わたしはかもめ2006年鴎の便り(3月)

便

3月21日

千葉ロッテ3−3東北楽天(千葉マリン)

楽天は右肩痛で調整が遅れていた岩隈が初登板。1回無失点だが直球が120キロ台では前途多難か。2安打3打点の藤井は盗塁も刺し、正捕手の座を固めた。ロッテは加藤がボール先行ながら5回2失点。パスクチに待望の初本塁打。

123456789R
東北楽天0002010003
千葉ロッテ0010001103

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WBC…決勝

◇ドミニカ6−10日本(ペトコ・パーク)

日本が9回に突き放した。1点差と迫られた直後の9回、西岡のバント安打などで一、二塁。イチロー、代打福留の適時打などで4点を挙げ、勝負を決めた。日本は1回に多村の死球で先制。2死後、小笠原の押し出し四球、今江の中前打で計4点を奪った。5回は内野安打と犠飛で2点を加えた。松坂は4回を本塁打の1失点。8回途中からは大塚が抑えた。

123456789R
日本40002000410
キューバ1000020216
日本代表・王貞治監督
「たくさんの人達に支えられ金メダルを取ることができて嬉しい。こんな、素晴らしい気分を味わえて言うことはない。(日本代表は)初めてだったけど、こんなにプレッシャーが大きいと思っていなかった。野球はスポーツの中でも最高のもの。それを選手達がいい形で世界中にアピールしてくれた。いままでどんな優勝より嬉しいね。」
イチロー
「野球人生最高の日。素晴らしい仲間と野球ができて本当に嬉しい。ものすごいプレッシャーだった。でもこんな形で終わるとは。僕がこのチームメート達に持ち上げてもらった。このチームでメジャーで戦いたいくらい。それくらい素晴らしいチームだった。」
松坂
「僕達は、日本代表の選手として大きな責任と誇りをもって戦ってきた。日本が1番だということを証明できて満足している。これまで数多くの国際試合を戦ってきて、その経験をフルに生かすことができた。」
セ・リーグ豊蔵一会長
「“初代世界一”の快挙おめでとう。みんなが日本代表の誇りを胸に気持ちを1つにして戦っているのが、ひしひしと伝わってきました。苦境を乗り越えて輝かしい歴史の1ページを刻み、日本中に勇気と感動を与えてくれた皆さんの健闘に心から感謝します。」
パ・リーグ小池唯夫会長
「王ジャパンの世界一達成、おめでとう。日本のファンに勇気と感動を与えたと思う。苦しい戦いもあったが、王監督をはじめ、全選手が世界一を目指して戦った執念が実を結んだ。敬意を表したい。」

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パ・リーグがオープン戦終了[ニッカン]

パ・リーグは21日、オープン戦全日程を終えた。連覇を狙うロッテは最終戦で楽天と3−3で引き分け、8勝6敗1分けで調整を終えた。西武は巨人に3−9で敗れたが10勝5敗2分け。ソフトバンクは7−2でヤクルトを下し、7勝8敗4分けだった。パ・リーグは25日に、日本ハム−楽天(札幌ドーム)、西武−オリックス(インボイス西武)、ソフトバンク−ロッテ(福岡ヤフードーム)で開幕する。セ・リーグは26日までオープン戦を行い、31日に開幕する。

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ルーキー柳田22日にもデビュー[ニッカン]

ロッテの高校生ドラフト1位ルーキー、柳田将利投手(18=青森山田)のデビュー戦が近い。21日、千葉マリンスタジアムでの新入団選手紹介に登場。投打の二刀流に挑む話題性もあり、ファンから1番大きな声援を受けた。現在、好きな打撃練習を封印して投手1本に専念中。「もしかしたら明日(22日、教育リーグ・日本ハム戦)にも登板機会がありそうです」とテンションを高めていた。

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ボビー「真のWシリーズを」[ニッカン]

日本代表に最多の8人を派遣したロッテ・バレンタイン監督も世界一を、自分のことのように喜んだ。「日本にとって最高の日、代表にとって喜ばしい日。日本選手の技術の高さを示すことができた」と興奮気味。「オールスター選手の戦いだけじゃなく、真のワールドシリーズを考える時期にある」とクラブチーム世界一決定戦の実現をあらためて熱望していた。

