わたしはかもめ2005年鴎の便り(12月)

便

12月3日

契約更改もボビーマジック![デイリー]

これもボビーマジックのおかげです!ロッテ・大塚明外野手(30)が3日、千葉マリンで契約交渉に臨み、今季年俸1600万円から、倍増以上の3400万円でサインした。大塚は今季、94試合に出場し、打率.293、8本塁打。規定打席の6割にしか達していないが、球団はバレンタイン監督の采配の中で、ジョーカー的な役割を担った部分を評価した。

俊足で守備力があり、小技もできるのが大塚の持ち味。今季は相手が左投手の時はスタメンで、右投手の時は主に守備固めで起用されたが、どんな役割でも対応した。

象徴的だったのは、ソフトバンクと戦ったプレーオフ第2ステージの第1戦。今季初めて1番に起用されながら、左腕・杉内から2安打して勝利に貢献した。

手塚運営部長は「査定ポイントの積み重ねと、目に見えない部分を評価しての倍増となった」と説明。大塚は「たまに試合に出て結果を残すのは本当に難しいが、数字に出にくいところを評価してくれた。(これから契約交渉する)後ろの人にいいバトンを渡せたでしょう!」とホクホク顔。31年ぶりの日本一の喜びを噛み締めた。

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初芝、今後は解説者に[デイリー]

今季限りで現役引退したロッテの初芝が、球団から要請されていたフロント入りを固辞し、来年は解説者となることを明かした。千葉市内で行われた後援会主催の草野球大会に出場後、「ずっとロッテにいて、1度外から野球を勉強したかった」と語った。重光オーナー代行は「数年後には戻ってきて欲しい」と話しており、本人も「恩返ししたい」と誓った。

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初芝、笑いと涙の引退試合[スポニチ]

今季限りで現役を引退したロッテの初芝清内野手(38)の引退試合が3日、千葉市内の天台硬式野球場で約500人のファンを集めて行われた。地元の草野球チーム「ジャパン」との対戦で、初芝は3安打を放ったが、最後の打者となってロッテのポストシーズンの連勝を9でストップさせるオマケつき。涙あり、笑いありの演出で、ファンと共に背番号「6」のユニホームに別れを告げた。

涙あり、笑いあり、そして最後は“オチ”までつけた。1点を追う9回2死満塁。地元の草野球チームが相手とはいえ、17年の現役生活に別れを告げる最終打席だ。集まった500人のファンの誰もが最高の結末を頭に描いた。が、結果はどん詰まりの右飛。初芝は潤んだ瞳で、笑いに包まれたスタンドを見渡した。

初芝
「あそこ(最終打席)でヒットを打っていたら、現役に未練が残ってたんでしょうね。本当に楽しかった17年間でした。」

千葉市内の球場で行われた毎年恒例の「プロ野球選手ふれあいチャリティー野球大会」。ファンと一体になれる舞台を引退試合とした。この大会での地元チームとの過去7戦は全勝。井上、橋本らを擁したが、4−5で初黒星を喫しただけでなく、最後の打者となってしまうあたりが初芝らしかった。

これでアジアシリーズも含め、ポストシーズンのチームの連勝は9で“ストップ”。それでも「いつか負ける訳だし、いい厄払いになったでしょ?」と笑い飛ばした。

オチはつけたが、4番・三塁でスタメン出場して3安打を放った。試合後の引退セレモニーではスタンドからの「引退するなあ〜!」との声に「だって、やめるって言っちゃったんだから、しようがないじゃん」と切り返して大爆笑を誘った。

相手チームから4度、胴上げされた背番号6。「いつかはロッテに恩返しがしたい。それまでは勉強です」。来年からはラジオの解説者として、お茶の間の笑いを誘う。

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ロッテ、準主役・大塚が倍増[報知]

◇「皆にチャンス」ボビー起用法で1軍大半大幅アップへ

契約更改にも“ボビー・マジック”が働いた。ロッテ1軍選手の契約更改交渉が3日から開始。先陣を切った大塚は、213%アップとなる1800万円増の3400万円で1発サインした。多くの選手にチャンスを与えたバレンタイン采配の恩恵による倍増。1軍選手の大半が大幅アップを勝ち取る可能性が出てきた。

交渉わずか20分。笑顔を浮かべて大塚が判を押した。「いい数字(金額)ですね。守備固めで試合数も稼げた。強いチームの方が数字は残りますね」故障もあって規定打席には及ばないが、主に守備固めの起用で出場試合数は96。スーパーサブとしては異例の大幅昇給となった。

ボビー流の起用法で出場試合数は32から96試合に激増。それに比例して、査定ポイントに換算されるプレーが増えた。「数字に出ない守備、走塁面を還元してもらえた」と大塚。采配の恩恵にあずかる一方、「飛び飛びでの先発出場は選手としては(調子の維持が)難しい」と逆手にとる交渉術も効き、大幅アップにこぎつけた。

準レギュラーの大塚が高評価を得たことで、主力選手は青天井の昇給が予想される。「全体的に(年俸が)上がりやすい起用法ではあるよね」と苦笑いの手塚運営部長。06年を席巻した“ボビー・マジック”は、グラウンド外でも発揮されている。

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王代表監督「4強以上」[報知]

◇WBC目標、予選リーグ突破

ソフトバンク・王貞治GM兼監督(65)は3日、日本代表監督を務める国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC=来年3月開催)」の目標として、初めて「4強以上」を掲げた。前日(2日)に、ヤンキース・松井秀喜外野手(31)と会い、代表入りに好感触をつかんだ指揮官は、メジャーリーガーを擁する韓国、台湾を警戒しながらも、ゴジラを加えたフルメンバーで、予選リーグ突破を誓った。

