わたしはかもめ2006年鴎の便り(3月)

便

3月1日

韓国代表7−2千葉ロッテ(東京ドーム)

ロッテと練習試合を行った韓国代表は2本塁打を含む13安打を放って7−2と快勝し、最後の実戦調整を締めくくった。先発の朴賛浩(パドレス)が1回に先行を許したが、その裏に李承Y(巨人)のソロで同点。続く2回は崔煕渉(ドジャース)の右前打など5安打を集めて3点を勝ち越した。投手陣も10人が登板し、東京ドームのマウンドを確かめた。

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韓国、メジャー6投手でリレー[ニッカン]

韓国代表の実力がベールを脱いだ。ロッテとの練習試合。開始1分で連打から失点する。直後、メジャー106勝朴賛浩のプライドが爆発した。3番福浦を143キロ直球で左飛に仕留めると、4番ベニーを変化球で右飛。5番フランコには、この日最速の146キロ直球を見せるなど二ゴロに取った。

メジャー組が惜しみなく出てくる。3番手の徐在應(ドジャース)は満塁のピンチも、橋本から外角直球で見逃し三振を奪った。4番手は前メッツでオリックスでもプレーした具(ハンファ)。金善宇(ロッキーズ)、サイドスローの金炳賢(ロッキーズ)、左腕の奉重根(レッズ)と、登板した10投手のうち6人がメジャー経験のある豪華リレーだった。

先発予定も明かさない。金寅植監督は3日からの1次リーグのローテーションに「今は明らかにできません。先発にあまり意味がない。先発(候補)が(1試合で)一気に2、3人登板することもあり得る」と話した。何度か続く同様の質問にも返答は同じ。先発リレーは球数制限65球の対応策だが、情報戦でもスキを見せなかった。

準備も万全だ。この日の細かいリレーは、東京ドームのマウンドに多くの投手を適応させるためだった。登板しなかった昨季の韓国シリーズMVP、呉昇桓(サムスン)も中継ぎ、及び抑えでスタンバイしている。5日に対戦する日本代表打線にとって、韓国投手陣が高い壁になることに違いはない。

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強いぞ韓国!アジア王者を子供扱い…李はいきなりの同点弾[サンスポ]

WBC韓国代表はロッテと練習試合を行い、7−2で大勝。打っては李承Y内野手(29)=巨人=が1回に豪快な同点ソロ、投げては朴賛浩投手(32)=パドレス=ら10投手が豪華リレー。日本代表と肩を並べる実力に王監督も警戒感を強めた。

ドームを渦巻くブーイングは一転、どよめきに変わった。1回2死、韓国代表の3番に座る李承Yの打球は、古巣の熱狂的サポーターで埋まる右翼席に飛び込んだ。

「ブーイングに気を使っていたら活躍はできない。今は韓国代表としてベストを尽くすだけ。」

2年間在籍したロッテを相手に、新本拠地の東京ドーム第1号をお見舞いした。これで勢いに乗ったコリアン打線は2回に4連打で3点、その後も着々と加点。主力がスタメンに名を連ねた昨季のアジア王者をいとも簡単に退けた。「強いチームで経験豊富なように見えた。(打撃で)力強い選手は台湾より韓国の方が多かった」はバレンタイン監督の分析だ。

投手陣も順調な仕上がり。東京ドームのマウンドを経験させるため、10投手の継投を披露。うち6投手は大リーグに所属する投手で朴賛浩(パドレス)ほか徐在應(ドジャース)、金炳賢(ロッキーズ)らが最終調整。6回途中まで視察した王監督も「(韓国の投手陣は)今日のメジャーの連中が主体だろう」と警戒心を強めた。

3日からの1次リーグの先発投手について金寅植監督は「明日のミーティング次第」とかわした。投打がかみ合ってきた日本代表の最大のライバル。世界制覇を狙う王ジャパンの前に韓国が大きく立ちふさがる。

◇渡辺俊、李斬りに闘志!!

サブマリンが李承Y斬りに、意欲を見せた。5日の韓国戦で先発予定の渡辺俊は「かなり手強い相手。お互い特徴を分かってますから」と昨年までのチームメートを警戒。この日のロッテ戦で本塁打を放つなど好調なだけに「対戦を楽しんでいる訳にはいかない」と、完璧に抑えこむつもりだ。李も「いい友として過ごしたが、今は敵」とキッパリ。お互い闘志を燃やしている。

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李承Y、ロッテ粉砕弾[スポニチ]

情熱に感謝がこもったライナーだった。1回2死、李承Yの同点ソロが舞ったのは右翼席。陣取るロッテ応援団から「ブー」の合唱が聞かれていた。

「そんなこと」と言った。「気にしたらストレスになる。彼らには昨年まで多くの元気をもらった。巨人移籍で嫌な思いをさせたが、プロとして精一杯の姿を見せたかった」。ブーイングは消え、拍手が起きた。

この一撃で打線が活気づいた。2回に5安打、6回に4安打を集中。7回は金東柱(キム・ドンジュ)に1発も出た。打ったのは日本公認球だが「飛ばない」WBC公認球でも大丈夫に見えた。

