1月19日1月19日ロッテは19日、前オリックスのケビン・バーン投手（32）の獲得を発表した。契約金はなく、1年契約の年俸1億円（推定）。背番号、登録名は未定で、2月1日から始まる豪州・ジーロングキャンプに合流する。
ロッテは昨季11勝（4敗）の好成績を残したセラフィニをオリックスへ放出。逆に、4勝13敗と大きく負け越して自由契約となっていたケビンを獲得した。当初はセラフィニに代わる若手左腕を調査していたが、適当な人材が見当たらず、“不平等トレード”に至った。
バレンタイン監督はケビン再生に自信を見せる。低迷する右腕の獲得を進言し、「計算できる投手だ」と期待。リードする里崎も「タフで、球も速いし、いいピッチャー」と歓迎した。
再生へのウルトラCは、リリーフ転向だ。今季の先発陣は、昨年2ケタ勝利を挙げた清水、渡辺俊、小林宏、小野、久保の5人が内定。黒木、加藤も先発タイプのため、先発のイスに空きはない。昨年は防御率4.69のケビンだが、救援では3.18と安定する。「先発だけでなく、中継ぎでも期待できる」と瀬戸山代表。短いイニングなら150キロ前後の速球をより生かせることから、バレンタイン監督はリリーフ起用も視野に入れている。
ケビンはビザを早急に取得して、2月1日からの豪州1軍キャンプに合流予定。ボビーがリリーフ適性を見いだせば、薮田、藤田、小林雅の「YFK」に頼もしい右腕が加わることになる。
オリックス・中村監督が、ケビン・バーン投手（32）を獲得したロッテに「遺恨対決」を申し出た。「（解雇したバーンは）もう、あまり関心はないな」と、言いながらも、パ・リーグを盛り上げるために利用しない手はない。「セラフィニを当てる？ それも面白いな」と、来週にも獲得を正式に発表する前ロッテのダン・セラフィニ投手（31）を、古巣にぶつけるプランを口にした。
昨年のチャンピオン・ロッテとの間に生まれた新たなる因縁。2003年には近鉄で8勝を挙げたケビン、昨年、11勝で日本一に貢献したセラフィニ。日本での戦いを知る両外国人の対決に「遺恨試合もいいんじゃないか」と、指揮官は最後まで興味津々だった。
ロッテは昨季11勝をマークしオリックス入りが決定的なセラフィニの“代役”に、前オリックスのケビン・バーン投手（32）と1年契約、年俸1億円で契約したことを発表した。事実上の“1対1トレード”の形となった瀬戸山球団代表は「先発だけでなく中継ぎもできる」と日本で18勝を挙げている右腕に期待を込めた。昨季こそ4勝どまりも「中継ぎ、抑えのいいウチならもっと勝てた。起用法は監督が考える。ボビーの見る目は確かだからね」と手塚運営部長。昨年11月に右肩手術を受けた山崎が夏場まで戦線離脱とあり、セットアッパー転向案も浮上しそうだ。なおフランコとパスクチの今季契約も同時に正式発表した。
ロッテは19日、オリックスを昨季限りで解雇されたケビン・バーン投手（32）を獲得したと発表した。年俸1億円の1年契約で背番号、登録名は未定。昨季は4勝13敗と不本意なシーズンを送ったが、ソフトバンク戦では3試合で防御率0.51だった“鷹キラー”が新たに加入した。
まさに仁義なき外国人選手争奪戦！？セラフィニを“略奪”された仕返しでもなかろうが、ロッテが前オリックスのバーンを電撃獲得だ。
「ボビー（バレンタイン監督）が気に入っている。先発、中継ぎどちらでも期待できる」は瀬戸山球団代表。昨季、先発で2ケタ勝ったロッテの5投手は全員右腕。当初は左腕獲得を目指していたものの、結果的に日本での経験を優先した。
昨季4勝13敗だったバーンだが、相手がソフトバンクなら話は別。3試合で0勝1敗ながら防御率は0．51とまさに鷹キラーといえる。
昨年アジア王者まで登り詰めたロッテの唯一の心残りはレギュラーシーズンが2位通過だったこと。今季の目標は“打倒ソフトバンク”だけに最適の助っ人といえそう。
