ロッテのバレンタイン監督(55)が21日、成田着の日航機で来日。到着後の会見では、ロッテを退団し、オリックス入りが決定的なセラフィニが、オフに米国で左足首の手術を受けた事実を明かすなど、早くも他球団を牽制した。
嫌みなのか、恨み節なのか。「セラフィニは2年契約が欲しかったらしいが、(疲労骨折と、靱帯を損傷した)左足首を手術したからね」と暴露。病み上がりの左腕に総額3億6000万円の2年契約を提示したオリックスをあざ笑った。
また、巨人に移籍した李に関しても「セ・リーグに行ったら、本塁打を50本打てると思ったんだろう」と不敵に笑みを浮かべ、チクリ。
代わりの新外国人は獲得せず、「大松、竹原、早坂、投手陣では手嶌、加藤らに期待している」と若手に奮起を促した。僅かな休養を取り、連覇をかけたキャンプに臨む。
ロッテが、補強を封印して連覇を目指す。ボビー・バレンタイン監督(55)が21日、来日した。今オフは、昨季30本塁打の李と守備のスペシャリスト小坂が巨人に移籍。昨季11勝を挙げたセラフィニも放出した。オリックスからバーンは獲得したが、かねて瀬戸山球団代表は「もし取るなら中継ぎの投手が欲しいと監督と話をしている」としていた。だがこの日、同監督は「(補強は)今のところ考えていない。日本人選手で十分いい選手がいる」と現有戦力に自信を見せた。
昨年は今江、西岡の若手を抜擢して、大ブレークさせた。今年も「若い選手に競争して欲しい」とオーストラリアの1軍キャンプは41人の大所帯で行うことが決まっている。期待の若手に野手では大松、竹原、早坂、投手は手嶌、加藤の名前を挙げ「チームに貢献してくれると信じている」と話した。
この日は大雪の影響で滑走路が混み合い、成田空港到着後も飛行機の中で約2時間半、缶詰め状態だった。それでも「眠れたし、多少疲れているけど大丈夫」と待ち構えたファンに手を振って応えた。監督自身が考えた今季のスローガン「LET US DO IT AGAIN!−もう1度、夢をみんなで!」も発表。「優勝はシーズン終了時のこと。まずはキャンプを楽しみながらいいチームをつくっていきたい」。連覇に向けて揺るぎない自信を見せた。
WBCに参加する藤田、清水直、薮田、渡辺俊、小林宏、里崎のバッテリー組は2軍キャンプに参加するが、その6選手を除いて41人という大所帯になった。バレンタイン監督は「若い選手に競争してもらいたい」と話していた。
雪の舞う中、ボビーが帰ってきた。ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が21日、約2ヶ月ぶりに来日。降雪のため、成田空港到着後は2時間機内に缶詰め状態にされたが、出迎えたファンに笑顔を振りまいた。
自宅を出てから20時間。成田空港に降り立った日本一監督の視線は、早くもキャンプに向けられた。「米国では毎日、今シーズンの準備をしていた」前オリックスのバーン獲得を最後に外国人補強を凍結し、豪州キャンプでは若手を競争させる方針を明言。「打者では大松、竹原、早坂。投手では加藤、手嶌が1軍で活躍してくれるはずだ」と“強化指定選手”を指名した。
到着後は、自ら考案した今季のスローガン「LET US DO IT AGAIN−もう1度度、夢をみんなで−」を発表。今季は連覇に挑むと共に、クラブチームによる世界一決定戦を目指す。19日には米国で行われた会合で、ソフトバンク・孫オーナーと接触。「同じ意見を持っていることを確認した。全てはいい方向に進んでいる」とタッグを組んで世界一決定戦の実現を目指す考えを明かした。
