1月14日1月14日まさに棚からぼたもち？巨人が、ロッテとの残留交渉が不調に終わり自由契約になった李承燁内野手（29）を獲得することが14日、決定的となった。原辰徳監督（47）も獲得に前向きな発言をしており、李も巨人移籍を希望。内野、外野でレギュラークラスの野手の補強を目指していた巨人にとって、一塁と外野をこなせる李は願ってもない選手だ。
原監督は、李獲得への並々ならぬ熱い思いを口にした。「監督という立場で興味がある。（一塁、外野の）2つのポジションを守ることができる。そういう選手は願ったりかなったりですね」。指揮官として、まさに本音だった。
野手の補強は懸案事項だった。一塁には新助っ人のディロンと江藤を予定していたが、FAで豊田を獲得した人的補償で江藤が西武に移籍した。これは想定外だった。近藤ヘッドは「びっくりした。まさか（江藤が）持っていかれるとは」とショックを隠せなかったほどだった。
新外国人は実力が未知数で、正一塁手に計算するのは危険。さらに外野に目を移せば、高橋由が昨年12月に右足首の手術を受けており、開幕が微妙。当初、巨人は李の獲得に消極的だったが、事態は急変。一塁、外野をこなし、昨年30本を放った大砲は、江藤、高橋由の穴を埋めるユーティリティー。どうしても欲しい存在となった。
幸運なことに、李はロッテとの残留交渉が不調に終わり、13日に自由契約になった。李は関係者に「巨人に行きたい」と話しており、まさに相思相愛。原監督は早くも「江藤の穴をしっかり埋めてくれる選手」と期待している。
李に対してロッテは年俸2億円プラス出来高を提示していたが、巨人も負けない金額を用意して本格的に獲得に動く構え。入団は決定的な状況となった。
ロッテ高校生ドラフト1巡目の柳田将利投手（18＝青森山田）が、1軍キャンプに帯同することが14日、分かった。オーストラリア・ジーロングで行われるキャンプに、新人8選手の中で唯一参加する。ロッテの高卒ルーキーが1軍キャンプに帯同するのは03年の西岡以来。正式なメンバー発表はまだだが、投打二刀流に挑戦する異色のルーキーが、開幕1軍に向けて第1関門を突破した。
期待の大きさの表れだ。大学、社会人の即戦力ルーキー4人を差し置いて、柳田1人が1軍キャンプの切符をつかんだ。1年目から1軍キャンプに参加し、昨季大ブレークした西岡以来の抜てき。球団関係者によると、1、2軍の振り分けを行うバレンタイン監督が、大物ルーキーを実際に見ることを希望したという。柳田は以前から「監督に会ったら、ピッチングも打撃もアピールしたい」と話していたが、早くもその希望がかなった格好だ。
この日は、ロッテ浦和球場で新人合同自主トレを行い、3時間のメニューをみっちりとこなした。キャッチボールでは「肩はつくってきている」と切れのあるボールを投げ込んだ。合同自主トレ開始後最初の休日となった前日13日は、都内に買い物に出掛けてリフレッシュ。「日本のご飯が1番美味しい」と話す最大の関心事？の食事面も、球団側が日本食を持ち込む予定で不安はない。体重103キロの大型ルーキーは「新人王をとりたい」と大きな目標を掲げた。
巨人が14日、ロッテを自由契約になった李承燁内野手（29）の獲得方針を固めた。ロッテとの残留交渉が決裂し、13日に電撃的に保留選手名簿から外れた李は、巨人入りを熱望。それを受けた形で、原辰徳監督（47）は「監督という立場で興味はあります」と、獲得の意向があることを明言した。球団側も調査を開始し、李も巨人の動きを歓迎していることから、巨人李の誕生は秒読みとなった。
自由契約になった李の情報は、もちろん、巨人に伝わっている。報道陣から質問を受けた原監督は「調査をしてどうするか決めます」としながらも、巨人を熱望する李へのコメントは滑らかだった。
新たな補強ポイントに、李の存在は適任だった。昨年末、清原がオリックス入りし、新春早々には、FAで巨人入りした豊田の人的補償で江藤を西武に放出した。1発のある内野の控えとして戦力構想に入っていた江藤が抜けただけに、原監督は「その穴を埋めてくれる選手だと思う。李は長打力があり、内野も外野も守れますから。『もし』という話はしちゃいけませんが、（巨人を熱望しているなら）願ったりかなったりです」と評価した。