外国人獲得を巡り、オリックスと新たな遺恨も勃発。2年連続日本一に向け、ロッテはなりふり構わずの補強作戦だ。
ロッテは19日、昨年までオリックスでプレーしていたケビン・バーン投手（32）＝193センチ、95キロ、右投げ左打ち＝の獲得を発表した。1年契約で契約金はなく、年俸1億円。背番号は未定。バーンは03、04年に近鉄でプレーし、球団合併で05年からオリックス。昨年は4勝13敗、防御率4.69だった。日本での3年間の通算成績は18勝28敗。
楽天の悪役マスコット「Mr.カラスコ」が19日、都内のホテルで行われた2005年オートレース表彰式に乱入。メキシコで修行も積んだプロレスの表彰式と勘違いしたもので、式のプレゼンターを務めたロッテ・マーくん、ソフトバンク・ハリーホークと乱闘を繰り返した。
なぜかマーくんを後ろに従え、バイクにまたがって登場したカラスコは、壇上に上るやいなや、ハリーホークに強烈なドロップキックをお見舞い。マスクや大量の外れ車券を投げつけて、チームが昨年は計8勝31敗1分とやられ放題だったパ2強のマスコットを委縮させたが、見せ場はここまで。最後は受賞者らに取り押さえられて、あえなく御用に。“完全リベンジ”は次の機会にお預けとなった。
ロッテを自由契約となっていた李承燁内野手（29）の巨人移籍が19日、正式に決定し、都内のホテルで入団会見を行った。年俸1億6000万円プラス出来高5000万円（いずれも推定）の総額2億1000万円、1年契約でサインした李は、原監督が掲げる「実力至上主義」に賛同。キャンプから猛アピールして実力で一塁のレギュラーを奪うことを宣言した。背番号が33に決まった李はさらに、自らの代名詞でもある本塁打へのこだわりを捨て、チーム打撃を優先して優勝に導く意欲も口にした。
胸が高鳴った。憧れ続けたチームへの加入が決まり、李の表情は意欲とやる気に満ちていた。「巨人に入れたことを大変光栄に思います。いきなり決まったので緊張していますが、みなさんと喜びを分かち合えるように頑張りたい」会見場に集まった日韓の報道陣と、部屋の片隅で見守っていた松静（ソンジョン）夫人の前で堂々と意気込みを口にした。
思いを行動に移した。幅広い出場機会を求めてロッテを自由契約となり、韓国でも抜群の知名度の巨人入りを熱望していた。19日にスタッフミーティングが開催されることを聞くと、この日の朝、飛行機に飛び乗り緊急来日。原監督と直接面談し、情熱と熱意を訴えた結果、年俸1億6000万円の1年契約で入団することが決まった。
李の巨人への愛情は深い。「小学校で野球を始めたが、練習場に王監督（ソフトバンク）の写真が張ってあった。最初は意味が分からなかったが、鍛錬していくうちに（世界の本塁打王であることが）分かるようになった。私は王監督の写真を見て育った」アジアの大砲として韓国の最多本塁打記録（56本）を作った男の原点は、YGマークのユニホームにあった。
夢はかなったが、いつまでも浮かれてはいられなかった。指揮官との面談では直接、実力至上主義を言い渡された。「自分が100％の力を発揮できるのは一塁だから、まずは1塁を勝ち取るのが当面の目標。競争して主戦のメンバーでやっていきたい」定位置の確約がなくてもひるまなかった。
レギュラーを取るためなら、こだわりだって捨てる。新天地では代名詞でもある1発を意識せず、チーム打撃に徹する覚悟だ。「本塁打にこだわるより、チームから与えられた役割をしっかりとこなしていきたい。打順は8番を打ったこともあるのでどこでもいい」と柔軟な姿勢を見せた。
2月のキャンプインを目前に控えて加わった新戦力に、原監督の表情は終始、笑顔だった。「年が明けて、こんな最高のニュースはありません。本人と話をして、実力至上主義を伝えたら、『望むところだ』と言ってくれた。非常に心強い」と、何度もうなずいた。