2月1日からは1軍本隊は豪州、WBC組は鹿児島で分離キャンプがスタート。「全く心配ないよ。キャンプでまた強いチームをつくりあげていきたい」降り積もった雪を解かさんばかりの情熱で、ボビーはV2を見据えた。
ボビーが閉じ込められた!?ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が21日、日航機で成田空港に到着した。飛行機が着陸するまではよかったのだが、大雪の影響で、滑走路が“大渋滞”。日本に着いてから、なんと機内で2時間半も過ごしてしまった。
「空港内の道路が大変混雑しております」。到着ロビーで繰り返されるアナウンスを聞きながら、バレンタイン監督が笑顔で現れた。「いい天気デスネ〜。多少は疲れたけど、眠っていたから大丈夫です」。
午後4時18分には『到着済み』の表示が出ていた。しかし、ロビーに登場したのは結局、午後8時。現地午前9時(日本時間午後11時)に米・コネティカット州の自宅を出発してからは、21時間が過ぎようとしていた。
昨年の日本一指揮官を驚かせたのは、この日の大雪。空港にある2本の滑走路のうち、1本は閉鎖。出発する飛行機は雪が積もり動けない。おかげで着陸した飛行機はゲートに向えず滑走路上で立ち往生。さすがのボビー・マジックも天候には勝てずパニックに巻き込まれてしまった。
米国ではテレビ出演が殺到。番組で訴え続けたのが『クラブ世界一決定戦』の実現だった。日本時間の20日にはニューヨークで、ソフトバンク・孫オーナーと対談。「彼も同じような考え。全てが正しい方向に進むだろう」と理解を深めた。
最高のスタートとはいかなかったが、機内でのウップンはグラウンドで晴らしてくれそうだ。
ロッテは今季のスローガンが『LET US DO IT AGAIN!−もう1度、夢をみんなで!−』に決まったと発表した。
昨季ロッテをアジア一へと導いたボビー・バレンタイン監督(55)が成田着の日航機で来日。チームは李承Y内野手(29)が巨人へ移籍するなど主力選手の流出も、伸び盛りの若手でカバーできると強調。球団史上初となるパ・リーグ2連覇に自信をみせた。また、今季のスローガンを「LET US DO IT AGAIN!(もう1度、夢をみんなで!)」と発表した。
どんな逆境の中でもボビースマイルは不変だ。51日ぶりの来日。ニューヨークから14時間かけて到着も折からの大雪で滑走路は大混雑。到着から2時間44分後にゲートから現れた指揮官だったが「多少疲れたけど大丈夫。2時間寝ることができたよ」と待ち受けた報道陣に笑顔を振りまいた。
指揮官の帰国中、アジアを制した主力が相次いで流出した。昨季11勝のセラフィニがオリックスへ。チーム最多の30本塁打を放った李、元盗塁王の小坂は揃って巨人に移籍した。一方、新人以外でチームの主な補強はオリックスから昨季4勝13敗のバーンを獲得しただけ。大幅な戦力ダウンは否めないが指揮官はどこ吹く風。李について「(球場の狭い)セ・リーグなら50本打てると考えたんだろう」と話せば「手術明けのセラフィニに2年契約は保証できない」とチームへのマイナスは一切口にしなかった。
自信の裏付けはある。「ウチには日本人のいい選手がいる」と指揮官は今後、新外国人選手獲得による補強を否定。李の穴は昨年イースタン本塁打王に輝いた2年目の竹原。セラフィニに代わって6年目左腕の加藤、小坂については日本シリーズで活躍した俊足好打の4年目、早坂とそれぞれ個人名を出して“代役”に指名。「若手が1軍に貢献する機会をつかんでくれると信じている。いいチャンスを与えられる」と伸び盛りの若手の成長に期待を寄せた。
プラス思考の男にとって、この日の大雪も「白星」にしか映らない。今年もボビーマジックがパ・リーグをにぎやかに盛り上げる。
