わたしはかもめ2006年鴎の便り(1月)

便

1月25日

渡辺俊と堀、千葉限定ビールのモデルに[スポニチ]

ロッテの渡辺俊と堀が、千葉限定のキリンビールポスターのモデルに抜擢された。渡辺俊はシーズン中、サラリーマンを対象に「ビール好き集まれ」の企画を実施。毎月31人を生ビール付きで千葉マリンに招待しているサブマリンは「キリン一番搾り生ビールが何よりも好き」と公言。ユニホーム姿で「いつでもどこでも一番搾り」のキャッチコピーが添えてあるポスターは2月上旬から飲食店で張り出される。

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新たな遺恨!ノムvsボビー大舌戦[デイリー]

プロ野球の12球団監督会議が25日、都内のホテルで開かれ、予告先発制度に反対している楽天・野村克也監督(70)と、賛成派のロッテ、ボビー・バレンタイン監督(55)が、激論を展開した。会議後の全監督出席での共同記者会見でもお互いに相いれない姿勢を見せた2人。パ・リーグの覇権争いに新たな遺恨が勃発した。

監督会議の会場に、日米の名将対決第1ラウンドのゴングが鳴り響いた。

先攻は楽天・野村監督だった。会議も終盤を迎えたころ、「私なりの考えを述べさせていただきたい」と、かねて発言していた予告先発制度への反対意見を訴えた。「予告先発があったから百何十通りのオーダーを組めた監督がいる」。

バレンタイン監督批判とも、取れる発言に、指摘されたボビーも黙ってはいられなかった。プレーオフを勝ち抜き31年ぶりの日本一をつかんだにもかかわらず、“実力がない”と言わんばかりの野村発言に「予告先発があっても、チームは変わらない。(予告先発のない)交流戦ではロッテが優勝したじゃないか!!」と反論。怒りは収まらず「今年のWBCをはじめ、世界では必ず先発投手が予告される。なぜ、そうするのか考えるべきだ」と世界基準も持ち出した。

さらに「長年にわたってファンのニーズ、選手のニーズは変わってきている」と、5年ぶりに現場復帰した野村監督への“あてつけ”とも取れる発言も。挑発されたノムさんも「予告先発がないと、例えば2日続けて松坂が先発するとにおわせれば、人気を引っ張れる」と1歩も引かない。まさに一触即発の雰囲気に、場内は緊張感で包まれた。

会議後の共同会見でも、不穏な空気は充満。野村監督が話し始めると、ボビーは薄ら笑いを浮かべた。「敵を欺くようなことをして、最高の試合が見せられなかったらファンは失望する。ワナにかかったチームを相手にするのではなく、最高の状態で向かってきて欲しい」と15分にわたり持論を展開した。

球界にモノ申したが受け入れられなかったノムさん。さぞ意気消沈かと思いきや「印象としては、また敵をつくったな。ハッハッハッ!」。豪快に笑い飛ばして会場を後にした。オープン戦の開幕戦(2月25日・鹿児島)でいきなり激突する両者。一気に燃え上がった遺恨の炎が、今年のパ・リーグを熱くするはずだ。

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ボビー15分反論会[報知]

◇12球団監督会議

「ノムラの考え」を聞いても、ロッテ・バレンタイン監督(55)の哲学は変わらなかった。会議後、バレンタイン監督は改めて予告先発制度の徹底を主張。取り囲む報道陣を相手に正当性を訴え続けた。こちらは約15分の独演会。「監督が欺くようなトリックを使ったら、観戦に訪れたファンは失望する」と力説した。

ファンを大切にするからこそ、言葉に熱がこもった。「野村監督の説明には納得できたか?」と問われると、間髪入れず「NO」。「予告先発は世界中で行われているし、今後も踏襲して欲しい。球場に来て、見たい投手と異なる投手が先発したら、ファンにはマイナス」と“裏切り”を避ける意味で制度継続を切望した。

提言の対象は球界全体にも及んだ。「選手、ファンのニーズは変わってきていることを、日本球界は理解しなければいけない。多くの選手がメジャーに流出し、多くのファンがサッカーやメジャーに興味を持っている」野球離れを防ぐため、予告先発を含め、タイムリーな制度適用の必要性を説いた。

会議の最後には、他の11球団の指揮官に「我々の仕事は野球を国内最高のスポーツにすること」と訴えたボビー。06年の初仕事で、日本プロ野球発展への情熱を示した。

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ノムさん25分間独演会[報知]

