わたしはかもめ2005年鴎の便り(12月)

便

12月26日

ロッテ西岡3倍の5100万円でサイン[ニッカン]

◇1億円プレーヤーも倍増イッキ8人に

ボビーチルドレンが、ホクホクの大幅年俸アップだ。ロッテの主力4選手が26日、千葉マリンで契約更改交渉を行い、全員が1発サイン。西岡剛内野手(21)の1700万円から3倍の5100万円をはじめ、エース清水が4000万円増、中継ぎの薮田が5000万円増、ベテラン堀が4200万円増と軒並みアップした。他球団の“銭闘”風景などどこ吹く風。来季へ向けた言葉も、思わず弾んだ。やっぱり、強いっていいなあ。

西岡はわずか20分足らずで交渉を終えると、ニヤニヤしながら会見場に現れた。込み上げてくる喜びを抑えることができず「速攻で(ハンコを)押させてもらいました。自分が思っていたより額が多かったので」とニンマリ。今季の3倍となる5100万円の提示に「21歳でこんな額をもらっていいのかな。しっかり親に貯金してもらって、金銭感覚が狂わないようにしたい」。自分に言い聞かせるように話したが、その表情は緩みっぱなしだった。

3年目の今季は122試合に出場し41盗塁と、史上2位タイの若さで盗塁王を獲得。二塁手としてゴールデングラブ賞、遊撃手でベストナインを獲得するなどマルチな才能を発揮した。来季の目標を尋ねられると「一生、盗塁王を取りたい」と堂々と宣言。今季2割6分8厘の打率も「何とか3割に到達させたい」と言い切った。

大幅アップし、使い道への声も弾む。「ファンサービスのためにシートをつくりたい。背番号が7だし、毎月7日に子供達を招待するとか」と、プランを披露。「西岡シート」案に、瀬戸山球団代表も「お金の価値を分かる選手になって欲しい。ファンに還元するのはありがたいこと」と賛辞を贈った。

今季ポジション争いをした小坂は巨人に移籍した。チームを引っ張る責任感も増している。「練習でも手本にしてきた人。その穴をしっかりと埋めたい。全試合に出て、若手に抜かれないように、どんどん突き放したい」と言った。「来年はしっかり大台(1億円)に乗せられるように頑張りたい」。今季のボビー・ロッテを象徴するニューヒーローは、来季もおごることなく走り続ける。

西岡
「ハンコを押させてもらいました。自分が思っていたよりも金額は多かったです。盗塁王の他、開幕から勢いに乗ったことを評価してもらいました。そこは自分でも訴えたいところだったので一致していました。まだ21歳だし、こんな金額をもらっていいのかなと思います。親に貯金してもらって、金銭感覚が狂わないように気をつけます。でも、これで球団に感謝して、気持ち良くプレーできます。(小坂選手がトレードされて)抜けた穴を埋めることが自分の仕事だと思っています。来シーズンはゲームに出ることが多くなると思いますが、全試合出場して優勝したい。とにかく今年以上の結果を残したいですね。」

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ロッテ戦力外のユウゴー、韓国ロッテ入り[ニッカン]

ロッテは26日、ユウゴー内野手(28=天野勇剛)が韓国プロ野球のロッテに入団したと発表した。ユウゴーは今季ロッテから戦力外通告を受けたが、現役続行を希望し、韓国ロッテのテストを受けていた。

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西岡ロッテ最高200%増[報知]

21歳のスピードスターが今オフ、ロッテ最高の200%増を勝ち取った。ロッテ・西岡剛内野手(21)が26日、千葉マリンで契約更改交渉を行い、3400万円増の5100万円で1発サインした。3倍増は現時点でチーム最高の昇給率。この日は清水、薮田、堀も大幅増で更改し、V景気に沸いた。

提示額を見た西岡に、自然と笑みがこぼれた。「21歳でこんな額をもらっていいのかなって…。しっかり親に貯金してもらいます」。盗塁王を獲得したほか、シーズン前半は4割前後の打率をマーク。「開幕直後のチームを波に乗せた点を評価してもらえました」と満足そうに振り返った。

