わたしはかもめ2006年鴎の便り(2月)

便

2月1日

WBC清水の舞台…試合前からボールに拒否反応[夕刊フジ]

◇渡辺俊、小林宏、藤田、薮田は“問題なし”

個人差があるんです−。WBCへの調整のため、2軍の鹿児島キャンプに参加したロッテ・清水ら5投手が1日、揃ってブルペン入り。快音を響かせたが…。

雨のためにキャンプインの舞台となった鴨池ドームのブルペン。清水、渡辺俊、小林宏、藤田、薮田らWBC組が勢揃い。初日から捕手を座らせて熱投を披露したが、ただ1人、浮かない顔がいた。「球が全然違うんです。縫い目の山が低いし、皮も滑りやすくて…」とボヤいた清水だ。

3月開催のWBCへ向け、基本的に投手陣は同大会の使用球で調整を続けてきた。だが、本格投球してみたら、指先から“拒否反応”。「抜けそうで何とか抑えようと力が入った。余計な力が入ることで、ヒジや肩に負担が来るのが怖い」と不安を隠せない。

「国際規格」の認識のズレに原因があるようだ。日本球界で使用中のNPB公認球は、「山高で低反発」との国際基準に合わせて作られた。一方でWBC球は山が低く馬皮でツルリとした感触。実は米メジャーでも山が低くなりつつある傾向にあり、WBC球はそれに沿ってつくられたようで、NPB球が「国際規格」の実情から少々離れているのは否めない。

調整法にも一因あり。清水は自主トレでNPB球とWBC球の双方を使った。今後も「NPB球でマメを作ってからじゃないと、指にかからないし、球をたたけない」と慎重な姿勢。

ところが、WBC球のみで調整した投手は、「マメもできたし、抜けそうなのは大丈夫。慣れました」(薮田)、「ずっとWBC球でやる。NPB球の感覚に戻すのは簡単です」(渡辺俊)と、早くも個人差が出ているのだ。

それでも、「球を受けた方としてはいい感じ。初日ですから」とは、WBCでも相棒を務める里崎。いかに指先に使用球の感覚を叩き込めるかが、国際舞台での明暗を分けることになりそうだ。

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柳田、昼はもちろん投手!夜は打者!?[報知]

◇ボビーマジック第1弾

昨年の日本一、ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が、キャンプ初日から“マジック”を披露した。高校生ドラフト1巡目の柳田将利投手(18)=青森山田=に対して「昼は投手、夜は打者として練習してもらう」と“二刀流指令”を下した。寝耳に水の柳田はあ然。昼はブルペン入りで投球練習、夜はマシン打撃で汗を流した。

◇“二刀流”指令

体格に比例して、練習量も増大した。「柳田は昼は投手として、夜間練習では打者としてやってもらう。他の選手より(体が)2倍大きいから大丈夫だ!」キャンプ初日、いきなり奇想天外なボビー・マジックが発動された。打撃に自信はあったが、キャンプ前に「投手に専念します」と明言していた柳田は仰天。100キロ超の肉体を1日中フル稼働させる過酷な“二刀流キャンプ”が幕を開けた。

指揮官が報道陣に育成プランを披露してから10分後。寝耳に水の大型ルーキーは大いに慌てた。「初めて聞きました…期待かけられ過ぎっすね…」日中のメニューを終えると、用具室に直行。“マイバット”は持参しておらず、急遽、投手の打撃練習用バットを拝借した。

新人では唯一の1軍キャンプ参加。全てを1から覚えなければならず、「気ぃ失いそうです。精神的にキツイです」と本音をこぼした。しかし、前向きなキャラが身上の男はすぐにプラス思考に転換。体重は公称99キロだが、現在は100キロ以上。「減量にちょうどよさそうですね」とダイエット効果に期待して、やる気を出した。

日中はブルペンで37球。緊張で球はバラついたものの、ボビーは「能力の高い投手だ。球離れがよかった」と絶賛した。数時間後、今度は日没が遅いのを利用して、屋外でマシン打撃に挑戦。「動く球を打つのは夏の甲子園以来」と半年ぶりのマシン打撃に戸惑いながら、3発のサク越えを放つと、ボビーが「ベーブ・ルース、デスネ!」とうなった。

指揮官からベタぼめされても、「“ベイブ”って映画のブタのことかと思ってました…。あ、偉大な打者に例えられて嬉しいです」とマイペース。充実の汗に冷や汗を混ぜながら、大型ルーキーは激動の1日を終えた。