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パ・リーグのオープン戦全日程が終了…開幕は25日[サンスポ]

パ・リーグは21日、オープン戦全日程を終えた。連覇を狙うロッテは楽天と3−3で引き分け、8勝6敗1分けで調整を終えた。西武は巨人に3−9で敗れたが10勝5敗2分け。ソフトバンクは7−2でヤクルトを下し、7勝8敗4分けだった。パは25日に、日本ハム−楽天、西武−オリックス、ソフトバンク−ロッテで開幕する。

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ロッテ・加藤が5回6安打2失点…先発ローテ入りを確実に[サンスポ]

加藤が5回6安打2失点とまずまずの内容。オープン戦の最終戦で結果を出し、先発ローテ入りを確実にした。左腕は「(開幕まで)まだ日にちはある。やり残したことのないよう臨みたい」と意欲十分。バレンタイン監督も「ローテーション投手として、たくさんの試合で助けてくれるだろう」と太鼓判を押した。

◇バレンタイン監督らが出陣式に参加

ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)らが、千葉マリンスタジアム近くにある『幕張ベイタウン』で行われたペナントレースの出陣式に参加。今季の抱負などを語った。

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バレンタイン監督「尊敬する」[スポニチ]

WBCに12球団最多の8選手を派遣したロッテのバレンタイン監督は「うちの選手を尊敬する。ファンも彼らを褒めて欲しい」と大喜びした。また渡辺俊、清水、小林宏の先発陣は25日からのソフトバンク開幕2連戦(ヤフードーム)に帯同させない方針を決定。野手と中継ぎの5選手は流動的だ。

◇加藤ローテ入り決定

先発の加藤が5回を6安打2失点。「自分の投球ができた」という6年目左腕にバレンタイン監督は「試合をつくってくれた。ローテ投手としてたくさんの試合でチームを助けてもらう」とローテーション入りを明言。25日ソフトバンク戦(ヤフードーム)の開幕投手は2年目の久保が務め、2戦目がバーン、加藤は本拠地開幕となる28日の日本ハム戦が濃厚だ。

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キューバ撃破!王JAPAN世界一[報知]

◇WBC初代王者

王JAPANが初代世界一に輝いた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝でキューバと対戦した日本は1回に今江の適時打などで4点を先制。終盤、1点差まで追い上げられたが、9回、イチロー、福留の適時打などでアマ最強のキューバを振り切った。王貞治監督(65)は胴上げで3度宙に舞った。MVPにはこの日も先発し、4回1失点で大会3勝をマークした松坂大輔投手(25)が選ばれた。日本代表は22日に帰国する。

このまま時間が止まって欲しかった。両手、両足を真っすぐに伸ばし、サンディエゴの夜空を見上げた。「君達は最高だ」と絶賛したナインの手で王監督の体が、3回、宙を舞った。七色の紙吹雪が舞う中、グラウンドを日の丸が占領した。

世界一へ向けて全神経を集中させた。9回裏2死一塁、指揮官がマウンドの大塚の元へ向かった。4点のリードがありながら、あえて、ナインの気持ちをもう1度、引き締めにかかった。「『九十九里行って半ばとする』という言葉もあるからね」と振り返る。盟友の巨人・長嶋終身名誉監督から託された、日の丸のピンバッジを襟につけてアメリカ入り。大きな使命を受け継いだからには、妥協は許さなかった。

頂点にたどり着くまで、あまりにもドラマチックな筋書きだった。12日のアメリカ戦では、大誤審に日本中が怒りに震えた。15日の韓国戦では、アジアラウンドに続き、1点差で苦杯をなめさせられた。1勝2敗でセミファイナル進出が絶望的となったが、16日にメキシコが米国を破る大番狂わせ。奇跡の4強進出を果たすと、韓国に痛快なリベンジを果たした。

決勝のキューバ戦でも、その打つ手が鮮やかに決まった。8回裏、1点差に詰め寄られると、迷わず守護神・大塚を投入。悪い流れを断ち切った。9回1死満塁のチャンスでは準決勝・韓国戦で決勝2ランを放った福留を起用。左前2点打で勝利を決定づけた。この日も3番に据えたイチローが2安打、3度の得点機にからむ活躍を見せた。