小坂が巨人に移籍したため、バレンタイン監督は「1番・遊撃」を西岡に固定する方針だ。「オレが引っ張る、という気持ちを持ち続けたい」と西岡。「来年は優勝が当たり前。打率も3割に乗せたいし、盗塁王はずっと取り続けます」と“生涯盗塁王”を宣言した。

WBC日本代表にも選ばれ、ハイスピードで成長を続ける21歳。「球団からは“小坂さんを放出したのは、お前が出てきたからだ”と言われた。小坂さんの穴を埋めて、来年は全試合に出場したい」と意気込んだ。走攻守を兼ね備えたボビー野球の申し子は、06年もサクセス・スートリーを突き進む。

◇今江4倍増も

28日に契約更改に臨む今江は“西岡超え”が確実な状況だ。今季年俸は1350万円。瀬戸山代表は「元が安い選手には出しますよ」と4倍増を示唆しており、5400万円以上の提示となる見込み。交渉役の手塚運営部長も「野手のトップ評価は今江」と明言している。今季のロッテ・フィーバーの象徴となった若手2人には、バラ色のオフとなりそうだ。

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渡辺俊、WBC決勝戦先発熱望[報知]

◇昨年日米野球で被弾のオーティズにリベンジ

ロッテの渡辺俊介投手(29)が26日、王ジャパンのエースとしてオーティズ斬りを宣言し、WBCドミニカ共和国戦の先発を熱望。埼玉県行田市で巨人・矢野と合同自主トレを行った渡辺俊は「オーティズにリベンジしたい。ものすごいホームランを打たれているんで」とア・リーグの打点王(148打点)にして47本塁打の主砲へ闘志を燃やした。

昨年11月6日の日米野球第2戦(東京ドーム)。第2打席で160メートル弾を浴びた。以来、再戦の機会を狙っていたところ、王代表監督から直接、ジャパンのエースに指名された。

順当に勝ち進めば日本は準決勝でアメリカ、決勝でドミニカ共和国と対戦すると想定。渡辺俊が先発する可能性は十分にある。「対戦したら?城島(マリナーズ)や松中さん(ソフトバンク)が交互にくるイメージ。僕は自分の特徴を出すしかないんで」と、日本が誇る左右の強打者を想定。浮き上がる130キロの直球と90キロのカーブで打ち取る自信はある。

この日から本格的に始動。今年はアジアシリーズがあったため例年より約1ヶ月遅く、疲労も抜けていない。WBCまでは短期間で密度の濃い練習を強いられるが、「未知の経験なので楽しい」と頼もしい。

先の日米野球では対戦の記念に、オーティズにサイン入りバットをもらった。「『グッドラック、ワタナビ』と書いてありました」。再戦したらきりきり舞いさせ、きっちり名前を覚えさせるつもりだ。

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たった1分でサイン!ロッテ・西岡が3倍増の年俸5100万円[サンスポ]

球団の気持ちが変わらぬうちに(?)とばかりに、ロッテ・西岡は3倍増の年俸5100万円の提示にたった1分でサインした。「まだ21歳なのに、こんなにもらっていいのか。金銭感覚が狂わないように、親に貯金してもらいます」と満面の笑み。V旅行先のハワイで、瀬戸山球団代表から「お金の価値について指導を受けた」というだけに有効利用を考案中。ファンのために『西岡シート』を、自身には個人トレーナーを雇うなど、上手に“投資”していくつもりだ。

◇清水は1億8000万円…3年後のメジャー挑戦に意欲

清水が4000万円増の1億8000万円でサインした。交渉の席では、来オフ以降のメジャー移籍について球団と意見交換。「基本線として、ポスティング(入札制度)はノーと言われた。僕もFAで行くのがいいと思う」と3年後の資格取得を見据えた。一方の瀬戸山球団代表は「資格をとって、公明正大にやってくれたらいい」と改めてポスティングを認めない方針を説明した。