この日は会見後、千葉マリンへ移動して荷物整理などを行った。今後は20日に韓国へ戻り、母国で調整した後、31日に再来日する予定だ。「巨人は最近、下位に低迷している。私がいい打撃を見せて優勝を勝ち取りたい」昨季、ロッテで日本一、アジアNO.1を経験した男が、今年は巨人を頂点へと導く。
巨人・小坂誠内野手（32）が19日、ロッテ浦和球場での自主トレを公開。巨人入りが決まったロッテ時代のチームメート・李承燁にエールを送り、新天地での活躍に太鼓判を押した。新しい戦場への不安を、噴き出る汗でかき消した。午前8時30分。小坂は誰もいないグラウンドに姿を見せると、1人黙々と走り始めた。キャッチボール、ノックで淡々と体を鍛えていく。「巨人ではゼロからのスタート。自分を信じて1歩1歩、進んでいきたい」あくまで謙虚に、決意を語った。
ともにアジアの頂点へ上り詰めたライオンキングと、思わぬ再会を果たす。「スンちゃんとまた一緒にやれるのは、嬉しい。彼の力はすごいものがある。きっと巨人でも、セ・リーグでも通用しますよ」日本シリーズなどの大舞台では、幾度も豪快な打棒を目の当たりにしてきており、巨人でもバットが必ず爆発するとの確信がある。
宮崎キャンプから、過酷なスタメン争いが始まる。4度ゴールデングラブを受賞した名ショートだが、守備位置へのこだわりはない。二塁についても「難しいポジションだが、精一杯やるだけ」と無心で取り組む。20日には初めてジャイアンツ球場を訪問し、ナインに挨拶を行う予定。アジアの大砲とともに、新天地でも強い存在感を見せつける。
巨人は19日、ロッテを退団した李承燁内野手（29）と正式契約し、都内のホテルで入団会見を行った。1年契約で契約金5000万円、年俸1億6000万円プラス出来高払いで背番号は『33』。巨人の選手としては初めて吉本興業からマネジメントを含めた全面サポートを受ける予定で、入団会見に同席した“超・美人妻”の李松静さん（23）共に、巨人で新たな韓流ブームを巻き起こしそうだ。
緊張するダンナをそっと見守る美人妻。2人は韓国から緊急来日し、都内で巨人と電光石火の契約を交わした。
ロッテ時代から時間があれば巨人戦をテレビ観戦していたという熱血G党。世界の王貞治（現ソフトバンク監督）を目標に掲げ、韓国ではアジア記録の56本塁打も放った大砲。いわば、巨人入団は“運命”だった。
目指すのは開幕一塁スタメン。新外国人、ジョー・ディロン内野手（30）＝前マーリンズ＝との一騎打ちが予想される。ただ、この日韓国メディアも含め多数詰め掛けた会見で分かるとおり、注目度はロッテの比ではない。夫人の松静さんも少し心配そうに夫の晴れ姿を見つめていた。
「彼女もかなり心配している。巨人はメディアに多く露出するし、関心の中心だから」。李夫妻がポジション争い以上に（？）懸念するのがマスコミ対策。そこで現れた“救世主”が数多くのタレントやスポーツ選手のマネジメントを手がける吉本興業だ。
「以前からお付き合いがあるし、巨人でもできるだけサポートしたい。いずれは契約ということも念頭にあります」とはヤクルトOBで前メッツの石井らを担当する同社のスポーツマネジメント担当、小坂勝仁氏。
巨人では初の吉本プロデュース選手。ロッテ時代は“ヨン様”ならぬ“スン様”とファンに親しまれただけに、巨人移籍は大ブレークのチャンス。会見場に居合わせた同社関係者も全面バックアップを約束した。もちろん李だけではなく“美人妻”のSP役としても重要な役割を果たす。
WBC韓国代表でもあり、20日には帰国して地元の母校で自主トレを再開する。ロッテの初代アジア王者の立役者でもある李。新たな韓流ブームを老舗・巨人で巻き起こす。