◇12球団監督会議

12球団監督会議が25日、都内のホテルで開かれた。会議の終盤約25分は楽天・野村克也監督(70)の独演会だった。持論の予告先発撤廃を主張。監督会議では議決できない問題だったため、パ・リーグ小池唯夫会長(73)が止めに入るほどヒートアップした。しかし、会議終了後、この「ノムラの考え」にロッテ・バレンタイン監督(55)が猛反発。5年ぶりにプロ復帰した最年長監督と日本一監督の間に新遺恨が生まれた。

“予告通り”の毒ガスを会議室にまき散らした。開会から1時間が経過し、議題が出尽くしたとき、野村監督がブツブツとぼやき始めた。「予告先発というのは相手の先発を教えてもらうから、監督が楽な訳で。そういうことだから、後継者が育たない」。

「戦いは90%が読み。その基本精神を見失ってはいけない。だまされた、当たった、という快感もある」監督歴20年の最年長指揮官の予告先発反対論、メガホン解禁論に、皆、黙って聞き入るしかなかった。パ・リーグ小池会長が「この問題はパ・リーグ理事会で決める議題ですので、球団を通して出してください」と割って入った。楽天・米田代表が「理事会で言いますから」となだめて、ようやく25分にも及ぶ独演会は終わった。

会議後の会見場でも我が物顔だ。昨年の順位順に並んだ座席。日本一のロッテ用の席に座ろうとして、止められ「何だ、最下位はあっちか。来年はそこに座るぞと」言って報道陣を笑わせた。議長の王監督が「野村監督から自分の考えという意味での発言がありました。会に出た人には伝わりましたが、実行委員会での推移を見守っていきたい」と説明したが、ノムさんは、そっぽを向いて聞かないふりをした。

その後、報道陣を集め「弱い球団には不利。奇策、奇襲が使えない。予告先発で客が入る?そうかな。松坂だと思わせて、ふたを開けると違う。じゃあ明日だ、となって、お客さんを最低2日引っ張れる」と分析した。

阪神・岡田監督が提案した交流戦でのDH制度入れ替えについては「あんなのどうってことはない」と鼻で笑い、ロッテ・バレンタイン監督が会議後に反論したことについて「(直接)何も反応がなかった」と討論できなかったことを悔しがった。キャンプ前から独自の野球論でノムさんがその存在感を示した。

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楽天野村監督、熱弁20分通じず[ニッカン]

◇12球団監督会議

ノムさん独演会も結果は…。12球団監督会議および実行委員会が25日、都内ホテルで行われ、5年ぶりにプロ野球に復帰した楽天野村克也監督(70)が11監督を前に「ノムラの考え」を披露した。予告先発などパ・リーグ独自のルール改正を求めて約20分間、持論を展開。パ5球団は受け入れなかった。ただ巨人原監督は感銘し、同じプレーイングマネジャーとなるヤクルト古田兼任監督も支持するなど圧倒的存在感で「06年球界の主役」に躍り出た。

5年ぶりの“プロ復帰戦”でも、その存在感は圧倒的だった。主役はやはりノムさん。以前から「ばかげている」と話してきたパ・リーグ独自のルール改正を訴えた。自ら監督会議で提案したのは、議題終了後のフリートークタイム。11球団指揮官を前に「ノムラ説法」が始まった。

「話を申し述べなければ気が収まらなかった。規則をつくるのはいいが、野球、戦いの本質から離れてはいけない。ベンチから声出しちゃいかんとか、予告先発とか。今のプロ野球の現実は、後継者育成が進んでいない。予告先発は監督が楽なだけ。野球は知識、情報を駆使した9割が読み。しかも8割が投手。そういう能力がなくなるから、人材も育たない。野球の本質を見失わないで欲しいと、切に願います」。