バレンタイン監督はWBCへ12球団最多の8選手を送り込むことについても一切、不安を口にしなかった。清水、渡辺俊、小林宏、藤田、薮田、里崎の6選手は1軍のオーストラリア・キャンプではなく、国内に残留。鹿児島2軍キャンプでの調整が決まっている。「全く心配していない。王監督の率いるチームでしっかり戦って、シーズンの準備をしてくれる」と“王ジャパン”へのバックアップを約束した。
楽天・野村克也監督(70)が25日に都内で行われる監督会議で
など、パ・リーグのアグリーメントに定められた制度に、異議を唱える考えがあることが21日、明らかになった。既に監督付広報に根回しを指示するなど、本気モードだ。
29年ぶりにパ・リーグ監督に復帰して初めての首脳会議。25日に控える監督会議に向け、野村監督が宣戦を布告した。
この日、都内でTV収録の仕事をこなした指揮官はすぐに参謀役のスタッフに戦略を練るよう指示した。
野村監督のいうおかしな制度。それはパ・リーグのアグリーメントにある以下の3つだ。
の3点。いずれもセ・リーグにはない、パのみが実施している特別ルールだ。
(1)では試合をする前の相手チームとの駆け引きが失われる。セの多くのチームが登板日に至るまでの調整法を、先発候補2人に全く同じ調整をさせるなど工夫して、最後まで相手チームを混乱させようと試みている。
(2)、(3)は共に試合前に分析したデータの実行の妨げになる恐れがある。「(野球は)団体競技なのに、声を出さないでできる訳ない」。塁上の走者はもちろん、ベースコーチもベンチの控え選手も一緒に戦っているはずのチームスポーツに生じる矛盾に真っ向から反論した。
「戦いは、勝負の前から始まっている」−。これが野村監督の目指す野球の根底にある。
試合前のミーティングで相手バッテリーの配球分析やクセなどを含めたデータチェックに長い時間を要する。そして実際に行われるゲームの中でデータの確認作業を行う。そこには相手を誘ったり、餌をまいたり、わざと気づかない振りをしたり…様々な駆け引きが繰り広げられる。
だからこそ「投げる」「打つ」「走る」の“有形の力”だけでなく、“無形の力”が求められ、それが弱者を勝者に導くカギとなる。
しかし他のスポーツにはない野球の妙が、パのアグリーメント下では、力任せの勝負に頼らざるをえなくなる。「それでは単に技術の見せ合いでしかない」。野球人気の低落も危ぶむ野村監督だけに、この3つのルールは絶対に放置しておく訳にはいかない。
もっとも裏を返せば、元のルールに戻すことで、得意とする頭脳戦に持ち込むことができる。
監督就任以降、「(パ・リーグの野球は)荒っぽいのではないか」と自信をのぞかせてきた野村監督。楽天の巻き返しは、首脳会議での“口撃”からはじまる。
監督宣言
『パ・リーグは、フェアープレーを誠実に追求し、あらゆる不正行為、不正の疑念を抱かせる行為は行わない。各球団は相互に公正であることを信頼する。』(監督・コーチ・選手・スコアラー関係)
以下、省略。
[注]なお、パ・リーグの予告先発は1983年から部分的に実施され、全試合予告となったのは94年から。
野村監督がもう1つ疑問に感じているのがプレーオフだ。2年連続でペナントレース勝率1位のソフトバンクが日本シリーズに進めなかったように、勝率5割を切るチームでも日本一になる可能性がある制度に矛盾を感じている。だが昨年38勝で終わった楽天だけに、現状ではチームを日本シリーズに進出させるには、プレーオフは必要不可欠。日本シリーズを3度制覇するなど短期決戦での戦いには自信を持っている野村監督だけに、プレーオフ廃止の訴えは、しばらくは封印!?