会見に同席した原監督から「最高のニュース。大先輩でもある王さんの記録（55本塁打）を巨人でも抜いてもらうのが夢」と熱いメッセージを送られた李はすっかり感激。ただ西武に移籍した江藤、かつては長嶋元監督もつけた背番号『33』については「重い番号で期待を痛感します」。56本塁打も「それは少し難しいかも」と恐縮していた。
入団会見後、李はかつての本拠地・千葉マリンにロッカールームの荷物を整理するため姿を見せた。バットやグラブなどを運び出す途中、球場で自主トレ中の渡辺俊や里崎にバッタリ。里崎は「普通に話しただけです。（別れの）挨拶をしました」。球団スタッフとも握手を交わし、別れを惜しんだ。
エース上原も、アジアの大砲の加入に大喜び。昨年の交流戦では、5月24日の初戦に対決、パ・リーグ記録タイとなる「6試合連続本塁打」のかかった李を無安打2三振に抑えた。「力のある選手ですから来てくれるのは嬉しい。味方ですからね！」と大歓迎していた。
ロッテを自由契約になっていた李承燁内野手（29）が19日、巨人と契約した。この日、韓国から来日。都内のホテルで交渉し、入団発表会見を行った。韓国でアジア新記録のシーズン56本塁打を放った大砲は、一塁のレギュラー獲得と、チームの優勝を目標に挙げた。単年契約で、契約金を含め総額2億1000万円（推定）プラス出来高。背番号は、長嶋茂雄終身名誉監督（69）もつけた33に決まった。
熱望していた巨人入りが決まった。入団交渉はファクスでも済ませることができたが、あえて自ら来日。清武球団代表を「義理堅いな」と驚かせた。羽田空港に着くと、巨人のスタッフ会議が行われていた都内のホテルへ直行し、原監督と会談。入団会見も行う早業だった。
03年には韓国サムスンで56本塁打を放った。王、ローズ、カブレラの55本を抜きアジアのキングになってもなお、王のいた巨人に憧れていた。そして、背番号は33。長嶋終身名誉監督が背負った番号と知っていた。清武球団代表によると、33番の打診に「重い番号」と感想を口にしたという。巨人入団に「光栄です」を繰り返した。
20日に韓国に戻り、ビザができ次第、31日には来日したいと語る。打順に関しては「日本で8番もやった」と、こだわらない。「キャンプには2つのグラブを用意する」と一塁、外野の両方を準備して宮崎に乗り込むが、「ぜひ一塁を獲得したい」とロッテでは固定されなかった一塁手への執着はのぞかせた。
王のいた巨人での55号超えについては「少し難しいのではないでしょうか。本塁打より、打率より、チームの優勝に寄与したい」と、謙虚に話した。ただ、持ち前の義理堅さはここでは必要ない。原監督は「王さんの記録を抜いてもらうのが、私の大きな夢です」と、はっきりと期待を口にした。
巨人は19日、ロッテを退団した李承燁内野手（29）の入団を発表した。13日に自由契約となったばかりだが、この日韓国で入団に合意し、来日して契約。単年で契約金5000万円、年俸1億6000万円プラス出来高。背番号は33。都内のホテルで会見を行った李は、早速一塁でのレギュラー獲りを宣言した。
緊急来日したばかりにもかかわらず、その表情は既に戦闘モードに入っていた。「グラブは（一塁、外野手の）2つ用意する。ただ100％自分の力を発揮するには一塁を守るのがいい。一塁を勝ち取るのが当面の目標」と言い切った。
当初一塁に元マーリンズの新外国人ジョー・ディロン内野手の起用を予定していた。しかし李の獲得で、一塁を競わせることができる。原監督は「実力至上主義の中で見極めたい」とキャンプ、オープン戦の結果で判断する考え。もちろん李の最大の目標は昨年のロッテに続き、巨人でも日本一の座に就くことだ。
一緒に来日した松静（ソンジョン）夫人（23）には「巨人はマスコミに露出し、ファンの関心も強いから」と心配されたという。美人の妻を安心させるためにも、一塁のレギュラーを奪い、男を見せる。