会議後にその一端を披露した熱弁は、約20分に及んだ。球団関係者が制するまで、顔を真っ赤にしてまくし立てた。具体的な改正案は

(1)
予告先発の廃止
(2)
プレーオフ制度の見直し
(3)
打者への情報伝達の緩和
(4)
ベンチでのメガホン使用解禁

「弱い球団には不利な制度」と認めつつ、野球の本質を見直すきっかけとなって欲しかったようだ。

だが他球団の反応は薄かった。期待した議論に発展しないばかりか、質問すら出ない。会議後の会見では、あからさまに不機嫌だった。手に持った紙くずをいじり、他監督が話しても上の空だ。「今年は無理。そういう雰囲気がない。やる気がない」とグチった。パ・リーグ小池会長に次回の理事会で提案するように言われただけ。イライラの矛先は、阪神岡田監督にも向かった。交流戦に関する新提案がされたが「岡田じゃなくて阪神の提案だろ。中身もどうってことない」と当たり散らした。

パ・リーグ5球団に「ノムラの考え」は受け入れられなかった。ただ会議後には巨人原監督や、教え子のヤクルト古田兼任監督は支持した。当該リーグではないとはいえ、理解者もいた。「また敵を増やしちゃったかな」と、各球団との“初対戦”で先制パンチを見舞った。主張は見送られたが、球界の貴重な「ご意見番」はいよいよグラウンドでその存在感を見せつける。

◇パ小池会長、簡単にいかない

パ・リーグ小池会長が、野村監督に「パの事情」の理解を求めた。予告先発やメガホン禁止など規則に対する反対意見について「野村さんの考えは非常によく分かります。しかし、これまでパも何とか盛り上げようと考えてきた結果。少しずつ手直ししてきた訳です。かつてガラガラだったパの球場も、昨年のロッテのようにファンに支持される球団が出るなど成果も出ている。今のルールが全ていいとは思わないが、簡単にはいきません」と感想をもらした。会議内でも同様の意見を述べたという。

◇バレンタイン監督、予告はファンのため

これもアジア王者の余裕か。ロッテ・ボビー・バレンタイン監督(55)が25日、予告先発撤廃を訴える「野村案」に反論した。監督会議後、「(予告先発なしだと)相手に勝つために、何かトリックを使わなくてはいけない感じになる。我々のピッチャーは、いつでも投げる日を世界中に発表できる。それくらい信頼している」と自信を見せた。さらに「ファンは高いお金を払って球場に来る。その日の投手が分からずに来ると、がっかりすることもある。見たいのは最高のチーム同士の戦い。欺くようなことをすると失望する」と持論を展開した。

昨季は、相手先発を見ながら125通りのオーダーを組み替えるボビーマジックで31年ぶりの優勝を達成。いわば野村野球とは対極の存在になる。それでも予告先発なしの交流戦でも優勝。大切なことは実力とばかりに「先発ピッチャーを予め伝えなくても、決してセ・リーグが有利になったとは言えない」とチクリ。「これからWBCも始まるし、世界中どこでも先発を予告している」と、ワールドワイドな視点を持つ重要性を説いていた。

◇王監督、論評せず

ソフトバンク王監督が12球団監督会議の議長を務めた。会議後の記者会見では議事内容を説明。楽天野村監督の「提案」については「40〜50年野球をやってきた野村監督の考えという形で発言があった。ほかの監督も代表もこれに対しての個別な意見は出なかった。パ・リーグ会長から経緯など事情説明があったけど」と論評は避けた。

◇伊東監督、分からなくもないが

西武伊東監督は「言いたいことは分からないでもないが、個人的な考えを言わせてもらえば現状のままで問題ないと思う」と、野村監督の案に反対の意向を示した。自身も大差がついた試合のコールド制などを提案する用意があったが「おれの考え?時間もなかったし言えなかった」と、野村監督の勢いに終始圧倒されてしまったようだ。

◇中村監督、勉強になる

阪神監督時代以来、11年ぶりの出席となったオリックス中村監督が11球団に宣戦布告した。12球団指揮官が勢揃いした合同会見で「今年はオリックスが旋風を起こすよう頑張ります」ときっぱり。野村、王両監督に次ぐ3番目の“長老監督”は清原&中村の獲得で自信を深めたようだ。楽天野村監督については「今日は野村さんの独演会。『予告先発はやめた方がいい』とか、こういう考え方もあるのかと勉強になりました。それにしても元気」と刺激を受けていた。

◇ヒルマン監督、ルール通りやる

日本ハムのヒルマン監督が当初の方針通り「反野村」の姿勢を貫いた。楽天野村監督が訴えた「予告先発廃止」「メガホン使用許可」に異議。会議後、「私は主に聞き役だった」と積極的に発言はしていないとしたが、「我々は(現行の)ルールにのっとってやっていく」と説明した。一方で、阪神が提案した交流戦でセの本拠地で「DH制」「ホームでのビジターユニホーム使用」などファンサービスの一環である案については「いいアイデアだと思う」と賛成した。

