わたしはかもめ2005年鴎の便り(11月)

便

11月20日

ロッテに24万人!パレードも日本一[ニッカン]

本拠地移転14年目でついに日本一パレードが実現した。ロッテの優勝パレードが20日、千葉市の中心市街地と球場がある幕張新都心の2ヶ所で行われ、合計で約24万人(主催者発表)の観衆で沿道は膨れ上がった。約18万人を集めたセ・リーグ覇者、阪神のパレードを大きく上回った。その後、千葉マリンスタジアムでの「ファンフェスト」でも約3万人と超満員であふれかえった。31年ぶりにパ・リーグと日本シリーズを制し、アジアシリーズ初代王者となったが、くしくも本拠地での胴上げがなかっただけに、選手もファンも来季こそは…の声が飛び交っていた。

ベイタウンに無数の紙吹雪が舞う。約70人の選手らを乗せたオープンバスなどが幕張メッセの交差点を左折すると、パレードを先頭で引っ張るバレンタイン監督には千葉マリンスタジアムが見えた。開放した片側車線と左側歩行者道路に、ファンが平行に延びている。悲鳴にも近い「ボビーッ」の掛け声。幕張海浜公園の交差点を前に、オープンカーから立ち上がって両腕を突き上げた。

直接、ファンと触れることはない。熱気だけで十分だった。千葉市中心市街地では7万人。幕張新都心では17万人から日本一、アジアNO.1の祝福を受けた。プレーオフ、日本シリーズ、アジアシリーズと3度の胴上げは千葉ではない。だが最後に待っていた24万人の歓喜は、胴上げとほとんど同じだった。

球場に到着後の日本一イベントで、選手会長の小林雅が挨拶する。「おかげで3回、ボビーを胴上げすることができました。残念なことに千葉のマウンドではできませんでした。来年は1から出直して、このマウンドの上でボビーを胴上げしたいと思います」。超満員の約3万観衆が沸き上がる瞬間だった。

バックスクリーンには縦27メートル、横25メートル、背番号26の特大ユニホームが掲揚された。バレンタイン監督は日本語で「来年も皆さんと一緒に優勝しましょう」と叫んだ。本拠地胴上げにこそ強い欲求は見せなかったが「ファンの皆さんと優勝の喜びを分かち合いたい」と話す。24万人プラス3万人の“本拠地胴上げ”で今季を締めくくった。

重光オーナー代行
「こんなに集まっていただけるとは…。地域の活性化にもなったんじゃないですか。天気も良かったですしね。」

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ロッテ優勝パレードに24万人[スポニチ]

31年ぶりの日本一に輝いたロッテの優勝パレードが20日、千葉市中心部と幕張新都心の2ヶ所で行われ、計24万人(主催者発表)が詰めかけた。ボビー・バレンタイン監督(55)はオープンカーに乗り込み、紙吹雪の中、ファンの声援に手を振って応えた。応援団とファンも3台のバスに乗り込んでパレードに参加。「26番目の戦士」と戦ったシーズンを象徴する優勝イベントとなった。

無数の紙吹雪が舞う中、バレンタイン監督は何度も手を振った。

バレンタイン監督
「人生で味わったことのない感動。世界最高のファンのおかげで夢を実現することができた。」

千葉市街地に7万人、幕張新都心に14万人。31年待ち続けたファンは、18万人を動員した阪神の優勝パレードを超える計24万人。川崎から本拠地が移転してから14年目の快挙にファンは歓喜の声を上げた。ゴールの千葉マリンでは3万1939人が出迎え、ファンフェストになだれ込んだ。

“ボビーマジック”は1、2軍合同のVイベントでも健在だった。球界初となるファン参加型のパレード。球団の公募に3万人が応募し抽選で選ばれた80人と外野応援を盛り上げた応援団の計120人が3台のバスに分乗した。前回日本一の74年に仙台応援団長を務めていた笠松将成さん(64)は最後尾のバスに乗り込むと「長い間、待った甲斐があった。選手達に感謝」と声を震わせた。