打倒日本へ意気あがるが李は冷静だ。海峡をまたにかけた男は「日本か韓国。勝った方を祝福するのが義務だ」と静かに話した。

◇10投手を登板

10投手を登板させた金寅植(キム・インシク)監督は「東京ドームのマウンドに慣れさせる必要があった」と説明した。「投手力優位のチーム」という監督は2失点の結果にも「監督は常に満足しないもの」と手綱を締めた。3日の台湾戦は徐在応(ソ・ジェウン=ドジャース)、5日の日本戦は金善宇(キム・ソンウ=ロッキーズ)の先発が伝えられるが「投球数制限があるため、先発が誰か、というのは意味がない。1試合で先発2〜3人と考える必要がある」と話した。

◇ボビー「韓国が日本の最大の敵」

台湾、韓国と2試合対戦。バレンタイン監督はWBC1次リーグで韓国が日本の最大の敵となることを予想した。「才能ある選手が多い。投手陣はメジャーなどで経験豊富だし、スイングも台湾より力強かった」と分析。また「2、3週間でいいチームが完成するほど野球は甘くない。今シリーズは、個々の能力を発揮することが大切」と独自の考えを披露した。

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完敗…ボビーも強さ認めた[報知]

韓国に屈したバレンタイン監督が、日本に警鐘を鳴らした。試合序盤に1発と集中打でリードを奪われ、打線も韓国投手陣を攻略できずに完敗。「1試合戦っただけだが、強いチームだ。投手が経験豊富でWBCでもいい戦いができるだろう」と韓国の強さを認めた。

ロッテは前日、台湾代表との練習試合に快勝。ボビーは両軍を比較し、「韓国の方が力強い選手が2、3人多い」と李承Yら主軸の長打警戒を呼びかけた。さらには、WBCの行方について「2、3週間でいいチームを作るのは簡単ではない。短期決戦では個々の能力をしっかり発揮することが大切」と提言。「和」より「個」を重視することが、激戦突破への近道、と説いた。

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BIG韓国、日本のSMALLベースボールに宣戦布告![報知]

◇1発!長打!連打!

やはり、最強の敵は韓国だった。野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の壮行試合、ロッテ・韓国戦が1日、東京ドームで行われ、韓国が7−2で昨年の日本一チームに圧勝した。王JAPANが掲げる「スモール・ベースボール」とは対極の「パワー野球」を披露。投げても10人の投手が調整登板を済ませ、完璧な内容で“前哨戦”を終えた。

「KOREA」のユニホームを身にまとった戦士達が、太極旗に勝利のハイタッチをささげた。アジアNO.1へ団結した韓国が、決戦の地・東京ドームで恐るべき能力を見せつけた。

「ドリーム・オブ・ドリームチーム」の前評判通りだった。号砲を打ち上げたのは、日本でもなじみの顔となった李承Y(巨人)だ。1点を先制された初回裏。手嶌の高めのチェンジアップを泳ぎながらも右翼席へ。主砲の、この同点ソロで、重量打線が一気に勢いづいた。

2回には先頭・崔からの4連打を含む5安打で3点をリード。6回にはロッテの守護神・小林雅に4安打を浴びせ、2点を追加。そして、7回。4番・金東柱がバックスクリーンへ特大の1発を放ち、とどめを刺した。13安打7得点。前日、台湾に楽勝したロッテを打ち砕いた。

ライバル・日本に対する宣戦布告なのか。この日はバント、盗塁、エンドランなどの小技は1度もなし。ノーサインでの攻撃で打ち勝った。金寅植監督(58)は「試合によって変わっていくが、(本番も)今日のように作戦なしで攻撃するのも可能」と自軍の打力に自信を見せる。機動力を駆使する「スモール・ベースボール」とは180度異なる打線を組み、世界一決定戦へ乗り込んできた。

投手陣のタレントの豊富さも証明した。先発した朴贊浩(パドレス)、徐在応(ドジャース)ら5人のメジャー経験者を含む10人の投手が、東京ドームのマウンドに慣れるために調整登板。楽々と反撃を断ち切った。

投打共に充実した戦力。試合を視察した日本代表・王貞治監督(65)も「データは今まで通りだが、だいぶバットが振れてきた。でも、それはこっちも同じだから。いよいよ本番へ向けて仕上がってきたな」と間近に迫った決戦へ緊張感を漂わせた。

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李、ブーイングも1発で黙らせた[デイリー]

WBC韓国代表対ロッテの練習試合が1日、東京ドームで行われ、韓国代表の李承Y内野手(29)が、古巣を相手に同点ソロを含む4打数2安打2打点と活躍した。

「自分が成長するために巨人に行った」。昨オフ、ロッテと残留で基本合意しながらも、一転して巨人入りを表明。

1回、2死走者なしで李が打席に入ると、ロッテファンからブーイングが起きた。それでも「プレーヤーがブーイングを気にしていたら、活躍はできない」。手嶌が投じた143キロの直球を振り抜き、弾丸ライナーで右翼席へ運んだ。さらに6回、2死一、二塁ではダメ押しの中前適時打で“恩返し”。

試合前、バレンタイン監督に「幸運を祈っている」と声をかけられた。もう迷いはない。成長したアジアの大砲が、王JAPANにキバをむく。

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