◇監督会議審議事項

(1)
攻守交替は2分15秒以内、投手交代は2分45秒以内にして試合時間の短縮を目指す。
(2)
ソフトバンク王監督がWBCの選手起用法における方針について説明。
(3)
交流戦の新たな試みとして、セ本拠地での「DH制」、パ本拠地での「9人制」導入を検討。
(4)
選手兼任になったヤクルト古田監督のマウンドにいく回数の確認。
(5)
08年北京五輪期間中の開催、メンバー人選について早期検討すべきとの提案。

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ノムラの考え熱弁30分!予告先発の廃止などド迫力で訴えた[サンスポ]

プロ野球の12球団監督会議が25日、東京都内で開かれ、楽天・野村克也監督(70)が約30分間にわたって『ノムラの考え』を訴えた。予告先発の廃止やベンチからの声出し容認などを、推理や読みといった「野球の本質のために必要だ」と熱弁を振るった。他球団は静観を決め込んだが、球界最高齢監督の情熱が議論に火をつけた形となり、各監督からも様々な「主張」が飛び出した。

たまった“マグマ”を一気にはき出した。5年ぶりに監督会議へ出席した野村監督は、会議の最後に思わず手をあげる。他の11球団の指揮官を前に示した『ノムラの考え』。その独演会は約30分間に及んだ。

野村監督
「最後に私の考えを言わせてもらった。やっぱり申し述べないと、気がおさまらないので…。」

他球団監督はあえて反応を示さない。傍らに付き添った米田球団代表が「あんなに熱くなると思わなかった」と目を丸くしたほどのド迫力。ドスのきいた野太い声で

(1)
予告先発
(2)
メガホンの持ち込み禁止
(3)
外部からの情報伝達する行為の禁止

など、パ・リーグのアグリーメントに定められた制度に改めて異議を唱えた。

野村監督
「自己中心的な考えをいわせてもらえば(予告先発は)弱いチームには不利。」

勝敗の大きなカギを握る投手に関し、試合前に相手に示せば手の内をみせることになる。絶対的な戦力が不足する楽天の新指揮官としては、相手との駆け引きなど“無形の力”を効果的に活用したい。パ・リーグの小池会長に「球団を通して実行委員会に出して下さい」と指摘される一幕もあったが、『弱者の戦法』の大前提となる譲れない主張なのだ。

さらに、予告先発が観客動員の上昇傾向を生む要因の1つになったとする意見に対しても「パ・リーグの観客動員が増えてきているのは、地域への密着とマスコミ対応だと思う」と独自の見解を披露した。

北海道(日本ハム)、仙台(楽天)、福岡(ソフトバンク)と地方に根ざしたことで、当該地域の新聞&テレビなどへの露出もおのずと増えた。「営業的に匂わせる手法もあるはず」。予告されることでファンにとって明確になる1面もあるが、ファンの予想が外れても翌日以降に楽しみが増えるという考え方もできる。

野村監督
「会議を終えた印象ですか?また敵が増えたかな…という感じ。建設的な意見をいったつもりだけどね。」

古希の主張を終えた野村監督には、充実感さえ漂っていた。

◇ノムラの考えVTR

1月21日、テレビ出演した楽天・野村監督は収録後、パ・リーグのみに定められた

(1)
予告先発
(2)
メガホンの持ち込み禁止
(3)
外部からの情報伝達する行為

の3制度に対し、「それでは単に技術の見せ合いでしかない」と異議を唱えた。翌22日にソフトバンク・王監督が野村監督のバックアップを約束したが、前日(24日)には西武・伊東監督を始めパ4監督が“野村案”への反対を表明していた。

◇岡田監督(阪神)の“考え”

交流戦におけるセ主催球場でのDH使用、パ主催球場でのDH不使用を提案した。「野球界にとって大変な年。昨年と違う試みが大切」と理由を主張したが、これ自体は昨年からロッテ・バレンタイン監督が提案してきたもの。そのバレンタイン監督らも賛同したが、その後の実行委員会で慎重論が出て見送りになってしまい、無念。

◇落合監督(中日)の“共感”

野村監督の『独演会』に賛成1票。予告先発の廃止などパの問題だけにリーグ戦で直接の影響はなかったが、野球観は相通ずるものがあった。「共感?いっぱいありますよ。日本には独自のものがある。日本の野球で育った人間と米国の野球で育った人間とは違う」。一昨年の日本シリーズでは西武・伊東監督の予告先発案を突っぱねるなど共通項は多いだけに、今後は共闘もある!?