野球人気の低下が叫ばれる中、王JAPANの熱き戦いは、列島を熱狂の渦に巻き込んだ。「野球に関心のない人にも見てもらえたと思う。これをきっかけに子供達が野球をやってくれればいいね」。私服に着替えると、ビールを手に率直な願いを口にした。

王監督自身、初めての国際大会。真の世界一を決める第1回の国別対抗戦を見事に制した。「日本が世界レベルの仲間入りができた。彼ら(MLB)にそう受けとめてもらえるのが嬉しい」と感慨深げ。「グラウンドでプレーできなかったけど、野球人として最高の気分を味わわさせてくれた」。ベースボールの本場での激闘は、至福のときを味わいながらのタクトでもあった。

胸の奥底で憧れ続けた舞台だった。現役時代、ハンク・アーロンの755号を大きく塗り替える868本のアーチを積み上げた。しかし、大リーグの記録とは単純に比較できないことは、分かっていた。だからこそ、自分の力を最高レベルで試したかった。

2位に22本もの差をつける48本でキングに輝いた66年のオフ、日米野球で5本のアーチを描いた。「向こうは親善試合のつもりかもしれないが、こちらは歯をくいしばって立ち向かった。誰よりも打った自負がある」。そう振り返ったことがある。68年に6本、74年に6本を放つなど、日米野球で通算23本。フラミンゴ打法の実力は、対戦した相手が土産話として持ち帰り、その名前は全米に知れ渡った。

JAPANの背番号89は、今回の戦いでも、行く先々でサインや写真を求められた。そして今、監督として再びの金字塔を達成。「サダハル・オー」伝説は世界に広がることになった。ずっと語られるであろう日本球界の輝かしい歴史の1ページ。サンディエゴの夜風に吹かれ、日の丸が誇らしげに揺れていた。この感動を決して忘れることはない。

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里崎、世界最高の捕手[報知]

◇WBC決勝

王監督が「日本代表のラッキーボーイ」と評した里崎が、ビッグな勲章を手に入れた。決勝戦終了後、WBC本部は今大会のオールスター12選手を発表したが、捕手部門で、里崎が選出された。この日こそノーヒットだったが、米国戦を除く7試合で先発し、22打数9安打5打点1本塁打の打率4割9厘をマーク。松坂、上原の好投を導いたリード面も評価された。

決勝戦も、フルイニング出場。「キューバは今までの相手で1番強かった。点差があっても最後まで気が抜けなかった。本当に疲れました」それでも、その疲労を上回る喜びが、試合後の里崎にはあった。「世界一?僕はホンマ、いい運持ってますね。この経験を今年のペナントに生かしていきたい」。日本代表からは、里崎のほかに、大会最多勝の3勝をマークした松坂、全8試合で安打を放ったイチローも選ばれた。キューバ、韓国と並ぶ最多の3選手がオールスターに入った。

韓国からは、5本塁打と10打点で大会2冠王の李承Y(巨人)、チームNO.1の打率4割だった李鍾範、大会トップの3セーブをマークした朴贊浩が“ベストナイン”入り。キューバからは、打率4割8分のガルロボらが選ばれた。全員が大リーガーだった米国からは、2次リーグに進出した8チームの選手の中で、最高打率5割2分4厘だったグリフィーとジーターの2人。3日に韓国−台湾戦で開幕した時点で、メジャーリーガーは全チーム合わせ179選手が登録されていたが、12選手のオールスターに選出されたのは、僅か5選手だけに終わった。

◇今江、初回に2点打

初回2死満塁から、リードを4点に広げる中前への2点適時打。2次リーグの韓国戦では中堅からの送球を落球する痛恨のミスをしただけに「韓国には自分のミスで負けていたので、嬉しい反面、ホッとしています」と安堵の表情。