バレンタイン監督が住む幕張ベイタウンでのパレード招致に駆け回った鈴木勝彦さん(65)も「紙吹雪も成功。本当にいいものができた」。約300キロ分の新聞紙を縦7センチ、横5センチに切った紙吹雪が潮風に舞った様子に目を細めた。

沿道には「WE ARE NO.1」「来年のパレードも準備OK」などの横断幕も登場。「優勝できたのは皆さんのおかげ。こんなに人が集まってくれて感動した」と重光オーナー代行も満足げだ。「パレードは素晴らしかったですね。皆さん、大好きです」と指揮官。アジアも制し、次なる目標はワールドシリーズ王者との世界一決定戦。「来年、また一緒に戦いましょう」。ボビーは世界一のファンと共に新たな夢へと走り出した。

◇「バレンタイン通り」ができる!

バレンタイン監督の功績を称え、同監督が住む幕張ベイタウンに「バレンタイン通り」(仮称)ができる。この日のパレード(幕張新都心コース)でも出発地点になった富士見通り(250メートル)の名称を変えるもので、幕張ベイタウンの住民で球団と交流を図りながら地域活性化を目指す「ベイタウン・マリーンズ・クラブ」が近く千葉市に申請する。

伝え聞いた鶴岡啓一千葉市長(65)も「住民からそういう声が挙がっているなら問題ない。いい話だと思う」と快諾。また同市長は千葉マリンに優勝を記念したモニュメントを飾ることを明かした。優勝パレードでは6000万円以上の協賛金を確保。経費が5000万円で1000万円以上の余剰金を作成費に充てる。

◇MVP渡辺俊に高級車

年間MVPにはチームトップの15勝を挙げた渡辺俊が輝き、BMW社から31年ぶりの日本一を祝して4WD車が贈呈された。オプションを含めると700万円近くの高級車に「こんな凄いものをもらえるとは思わなかった。今まで乗っていた四駆は弟にあげて僕がこれをメーンに乗ります」とニッコリ。ファンフェストでは球団応援歌を熱唱して盛り上げた。

◇今度は千葉マリンで胴上げだ!

ファンフェストでは選手を代表して小林雅選手会長が「背番号26の皆さん、長いシーズンお疲れさまでした。皆さんのおかげでボビーを3回胴上げすることができました」と挨拶。ただ本拠地・千葉マリンでは1度も胴上げしていないため「来年は1から出直して、千葉マリンでボビーを胴上げしたいと思います」と語り、スタンドの大拍手を誘った。

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ロッテ27万人Vパレード!千葉市・幕張『バレンタイン・ストリート』[サンスポ]

31年ぶりの日本一に輝き、初代アジア王者にもなったロッテが20日、優勝パレード&ファン感謝イベントを合体させた『2005 日本チャンピオン ファンフェスト』を開催。27万を超えるファンが詰め掛けた。地元・幕張では、パレードのスタート地点となった通りを“バレンタイン・ストリート”と名付ける案が急浮上。千葉に新名所が誕生しそうだ。

無数の紙吹雪が舞うなかで、オープンカーやバスに分乗したバレンタイン監督、選手達は、誇らしげに手を振って声援に応えた。市の中心部と球場近くの幕張の2ヶ所で実施されたVパレードに駆けつけたファンは24万人。その後、球場で行われたイベントには今季最多の3万1939人が入場し、実に27万人超を動員した歴史的大イベントとなった。

バレンタイン監督
「来てくれてありがとう。ボクはとても楽しかった。(今季は)選手、コーチ、スタッフ、皆さん頑張りましたネ。今年のシーズンは、とても素晴らしいデスネー!!」

千葉マリンのスタンドに向かって、ボビーは得意の日本語で、ファンに優勝を報告した。

千葉初のVパレードに、指揮官の名前が地図に残る可能性が浮上してきた。2つ目のパレードのスタート地点になったのがマンションが立ち並ぶ『幕張ベイタウン』の富士見通り。そこが“バレンタイン・ストリート”と名付けられるかもしれない。

