わたしはかもめ2005年鴎の便り(12月)

便

12月31日

俊介、世界一、V2

「日本のエース」ロッテ渡辺俊介投手(29)が日本一早く、1日に千葉マリンで元旦始動する。3月の国別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表では王監督から直々にエースの指名を受けている。「開幕」が約1ヶ月早まることも承知の上。「各球団のエースクラスが集まる。こんな経験はなかなかできないし、楽しみ」。元旦始動は、V2、世界一にかける強い気持ちの表れだった。

既に12月26日には、埼玉県行田市のスポーツジムで自主トレを開始した。11月のアジアシリーズ後も表彰式や取材の合間を縫って、ほぼ無休でトレーニングを積んできた。5日からは社会人時代を過ごした千葉県君津市グラウンドで本格的な練習をスタートさせる予定だ。同じくWBC日本代表の今江も、千葉マリンで元旦始動する。

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ロッテ野球犬エルフちゃん、背番26+わん

背番号は「ワン!」。来季から登場するロッテのベースボールドッグ、エルフちゃん(6ヶ月)の背番号が「26+1(ワン!)」に決定したことが31日、明らかになった。「26」はファンを26番目の選手として、永久欠番にしている名誉ある番号。連覇を狙う06年戌年のロッテが、とんちの利いたスタートを切ることになった。

エルフちゃんは、11月に入団が発表されたラブラドルレトリバー。既にユニホームの採寸も終えている。開幕後は審判へのボール運びはもちろん、試合前にバレンタイン監督のノックを受けるなど、様々な企画を検討中だ。現在は千葉・市川市の自宅でいち早く自主トレを開始。2月のオーストラリアキャンプ参加に照準を合わせているが、球団関係者は「検疫を通過できるかな」と移動面を不安視しているほどだ。

広島の先輩ボール犬ミッキーくんとは交流戦でコラボレーションする企画が進行中。既に広島側から、瀬戸山球団代表に直々のオファーもあった。バレンタイン監督をはじめ、ロッテ選手にはイヌ好きが多く、チームも歓迎ムード1色。「26+1」を背負ったエルフちゃんが、今季の千葉マリンを大いに盛り上げてくれそうだ。

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米国に渡辺俊介[報知]

◇WBC必勝ローテ王監督決めた

3月に開催される国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で日本代表は、世界一への最大の難関と見られる準決勝に渡辺俊介投手(29)を先発させる意向であることが31日までに分かった。王貞治監督(65)は、順当にいけば米国との対戦となる準決勝をヤマ場と想定。先発3本柱の中からサブマリンの変化球が効果的と判断し、決勝は松坂、上原を中心とした投手陣の豪華リレーで頂点を目指す。

初の世界制覇へ向けて、日本代表・王監督が描いていた先発ローテーションは、渡辺俊が主役だった。「シーズン中から(渡辺俊に)『君を中心に考えているから』と伝えていました」。既に9月にサブマリンを日本のエースに指名していた指揮官にとって最大の焦点は、どこで起用するかだった。

韓国、台湾、中国との1次リーグは油断さえしなければ突破できると判断。米国、カナダ、韓国が予想される2次リーグも厳しい戦いにはなるものの、松坂、黒田、上原ら国際経験が豊富な投手を繰り出せば、勝ち抜けると読んでいる。問題は決勝トーナメントの準決勝。この1戦を勝たなければ、世界一は見えてこない。

パワーヒッターを相手にしたとき、通用するのは速球派ではないことを王監督は脳裏に焼き付けていた。「昔は大友(工)さん。最近では川尻が日米野球で好投したからね。サイドスローでコントロールのいい投手が(米国を)苦しめていた」。1953年の日米野球で、サイドスローで巨人のエースだった大友が9回7安打1失点で日本人投手初の完投勝利。98年には川尻が9回途中まで無失点に抑えた。

最大のヤマ場となる準決勝。その相手として米国が濃厚なことで、指揮官の決意は固まった。ドミニカ共和国との対戦が有力な決勝は、松坂、上原らの投手陣を総動員する。94年の10月8日、巨人と中日が同率首位で並んだ最後の決戦。斎藤雅、槙原、桑田と先発3本柱を惜しみなく投入してVをもぎとった巨人と同じような戦い方になってくる。

「渡辺俊のような特殊性は、国際試合には必要となる」と王監督。グリフィー、ボンズら、そうそうたるメジャーリーガーが並ぶ準決勝の米国戦をサブマリンに任せることで、世界一へのローテーションは整ってくる。

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渡辺俊「やるしかない」[報知]

◇1発警戒「勝てる投球します」

3月に開催される国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で日本代表は、世界一への最大の難関と見られる準決勝に渡辺俊介投手(29)を先発させる意向であることが31日までに分かった。

相手にとって不足はない。王監督からエースに指名された渡辺俊は、満を持して米国との対戦が濃厚な準決勝に挑む。メジャーリーガーが集う最強軍団との対戦。「(エース指名は)王監督のリップサービスじゃなかったんですね。すごく楽しみです」と胸を躍らせた。

細身のアンダーハンドが、屈強な男達を手玉に取る。日本中がその快感に酔いしれることになる。サブマリンは「やるしかない。王監督に期待してもらっているし、勝てる投球をします」とやる気をみなぎらせた。

対米国は“仮想・ソフトバンク”としてシミュレーションしている。「1発は当然、警戒しています」とした上で「全員が松中さんと城島のつもりで投げたい」と秘策を語った。

世界の舞台は新日鉄君津時代の2000年シドニー五輪以来だが、エースとして臨む今大会は意気込みが違う。「今は自分の投球ができれば、大丈夫だと思います」サブマリンが、世界一への夢をつなぐ。

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ボビー、ご近所に連続日本一を約束[スポニチ]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が自身も住む千葉市美浜区の「幕張ベイタウン」住民に手紙で連続日本一を約束していたことが31日分かった。

地元住民が千葉市などと企画、交渉して実現にこぎつけた昨年11月の優勝パレード。「私がニューヨークで見たことのあるパレードと遜色のないものだった」と沿道のマンション住民を約600キロ分の紙吹雪が降らせてくれたことに感謝。「来シーズンもこのような素晴らしいパレードを行うことができること以上に楽しみなことはありません」と決意を記している。

球団を通して住民代表者に渡ったこの手紙は、現在、ベイタウンの公民館に展示されている。昨年まで賃貸マンションで生活していたバレンタイン監督は、新たに同地区でマンションの購入も検討中だ。千葉マリンまで自慢のマウンテンバイクで約15分という環境も気に入っているという。「アジア王者にはなったが、まだやり残したことがある。千葉マリンでまだ胴上げをしていない」と“故郷”の誇りを胸に、ボビーは06年も戦う。

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