清原、江藤と抜けた一塁手候補に、新外国人ジョー・ディロン内野手（30＝マーリンズ）がいるが、実力は未知数。三塁を守る主砲・小久保も全試合出場は厳しい。さらには右足首を手術した高橋由も、開幕に間に合う保証はない。「実力至上主義」を打ち出し、競争意識を高める方針の原監督にとっては格好の補強選手になる。「サービスしているつもり。もうこれ以上はいいだろ」と本格的な交渉が始まる前でのリップサービスも、獲得した気持ちの表れだった。
フロント側も、獲得に向けて動きだす。清武球団代表は「監督がおっしゃった通りです。巨人軍で働きたい、活躍したいという選手を集めていますから」と、李のジャイアンツ愛に応える方針を口にした。ロッテは出来高契約を含め、総額2億5000万円（推定）の年俸を提示しており、条件面に関しては「ロッテの提示している金額より低くないと厳しい。マネーゲームをするつもりはない」と話したが、李が巨人入りを熱望する限り、大きな弊害にはならない見込み。「巨人李」誕生に向け、週明けにも本格的な交渉が始まる。
ロッテが新リーグを立ち上げる？「マンデー パ・リーグ」が今季から廃止されることを受けて、ロッテが「マンデー マ・リーグ」と称して、千葉マリンで球団職員とファンとの対抗試合開催を検討していることが14日、分かった。ファンが勝利すれば、選手のサイン入りユニホームなどのお宝グッズを進呈する。ロッテは「マ・リーグ」のこけら落としとして、元衆院議員の森田健作氏（56）が総監督を務める社会人クラブチーム「千葉熱血MAKING」に対戦を申し込む予定だ。
ロッテが2006年シーズンのファンサービス第1弾を打ち出した。昨年までパ・リーグが月曜日に試合を開催してきた「マンデー パ・リーグ」が今季から廃止。逆手にとったアイデアが、マリーンズの頭文字を取った「マンデー マ・リーグ」の開催だった。
“開幕”は4月初旬を予定。プロ野球のない月曜日に、ロッテ球団職員選抜と、草野球チームが千葉マリンで試合を行う。「プロ野球が開催されない月曜日にも、ファンの方々に野球を楽しんでいただきたいですね」と荒木事業部長。勝利チームには、選手のサイン入りユニホームなどのプレミア非売品がプレゼントされる。
球団職員選抜のメンバーは実に個性的だ。元ロッテ投手の榎広報、福岡大の元エース・狭間球団代表補佐が投手の有力候補。野手には、元ロッテの北川営業担当や、かつて巨人の入団テストで最終選考まで残った荒木事業部長らがそろう。“外国人選手”としては、高校時代にヤンキース・キャッシュマンGMとチームメートだったラリー・ロッカ事業部長補佐が控える。エース最有力の榎広報は「現役時代を思い出して、本気で投げますよ」と意気込んだ。
球団は「マ・リーグ」のエキシビション・マッチとして、森田健作氏率いる「千葉熱血MAKING」に対戦を申し込む。その後は、球団HPなどを通じて一般の対戦チームを募集予定。サービス精神旺盛なバレンタイン監督が“参戦”する可能性もあり、ファンにとっては最高のリーグになりそうだ。
昨季限りで廃止された「マンデー パ・リーグ」の“代案”としてロッテが「マンデー マ・リーグ」構想を持っていることが分かった。「月曜日の公式戦がなくなった。その代わりとなるものを行いたい」と巨人の入団最終テストに残った経験のある荒木事業部長。そこで浮上したのが、ファンと球団職員が月曜日の千葉マリンで試合を行う珍プラン。対戦相手は球団ホームページで募集する方針。
球団職員チームには福岡大でエースだった狭間球団代表補佐、ヤンキース・キャッシュマンGMと高校時代にチームメートだったラリー・ロッカ事業部長補佐らがいる。さらに榎広報、北川営業担当の元プロ組も控え、バレンタイン監督の飛び入りもありそうだ。開幕戦にはタレント森田健作率いるクラブチーム「熱血MAKING」との対戦を熱望。OBの沢井が所属するだけに実現も夢ではなさそうだ。
巨人・原辰徳監督（47）は14日、東京・大手町の球団事務所で、ロッテを自由契約になり巨人入りを熱望している李承燁内野手（29）の獲得に乗り出すことを表明した。「非常に興味がある。チームを作る上でも願ったり、かなったり的なところもある」。巨人は今季の一塁候補として新外国人ジョー・ディロン内野手（30）＝前マーリンズ＝を獲得したが、西武からFA移籍した豊田の人的補償として江藤を放出。選手層が薄くなっていた。原監督の要望を受けた清武球団代表も「新外国人は未知数だし（李は）外野もできる。あれだけの長打力。（獲得に向けて）調査したいと思う」と反応。「マネーゲームは避けたい」というものの、早ければ今月中にも「巨人・李」が誕生する可能性は十分だ。
