わたしはかもめ2006年鴎の便り(3月)

便

3月2日

千葉マリンに「ミュージアム」[スポニチ]

初代アジア王者に輝いたロッテの本拠・千葉マリンに「マリーンズミュージアム」が建設されることが明らかになった。瀬戸山隆三球団代表は「開幕は無理だが、夏前には完成させたい」と4月中にも工事を開始する意向で、球場に隣接する関係者駐車場に総工費5000万円程度の2階建てを予定している。昨年のアジアシリーズ、日本シリーズのチャンピオンフラッグに加え、オリオンズ時代の74年に日本一となった記念品を展示。さらにマサカリ投法の村田兆治氏、ミスターロッテ・有藤通世氏(本紙評論家)ら往年の名選手が使用したユニホームも並ぶことになる。入場料は無料とあり、ファンにとって最高のコミュニティーとなりそうだ。

◇「二遊間の競争」歓迎

4日の日本ハム戦(札幌ドーム)から本格化するオープン戦を前にバレンタイン監督が「二遊間の競争」を歓迎した。昨年は西岡、堀、小坂3選手をローテーションで起用。今季は巨人へ移籍した小坂の後任として渡辺正、塀内、早坂で競わせている。「3人もいい動きをしている」と指揮官が目を細める通り、3人が揃って居残り特打。快音を響かせた渡辺正も「チャンスなのは分かっている」と意気込んでいた。

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大阪ドームは4月から京セラドーム[ニッカン]

大阪ドーム(大阪市)の名称が4月から「京セラドーム」になることが2日、決まった。京セラ(京都市・川村誠社長)はこの日、大阪ドームを所有する第3セクター大阪シティドームとネーミングライツ(施設命名権)契約に合意したと発表した。契約期間は4月1日から5年間。契約金は5億円と推定される。

会社更生手続き中の大阪シティドームの管財人は1月中旬、ドーム内に広告、看板を出している京セラミタに命名権売却を打診。親会社の京セラに話が持ち込まれた。これにより97年3月の開業から9年で「大阪ドーム」の名前が消えることになる。同社は大阪ドームの球場買収については否定している。

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日本のA組は予告先発実施[ニッカン]

3日に開幕する国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の技術委員会が2日、東京都内で行われ、日本、韓国、台湾、中国が争うA組は予告先発を実施することを決めた。このほか、1、2次リーグは延長14回で打ち切ることや、投球数の制限(1次リーグ65球、2次リーグ80球、準決勝と決勝は95球)などのWBC特別ルールを最終確認した。また準決勝以降の延長戦の扱いについて、同委員会のアルダーソン委員長は「引き分けでは再試合になるので(決着が)つくまでやる方向で検討している」と説明した。

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「豪継続」協議へ

オーストラリア・ジーロングキャンプの継続を協議するため、瀬戸山球団代表が来月にも渡豪する。この日、千葉マリンで同代表は「続けるにしても続けないにしても、1度向こうと話をしないといけないでしょうね」と語った。

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不動の2番西岡が走る

王監督から不動の2番に指名された西岡が、初戦に向けて闘志を高めた。「練習してきたいい形を出したい」。1日の巨人戦では初回に二盗を決めて先制のホームを踏むなど「ストロング&スピーディー野球」の申し子。「足も状況に応じて使いたい」と話した。

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技術委ルール確認

WBC技術委員会が2日、都内のホテルで行われ、3日から開催される1次リーグのルールが確認された。予告先発が導入され、前日の一定時間までに報告する義務がある。また1、2次リーグは延長14回までとし、引き分けた場合は勝敗数にそれぞれ0.5勝、0.5敗を加算して勝率を計算する。サンディ・アルダーソン委員長は「本部としては1次リーグから決着する形にしたかったが、日本から引き分けを提案された。準決勝、決勝は決着する形で考えている」と語った。準決勝以降は14回を目安に技術委員会がサスペンデッドゲーム(一時停止試合)などを判断する。日本は球数制限と矛盾するとして引き分けを提案していた。

◇その他の1次リーグ規定

試合形式
4チーム総当りでリーグ戦を行い、勝率上位の2チームが2次リーグに進出。
順位決定方法
2チーム以上が同率になった場合は、以下の優先順位で進出チームを決める。
(1)直接対決で買ったチーム
(2)失点が少ないチーム
(3)自責点が少ないチーム
(4)チーム打率が高いチーム
(5)くじ引き
DH制
大会全試合で採用。
コールドゲーム
7回以降は10点差以上、5回以降は15点差以上(2次リーグまで)。
登録
各チームは監督1人、コーチ6人、選手30人を登録できる。選手の内訳は投手13人以上、捕手3人以上。
選手資格
次のいずれかに該当する場合、各チームへの出場資格がある。
(1)当該国の国籍を有する
(2)当該国の永住資格を有する
(3)当該国で生まれた
(4)本人の親のどちらかが当該国の国籍を有する
(5)本人の親のどちらかが当該国で生まれた
投球制限
(1)50球以上投げた場合、次の登板まで中4日あけなければならない。
(2)30球以上投げた場合、次の試合まで中1日あけなければならない。
(3)連投した場合、次の登板まで中1日あけなければならない。
(4)1試合につき、1次リーグは65球を超えて投げることはできない。ある打者の打席中に投球数制限に達した場合は、その打席完了まで投球できる。なお2次リーグは80球。準決勝、決勝は95球。

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ロッテ秘策はダブル、WBCに8選手で小野開幕投手[夕刊フジ]

WBCに8選手が出場しているロッテ・バレンタイン監督が、開幕2カードでダブルローテを組むことが濃厚となった。

2日、千葉マリンで行われたチーム練習。指揮官がポーカーフェースでつぶやいた。「WBC組をどうするか?先のことはその時がやってきてから考える」。

示唆したのはチーム復帰後の起用が難しいWBC戦士について。WBCに出場の8選手のうち、先発投手は清水直、渡辺俊、小林宏の3人。だが日本代表が決勝戦まで進んだ場合、帰国は22日。博多での開幕ソフトバンク戦は25日で、最終調整への時間は僅か2日だ。

「米国とは時差もあるし、飛行機に乗っている時間も12〜13時間ある」(瀬戸山球団代表)と、球団首脳も危惧する。ただでさえ選手の健康管理には慎重な指揮官。昨季は連戦で疲労が蓄積していると思われる選手を強制的に休養させたほどだ。疲れ果てた戦士に無理を強いることは考えられない。

そこで浮上したのがダブルローテ。4日からの日本ハム戦(札幌)は第1戦が小野、5日は久保が先発を予定。この両右腕が今後、中6日の登板間隔で調整。パ開幕戦となる25、26日のソフトバンク戦で登板する可能性が高い。WBC3投手は千葉に残留させ、地元開幕となる28日からの日本ハム3連戦に起用する公算が大だ。

「どれくらいWBCの話をすればオープン戦を迎えられる?オープン戦や開幕戦のキーマンの話をしたいよ」とWBC組についての質問をシャットアウト。心は既に開幕モードだ。

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