◇WBCアラカルト

分配金
収益の47%が賞金に充てられ、優勝した日本が10%、準優勝が7%になる。日本チームは4月の実行委員会で分配方法を諮るという。また、当初決まっている各国への分配金は日本プロ野球組織が全体の7%(米国は35%)。選手には大会出場料として200万円が支払われる。なお、キューバは分配金の全額を昨年のハリケーン、カトリーナの義援金にする。
トロフィー
高級宝飾品店ティファニー社の職人が200時間以上をかけて制作したもので、高さは約63.5センチ、重さ13.6キロの純銀製。また、優勝した日本選手には記念のメダルが贈られた。
観客数
39試合で合計73万7112人、1試合平均は約1万8900人だった。セリグ・コミッショナーは合計80万人を予想していたが及ばなかった。関係者によれば、最高2万円の高額チケットのアジアラウンド(A組)が平均1万6827人と少なかったのが響いたという。
番狂わせ
大会前に優勝候補筆頭と言われた米国チームは大物選手をズラリそろえながらメキシコに敗れてまさかの2次リーグ敗退。大リーグ関係者に衝撃を与えた。逆に日本、韓国勢のベスト4進出が注目を集めた。大会前の予想で日本優勝を予想したのはESPNのピーター・ギャモン氏ただ1人だった。
ノーヒットノーラン
1次リーグでオランダ代表18歳のマルティス投手がパナマ相手に7回コールドながらノーヒットノーラン達成。65球の球数制限の中で快挙だったが、キューバ、プエルトリコに敗れて1次リーグ敗退が決まり、パナマ選手のやる気のなさもあった、という声も。
ミスジャッジ
参加した32審判中22審判が米国人といういびつな構成に加え、大リーグの審判が待遇面で出場拒否したため、マイナー審判を起用してミスジャッジが続出。中でもデービッドソン審判は日本・米国戦(タッチアップが早いとして走者アウト)、米国・メキシコ戦(右翼ポールに当たった本塁打をエンタイトル二塁打)と2度も誤審を犯して一躍時の人となった。

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渡辺俊が“リベンジ”[サンスポ]

松坂のあとを受け、5回から2番手でマウンドにあがった渡辺が、3回を4安打2失点。8回の先頭打者に内野安打を許したところで降板した。「1次リーグから(通して)今日が1番、調子よかった。内容はともかく、世界一になったことで満足している」と笑顔。00年シドニー五輪のキューバ戦では3ランを浴びて敗戦投手になったが、ようやく“リベンジ”を果たした。

藤田
「ワンポイント(での起用という意識)が自分の頭にあった。ブルペンで(他の投手が肩を)作っていないから、(続投に)あれれって驚いてしまった。」
薮田
「どこでもいけるようにつくっていた。最高の気持ち?もうみんなそれはあると思う。本当に良かったと思うし、最高の気分です。」
里崎
「嬉しいのとホッとした気分と…。キューバは強くて、最後まで気が抜けなかった。」

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お祭り男・今江が本領発揮[サンスポ]

右太もも裏痛の岩村に代わり、今江が2戦連続のスタメン出場。2度の韓国戦では守備のミスや凡打など、いい場面はなかったが、この日は2点を先行した1回2死満塁から意地の中前2点タイムリーを放った。「2点で終わるのとそれ以上に点が入るのは全然違うと思っていた。気持ち的に楽になれた」。昨年の日本シリーズMVP男が最後の舞台で本領を発揮した。

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王ジャパン世界一!!ミスターも祝福!3度舞ったサンディエゴ[サンスポ]

「世界のキング」王貞治監督(65)が3度宙に舞った。野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で、日本はキューバを10−6で破り、初代王者に輝いた。球場に大きな日の丸が揺れ、ナインは歓喜。すでに北京五輪での指揮官の座は、辞退を決めている王監督だけに、最初で最後の世界一のチャンスを見事モノにした。

いつものように背筋をピンと伸ばし、両手を広げた。漆黒の空に王監督が溶け込んでいく。歓喜の輪に吸収されると、イチロー、松中に無理やり担ぎ上げられた。1度、2度、3度…と世界一の舞いだ。868本塁打を放った世界のホームランキングが、世界一の指揮官としてサンディエゴの夜空に舞った。

王監督
「勝てば世界一になると分かっていたが、実際に勝ってみると最高の気分だね。これで日本が世界レベルの野球の仲間入りできる。日本の選手が、世界に認められたことが、1番嬉しいですよ。」

ソフトバンクで3年ぶりのペナント奪回を目指す今季は、指揮官としてのラストイヤーになる可能性もあっただけに、WBC監督のオファーに引き受けるかどうか悩んだという。就任後は有力選手に辞退された。それでも元日には友人たちに「WBCは大変だけど、球界のためと思って頑張ります」とメールを出した。野球界のためと、腹をくくっていた。