柳田将利(やなぎだ・まさとし)
1987年9月2日、大阪府生まれ。18歳。青森山田高では2005年夏の甲子園で3回戦に進出。最速149キロの直球が武器。パワーあふれる打撃にも評価が高い。176センチ、99キロ。左投左打。
ベーブ・ルース
歴代2位の通算714本塁打を放ち、人気、実力ともに大リーグ史上最高の選手といわれる。本塁打王12回、打点王6回、首位打者1回と打撃面ばかりがクローズアップされているが、大リーグデビュー時は速球派の左腕投手。20勝2度を含め通算94勝をマークしていたが強打を生かすために外野手に転向した。

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ロッテV2へ吉兆?今年は豪州で想定外の雨…昨年は鹿児島で雪[サンスポ]

またまたハプニング発生だ。ロッテのキャンプ初日は、豪州には珍しい雨。練習を強行したが、トラブル続きの異国の地で今度は天気に泣かされた。ただ、昨年もキャンプ初日は鹿児島では珍しい雪。これはV2への吉兆かもしれない。

朝からしとしと降り続いていた雨。午前11時、キャンプスタートを記念するピーター・マクマリン市長の始球式準備が始まると、突如雨が強くなった。グラウンドでは、先住民アボリジニが伝統的な舞いも披露していたが、選手達は寒そうな様子でじっと見つめるしかなかった。

「2月は月に3、4日降る程度。雨は本当に珍しいんだけど…」と球場関係者。実際、スーパーマーケットで傘を見つけるのが困難なほど、ジーロングは雨とは無縁の土地だ。その珍しい雨が、よりによってキャンプ初日に重なってしまった。渡豪以来、連日トラブルが続いていただけに、選手の間には「またか…」というムードが漂った。

それでも、さすがにアジア王者。試合なら中止になるほどの雨が降り注ぐ中、練習は予定通り屋外で行われた。短い時間で区切られたメニューを、3球場間を移動しながらこなす。マイペース調整を続ける黒木以外、全投手がブルペン入り。昼食をはさんで約4時間、しっかり“バレンタイン流”の練習が行われた。

ボビーは言う。「去年は雪で、今年は雨で始まった。聞いたところによると、あと2週間は降らないらしい。逆にグッドラックのサインだと思うよ」。確かに昨年の鹿児島キャンプは、初日から雪だった。桜島は真っ白に染まり、その後も雨が多かった。ところが、シーズンの結果は31年ぶりの日本一。そして“6冠”を手に入れた。

「毎日、その日の終わりには向上していてもらいたい。これから、シーズンに向けていい準備ができると思うよ」。バレンタイン監督が言うように「雨降って地固まる」。ロッテが連覇に向けて、文句のないスタートを切った。

◇鹿児島では

この日、WBCに出場する6選手とロッテ2軍がキャンプイン。豪州と同じく雨の初日となったが、ここには室内練習場「鴨池ドーム」がある。鹿児島黒牛(肉20キロ)とオレンジジュースを携えて訪れた鹿児島市の森博幸市長(56)は「1、2軍揃ってスタートしていただきたかった。19日に優勝パレードをしていただくので、お願いしようと思っています」とラブコールを送っていた。

◇トラブル続きの豪州

空港で足止め
選手らが豪州入りした1月29日、メルボルン国際空港で約2時間半も足止めされるハプニング。厳しい検疫に時間がかかり、荷物を受け取れなかったのが理由だが、約10時間のフライト後だっただけに「もう絶対に来ない!!」と口にする選手までいた。
ブルペン施設に問題
翌1月30日、豪州キャンプで使用する「ジーロング・ベースボールセンター」のブルペン施設で、マウンドの両端の屋根が低いため、捕手の返球がぶつかってしまうことが判明。さらにホームプレートが曲がって埋められているほか、実際に投球練習をした小野が「少し近く感じるんです」と、投手と本塁間の距離についてまで不安を口にした。

◇ボビーが柳田を絶賛「ルースのようだ」

高校生ドラフト1巡目の柳田(青森山田高)に、二刀流指令が出た。ブルペンの動きを見たバレンタイン監督が「素晴らしいアスリートだ。夜間は打撃をしてもらう」と決断。しかし、当の柳田は打撃練習について「知りませんでした」。自分のバットを持参していないためチームのものを使用し、快音を連発した。すると監督は「まるでベーブ・ルースのようだ。彼は他の人の2倍大きいから大丈夫」。体重99キロの怪童に期待を寄せていた。

◇西岡がWBCに合わせて早めに始動

西岡が精力的な動きを見せ、フリー打撃では快音を響かせた。WBCに合わせて早めに始動していたため「(監督に)見せてやろうという気持ちで打ちました」。あいにくの天候となったが「鹿児島だったら寒くて打てなかった」とプラス思考。部屋では、持参したバラエティ番組『リチャードホール』のDVDを見てリラックスしている。練習後は、居残りで打撃マシンに向かった。