◇王監督(ソフトバンク)の“要請”

WBC日本代表監督として、代表メンバーの人選について説明。「キャンプなどでも各球団に協力して欲しい」とお願いした。野村監督については「50年以上やってきた野球に対する考え方は十分理解できる」としながらも、「ボクからは言いにくいが(ダイエー選手に疑惑があった)スパイ行為もあったからね」とベンチからの声出しには否定的だった。

◇バレンタイン監督(ロッテ)の“主張”

野村監督の予告先発撤廃案について、答えは「ノー」だった。「世界どこでも予告している。それはなぜか?もちろんファンのためだ」と力説した。また、阪神・岡田監督が提案した交流戦での“逆DH制”については、以前からボビーが提案していたが「誰が最初とかは関係ない。野球界をよりよくすることが大事」と大人の対応だった。

◇原監督は主張なし?

3年ぶりに監督復帰した巨人・原監督は“沈黙”を貫いた。「うなずくことはあったけど、自分から声を発することはなかったね」と苦笑い。指揮官として尊敬する楽天・野村監督の“大主張”には「戦術、戦略、監督の役割としての意識の高さに改めて感銘を受けました」と話し、試合時間短縮などについては「ルールに従ってやります」と協調する姿勢を示した。

西武・伊東監督
「野村さんの意見も分からんではないが、予告先発廃止とメガホン持込の許可は、これまでと同じスタイルで(変わらなくて)いい。(試合時間短縮のための)コールドゲームの採用については、会議での野村さんの意見で時間がなくなり、説明できなかった。」
ヤクルト・古田選手兼任監督
「野村監督のおっしゃることは理解できます。パ・リーグで検討されて、どうなるか分かりませんが、(現場サイドから)吸い上げて結論を出す形はいいと思います。」
日本ハム・ヒルマン監督
「(野村監督の提案に)こういう機会に考えを披露して、みんなが意見を述べ合うのはいいこと。でもルールはもう決まっているからね。パの本拠地で投手が打席に立つのは印象深い、いい提案だと思います。」

◇攻守交代に具体的な時間制限

12球団監督会議では、公式戦のスピードアップのため、攻守交代の場合は2分15秒以内、投手交代のケースは2分45秒以内とする具体的な時間制限を設けることを了承した。ブルペンの設置場所など球場の構造によって差が生じる可能性があるため、7月の12球団監督会議で運用実績を確認し再検討する。すでに中継各局の協力を取り付けており、CMなどによる尻切れなどがないように配慮されている。

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ノムさん主張受け入れられず[スポニチ]

「ノムラの考え」は通じなかった。12球団・代表者合同監督会議が25日、東京・新高輪プリンスホテルで開かれ、楽天の野村克也監督(70)が予告先発の廃止、メガホンの使用解禁、打者への情報伝達解禁の3点を主張したが、パ・リーグの小池唯夫会長(73)やロッテのボビー・バレンタイン監督(55)らが強く反発。30分にも及ぶ野村監督の熱弁は空回りに終わった。

12人の監督全員による記者会見。「最下位の席はどこや」と言って現れた野村監督の姿がすべてを物語っていた。

野村監督
「私の考えを申し上げないと気が済まないので言った。でも、今年は無理やろうな。そういう雰囲気がなかった。」

主張は受け入れられなかった。会議も1時間が過ぎ、閉会ムードの中で始まった野村監督の独演会。「組織にルールがあるのは当然。ただ、野球の本質、勝負の本質を基本にして欲しい。戦いの90%は読み。相手の戦術を教えてもらう予告先発では、我々の後継者も育たん」。30分近く訴えたのは

(1)
予告先発の廃止
(2)
メガホン使用の解禁
(3)
打者への情報伝達解禁

の3点だった。

ヤクルトでID野球を浸透させた野村監督。その主張は戦術面で譲れない部分だったが、パにはスパイ疑惑からアグリーメントに情報伝達禁止を明記した経緯がある。会議の直前、連盟関係者の意向を受けた米田球団代表がその経緯を説明。会議でも小池パ・リーグ会長があらためて説明した。それでも訴え続ける野村監督に、小池会長が「決まってることだから!」と声を荒らげ、米田代表が次回の理事会で提案することを約束してその場は収まった。