大会期間中「心身充実?中身はボロボロだよ」ともらした。健康診断でも血糖値が異常に高いと知らされた。以来、大好きな甘いものは断ち、大好物のメロンも口にしなくなった。

支えはミスターとの無言の約束だった。病に倒れ、アテネ五輪での指揮の夢が絶たれた長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督からルビーをあしらった日の丸のバッジを贈られた。合宿初日選手を集め、「勝つということだけに向かって試合を進める。試合に出る出ないはあるが受け入れてくれ」と頭を下げた。盟友・ミスターのためにも勝負師に徹した。

3番イチローの勝負手は当たり、チャンスを与えた福留が代打2ランを放つなど、用兵はさえわたった。

王監督
「アジアの野球はやるなと思ってもらえただろうし、他の国も日本を見て、よしオレ達も…と思ったんじゃないか。世界の野球の発展のためにはいい大会だったよ。」

誤審に泣いても不満を飲み込んだ。3度目の韓国戦で見せたリベンジ魂。08年の北京五輪は辞退を決めている指揮官は、日本野球の将来のために全精力を傾けた。

王監督
「重圧はあった。だから、どの優勝よりも嬉しいよ。」

日の丸を掲げて、場内を1周した後、スタンドからは「王さんコール」が起きた。王監督ははにかみながら笑みで応え、また両手を広げた。あの世界新となった756号本塁打のときと同じ。翼のように広がる王監督の両腕が、世界一の証だった。

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世界最強の二遊間だ川崎&西岡!「スピーディー&ストロング」[サンスポ]

速くて、巧くて、堅い。世界最強の二遊間が世界の舞台でまばゆいばかりの光を輝き放った。24歳の川崎、21歳の西岡。若い2人がチームの起爆剤だった。

川崎
「緊張感がすごく楽しかった。日本の野球が世界で通用するレベル、というのではない。日本の野球が世界を引っ張っていく。パワーだけでないところを見せられた。」

声を弾ませたのは川崎だ。この日は、ここまで打率.318の好調さを買われ、1次リーグから通じても初の1番に座った。安打は生まれなかったが、4回の守備ではセペダの中前に抜けようかという打球を、横っ飛びでキャッチ。松坂を救った。

しかし、決勝という舞台で硬くなったのか、その後はミスを連発。6、7回には簡単なゴロをはじく、普段の川崎には信じられないプレー。これをフォローしたのが“相方”の西岡だった。

「ムネさん(川崎)が思いもしないミスをしたけど、決勝のなかでプレーをしている、という緊張感が見ている人にも分かってもらえたと思う」。6回に川崎の失策から2失点。なんとか守りきり、ベンチに戻ると「しっかりしろよ!」とばかりに両手で年上の川崎の顔を挟んでギュッ。カツを入れた。

9回の攻撃では無死一塁から川崎が犠打を失敗。すると2番の西岡が二塁前へ絶妙なセーフティーバント。一、二塁とチャンスを広げた。「ムネさんが失敗したのをカバーしたかったし、狙っていましたよ。僕がアウトになっても、2死二塁でイチローさんでしたから」。二走・川崎は続くイチローの右前打で三塁を回る。本塁のクロスプレーでは、捕手のタッチをうまくかわす鮮やかなスライディングでダメ押しのホームを踏んだ。