「他の国も、向こう(大リーグ)に行ったのが帰ってくる。簡単じゃないが、少なくとも、決勝リーグまでは行かないといけない」。松井との雑誌での対談を終え、都内から福岡に戻った王監督が、熱のこもった口調で切り出した。

韓国には今季、メジャー通算100勝を挙げた朴贊浩(パドレス)、台湾でも王建民(ヤンキース)らが代表候補に名を連ねるが、ベスト4を決める予選(1、2次リーグ)では、アジア勢と激突するだけに、ハードルは高い。

だが、王ジャパンも、イチロー、井口、大塚らの大リーガーの出場が濃厚で、ゴジラが加われば“最強メンバー”が揃う。「後は返事を待つだけ。4番は1人しかいないんだ」吉報を待つ指揮官は、あらためて力を込めた。

WBCの日本の組み合わせ
日本は国内で開催される1次リーグ(来年3月3〜5日)は、グループA(韓国、台湾、中国)で総当たり戦に臨み、上位2チームがグループB(米国、カナダ、メキシコ、南アフリカ)の2チームを合わせた4チームで、2次リーグ(同13〜15日、米サンディエゴ)を戦う。同グループの上位2チームが準決勝(18日、米アナハイム)で再対戦し、グループC(キューバ、パナマ、プエルトリコ、オランダ)、D(ドミニカ共和国、ベネズエラ、豪州、イタリア)を勝ち抜いた相手と、決勝戦(20日、同)を行う。

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大塚1600万→3400万円大幅増

◇“準主役”ボビー起用法のお蔭です

ボビーの起用法に、球団査定も続いた。今季“準レギュラー”として日本一に貢献したロッテ大塚明外野手(30)が3飛、千葉マリンで契約交渉に臨み、今季年俸1600万円から倍増以上の3400万円で更改。大塚は「数字に出しにくい守備、走塁を数字に還元してくれた」と即サインした。

昨年から3倍となる96試合に出場したとはいえ、日替わりオーダーを基本とするバレンタイン監督の起用法は独特。スタメンで起用されたのは60試合だった。そんな中での打率2割9分3厘、8本塁打、32打点、守備では無失策。そして何より、勝利に貢献した内容面が評価された。

例えば大塚はけがで戦列を離れていた時期を除き、勝ち試合のほとんどに出場している。その上、走攻守で勝敗を決定づけるプレーも多かった。7月4日の日本ハム戦では、左ひざの内視鏡手術から復帰後初戦で決勝適時打。同26日西武戦では1点リードの9回に大塚−西岡−里崎の中継でタッチアップを阻止した。

勝利貢献度重視の査定は、バレンタイン監督の意向でもある。大塚は「打撃にしろ、守備にしろ、走塁にしろ、その(試合を決めるプレー)割合が多かったから評価も高かった。数字に出ない部分も十分評価してくれたなと思った」という。そして来季へ向け「(サブローと共に)僕ら2人は常に外国人と戦っている。あいつが1つ定位置を取ったから僕も取りたい」と外野のベニー、フランコ、李へ宣戦布告した。

選手名年俸前年比
大塚3400△1800
大塚
「後半尻すぼみのようなところがありました。でも、最初からいい数字を出してもらったのでサインしました。言い出したらキリがないですから。それに、数字に表れない部分、貴重な場面での守備や走塁も評価してもらいました。いいところで折り合えたと思います。今日の僕が1軍野手陣のトップですからね。これで後ろにいいバトンを渡せたと思えます。」

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草野球チームと初芝“引退試合”

ロッテ初芝清内野手(38)の“引退試合”が3日、千葉県野球場で行われた。初芝らナインが、県内の草野球連盟「千葉ふれあい野球連盟」1部優勝チーム「ジャパン」と対戦した。9回裏に4−5と1点差に詰め寄り、なおも2死満塁で初芝が右飛に倒れた。これでロッテのプレーオフからの連勝は「9」でストップ!?初芝は「打っていたら現役に未練があったかも。でもチームとしては来年への厄払いになったかな」と笑わせた。今後は日本放送の解説者となる。球団は将来的には指導者として呼戻したい意向。本人も「そういう意味でも勉強」と意欲を見せていた。

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ロッテ入団発表、ファン500人招待[朝日新聞・千葉]

今シーズン、31年ぶりのプロ野球日本一を決めた千葉ロッテマリーンズが、12日に千葉市内で開く新入団選手の発表会にファン500人を招待する。発表会にファンが参加するのは日本球界初という。

応援団のメンバー100人が含まれるため、公募するのはペアで200組400人。マリーンズのユニホームを持参し、当日会場で着ることが応募の条件。発表会では高校生ドラフト1位の柳田将利選手(青森山田)ら8人が入団の決意表明などをする。

発表会は12日の午後7時15分から、千葉市中央区富士見1丁目のぱるるプラザ千葉コンサートホールで。申し込みは往復はがきに氏名とふりがな、住所、連絡先、年齢、新入団選手への質問を書いて、〒261-8587千葉市美浜区中瀬2丁目6番地WBGマリブウエスト26階 千葉ロッテマリーンズ2005新入団選手発表会応募係へ。または、インターネット(http://www.marines.co.jp/nyudan05)でも申し込める。締め切りは6日(はがきの場合は消印有効)。

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