日本野球連盟主催の指導者研修会が14日に開かれ、今年度のスローガン「スピーディー・ベストプレー」が発表された。研修会では、元ロッテ監督で東京ガスコーチの八木沢荘六氏（61）と元阪神監督の安藤統男氏（66）が講演。『投手の育成について』語った八木沢氏は「技術の向上が自信につながる」と熱弁。『指導者に求められるもの』の安藤氏は「何ができるか考えてやるべき」と適材適所を強調した。研修会は15日まで開かれ、クラブチームの運営などの講演が予定されている。
巨人がロッテを自由契約となった李承燁内野手（29）の獲得に乗り出すことが14日、明らかになった。清武英利球団代表が都内の球団事務所で「原監督も前向きな姿勢を示しているので調査したい」と語った。
巨人は、一塁手で主砲の清原が退団しオリックス入りし、FAで獲得した豊田の人的補償で一塁手や代打として貴重だった江藤も西武に放出した。打線の強化策として昨年、30本塁打を放った李の獲得に動くことになった。清武代表は「李は一塁も外野も守れてあれだけの打力。外野の高橋由も怪我をしているし、必ずしも一塁でということはない」と話した。
今季から登場するベースボールドッグのエルフちゃん（6ヶ月）が“自主トレ”を行った。ロッテ浦和球場の室内練習場を里崎と一緒に走り回り、デビュー予定の本拠地開幕戦（3月28日、対日本ハム）に向けて順調は仕上がりを見せた。里崎は「WBCで王監督に恥をかかせられないように、仲間に加わったエルフちゃんにも恥はかかせられない」と、連覇に向けて意欲を燃やした。
13日にロッテを自由契約になった李についてこの日、代理人を務める水戸弁護士が取材に応じ「感触は（李に）伝えています。巨人が好意的という記事が出たことを話したら喜んでいた。あとは私が頑張ります」と、条件面などの話し合いに意欲を見せた。交渉は週明けから開始する予定といい「国内外を問わずに、ロッテを含めて行き先を探す中で、以前から巨人を希望している気持ちがある」と話した。早ければ来週中にも巨人移籍が実現しそうだ。
プロOBによるマスターズリーグで、札幌が史上2チーム目の2連覇を達成した。14日、札幌ドームで大阪に9－0と快勝して決めた。先発の津野浩（40）が4回3安打無失点で3勝目を挙げ、V2に貢献した。昨年11月の開幕戦敗退後、堅実な守備と機動力を生かした「スモール・ベースボール」で7連勝と巻き返し通算7勝1敗と他4チームを圧倒した。
マスターズリーグ版の「スモール・ベースボール」が機能した。1点リードの2回。全て単打の6安打に1犠打1盗塁を絡め、一挙6得点で試合を決めた。2安打2盗塁と打線を牽引した2番打者の羽生田は「常に次の塁を狙ってアグレッシブにプレーできた」と胸を張った。古葉竹識監督（70）は「投手を含めた守りに加え、相手のスキを逃さない野球ができた」と勝因を挙げた。
チーム失策数はリーグ最少の3。総得点（60）と総失点（18）の数字が示す通り、投打で他チームを圧倒した。リーグトップの打率6割5分7厘をマークしたリードオフマン高橋は「選手1人1人がやるべき仕事をできた」と振り返った。この日、夏春連覇と夏3連覇を目指す駒大苫小牧ナインがスタンドで試合を見守った。
古葉監督は「駒大苫小牧が力を与えてくれた。あとは日本ハムの優勝。応援ありがとうございました」と、2万5400人の観衆に感謝した。
| マスターズリーグ歴代優勝球団 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 年度 | 球団（監督） | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 |
| 01～02 | 大阪（吉田義男） | 16 | 13 | 2 | 1 | .867 |
| 02～03 | 東京（土橋正幸） | 16 | 10 | 6 | 0 | .625 |
| 03～04 | 東京（土橋正幸） | 16 | 11 | 2 | 3 | .846 |
| 04～05 | 札幌（古葉竹識） | 8 | 6 | 1 | 1 | .857 |
| 05～06 | 札幌（古葉竹識） | 8 | 7 | 1 | 0 | .875 |