鶴岡啓一・千葉市長は「自治会などから話があれば、当然検討します」とコメント。通りは同タウンの私有地のため、住民の意見が重視されるが、住民側も前向きで、優勝パレード実行委員会に名を連ねる関係者は「今はありがちな名前なので、何か記念に残る名前がつくことは、いいことだと思います」と賛成。バレンタイン神社に続く千葉の新名所が誕生しそうだ。

私有地だけに米国のように英語で『VALENTINE st』と書かれた標識を立てたって構わない。ちなみに意味は異なるが「St」といえば、「聖人(Saint)」の略でもある。

「世界一のファンの皆さんの応援があって、夢を実現することができました。来年も皆さんと優勝しまショー」と叫び、ファンから大声援を送られたバレンタイン監督。マリンの“聖人”が来季も千葉を熱くしてくれそうだ。

バレンタイン神社
現在の“幕張名物”といえば、バレンタイン神社。JR海浜幕張駅前の商業施設『プレナ幕張』内にあり、監督の右手と握手すると、肉声のメッセージが流れる。プレーオフ期間中から、一時的に千葉マリンに運ばれている。また、千葉市は球場付近に記念モニュメントの製作を検討中。幕張がマリーンズ1色に染まりそうだ。

◇チームMVP・渡辺俊が高級外車ゲット!

今季のチームMVPに選ばれた渡辺俊が700万円相当の高級外国車をゲットし「大事に乗ります」と微笑んだ。ファン感謝イベントでは、リクエストに応えて球団応援歌「We Love Marines」を熱唱。予定外のパフォーマンスだっただけに「何でオレが歌ってるんだろう」と冷や汗をかいた。

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ロッテ6冠戦士に27万人[報知]

◇ファンも日本一!虎18万人に完勝24万人Vパレード

ロッテ人気が猛虎を超えた。31年ぶりのリーグ制覇、日本一を達成し、初代アジア王者に輝いたロッテの優勝パレードが20日、千葉市内の2コースで行われた。沿道に詰めかけたファンは、6日に行われた阪神Vパレードの18万人を上回る24万人。千葉マリンのファンフェスタには3万人以上が訪れ、合計27万人がナインを祝福した。

幕張の空に、歓喜の“初雪”が舞った。正午前、ロッテのV戦士を乗せたバスが幕張ベイタウン富士見通りを出発すると、沿道のファンやマンションのベランダから、大量の紙吹雪が乱れ飛んだ。

「よくやった!おめでとう」「来年も頼むぞ!」−。約17万人の“26番目の戦士”達から祝福され、ナインはあらためて31年ぶりの快挙を噛み締めた。日本シリーズMVPの今江は「本当に気持ち良かった。こんなに手を振ったのは初めて。来年もやりたい」と大興奮。

幕張新都心の前に行われた千葉市中央区の市街地パレードにも、約7万人が詰め掛けた。千葉マリンでの優勝報告セレモニーに集まった約3万人を合わせると「Vの祭典」に参加したファンはおよそ27万人。阪神が6日に行ったパレードの約18万人を上回り、日本シリーズに続く“完勝”となった。

約3200人の警備態勢の中、楽しい時間は無事故で終わった。14年前、ロッテの千葉誘致に携わった千葉市の林義之企画調整局次長は「千葉で大きなパレードなんて、30年前に銚子商と習志野高が甲子園で連覇したとき以来かな」と感慨深げ。千葉にプロ野球が根付いたことを証明した記念すべき1日となった。

◇千葉マリン前にV記念碑!!