ただ、ロッテ・バレンタイン監督は「相手に勝つためにトリックを使わなければならない試合をファンは望まない」と反発。24日に野村案に拒否姿勢を打ち出した西武・伊東監督も「予告先発は観客増のために始まったこと」と話した。巨人・原監督ら野村流の戦略に理解を示すセ・リーグの声もあったが、パの反応は厳しかった。

「印象は“また敵ができた”ということや」。“ノムラの考え”は通じなかったが、野村監督の野球観が変わらない限りその主張も変わらない。

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岡田監督提案の“逆DH制”も見送り[スポニチ]

阪神・岡田監督は監督会議で、昨年とは逆に交流戦のセ主催試合でDH制を採用するよう提案。ほぼ全員の賛同を得ながら、続いて行われた実行委員会では中日などから反対意見が出たため、実施は見送りとなった。岡田監督が「ファンが興味を持つような試みをやらないと」と語ったように、新たな楽しみを提供しようという意図だったが“9人野球”のセの伝統を重んじる球団が反対に回った。

◇古田監督のマウンドに行く回数が決定

選手兼任のヤクルト・古田監督が試合中にマウンドへ行く回数は守備中は1試合3回、ベンチにいた際は監督として1イニング1回という従来通りで決着。中日・落合監督からは「退場も選手、監督の立場で使い分けることができるのか」という旨の質問があったが、いずれにしてもグラウンド外に退去しなければならないことが確認された。古田監督は「そんなに混乱しないと思います」と話していた。

◇落合監督「いい監督会議だった」

昨年は所用で欠席した中日・落合監督だったが今回、交流戦においてセ、パの審判の人数配分改善を求めるなど積極的に意見を口にした。「今までの監督会議は決まったことを言われて実行するだけの感じ。これからは現場の意見を取り入れてもらえると思う」と納得の表情。会議後は報道陣に「いい監督会議だった」と満足げに笑みを見せた。

◇ブラウン監督、ボビー&ヒルマン監督とホットライン

今季から采配を振る広島・ブラウン監督が初参加。ロッテ・バレンタイン、日本ハム・ヒルマン両監督とホットラインを結んだ。「彼らには“監督としては1年目。相談があれば協力する”と言われた。Eメールや電話で話し合っていきたい」。偉大な先輩監督のバレンタイン氏と、3A時代から旧知の間柄のヒルマン氏。協力者を得てブラウン監督は心強そうだった。

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レンタル移籍制度導入は先送り[ニッカン]

◇プロ野球実行委員会

検討されていた国内レンタル移籍制度の導入は、先送りになった。25日、都内のホテルで実行委員会が開かれレンタル制度について議論された。導入に積極的な楽天が具体案を出し、まずは1年間、暫定的な実施を目指していた。だが、球団の機密漏えい、敗退行為などの不正防止といった問題点が解消できず、セ・リーグ球団から慎重論が強く出た。結局、楽天がさらに改善案を検討して3月7日の実行委員会で再度話し合うことになった。今季からの導入は、ここがタイムリミットになる。

楽天米田球団代表は「総論で移籍の活性化には全球団が賛成だった。しかし、不正防止の点だけがクリアできなかった。誓約書という案も出たが、それ以外の策を講じる必要がある。2月中に全球団から意見を聞いて、新たな案を練り直します」と前向きに語った。ただ、導入されても活用するかは別問題。「拒否権はあるので、うちは(選手を)出すつもりはない」(ソフトバンク角田代表)、「落合監督からは出さないと言われている」(中日伊藤代表)などという消極的な意見も出ていた。

◇実行委員会その他の審議事項

(1)
オーナー会議を7月、11月に行う。
(2)
WBC壮行試合として2月24、25日に日本代表−12球団選抜が開催される。西武、巨人から5人ずつ、ロッテから1人、そのほかの球団から2人ずつが選抜された。24日は西武伊東監督、25日は巨人原監督が指揮を執る 。
(3)
阪神が交流戦で「交流戦用」の復刻版ユニホームを使用する。
(4)
巨人が申し出たユニホームのキャプテンマークが承認された。
広島鈴木本部長
「まず不正をどう防ぐか。そのハードルをクリアしないと進めない。楽天からは誓約書という案も出たが、それで対処できるのか。今シーズン(からの導入)は難しいかな。」