「ボク達はまだ若いし、また出たい。本当に、いい経験ができた。一生懸命やりました」。西岡は胸を張った。

21歳と24歳の二遊間にはまだまだ未来がある。3年後の09年に行われる第2回はもちろん、3回、4回大会も日本の二遊間は安泰だ。

世界相手に王監督の掲げた「スピーディー&ストロング」を見せつけた若い2人が、次の、そしてその次の代表達にまで、王ジャパンの魂を伝道していく。

◇王ジャパンおめでとう

根来泰周プロ野球コミッショナー
「感謝、感動、感激の一言。日本の野球ファンにもいい夢を与えられたと思う。今、(運営面の)問題を言うつもりはないが、色んな点で勉強になったと思うし、将来の改善に向けていければいい。今度の成果をみて(次回大会も)優秀な選手が集まってくれると思う。」
巨人・滝鼻卓雄オーナー
「野球界にいい春が来た。王監督の統率力、指導力、起用法は素晴らしい。3月開催もシーズン前に盛り上げる意味はあった。」
阪神・星野SD
「よくやったというよりも、ありがとうと言いたい。アジアの野球のレベルの高さを世界に発信できた。それが1番嬉しい。王監督には心からご苦労さまといいたい。」
ロッテ・バレンタイン監督
「この優勝で、世界は日本の実力を知っただろう。これからプロを目指す未来のプロ野球選手にとっても励みになった。ロッテの代表として8試合も戦った選手達には敬意を払いたい。」
阪神・岡田監督
「準決勝、決勝と、本当にチャンスをモノにした。久保田は投げるチャンスがなかったけれど、藤川と2人はすごくいい経験になったと思うし、他の選手も、各チームに帰って、誇りをもってやって欲しい。」
ヤクルト・古田監督
「大きなプレッシャーの中、絶対に負けられない、という姿勢に感動した。野球の素晴らしさが再認識されて、これが五輪野球の復活にもつながってくれれば嬉しい。」
巨人・原監督
「本当に勝負は最後の最後まで何が起こるか分からない。そういうなかで初めての世界一を勝ち取ったということを、日本の野球人として大変誇らしく思います。感動的な優勝でした。本当におめでとうございます。」
広島・黒田(1次リーグ直前にケガで離脱)
「日本で野球をしている者としてこの優勝を誇りに思います。(右人さし指打撲で)離脱してしまいましたが、一時期ながらこの日本代表チームの一員でいられたことを嬉しく思っています。」
ヤクルト・石井弘(1次リーグで負傷し帰国)
「最後まで、あの場面にいられなかったのは悔しかった。アジア予選だけでしたが、大きな経験になった。実は、自分の“日の丸”付きのバッグは向こうに置いてきて、チームに帯同しているんです。」
マリナーズ・城島
「心底、勝ってくれて嬉しかった。最初の大会は歴史に残ると思う。」

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各国メディアも報道…AP通信「今回はヤキュウが最高だった」[サンスポ]

WBCの初代チャンピオンに輝いた日本について、各国のメディアはこのニュースを一斉に報じた。

米紙は日本の勢いに注目。その勢いが2次リーグ・メキシコ戦での米国の予想外の敗戦をもたらしたと指摘している。

スポーツ専門テレビ局『ESPN』のホームページは「新しい世界秩序」の見出しで「敗退の危機を乗り越えた日本が、決勝でもその勢いでキューバを粉砕した」。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は「大リーガーが2人しかいない日本が優勝し、1人もいないキューバが2位。米国には最高の選手が揃っているといわれるが、今回、それは真実ではなかった」としている。

また、AP通信は世界中に「ベースボールではなく、今回はヤキュウが最高だった」と打電。WBCに参加したカナダなどで大きく報じられた。

一方、準決勝で日本に敗れた韓国でも、トップニュースとして扱われた。朝鮮日報は「日本はメジャーリーグなど世界各国のプロスターが参加した今大会に優勝し、名実ともに世界一になった」と称賛。また、中央日報は「韓国に2度も負けながら奇妙な大会規定のため決勝に駒を進めた日本」と悔しさをにじませつつも「米国で、東洋野球の先頭を走る日本、米国の経済制裁を受けるキューバが決勝にあがったことは、野球がもはやどの1国のスポーツでもない」と分析した。

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日本からイチロー、松坂、里崎がベストナイン…韓国3人、米2人[サンスポ]

記者投票によるWBCの優秀選手(ベストナイン)が発表され、日本からはイチロー、松坂、里崎の3人が選出された。優秀選手12人(投手3人)は別表の通り。

◇WBCベストナイン

位置選手(所属)防御率
投手松坂大輔(日本)33013821.38
投手朴賛浩(韓国)40010700.00
投手マルティ(キューバ)41012 2/3600.00
位置選手(所属)打率
捕手里崎智也(日本)8229150.409
一塁李承Y(韓国)72485100.333
二塁グリエル(キューバ)8339260.273
三塁ベルトレ(ドミニカ共和国)6206491.300
遊撃ジーター(米国)6209010.450
外野イチロー(日本)83312154.364
外野李鍾範(韓国)72510030.400
外野グリフィー(米国)621113100.524
DHガルロボ(キューバ)82512140.480

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王監督3度宙に「本当に最高」[スポニチ]

