わたしはかもめ2005年鴎の便り(12月)

便

12月16日

ボビーが仰木さんを悼む[報知]

◇「良い友人亡くした…」

優勝旅行中のロッテが、オアフ島にあるタレント・KONISHIKIの自宅で行われたホームパーティーに招待された。ボビー・バレンタイン監督(55)、選手、関係者ら約100人が参加。約3万平方メートルの広大な敷地でのパーティーを楽しんだ。 KONISHIKIは不在だったが、父・ラウアナさん(74)が、豪華な料理と数々のダンスパフォーマンスを演出。パーティーでは笑顔を見せていたボビーだが、心は悲しみに暮れていた。

日本時間15日に、オリックスの仰木前監督が死去。「良い友人を亡くしてしまった。球界にとっては素晴らしい野球人を失った」と声を詰まらせた。

異国の地・日本で、仰木前監督はボビーの良き理解者だった。「常に僕に優しくしてくれた。いつもお互いの成功を祈っていたんだ」と涙ながらに振り返った。 日替わり打線や、選手の役割分担、必勝リレーの確立…。仰木前監督が繰り出した采配は、バレンタイン監督と多くの共通点を持っていた。

「仰木さんの指揮はよく観察していた。自分のスタイルと似ていたから」と仰木前監督を手本にしてきたことを明かしたバレンタイン監督。ボビーが勝ち続けることで、仰木マジックは生き続ける。ボビーは常夏の島で、連覇達成を固く決意した。

◇セラフィニの退団を明言

バレンタイン監督が、ダン・セラフィニ投手(31)の退団を明言した。

ハワイ滞在中に、オリックス入りが確実となったセラフィニからメールを受信。バレンタイン監督は「彼は来季、他球団でプレーすることになる。メールには“一緒に野球ができてよかった。自分と家族のために、最良の道を選ぶことにした”と書いてあったよ」と話した。

また、フランコ、李の両大砲に関しては「フランコは来年もロッテに残る。李もロッテでプレーしたいと言ってくれている」と残留に落ち着く見通しを示した。セラフィニの退団決定を受けて、バレンタイン監督は新外国人の獲得に動く。

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セラフィニの残留「100%ない」[デイリー]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が15日(日本時間16日)、優勝旅行先のハワイで、来季の契約交渉が難航していたダン・セラフィニ投手(31)について「100%残留はない」と退団を明言した。今季11勝を挙げ、ポストシーズンでも大活躍のV戦士が、他球団流出という最悪の結果となった。

指揮官に届いたセラフィニからのメールには、決別メッセージがつづられていた。「一緒に野球を楽しむことができて、ありがたかったが、自分と家族のために最良の道を選んだ」。自ら交渉役を務めたが、先発、中継ぎとフル回転した貴重な左腕は他球団移籍を決断した。

「こちらが提示した額より他球団が大きい額を提示した」。指揮官は淡々と話したが、頭が痛くないはずはない。セラフィニはオリックス入りが有力で、来季は連覇を目指すチームの対戦相手となる。「また、ボビーが安くて若い選手を連れてきてくれる。候補は絞り込んでいる」と瀬戸山代表は、代わりの助っ投に期待を込めるが…。李とフランコの残留は決定したものの、貴重な左腕流出は大きな痛手となる。

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セラフィニのオリックス入り有力に…ボビーが退団を明言[サンスポ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が、自由契約となっていたダン・セラフィニ投手(31)について「彼は他の球団に行く決断をした」と、退団を明らかにした。獲得に乗り出しているオリックス入りが有力だ。

球団はセラフィニとの交渉期限を15日(日本時間)に設定。ギリギリまで回答を待ったが、いい返事は届かなかった。

「彼は他の球団に行く決断をした。ウチより、はるかに上の提示をしたのだろう」。この日、Eメールを受け取ったバレンタイン監督はこう説明した。移籍先は「確かではない」と濁したが、オリックスと見られている。球団は今季11勝の左腕に、倍増の年俸1億2000万円プラス出来高を提示。マネーゲームに乗らない方針もあって、引き留めることはできなかった。

ただ、その他の外国人選手は残留の見込み。ボビーは「フランコとは合意した。李も残留の意志が強い」と明言。出場機会の少なかったパスクチも残留する方向だ。

◇「良い友人を失った」バレンタイン監督神妙

選手と共にタレントのKONISHIKIさんの自宅に招待されたバレンタイン監督。オリックス・仰木前監督の訃報には神妙な面持ちにだった。「イチローの起用法について議論したことがある。1番か3番か。それが印象に残っている」。“ボビー・マジック”のヒントにもなった“仰木マジック”の日替わり打線。「良い友人を失ってしまった。いつも親切で、私の成功を祈ってくれていた」と名将の死を残念がっていた。

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小宮山、先発起用を英語メールで直訴[スポニチ]