◇渡辺俊が自主トレを開始…WBCに照準

渡辺俊が来年3月に開催されるWBCに照準を合わせ、埼玉県内のスポーツジムで自主トレを開始した。国学大の後輩、巨人の矢野を伴っての始動。約2時間半、柔軟性とバランスの向上に主眼を置いた基礎練習に臨んだが、長いシーズンの疲れから終盤は息が上がり「お恥ずかしいところをお見せした。自分の状態を再認識できた」と苦笑い。例年なら1ヶ月程度は完全休養に充てるが、今年は1週間に抑えての始動に「体を回復させながら最大限の準備をする」と意欲的だった。

◇ユウゴーが韓国ロッテ入り

ユウゴー(天野勇剛)内野手(28)が韓国プロ野球のロッテへの入団が決まった。ユウゴーは今季ロッテから戦力外通告を受けたが、現役続行を希望し、韓国ロッテのテストを受けていた。

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渡辺俊、世界一へ“宇宙流”始動[スポニチ]

ロッテの渡辺俊介投手(29)が26日、来年3月に開催されるWBCに向け、埼玉県熊谷市内のジムで早くも本格始動した。宇宙飛行士の体調変化の把握を目的としたシステムで身体測定を行い「初めて測定してみたけど、自分の身体のことが分かるので球団にも勧めてみたいです」と満足そうだ。

このシステムは旧ソ連時代の宇宙科学で、宇宙飛行士の体調変化の把握を目的とした研究が発端。1万人以上のトップアスリート達のデータを基に開発された。メジャーではレンジャーズ、サッカーではイタリアのACミランなどが取り入れている。

「1週間に1回は測定して、その時の自分の身体に合った練習メニューを選びたい」と渡辺俊。日本代表の指揮を執る王監督にエースに指名された男が地道な1歩を踏み出した。

◇西岡、3倍増に「速攻判」

西岡が千葉マリンで契約更改交渉に臨み、3倍増となる年俸5100万円で1発サインした。「予想以上の額。速攻で判を押しました」と言うプロ3年目は、会見でとっておきのプランを披露。「背番号7にちなんで何かできればいい。7日には子供を球場に招待するとかね」と来季から毎月7日を「西岡デー」とする考えを示した。

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堀、8400万円→1億2600万円

堀が巨人へ移籍した小坂の穴を埋める。今季パ・リーグ史上最も遅い18年目で初のベストナインに輝いた36歳は4200万円増を勝ち取った。シーズン中は小坂と併用されるケースが多かったが「きつくて休んでいた訳じゃない。自分の中ではもっとやれると思っていた」とフル出場にも意欲を燃やす。初芝の引退でチーム最年長野手になり「その分出番も増える」と貪欲な姿勢を見せた。今季はつなぎ役の2番打者として、9年ぶりに3割台となる打率3割0分5厘をマーク。「自分から引っ張っていくタイプではないので」とマイペース調整を誓っていた。

◇堀は5年ぶりの大台“復帰”

ロッテはこの日の更改で薮田が初めて年俸1億円を突破し、堀が5年ぶりに大台復帰。これで来季の1億円プレーヤーは更改を終えた清水、渡辺俊、堀、薮田のほか、未更改の小林雅、小林宏、藤田、福浦を加えて8人になる見込み。ロッテの1億円以上は95年に伊良部が初めて到達。以来、シーズン最多は、97、99、02、04年の4人だったため、来季は一気に倍増となりそうだ(外国人選手を除く)。

最多4人時のロッテ1億円プレーヤー
97年堀(1億1500万円)小宮山(1億1000万円)河本(1億1000万円)成本(1億円)
99年河本(1億5000万円)小宮山(1億1000万円)堀(1億円)黒木(1億円)
02年黒木知(1億7500万円)福浦(1億800万円)小林雅(1億円)小坂(1億円)
04年小林雅(2億3000万円)福浦(1億5500万円)小坂(1億800万円)清水直(1億300万円)
「優勝してどうなんだろうというのはありましたが満足しています。期待はもっと大きかったんですが(笑)。2番としての役割、規定打席に到達しての3割というところを評価してくれたんじゃないでしょうか。アジア一になって満足しています。でも2位だったので、勢いだと言われましたからね。来年は1位通過しての日本一しかないです。個人的には休みをもらいながらでしたが、ケガなくできたことが大きかった。でも、最後にケガして胴上げの瞬間にグランドにいなかったことは悔しいです。来シーズンは小坂選手がいなくなったので、出番は増えると思います。やることは一緒ですが、今年以上の成績は残したいですね。」