世界の王を超えろ！巨人は19日、ロッテを退団した李承燁内野手（29）と契約に合意し、都内のホテルで入団を発表した。1年契約で契約金5000万円、年俸1億6000万円、背番号は「33」。会見に同席した原辰徳監督（47）は巨人の一員としての55本塁打超えを熱望。李は一塁の定位置奪取を誓った。なおこの日は同ホテル内でスタッフミーティングも開かれ、春季キャンプの方針が話し合われた。
それだけ喜びが大きかった。13日にロッテを自由契約となり、6日後のスピード入団。「現場の監督として、年が明けてこれほど最高のニュースはない」。来日即日に実現した李の入団会見に原監督は満面の笑みを浮かべた。さらに「巨人の偉大な先輩、王さんの記録を抜いてもらうのが私の大きな夢」と巨人のユニホーム姿での55本超えを熱望した。
李はサムスン時代の03年にアジア記録の56本塁打を達成。日本球界では64年の王に、01年のカブレラ（西武）、ローズ（近鉄）の55本が最多となっている。李自身は「ちょっと難しいかも」と苦笑いしたが、夢の数字は原監督の大きな期待の表れ。1発ではなく機動力を重視する「スモールベースボール」を提唱も、李には大きな敬意を払った形だ。
夢の数字に近づくには1試合でも多い試合出場が必要。「実力至上主義」のチームにあって、李も激しい競争は「望むところ」。その上で「自分が100％の力を発揮するには一塁が必要。そのポジションを勝ち取るのが当面の目標」と宣言した。原監督は一塁と外野を併用する方針。李自身も春季キャンプには2種類のグラブを用意するが、あくまで一塁にこだわって新外国人ディロンとの一騎打ちに臨むつもりだ。
松静（ソンジョン）夫人（23）同席の会見を終えた李はその足で千葉マリンを訪れ渡辺俊らに別れの挨拶。20日に帰国し、フリー打撃を開始する予定という。「野球を始めた小学校で、部室に王さんの写真が張ってあった。僕はその写真を見て成長した。小さい時から憧れた球団。最善を尽くしたい」。07年はメジャーに挑むアジアの大砲が巨人V奪回の使者となる。
ロッテから移籍した小坂がさいたま市内のロッテ浦和球場で自主トレを行った。18日に地元・仙台から帰京したばかりで「例年より（自主トレが）遅れているけどやるしかない」と不安もポツリ。だが新天地では「無の状態。ゼロからです」と気合を込めた。首脳陣は二塁での起用の方針を固めており、仁志との競争は必至。「盗塁王ではなく、大事なところで走れればいい」と持ち味の機動力でアピールする。また古巣からの李承燁の移籍決定には「心強い」と歓迎。20日にはジャイアンツ球場を訪れ、チームメートへの挨拶を行う。
WBC日本代表監督を務めるソフトバンク王監督が、レギュラーを「サバイバル戦」で決める考えを示した。ワシントンの日本大使館で開催された日米野球親善パーティーに出席した王監督は、19日午後に帰国した。黒のコートにドレッシーな帽子姿の指揮官は「レギュラーは（2月）20日から始まるキャンプを見て決める。今の段階で決められたんじゃ選手もやる気をなくすしね。コンディションのいい選手を使います。オープン戦もやっていくし、それを見ながら」と話した。
さらに王監督のハートに火を付けたのが、ボンズ、ジーター、A・ロドリゲスら米国代表候補の一流選手だ。「さすがは米国。最初は足並みが揃っていなかったが、名誉というか（国の）威信をかけてきているね」。順調に1次リーグを突破すれば、2次リーグの準決勝が米国戦。「まずは予選を勝ち抜いてだけど、米国戦を乗り越えないとトップでゴールできない。こちらもメンバーが決まったし、スクラムを組んでいきたい」。米国の本気モードを察して、早くも「戦闘モード」に切り替わった。