鶴岡啓一・千葉市長は20日、千葉マリン前に優勝記念モニュメントを設置する考えを明かした。同球場での優勝報告セレモニー後、「(パレードの)協賛金が残るので、税金を使わずに作りたい。選手の手形をかたどるなど、いくつかのアイデアがある」と話した。地元企業などからのパレード協賛金が6000万円以上集まり、この日の支出は約5000万円で済む見込みのため“資金”は1000万円近く残るという。また、球場周辺の道路を「バレンタイン通り」などと命名することについても、鶴岡市長は「市が管理する道路で、市民が望めば考えられる」と可能性を認めた。

◇指揮官、常勝軍団を約束

27万人の声援を受けて、バレンタイン監督は決意を固めた。パレード後に開催されたファンフェスタ。マイクを握ると「来年も一緒に優勝シマショーネ!」と日本語で決意表明。弱小チームを「6冠」に導いた指揮官は、ロッテの常勝軍団化を約束した。

2005年は交流戦優勝に始まり、リーグ制覇、日本一、アジア一。未来を支える若手もまた、イースタンとファーム日本選手権を制した。「Dreams Come True!重光オーナーを始めとするフロントの皆さん、選手、裏方さん、そして世界最高のファンのおかげで夢を実現できました」今季の全タイトルを独占したボビーは、夢心地でファンの喝さいに酔いしれた。

パレードの幕張新都心コースは、ボビーの自宅付近からスタート。毎日のように自転車で千葉マリンに向かった道には、かつてないほどの人が集まった。自転車に乗りながら教材のCDで学んだ日本語で「今年のシーズンはどれも素晴らしかったですね。僕はとても楽しかったです」とファンに歓喜を報告。そして「V2宣言」が飛び出した。

本命として臨む06年シーズン。だが、指揮官の言葉は自信にあふれていた。「今日は人生の中で最高の感動を味わえた。来年もファンの皆さんと喜びを分かち合いたい」心に秘める最大の夢、世界一に輝くその時まで、ボビーの野心が衰えることはない。

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勝率1位に無条件でプレーオフ1勝[スポニチ]

パ・リーグの理事会が20日、宮崎市内のホテルで開かれ、来季導入3年目のプレーオフ制度の運営方式を検討。ソフトバンクなどからの提案を受け、第2ステージでレギュラーシーズン勝率1位チームに5ゲーム差以上で与えられていた1勝のアドバンテージを、無条件で与えるルール変更を決定した。また、第2ステージについて1位チームが全試合持っていた興行権を第3、4戦は下位チームに与えることも合わせて承認した。

理事会では、レギュラーシーズン勝率1位だったソフトバンクが2年連続プレーオフで敗退したことを重視。ソフトバンクと楽天が勝率1位をシーズン優勝と位置づけた上でプレーオフを実施するよう強く求めたが、他の4球団が反対した。村田繁パ・リーグ事務局長は「プレーオフを含めて年度連盟選手権(シーズン優勝)チームを決める当初の考えが引き継がれた」と説明。敗者復活戦やサドンデス方式などの改革案も出されたが、1位チームに対するアドバンテージを強化することで落ち着いた。

シーズン同率の場合は当該球団の対戦成績(勝敗も同じ場合は前年度の順位)で1位チームを決め、2、3位チームによる第1ステージは従来通りとすることも確認。07年のプレーオフ制度導入を検討しているセ・リーグとも歩調を合わせる方針で、小池唯夫パ・リーグ会長は「再来年以降は共同歩調。柔軟に対応したい」と話した。

◇ソフトバンク「仕方ない」

レギュラーシーズン勝率1位を優勝とする要望が却下されたソフトバンク・角田球団代表は渋い表情だった。前回10日の理事会で提案書も提出。無条件にアドバンテージ1勝というルール変更は見たが「野球協約(日本選手権シリーズ試合規定)を含めて議論した結果だから仕方ない。プレーオフに重きを置くということですよ」。同調していた楽天・米田球団代表も「シーズンの優勝もファンの楽しみだとは思うが、2対4で負けました」と話した。

ソフトバンク王監督
「1位通過でリーグ優勝と認めてもらえないのは残念なこと。でも2年間やってやっと1位チームに(無条件で)アドバンテージがつくのは大変大きな前進。来季も1位目指して頑張ります。」

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レギュラーシーズン1位に無条件で1勝…パ・POのルール変更[サンスポ]

