外角低めの直球を右中間に運んだ。走者一掃の3点二塁打。前夜の連発に続き、再びハワイアン・パンチが試合を決めた。

試合前から、決勝進出は確定済み。バレンタイン監督は2軍選手中心でオーダーを組んだが、力の差は明らかだった。「日本でプレーするのは難しい」とボビーが評したレベルの相手。負ければ歴史的屈辱となる1戦を、ベニーが救った。

大苦戦の中でも、勝利の女神はロッテにほほ笑み続けた。3回無死一、二塁では、劉広標のライナーがマウンドの黒木を直撃。しかし、打球は地面に落ちることなく二塁・早坂のグラブに収まり、奇跡の三重殺が完成した。「今まで見た中で1番不思議なトリプルプレーだった」とボビー。黒木が負傷降板すると、2番手・小宮山が5回無失点に抑えた。

3連勝で決勝へ。あと1勝で初代アジア王者の栄冠が手に入る。「チームメート全員と一丸となって全力で勝ちたい」とMVP最有力のベニー。今季最後の大一番。成熟したトータル・ベースボールで、ロッテが王座を射止める。

◇小宮山初勝利

重苦しい空気を一掃したのは、不惑の右腕だった。2番手・小宮山が老かいな投球で5イニングを零封。先発・黒木の負傷交代、味方打線の沈黙にも「(チャイナとは)レベルの差があるので、しっかり抑えないといけないと思った」と気持ちを切らすことはなかった。自身の“今季初勝利”を飾ると共に、チームの3連勝を呼び込み「日本の強さを見せられて良かった」と笑みを浮かべていた。

◇初の先制点も

初回に今大会初の先制点を挙げたが、逆転負け。初勝利は飾れなかった。が、投手陣はロッテ打線を4安打に抑えるなど大善戦。ラフィーバー監督も満足げだった。試合後、バレンタイン監督から古巣・ロッテのユニホームをプレゼントされた指揮官は「これを中国の野球博物館に飾りたい。日本でやっていることを中国に取り入れたい」と目を細めた。9回、小林雅から内野安打した4番・陳哲も「我々は北京五輪を目指して戦っているが、今日の試合で大きな力がついていると確信した」と力強く話した。

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王監督提言“日本がアジアのリーダーに”[スポニチ]

ソフトバンクの王監督がアジア野球発展のため、日本がリーダーシップを取るべきと提言した。「アジアの中で日本は野球の先進国。今後どんどん交流していけばいい」。前日に中国代表のラフィーバー監督と電話で会談。中国チームの強化策については「中国南部の沿海州に球場を造り、1年中試合ができる環境を整えればいい」。また「選手会とクリアすべき点はあるが、野球界の発展にはいい」と外国人選手のアジア枠導入にも賛成していた。

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ニッポン放送の横浜株、TBSが買う[報知]

フジテレビ・グループが横浜とヤクルトの2球団の株を保有している問題で、横浜の親会社であるTBSが、ニッポン放送の持つ約30%の横浜株を買う準備を進めていることが12日、分かった。フジ側は売却ができれば、野球協約183条にある「球団の2重保有」の違反ではなくなる。同様に球団の2重保有問題が指摘されている楽天は、窮地に追い込まれることになりそうだ。

4日のオーナー会議でも議論となったフジ・グループのヤクルト、横浜両球団の「2重保有」騒動。その問題の収拾へ、手を挙げたのは横浜の親会社・TBSだった。

都内で取材に応じた横浜・若林貴世志オーナー(63=TBS副社長)は、ベイスターズ株の売却先はフジ・グループ側が主導権を握ることを前置きした上で「最終的に残りの約30%もTBSが買うことになるだろう」と現行の約70%から100%所有になることでTBSが横浜球団を完全子会社化する意向を明かした。

子会社化することでのメリットは、指摘される「2重保有」からの解消。山中球団専務も「100%になることで2重保有などといった煩わしい問題がなくなる。経営面でも支障はない。今のところ、その方向になっている」と話した。

オーナー会議では、TBS株と楽天イーグルス株の同時保有が協約違反と指摘された楽天が「フジテレビも認められるのならば」と正当性を訴え、論議になった。根来コミッショナーはフジ・グループが、横浜の筆頭株主でないことから「実質的な支配権がない」と協約違反ではないとしていたが、筋を通すため書面を通じ、フジテレビに自発的な解消を迫っていた。

TBSが横浜株を100%保有することで、フジ・グループの2重保有問題は解決する。同時に楽天の“逃げ道”も封じることにもなる。オーナー会議で楽天はフジ側の疑惑を指摘したことで決議は見送られたが、それが解消されれば、今度こそ楽天は窮地に追い込まれる。

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決勝はロッテ−サムスン[ニッカン]

ロッテがチャイナスターズを3−1で破り、1次リーグ3連勝で1位で13日に行われる決勝に進出した。ロッテは主力組を温存。初回、チャイナに1点を先制され苦しんだが、5回に3−1と逆転。得意の継投で逃げ切った。第2試合は、サムスン(韓国)が興農(台湾)を4−3で破った。決勝は初代アジア王者をかけてロッテとサムスンが対戦する。

◇ベニー逆転決勝二塁打

ロッテ先発の黒木は1点を先制され、左足に打球を受けて降板。そんなピンチを4番に入ったベニーが救った。11日の台湾・興農戦で2発を放った主砲は、この日は5回裏1死満塁から走者一掃の右中間適時二塁打。「打ったのは直球かな。アジアNO.1になって気持ちよくシーズンオフを迎えたいから。打球が予想していた以上に伸びていたね」と話した。

◇黒木、打球受け3回降板

ロッテ先発の黒木が左足に打球を受けて降板した。初回に1点を許すと、その後は粘り強い投球。だが3回表無死一、二塁で、ライナー性の打球が左ひざ付近を直撃した。跳ね返った打球を二塁早坂がノーバウンド捕球し打者はアウト。一、二塁走者とも飛び出しており、早坂から一−遊と転送されトリプルプレーが完成した。だが黒木はこの回で降板。「ああいう形で交代してしまい、とても残念です。これから来年に向けて頑張っていきたいと思います」と話した。

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