◇MLB球明暗…渡辺俊「落ちやすい」、清水「滑るので不利」

WBCで使われるMLB公認球は投手の明暗を分けそうだ。鹿児島に残った渡辺俊のシンカーは鋭く落ち「落ちやすい。投げ込んで変化の加減を調整したい」と笑顔。一方、スライダーとカットボール主体の清水は30球中10球をMLB球で投げたが「滑るので不利。縫い目も低いから投げ込んでマメを作るためには日本の球の方がいいし…」とめずらしく神経質な表情を浮かべた。

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ボビー「柳田はベーブ・ルースだ」[スポニチ]

ロッテのバレンタイン監督は、高校生ドラフト1巡目の柳田を“ロッテのベーブ・ルース”として育成する方針を明かした。

「スイングは速いし、パワーもある。まるでベーブ・ルースだ。ルースも投手と打者をしていたし、腹の形もよく似ているよ」。オーストラリア・ジーロングでのキャンプ初日。柳田は「昼は投手、夜は打者」の二刀流メニューをこなした。夜間練習では74スイングで3本のサク越え。そんな姿に指揮官は、メジャー通算714本塁打、左投手としても94勝を挙げ、レッドソックス時代の17年に24勝13敗、打率.325、11本塁打をマークした米国の国民的ヒーローの姿をだぶらせた。

ところが、ベーブ・ルースを知らない柳田は「ベーブと呼ばれたからブタの映画の“ベイブ”のことと思った」ときょとんとした表情。午前中にブルペンで37球の立ち投げを行った新人は他人より倍の練習量に「初めてのことばかりでキツイ」と話したが、ボビーは「体の大きさも人の2倍だから大丈夫」と“大型ルーキー”に期待を寄せた。

◇投手陣に故障防止策

投手陣が故障防止策として投球練習直後の「ショルダーエクササイズ」を導入する。両手を下からゆっくり外から回すことで、肩関節の血液循環を促進、疲労回復を高める。高橋コンディショニング担当は「メジャーは登板後に肩、ひじの内側の筋肉を鍛える。それと同じ効果」と説明した。初日は雨となったがバレンタイン監督は順調なスタートに「昨年の鹿児島も雪だった。幸運のサインだね」とご機嫌だった。

◇マクマリン市長が始球式

練習開始前にジーロングのマクマリン市長が始球式を行った。ツーバウンドした投球は捕手を務めたバレンタイン監督が追い付くことができないほど、大きく右へそれたが「来年はもっといい球を投げられるように練習しておきます」と満足そうだった。またオーストラリア先住民族であるアボリジニの伝統的な踊りも披露され、ハード練習の前にナインの心もほぐれていた。

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ロッテ柳田、投手と打者二刀流[ニッカン]

ロッテのベーブ・ルースが誕生だ。投打二刀流に挑む高校生ドラフト1巡目の柳田将利投手(18=青森山田)が1日、1軍キャンプデビュー。今キャンプ中はバレンタイン監督から、昼は投手として、夜間練習は打者として練習することを義務付けられた。初めて打撃練習を視察した同監督は「パワーがすごい。ベーブ・ルースみたいですね〜」と大満足の様子だった。

伝え聞いた巨漢柳田は「ベイブって言うから(映画『ベイブ』の)ブタかと思った」と笑わせた後に「偉大な選手ですよね?例えてもらって嬉しい。一緒に練習する先輩達は一流だし、見ているだけでも勉強になる」。昼のブルペンでは捕手を立たせたまま37球、夜間練習では74スイング中、全てバックスクリーンに飛び込む3本の本塁打を放った。当初はキャンプ中は投手に専念する予定で、マイバットは持って来なかったが監督の意向で方向転換することになった。

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ロッテ柳田は“ベイブ・ルース”!?[デイリー]

ボビー・バレンタイン監督(55)が、高校生ドラフト1巡目ルーキーの柳田将利投手(18)に「ベーブ・ルース」のニックネームを付けた。

ルースは米国の国民的ヒーローで、メジャーで714本塁打、投手としても94勝を挙げている。柳田は今キャンプでは昼は投手、夜間は野手の練習をこなす“二刀流”。しかも体形も太めと、似通っている。柳田を見ると「ウ〜ン、ベーブ・ルース、デスネ〜!!」と“絶賛”。投手としてだけではなく、野手としても「ポテンシャルは高い。スイングとパワーは素晴しいものがある」とその力を認めた。

ただ柳田は「監督が“ベーブ、ベーブ”って言うから、豚の映画“ベイブ”と勘違いしてた」と天然ボケを連発。それでも「偉大な打者に例えられて光栄です」と嬉しそうだった。

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久保2年目ジンクスに死角なし[ニッカン]