「1年間戦うリーグ戦なら、チーム単位で1年間通してオーダーを考えるが、実力が近い今回の代表チームなら、むしろそうならない」。1戦必勝の短期決戦。王監督は、選手の競争心を最大限に引き出しながら、調子重視のラインアップで、優勝を狙う。
野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）」のキューバを除く15チームの代表候補が18日、発表された。大リーグ公式ホームページによると、大リーガーは約400人。代表（30人まで）は大会直前に決まる。
日本は既に発表されたイチロー外野手（マリナーズ）ら最終登録予定の30人のほか、アクシデントに備えて西口文也投手（西武）三浦大輔投手（横浜）二岡智宏内野手（巨人）サブロー（ロッテ）ら24人を登録した。日本は1次リーグA組（3月3－5日・東京ドーム）で韓国、台湾、中国と戦う。
韓国は、投手が韓国人大リーガー第1号の朴賛浩、元オリックスの具台晟、金善宇、金炳賢ら、打者はロッテの日本一に貢献した強打者の李、昨季ドジャースで15本塁打の崔熙渉らとなっている。
台湾は王建民投手（ヤンキース）、日本のプロ野球から陽耀勲投手（ソフトバンク）陽仲寿内野手（日本ハム）の兄弟、姜建銘投手（巨人）林英傑投手（楽天）林威助外野手（阪神）らを登録。ドジャースや日本のロッテで活躍したジム・ラフィーバー監督が率いる中国は、2002年に発足した中国プロ野球の選手で構成した。
野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）のキューバを除く15チームの代表候補が発表された。大リーグ公式ホームページによると大リーガーは約400人。代表（30人まで）は大会直前に決まる。
日本は既に発表されたイチロー外野手（マリナーズ）ら最終登録予定の30人のほか、アクシデントに備えて西口文也投手（西武）三浦大輔投手（横浜）二岡智宏内野手（巨人）サブロー外野手（ロッテ）ら24人を登録した。日本は1次リーグA組（3月3－5日・東京ドーム）で韓国、台湾、中国と戦う。
韓国は、投手が韓国人大リーガー第1号の朴賛浩（パドレス）、元オリックスの具台晟、金善宇、金炳賢ら、打者はロッテの日本一に貢献した強打者の李承燁（巨人）、昨季ドジャースで15本塁打の崔煕渉らとなっている。
台湾は王建民投手（ヤンキース）、日本のプロ野球から陽耀勲投手（ソフトバンク）陽仲寿内野手（日本ハム）の兄弟、姜建銘投手（巨人）林英傑投手（楽天）林威助外野手（阪神）らを登録。ドジャースや日本のロッテで活躍したジム・ラフィーバー監督が率いる中国は、2002年に発足した中国プロ野球の選手で構成した。
米国からサブメンバーを含む日本代表が発表されたことについて、日本側はNPB（日本プロ野球組織）が遺憾の意を表した。これまで予備登録選手は非公表にすると選手会と約束した経緯があり「（米国の）主催者にも公表しないように要請してきた」とコミッショナー事務局の長谷川事務局長。NPBでは急遽選手会あてに公表に至った経緯の文書を送るなど対応に追われた。
WBCで日本代表を率いるソフトバンクの王貞治監督（65）が19日、成田着の全日空機で米ワシントンから帰国。今大会のチームスローガンとしてアテネ五輪で長嶋茂雄監督（69）が掲げた「FOR THE FLAG」の精神を継承する意向を明らかにした。ミスターの魂を引き継ぎ、王JAPANが世界一を目指す。
アテネ五輪の合言葉がよみがえる。WBC日本代表のチームスローガンについて、王監督は「日の丸というか国の威信を背負って戦う訳だから、そういう類のものになる」と長嶋JAPANが掲げた「フォア・ザ・フラッグ」魂を継承する意向を示した。同スローガンは長嶋監督が03年10月の代表合同自主トレ初日に「チームのためではなく、国のためにやる。巨人時代とは違う」という決意のもとに決定。長嶋監督が不在だった大会中のベンチにも「FOR THE FLAG」と記された国旗が翻っていた。