パ・リーグは20日、宮崎市内で理事会を開き、来季のプレーオフについて、レギュラーシーズン1位球団に無条件で1勝のアドバンテージを与えることを決めた。また1位と2、3位による第1ステージの勝者による第2ステージは、これまで1位球団が全試合の興行権を持っていたが、来季は第3、4戦は下位チームが興行権を持つ。

野球協約の日本選手権シリーズ試合規定1条では「レギュラーシーズンの覇者(現行のパではプレーオフの勝者)が日本シリーズに出場できる」とあるが、ソフトバンクと楽天は「レギュラーシーズン1位は“優勝”と記録に残し、プレーオフの勝者が日本シリーズに出場できる」に協約を改定するよう主張した。しかし平成19年度からセが実施予定の「ポストシーズンゲーム」構想への合流を視野に入れ「セとの交渉で検討することを担保する」(オリックス・小泉球団社長)で合意。

また今季まで1、2位が同率の場合には2・3位間の第1ステージは行わないことになっていたが、来季は同率の場合には(1)当該間の対戦成績(2)前年度順位によって1、2位を決めて、3位との第1ステージを実施することになった。

ソフトバンク・王貞治監督
「1位通過でリーグ優勝と認めてもらえないのは残念なこと。でも2年間やってやっと1位チームに(無条件で)アドバンテージがつくのは、大変大きな前進。来季も1位目指して頑張ります。」

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勝率1位に1勝アドバンテージ[報知]

◇2年連続ソフトバンク敗退でパ来季プレーオフ改正

パ・リーグ理事会が20日、宮崎市内のホテルで行われ、プレーオフ制度の改正について集中討議された。来季のプレーオフは、第2ステージにおいてはシーズン勝率1位のチームに無条件に1勝のアドバンテージを与え、その代わりに第3、4戦の2試合の興行権を下位チームが持つことで各球団が合意、決定した。

04年から導入されたパ・リーグのプレーオフは、シーズン1位と2位との間に5ゲーム差があれば、1位チームに1勝のアドバンテージを与えるとしてきたが、来季はこれを撤廃。これにより第2ステージは4試合制になる。

上位2チームが同率1位でシーズンを終えた場合は、直接対決で勝ち数の多いチームを1位とし、それも同じ場合は前年度上位のチームがその年の1位になる。決定した改正案にはソフトバンクと楽天が異を唱えたが、最終的に合意。07年からセ・リーグもプレーオフ制度の導入を検討しており、パ・リーグとしてはその動向を見極め、共同歩調を取ることを視野に入れた上で、来季の新プレーオフ制度導入を図る。

◇王監督は渋々「大きな前進」

2年続けてアドバンテージに0.5ゲーム差届かず、悲劇を味わったソフトバンクは、1位通過すれば無条件で「1勝」が得られることで怒りを収めた。レギュラーシーズン1位球団をパ・リーグ優勝とする制度改革を提案し、却下された角田球団代表は「無条件での1勝を取り上げてもらったので、納得せざるを得ない」とポツリ。報告を受けた王監督も「1位通過を優勝と認めてもらえないのは残念だが、アドバンテージが1つ付くのは大変大きな前進」と評価を下した。

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来季パ・プレーオフ、1位に無条件で1勝[ニッカン]

パ・リーグ理事会が20日、宮崎市内のホテルで開かれ、2006年はレギュラーシーズン1位チームに無条件でプレーオフ第2ステージで1勝のアドバンテージを与えるルール変更を決めた。これまでは、同1位チームが同2位以下チームに5ゲーム差以上をつけた場合のみ、アドバンテージとして1勝が与えられていた。2位と3位チームが争う第1ステージは、ルールを変更しない。

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日本一ロッテが千葉で初のVパレード[ニッカン]