ロッテのオーストラリア・ジーロングキャンプで1日、昨年新人王を獲得した久保康友投手(25)がブルペン入りした。主力投手はほぼブルペンに入ったが、久保はひときわキレのあるボールを51球投げ込んだ。不安視されていた滑りやすい土も「問題ないです。まだ変化球も少ししか投げていないし、これから調子を上げていきます」と話した。ボールを受けた松井ブルペン捕手は「久保は良かったね〜」と太鼓判。2年目のジンクス打破に向けて、順調な調整を続けている。

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まさかの雨。初日悪天は吉兆?[ニッカン]

雨がほとんど降らないはずだったロッテの1軍キャンプ地、真夏のオーストラリア・ジーロングに初日から雨が降った。練習メニューは予定通りこなしたが、薄着の選手達にとっては肌寒く、夜間練習の前半は室内での打撃練習に変更した。それでもバレンタイン監督は「昨年は雪で始まり、今年は雨。初日の天気が悪いのはグッド・ラックのサイン」と連覇への吉兆と受け取っていた。

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バレンタイン監督が捕手[ニッカン]

ロッテの1軍キャンプが1日、オーストラリア・ジーロング市で始まった。開幕セレモニーでは、同市のマクマリン市長が始球式を行い、先住民族アボリジニーが球場を清めるために、伝統的なダンスを披露。始球式では、瀬戸山球団代表が打者を務め、バレンタイン監督が捕手を務めた。バレンタイン監督は「この土地を守ってくれてきた方々が球場を清めてくれて良かった」と感謝していた。

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球春到来!12球団一斉にキャンプイン[ニッカン]

プロ野球は1日、12球団が一斉にキャンプインした。ロッテはオーストラリアで始動し、沖縄では阪神、ヤクルトなど8球団、宮崎では巨人など3球団が練習を開始した。3月の国別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシックを控え、2軍の鹿児島キャンプで調整するロッテの渡辺俊や西武松坂ら日本代表組は初日から投球練習するなど、例年に比べ早い調整ぶりを見せた。

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清水30球

◇ボール分けて

清水は、WBCで使用する大リーグ公認球での投球をあえて控えていく。鹿児島・鴨池での春季キャンプが始まった1日、早々にブルペンで捕手を座らせ、30球。前半20球をNPB使用球、後半10球をWBC球と使い分けたが「NPBの方が山(縫い目)が高い。(感触は)全然違いますよ。(WBCでは)湿気があればいいんですけど」と話した。上から投げ下ろすタイプだけに、引っかかりのない球での調整をキャンプ中は少なくする考えだ。

見た目で明らかに違う。WBC使用球は革がつるつるしており、縫い目も高くない。同球でも伸びのある球筋を披露したが「かぶせて投げると肩ひじに負担がかかる」と、抜けそうな球を抑え込むフォームに納得していなかった。指先にマメもできにくく「マメができると(上から)たたける」という。今後はシーズン同様の球を主に使用して肉体、フォームをつくり、20日からの代表合宿で転換していく考えだ。

調整自体は順調だ。「去年より数段いいです。また明日(2日)ブルペンに入るのが楽しみです」と話す。WBC直後には開幕が控える。「ボール」に調整を乱される訳にはいかない。

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俊介65球

◇使用球だけで

渡辺俊はWBC使用球だけで調整を続ける。ブルペンでは捕手を座らせ、変化球も交えて65球。「あっち(WBC)のボールから日本に戻すのは簡単なんで、WBCが終わるまではやろうと思う」と、全てWBC球で調整する考えを示した。状態には「(去年の)シーズン終盤より良かった。

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小林宏50球

◇体の開き矯正

小林宏もブルペンで、捕手を座らせ50球を投じた。渡辺俊と並んで投球練習を始め、気になる体の開きを矯正しながら投げ続けた。ブルペンで代表組の投球を見た里崎は「例年のキャンプの初日と比べたら、みんな格段に動きがいい」。

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連覇へ吉兆!?雨スタート

雨がほとんど降らないはずだったシーロングに、初日から雨が降った。練習メニューは予定通りこなしたが、薄着の選手達にとっては肌寒く、夜間練習の前半は室内での打撃練習に変更した。バレンタイン監督は「昨年は雪(鹿児島)で始まり、今年は雨。初日の天気が悪いのはグッドラックのサイン」と連覇への吉兆と受け取っていた。

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「統合」市長お願い

分離キャンプが始まったロッテのバレンタイン監督に、鹿児島市の森博幸市長(56)が統合キャンプを願い出る。この日、同市でスタートした2軍キャンプを訪問し、ナインを激励。同監督は15日に豪州から鹿児島入りするが、統合復活を願い出る可能性に「そうですね。昨年から要望はしています」と話した。

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