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清水、1億4000万円→1億8000万円

清水は来季16勝以上を目指す。今季は10勝11敗と負け数が先行したが、4年連続で2ケタ勝利をマークするなど4000万円アップを勝ち取った。「1年間ローテーションを守ってベストシーズンを送りたい」と03年にマークした自己最多15勝超えを宣言。昨年に続きポスティングでの大リーグ挑戦も球団に訴えた。「光線したい気持ちを伝えた」。現行制度ではFA権獲得は09年オフ。「FAで行くのが理想。世界のいいバッターと対戦したい」と、夢を実現させるためにも来季はさらなる躍進を狙う。

清水直
「サインしました。2ケタ勝利を続けることができましたが、負け越してしまっているので…。ただ、対戦相手やポストシーズンの結果を評価してもらいました。今シーズンはローテを飛ばさないこと、ケガをしないことはできました。それに、ファンが喜ぶ顔を見ることができて、僕自身も感動しました。ポスティングやFAについても話しました。球団は『基本的にノー』ということでした。ポスティングでのメジャー移籍は色々難しい問題もありますから…。僕としては、ファン、球団、チームメイト全てに納得してもらって行きたいと考えています。FAで行くことがベストだとは思うのですが…。ただ、メジャーに挑戦したいという気持ちは伝わったと思います。」

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薮田、6300万円→1億1300万円

31年ぶり日本一の原動力となったロッテ救援陣「YFK」の「Y」薮田は、5000万円増に1発サインした。「大台に到達しました。勝利に貢献したことを評価してもらった」と笑顔を見せた。今季はチーム最多の51試合に登板し、防御率3.07をマーク。「YFK」の名称もあり、プロ10年目で一躍脚光を浴び「中継ぎは目立たないところ。ありがたい」と感謝し、来季のさらなる飛躍も誓った。WBC日本代表でも、貴重な中継ぎの戦力として期待される。来春は温暖なオーストラリアでキャンプを行うが「いつもより早く肩をつくらなくちゃいけないし、暖かいのはありがたい」と前向きに話した。

薮田
「ほぼ予想していた金額。納得してサインしました。勝利に貢献したことをかなり評価してもらいました。最高の年になりました。自分としては、ケガなくやれたことを褒めてやりたいですね。中継ぎになって2年目ですが、フルシーズンにできて精神面、体力面で成長できたと思います。(WBCは)特別な調整はしません。少し早めに動くぐらいですね。今シーズンはレギュラーシーズンが2位だったことが心残り。来年は1位で通過して、マリンで胴上げをして、日本一になりたいですね。個人的には、中をやっていますからホールドのタイトルと失敗をできるだけ0に近づけたいです。」

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宇宙飛行士トレ導入、俊介は浮上準備

ロッテのサブマリン渡辺俊介投手(29)は“宇宙飛行士システム”で来季に挑む。26日、埼玉・行田市の「スポーツ整形塾トレーニングセンター」で、宇宙飛行士の体調変化把握で研究が始まった「オメガウエーブスポーツテクノロジーシステム」で測定。心拍の波形で体調が分かるシステムで「体が鋭いうちは感覚で分かるけど、バテてきたとき参考になる」と話した。

来年3月の「ワールド・ベースボール・クラシック」では投手陣の柱として期待されている。だが11月のアジアSまでフル回転し、準備期間は短い。ならば世界最先端のシステムも参考にする。初めて測定したこの日の数値は安静が得られず明確にならなかったが、状態を把握することで無駄なく練習する狙いだ。

測定後に基礎トレーニングを行い「体は回復していないし、心臓の力も落ちてる」と苦笑いした。1度水面下にもぐったアジアの至宝は必ず浮き上がってくる。

◇ユウゴー韓国へ

今季限りでロッテを退団したユウゴー(天野勇剛)内野手(28)が、韓国ロッテジャイアンツに入団することが26日、決定。今季の1軍出場はなかったが、10年間で通算25試合に出場。「野球人生を考えた上でいい経験になると思った。また日本でプレーできるようにしたい」とコメントした。

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