『ノムラの考え』に、真っ先に反対すると思われるのがバレンタイン監督。メジャーでは予告先発が当たり前になっており、「ファンは次の日の対戦を知りたいはず」とパ・リーグが導入してきたことを称賛。昨年の日本シリーズでは阪神・岡田監督と話し合い認めさせてしまった。また、アジアシリーズでも、会見で勝手に翌日の先発投手を発表して、アジア3カ国の監督も予告するよう誘導。それだけに野村監督の提案には、真っ向から反発しそうだ。
野村克也監督(70)が25日の監督会議で、
の4項目を訴えることになった。
野村野球の基本はデータ。それに加え、相手の動作などを観察し、配球や攻撃時のサインを決めていく。パでは98年のサイン盗み疑惑に端を発し、ベンチ内やコーチ、走者から球種などの情報を伝えることは禁じられている。野村野球の根幹となる「情報」が伝えられないのだ。声を利用して相手のスキを突くのは戦術の1つに値するというのが野村監督の持論だ。
加えてファンサービスの一環で始まった予告先発には「誰が投げるのか楽しみに来るお客さんにも悪い」と力説。プレーオフ制にしてもペナントレースの重みが失われるとして否定的だ。
既に野村監督は球団関係者を通じて、他球団の監督に“根回し”済み。他の5監督の説得に成功できるか注目だ。
3月開催の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」にキューバ代表の参加が認められた。米財務省が20日(日本時間21日)、大リーグ機構に対し、選手の入国を認める方針を通達。これで同大会参加予定の16チームが出揃った。
米財務省は昨年12月、経済制裁が続くキューバへの大会収益の分配などを問題視し参加を拒否。大リーグ機構は、キューバが分配金を大型ハリケーン「カトリーナ」の被災者に寄付することを条件として、再考を求める文書を提出していた。同省の報道官は「大会の収益がカストロ政権に渡らないことが保証され、参加許可の合意に達した」との声明を発表した。
今回の方針転換の背景にはスポーツ界への政治介入に対する強い反発を避ける意味合いもあった。国際野球連盟(IBAF)が大会公認を取り消す可能性を示唆。さらに、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長も「五輪は全選手の入国を認めている。キューバ参加は避けられない問題」と語っていた。米国は12年のニューヨーク五輪招致に失敗。今後の招致活動への障害を取り除く必要があったといえる。
キューバは1次リーグC組でプエルトリコ、オランダ、パナマと対戦。99年のオリオールズとの親善試合は1勝1敗だったが、大リーガーとの真剣勝負は初となる。五輪3度の金メダルを誇るアマ世界一軍団の参加。セリグ・コミッショナーは「WBCが歴史的な大会になることが約束された」としたが、世界大会としての価値は保たれた。
WBCにはコントレラス(ホワイトソックス)ら米国への亡命選手は参加せず、オールアマチュア選手となる。アテネ五輪メンバーが中心となりそうだ。特に4番のウルティアは国内リーグ打率4割を超える。11月下旬からリーグが開幕しており、3月は最高の状態で臨める。五輪のほか、インターコンチネンタル杯9度(出場15大会)、ワールドカップも25度(出場36大会)優勝。カストロ議長も「大リーグは我々が打ち負かしてきたスポーツ」と絶対の自信を持っている。
キューバの参加が認められたことについて、日本代表の王監督は福岡市内で「よかった。これで国際試合でトップのチームが出揃ったことになる」と歓迎の意向を示した。世界一を争う初の大会にアマチュア最強チームの参加。日本にとっても大きな壁になりかねないが、王監督は「キューバが出なければ、WBCじゃないから」と前向きだった。
連覇を目指すロッテのボビー・バレンタイン監督(55=米国)が21日、来日した。大雪のために到着が3時間ほど遅れたが「その分よく眠れた。今季もエキサイティングな1年にしたい」と快活な笑顔を見せた。
オフの間に李と小坂が巨人、セラフィニがオリックスに移籍した。戦力ダウンが予想されるが「李はセ・リーグだと50本塁打できると考えたのでは。手術明けのセラフィニに2年契約は保証できない」と意に介さぬ様子だった。
また、今季のチームスローガンが「LET US DO IT AGAIN!−もう1度、夢をみんなで!−」と発表された。