王監督も気持ちは同じだ。日米野球親善パーティーに出席しての帰国に「日本で想像していた以上にアメリカではWBCへの関心が高かった。米国も国の名誉、威信を懸けてきているし、厳しい相手になる。2次リーグで同組に入ったことでこちらも気合が入るし、気持ちも高ぶってきた。米国戦を乗り越えないと金メダルというか、優勝はできない」と興奮気味に話した。
今月8日には女優・鳳蘭の紫綬褒章受章祝賀会で700日ぶりのON2ショットが実現。「まだツエもついていたし、言葉も不明瞭なところはあったが、確実に社会復帰への道を歩んでいるね」と王監督。銅メダルで終わったミスターの無念を晴らすためにも「フォア・ザ・フラッグ」精神のもと王JAPANが世界一を目指す。
WBC日本代表の弘田外野守備走塁コーチが横須賀総合グラウンドで横浜・多村らの自主トレを視察。私見としたうえで「右翼イチロー、中堅福留は決まりでしょ。左翼は左投手なら和田か多村、右なら青木の使い分けになるんじゃないかな」と発言。また各国投手のビデオを手配中で、「日本ほど牽制もシビアじゃないと思うし、どうしても1点が欲しい場面では西岡、青木の足が切り札になる」と話していた。
ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）大会本部は18日（日本時間19日）、米ニューヨークで参加16チームのうち、キューバを除く15チームの1次登録メンバーを発表した。大リーガーは全体の48％にあたる394人。大会5日前までに30人を最終登録する。日本はサブ登録も含めた54選手が公表された。
大会本部がサブ登録24人を含めた54人の日本代表メンバーを発表したことに日本プロ野球組織は遺憾の意を示した。
長谷川一雄事務局長は「日本は既に30人を発表している。各国への通知は分かるが、公表する必要はない。何度も30人しか発表しないよう申し入れたが…」と当局に抗議を行っていた。公表方法で合意していた選手会にも事情を説明。「外れた選手は何も劣っている訳ではない」と話した。
発表によるとアクシデントに備えたサブ登録には西口（西武）、三浦（横浜）、久保田（阪神）、二岡（巨人）らが含まれている。日本は昨年12月9日に暫定29人を発表、入れ替えなどの後、今月13日には30人が確定していた。
米国、ドミニカ共和国と並ぶ優勝候補のベネズエラも投打にスーパースターを揃えた。メジャー屈指の左腕サンタナ、昨季セーブ王のロドリゲスの強力投手陣に、野手もアブレイユら各球団の主力がズラリ。元巨人のペタジーニ、西武・カブレラ、ヤクルト・ラミレスもメンバー入り。同国関係者は「第1回の優勝を国民全員が望んでいる」と話した。
ドミニカ共和国のハビエルGMが打倒米国を誓った。一時は同国での代表入りを希望したA・ロドリゲスが直前で米国代表入りを表明したことに「米国を倒すより強力なモチベーションが生まれた」と話した。三塁手については「うちにはベルトレ（マリナーズ）、ラミレス（カブス）がいる。これ以上不要だ」と強気に話した。
オランダがダークホースとなりそうだ。同国での出場を希望していたナ・リーグ2冠王のA・ジョーンズのほか左腕マルダーら20人を超えるメジャーリーガーが名を連ねた。エーンホーン監督も「野球を知り尽くしている選手が入った。これで対等に戦える」と自信をみせた。またそのほかの国ではイタリアがピアザ、パナマがリベラを1次登録した。
ロッテは19日、ケビン・バーン投手（31＝193センチ、95キロ、右投げ左打ち）の獲得を発表した。1年契約で契約金はなく、年俸1億円。背番号は未定。バーンは03年に米大リーグのドジャースから近鉄に移籍し、昨年はオリックスで4勝13敗だった。日本での3年間の通算成績は18勝28敗。