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レンタル移籍の今季導入は消滅へ[スポニチ]

実行委員会が25日、都内で開かれ、目指していたレンタル(期限付き)移籍制度の今季導入がほぼなくなった。16日の選手関係・国際関係合同委員会での提案を基に検討したが、根来泰周コミッショナー(73)をはじめとする反対意見が続出した。

最大の懸案は選手が一時的に移籍、復帰する場合の球団機密漏えい。中日・伊藤球団代表によると「コミッショナーから“私は反対。守秘義務が守れるのか”との発言があり、シーンと静まりかえった」。同様の問題指摘は多くの球団から出され、横浜、日本ハムは制度そのものに反対の立場を取った。

先陣を切って提案するなど、制度の原案づくりを行う楽天の井上オーナー代行は「全く合意に至らなかった」と話した。楽天原案は昨秋から改定を重ね、今回が「第3次案」。移籍期限や年俸査定など具体的に煮詰め、機密保持には「誓約書で対応」としていた。

楽天は第4次案をつくり、次回3月7日の実行委員会で再検討するが「1年暫定の試験的導入でも今年は間に合わない」(ヤクルト・倉島球団専務)との見方が大勢を占めた。

◇セのプレーオフもパと同様に

セ・リーグは25日、都内で理事会を開き、連盟内のポストシーズンゲーム検討委員会からの報告を基に、プレーオフ制度を検討した。3案あった試合方式のうち、パ・リーグ同様のシーズン上位3チームで争う方式を主眼に検討を進めることになった。来年度導入へ、日程調整などを煮詰め、パ・リーグや選手会とも折衝に入る。3案はほかに東西地区制や前年順位(1、3、5位と2、4、6位)に応じた組分けだが「勝率上位が偏る心配がある」(理事長の中日・伊藤球団代表)と敬遠された。またプレーオフを日本シリーズ進出権争いと位置づけ、シーズン最高勝率チームを優勝とする考え方で一致した。

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楽天提案の「期限付き移籍」は継続審議…実行委員会[サンスポ]

プロ野球実行委員会が25日、都内で開かれ、今季からの暫定実施を目指して楽天が提案していた「期限付き移籍」(レンタル移籍)については、継続審議になった。移籍の活性化につながるとして検討していたが、サインなどの機密保持について数球団から慎重論が出た。根来コミッショナーからもこの点を煮詰めるべきとの指摘があり、楽天が修正案をまとめて次回3月7日の実行委で再提案する。

その他、今年のオーナー会議は7月5日と11月2日に開催。ポスティング制度の見直しは継続審議とする。WBC日本代表が福岡で2月24、25日にオープン戦を行う12球団選抜について、24日は西武・伊東、25日は巨人・原監督が指揮を執ることなどが決まった。

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レンタル移籍案は合意至らず[デイリー]

セ・リーグ理事会が25日、東京都内で行われ、実行委員会では楽天から国内レンタル(期限付き)移籍制度の素案が出されたが、最終合意には至らず、今季からの導入を目指して継続審議となった。移籍可能期限が7月31日、レンタル選手は各球団2人までなど楽天が示した制度の大枠には各球団とも理解を示したが、機密漏えい、査定方法など細目が煮詰まらず、3月の実行委員会で再検討される。

また再契約交渉がもつれた末に好条件で移籍する外国人選手が頻発している問題は、過度な年俸高騰を避けるために各球団が善処することで意見が一致した。ポスティング(入札制度)問題は継続派と撤廃派で意見が分かれたため、継続審議となった。

また2月24、25日に日本代表と対戦する日本選抜を巨人、西武から5人、ロッテ1人、残り球団から各2人で編成し、それぞれ西武・伊東監督、巨人・原監督が指揮を執ることも了承。グループ再編に伴い、親会社が西武鉄道からプリンスホテルに変更となる西武は新規加入とはみなさず、加盟料30億円の対象としないことも承認した。7月5日、11月2日にオーナー会議が開催されることも決まった。

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王監督、WBC2次L先発4人制[スポニチ]