ハワイ優勝旅行に参加しているロッテ・小宮山が15日(日本時間16日)、バレンタイン監督にメールで来季の先発起用を直訴する考えを明かした。「球団と来季契約を済ませてから、ボビーに希望を伝える。メールを送るよ」と教員免許を持つ頭脳派右腕らしく英語で起用法について話し合うつもりだ。今季は中継ぎとして23試合に登板。“投げる精密機械”の異名通り、四球はわずかに4個だけで、防御率も3.79と安定していた。「気持ちは20歳代。まだ若者に負けるつもりはない」と、今季11勝を挙げたセラフィニの退団で空いた先発のイスを黒木、加藤らと争う覚悟だ。

◇セラフィニ、バレンタイン監督に“別れのメール”

バレンタイン監督はオリックス入りが確実となったセラフィニからメールが届いたことを明かした。「これまで一緒に野球ができて嬉しかった。自分と家族のために最善の選択をした」と他球団でプレーする意思がつづられていた。ナインより1足先にこの日、帰国した瀬戸山代表は「マネーゲームをしても仕方ない」と話した。

◇KONISHIKI邸でホームパーティー

元大関でハワイ出身のタレントKONISHIKI邸で開かれたホームパーティーにバレンタイン監督ら選手、家族らが招待された。日本で仕事が入り、KONISHIKI自身は合流できなかったが父・ラウトラさん(74)らがハワイ料理でもてなした。プール付きの庭ではファイアーダンスショーを開催。指揮官は「KONISHIKIさんは相撲の王者。我々も王者となって訪問できてよかった」と笑顔だった。

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ボビー、セラフィニから決別メール[ニッカン]

ハワイV旅行中のロッテ・バレンタイン監督(55)が、セラフィニから決別メールを受け取った。元大関のタレントKONISHIKI邸で行われたパーティーに出席。祝福ムード1色の中、オリックス入りが確実になったセラフィニの話題になると表情が曇った。「一緒に野球がやれてありがたかったというEメールが来ました。我々よりはるかに上の額を提示したんでしょう」と話した。

ただ交渉難航に備えて新外国人のリストアップも行ってきた。バレンタイン監督は大リーグのウインターミーティングに参加し、ハワイでは瀬戸山球団代表と会談。同代表は「ピッチャーは右も左もリストアップしている」と話し、ボビー人脈を生かして新外国人投手の獲得に乗り出す。

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李のロッテ残留決定[ニッカン]

今季でロッテとの2年契約が切れた李承Y内野手(29)のチーム残留が16日、決定した。ロッテ関係者によると、15日夜、球団事務所に、李の代理人である水戸重之弁護士から再契約を希望する旨のファクスが届いたという。年数や出来高面で話し合いの余地は残されているが、来季も千葉マリンで李の特大本塁打が見られることになった。

李は、当初ロッテに対しDHではなく、守備位置での出場確約を要求。2億5000万円程度(出来高込み)と予想される年俸については了承したものの、話し合いは難航した。だが最終的にはロッテ以上の条件で獲得を希望する球団は現れず、残留に落ち着いた。瀬戸山球団代表は「チームにとって本当に良かった。来季はさらにやってくれるでしょう」と期待した。

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オリックス、セラフィニと合意[スポニチ]

オリックスは、ロッテから自由契約となったダン・セラフィニ投手(31)と条件面で合意し、入団が決定的となった。球団では今季11勝を挙げた左腕の実力を高く評価し、2年で270万ドル(約3億1300万円)の条件を提示していた。巨人、ソフトバンクなど複数球団での争奪戦となったが、唯一、複数年契約を提示して競り勝った。

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コミッショナー「組織の会社化を」[スポニチ]

根来泰周コミッショナー(73)が16日、東京・内幸町のプレスセンタービルで開かれた日本記者クラブの昼食会にゲストとして出席。昼食後、約1時間30分にわたりプロ野球組織の問題点と現状などについて語った。1年以内での野球協約改正へ意欲を示し「現在は司法の立場のコミッショナーが行政をやらなければいけない」と強調。実効性を持たせるためコミッショナー事務局とセ、パ両連盟の3局統合と将来的な組織の株式会社化の必要性を訴えた。また、一連の株問題にも触れ、利益優先の親会社の姿勢を指摘し「昨日亡くなられた仰木さんは野球に人生をささげた。企業は仰木さんのような姿勢で球団を持って欲しい」と話した。

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ボビー「いい友」

ロッテ・バレンタイン監督も、仰木氏の死去を悲しんだ。前回監督を務めた95年、仰木氏率いるオリックスが優勝し、ロッテは2位だった。「95年にはイチローの打順のことなど、野球の話をたくさんした。いい友人と共に素晴らしい野球人を失った」と話した。優勝旅行中のロッテナインも動揺を隠せなかった。

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コミッショナー持論、球団所有=社会貢献

根来泰周コミッショナー(73)が16日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見を開き、プロ野球のあり方を語った。企業がプロ球団を持つ理由は、本社の広告、宣伝などが主だが、根来コミッショナーは「社会貢献という認識に切り替えて欲しい。プロ野球がファンに感動と興奮を与え、青少年育成、善導にも力を貸すという社会活動として尽力願いたいと思っています」と、持論を語った。また、前日15日に死去した仰木氏について「殿堂入り表彰の際にお会いしたが、包容力と目が光る感じがした。野球に一生をささげる気でやっていただいた。これからの球界づくりも、そういう情熱を持ってやっていく必要がある」と話していた。

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