31年ぶりの日本一を達成したロッテの優勝パレードが20日、千葉市で行われた。川崎からの本拠地移転後14年目の快挙。ファンは「ロッテは千葉の誇り」と歓喜の声を響かせた。パレードは市中心部と、千葉マリンがある幕張地区の2ヶ所で実施。午前10時から始まった中心部のパレードには約7万人(主催者発表)が詰め掛けた。ボビー・バレンタイン監督や日本シリーズMVPの今江敏晃ら約70人が2台のオープン型バスに乗り込み、県庁までの約600メートルを20分かけてパレード。監督は満面の笑みで帽子を振り、沿道の声援に応えた。

◇初芝最高の花道

今季限りで引退の初芝が、最高の花道を飾った。パレードでは歓声にオープンカーで指を上げる「1番ポーズ」で応えた。日本一イベントで「最高の花道を飾ることができました。これからのことは決まっていませんが、皆さんと一緒にロッテを応援していきたい」と挨拶した。

◇モニュメント検討

千葉市の鶴岡啓一市長は、寄付金の残高と球場近くのモニュメントにするプランを披露した。パレードのために募った寄付金が6000万円ほど残ることから「残ったお金の範囲内で何かモニュメントを球場の近くに作りたい」と話していた。

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シーズン1位は無条件に1勝

パ・リーグの理事会が20日、宮崎市内のホテルで行われ、プレーオフ第2ステージのアドバンテージ変更が決まった。06年の変更点は以下3点。

(1)
シーズン1位球団は無条件に1勝のアドバンテージを得る(今年までは5ゲーム以上の差がついた場合に1勝)。
(2)
興行権は前半2試合が上位チーム、後半2試合は下位チームが持つ(今年までは全試合が上位チーム)。
(3)
勝率1位が2球団あった場合でも、その年度の対戦成績もしくは前年度の成績で順位をつけ、第1ステージを行う(今年までは第1ステージを行わない)。

ただ、プレーオフ勝者をリーグ優勝に認定する方式は変わらない。

2年連続でシーズン1位のソフトバンク(昨年はダイエー)が、プレーオフで敗退してリーグ優勝、日本シリーズ出場を逃した。この日の会議でソフトバンクは、シーズン1位をリーグ優勝とし、日本シリーズ出場をかけてプレーオフを戦うという案を主張した。

だが賛同したのは楽天だけで、4対2で却下された。その代わりアドバンテージを強化する形になった。方法については敗者復活戦や7戦方式、下位チームは3連勝する必要があるサドンデス方式などが提案されたが、07年からセ・リーグと同じ方式で新たなポストシーズンを行う可能性もあるため、変更は最小限にとどめた。

小池唯夫会長は「ソフトバンクの王監督や選手がかわいそうという意見もあったし、ファンからの声もあって見直した。再来年からセと共同歩調する含みもある。セと話し合う時期がきたら、シーズン1位をリーグ優勝…という考え方は提案したい」と話していた。

ソフトバンク王監督
「1位通過でリーグ優勝が認めてもらえないのは、残念です。ただ、2年間やってみてアドバンテージが(1位に無条件で)1つつくのは、大きな前進になったと思う。来年も1位を目指して、頑張って戦います。」
ソフトバンク角田球団代表
「レギュラーシーズン1位を優勝としう形にして欲しいと言ったが、プレーオフの方が価値があると却下された。その時点で無条件で1勝のアドバンテージを求めた。興行権も確かに大事だが、選手達の1勝に重きを置いた。」
楽天米田代表
「プレーオフの手法の話になっていたので、そもそもプレーオフとはという話をしようと提案した。プレーオフを否定する考えはないが、優勝へのカウントダウンもプロ野球の醍醐味だし、公式戦の重みを持たせるためにもシーズン1位を優勝とすべきと主張した。うちとソフトバンクだけで却下されました。」

◇セは28日に独自案

一方、セ・リーグはポストシーズン検討委員会(委員長・横浜田中常務)を発足させ、11月7日に第1回会議を開いた。次回28日に各球団の独自案を披露し合い、委員会としての案を煮詰めていく。その後、理事会で検討して方向性を出していき、開幕までにはリーグとしての方向性を出す予定になっている。

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