WBCで日本代表の指揮を執る王貞治監督(65)が25日、決勝進出へ最大の壁となる米国対策に2次リーグでの先発4人制を打ち出した。「1次リーグでは3試合。3月12日から4試合(2次リーグ、準決勝)だから先発は4人になる」。3月3日からの1次リーグでは上原、松坂、渡辺俊の3人を先発させるが「向こう(米国)の打者には強そうだから」と2次リーグでは準決勝での米国戦を想定し、渡辺俊を温存したい考えを示した。選手起用についても「調整が遅れてシーズンに影響が出る選手もいるだろうが、それは練習でカバーしてもらうしかない」と王監督は“勝利至上主義”を宣言した。

◇12球団選抜は伊東監督&原監督で

日本代表と12球団選抜の練習試合(2月24、25日、ヤフードーム)の選抜チームの監督と選手陣容が実行委員会で発表され、24日は西武・伊東監督、25日は巨人・原監督が指揮を執ることが決まった。当日オープン戦が組まれていない球団の中から選ばれたもの。選手陣容については24日が西武から5人(他球団は2人ずつ)25日は巨人から5人(同)が選出される。なお、日本代表に最多8選手が出場するロッテは1人だけの選出となった。コーチ陣については両監督が人選する。

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王監督、WBCは先発4人制を導入[ニッカン]

「ワールドベースボールクラシック(WBC)」で日本代表監督を務めるソフトバンク王監督が「先発4人制」の導入を明かした。「アジア予選は3試合だが、2次リーグは(3月)12〜15日で3試合、2日休んで準決勝というスケジュールになっている。先発を4人、用意しておけばいい」と話した。エースには「変則タイプが強いと思う」とあらためてロッテ渡辺俊を指名。アジア予選の最大のライバルに韓国を挙げるだけに、1次リーグでは韓国戦に、2次リーグ以降では米国との対戦が予想される準決勝に登板させる可能性もある。渡辺俊、巨人上原、西武松坂に次ぐ4番目の先発投手には、左投手という点からもソフトバンク杉内が浮上しそうだ。12球団監督会議では各監督に感謝の意を示すと共に「日の丸を背負う以上、責任を持って全力で戦います」と決意表明した。

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楽天野村監督が監督会議で独壇場[ニッカン]

12球団監督会議が25日、都内で開かれ、5年ぶりにプロ球界に復帰した楽天野村克也監督(70)が存在感を示した。パ・リーグ独自のルールである予告先発や、ベンチでのメガホン使用禁止などを、野球の本質から遠ざけるとして切り捨てた。制度改正には至らなかったが、巨人原監督、ヤクルト古田兼任監督ら理解を示した指揮官も少なくなかった。

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選抜チームはL伊東、G原両監督が指揮[ニッカン]

プロ野球の実行委員会が25日、東京都内で開かれ、「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の日本代表と練習試合を行う12球団選抜チームについて、2月24日は西武伊東監督、同25日は巨人原監督が指揮を執ることが決まった。選抜チームは西武と巨人から各5人、ロッテから1人、その他の球団からは各2人を選出してチームを構成する。

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レンタル移籍は継続審議[ニッカン]

プロ野球の実行委員会が25日、東京都内のホテルで開かれ、暫定導入が検討されていた国内レンタル(期限付き)制度については継続審議となった。サインなどの機密保持に対して不備を指摘する声が数球団から上がった。今後、修正案をまとめ、次回(3月7日)の実行委で再検討することになった。

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WBC球数制限、里崎は「無視」

WBC日本代表のロッテ里崎智也捕手(29)は、球数制限を完全無視する。25日、千葉マリンスタジアムで自主トレ後、WBCで投手の球数制限があることに「全然、意識はしないです。それを意識するのはベンチだし、(打者の)攻め方も変わらないです」と話した。

打者が早期降板を目的にファウルで粘ってくる可能性もある。それでも、配球について「球数が少なくなるようなことはしない。普段通り」と説明する。球数の縛りにとらわれて、勝負を焦って甘いコースにいけば痛い目に遭う。勝利に固執するからこそ、慎重さを捨てる訳にはいかない。 渡辺俊ら同僚の5投手が選出され、正捕手の役割を任される可能性も高い。日本代表の扇の要は、規制にとらわれることなくじっくりとリードする。

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ポスター

ロッテ堀幸一内野手(36)と渡辺俊介投手(29)が、球団とタイアップしているキリンビール(株)千葉統括支社のオリジナルポスターに2月上旬から登場する。

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