国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）」のキューバを除く15チームの代表候補が18日、発表された。大リーグ公式ホームページによると、大リーガーは約400人。代表（30人まで）は大会直前に決まる。
日本は既に発表されたイチロー外野手（マリナーズ）ら最終登録予定の30人のほか、アクシデントに備えて西口文也投手（西武）三浦大輔投手（横浜）二岡智宏内野手（巨人）サブロー（ロッテ）ら24人を登録した。日本は1次リーグA組（3月3～5日・東京ドーム）で韓国、台湾、中国と戦う。
韓国は、投手が韓国人大リーガー第1号の朴賛浩、元オリックスの具、金善宇、金炳賢ら、打者はロッテの日本一に貢献した強打者の李、昨季ドジャースで15本塁打の崔らとなっている。
台湾は王建民投手（ヤンキース）、日本から陽耀勲投手（ソフトバンク）陽仲寿内野手（日本ハム）の兄弟、姜建銘投手（巨人）林英傑投手（楽天）林威助外野手（阪神）らを登録。ドジャースや日本のロッテで活躍したジム・ラフィーバー監督が率いる中国は、02年に発足した中国プロ野球の選手で構成した。
巨人は19日、都内のホテルでロッテを退団した李承燁内野手（29）の入団を発表した。契約金5000万円、年俸1億6000万円プラス出来高の1年契約で、背番号は長嶋元監督もつけた33。ビザ発給の問題からキャンプ初日の合流は微妙という。本職の一塁に外野も守れる中軸級の補強に、原監督は「体全体に迫力がある。大先輩の王さんの記録を抜くことが大きな夢」と日韓でのシーズン最多本塁打記録55の更新に期待した。（金額は推定）
ロッテが新外国人として前オリックスのケビン・バーン投手（32）を獲得した。19日、千葉市の球団事務所で発表され、1年契約の年俸1億円で、登録名、背番号は未定。瀬戸山球団代表は「ボビーが気に入っていた。先発も中継ぎもいけますから」と話した。昨季のソフトバンク戦では、3戦に登板し0勝1敗ながら、防御率は0.51。3月25日からの開幕2連戦は同カードで、先発もしくはロングリリーフも十分考えられる。
時期的なチーム事情も伴う。3月からのWBCに渡辺俊、小林宏、清水など主力先発陣が参加。3月21日の決勝戦ませ登板すれば、パ・リーグ開幕が3月25日だけに中3日と調整は難しい。バーンが開幕カードにスタンバイできるならば、負担を軽減するローテーションが構築できる。
また昨季在籍したマット・フランコ内野手（36）は年俸1億1500万円、ヴァル・パスクチ外野手（27）は年俸6000万円でそれぞれ正式契約を結んだ。
今江が元三遊間コンビで巨人に移籍した小坂に挨拶した。自主トレを行ったロッテ浦和球場で再会し、歩み寄って握手。「小坂さんがいなくなると、ボクのエラーが増えちゃいますよ」と別れを惜しんだ。鉄壁だた内野陣の一角がチームを離れるだけに、感慨深そうだった。
プロアマ交流が審判にまで波及しそうだ。日本学生野球協会は19日、都内で常任理事会を開き、プロ野球の審判経験者がアマ球界でも審判を務めることができる新たな規約作りなどを検討した。昨今、現役や元プロによる交流が活発化する流れを受け、審判もプロの技術をアマに伝授してレベルアップを図ることが狙い。資格などの詳細については、2月17日の評議員会で正式に決定する。
「日本一」の声援に応えられなかった。春日王の懐に飛び込んでもろ差しになったが、すぐさま小手投げを倉って土俵に転がった。支度部屋では眉間にしわを寄せ「自分で自分に怒ってます」。この日は親交のあるプロ野球ロッテの小林雅を国技館に招待していただけに「なおさらつらいっす」と肩を落としていた。