夢のウイニングロードをゆっくり進んだ。すぐ先では最高の選手たちが待ち構えている。王監督は30人の手に身を委ねた。伸ばした両手がVの字をかたどって1度、2度、3度。サインディエゴの夜空が近づいた。

王監督
「本当に最高。選手達が頑張ってくれた。この喜びはファンの皆さんと味わいたい。」

選手を信じ、信念で采配を振った。「このチームは日本歴代最強。投手力、足と小技で世界に勝てるんだ」。西岡の内野安打で始まった初回の攻撃。足を使い、粘り強く、1点差の9回も、つなぎにつないで4点を加えた。王ジャパンを象徴する10得点。松坂から早々と5回に渡辺俊へスイッチし、8回1死から大塚を投入。最大限に選手の力を引き出してキューバを振り切った。

「戦うごとに(チーム力が)上がったね」。ただ、その道は平たんではなかった。ヤンキース・松井、ホワイトソックス・井口が出場辞退。広島・黒田、ヤクルト・石井弘の離脱もあった。12日の米国戦では誤審に泣き、ライバル韓国に手痛い2敗目を喫した。99%絶望視された2次リーグ突破。それでも「日本の野球を世界に示したいんだ」と諦めなかった。視聴率に表れる野球人気の低下を憂う思いが胸にある。それが米国との失点率0.01差で準決勝進出という奇跡を呼んだ。

渡米前、盟友の長嶋茂雄氏(70)がアテネ五輪でつけるはずだったピンバッジを託された。「ミスターも志半ばだったから」。そんな思いも選手達に伝わった。18日の韓国戦からイチローを3番に起用。得点力を高めて圧勝した「3度目の決戦」では瞬間最高視聴率50.3%を記録。現役時代に世界一の868本塁打を放ってプロ野球人気を築いた“ビッグ1”が、指揮官でも世界一となって日本球界の危機を救ったのだ。「世界中が注目し、野球を知ってもらった。選手も日本が世界レベルの中心にいると思ってくれた。それが僕は嬉しい」。

例年なら体のために禁酒する3月。シャンパンファイトを終えた王監督はビールを手にペトコ・パークを出た。心地よさそうにサンディエゴの夜風に吹かれて。

◇“急造”MVP

決勝当日になって主催者のWBCIが大会MVPとベストナインを設定した。当初は個人賞は設けないことになっていたが、突然の決定。選定は日本のメディアを含む各国の新聞、通信社から5社が担当し、投票によって選ばれた。関係者は「大会の盛り上がりでWBCも重い腰をやっと上げたということだろう」と話した。

◇ウイニングボールは王監督に

ベストナインにも輝いた里崎が会心の表情でウイニングボールを王監督に手渡した。昨年の日本シリーズ、アジア王者に続くタイトルに「凄い運がある。この経験を今年のペナントに生かしていきたい」。松坂とのコンビは「最初から飛ばしていたからコースが甘いのはあったけど、補うだけのパワーがありましたね」と球威を生かした。2番手の渡辺俊がつかまるなど「最後まで気は抜けなかった」と冷や汗もかいたが強気のリードで守り切った。

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今江「いい経験」[スポニチ]

パ、日本、アジアに続く世界制覇。今江は「半年の間にたくさん胴上げさせてもらってすごく嬉しいです」と表情を崩した。決勝戦は初回に流れを決定づける中前2点打で締めたが、2次リーグの韓国戦では外野からの返球をポロリ。これが悔しい敗戦につながっただけに「自分のミスで負けて重苦しい中でやってたんですけど、いい経験をさせてもらいました」と収穫を口にした。

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王監督「世界レベル仲間入り」[ニッカン]

王JAPANが世界を制した。WBC決勝でキューバを10−6で下し、初代世界王者に輝いた。日本代表を率いた王貞治監督(65)は韓国に2度敗れながらも準決勝で完勝。アマ世界最強軍団も破り、頂点に立った。王監督は勝つことで世界に日本の野球を知らしめると共に、国内に野球の面白さを再認識させた。ベストナインには松坂、イチロー、里崎の3選手が選ばれた。世界の野球史に「王JAPAN」を刻み込んだ日本代表(メジャー組除く)は金メダルを胸に、22日、凱旋帰国する。

ペトコパークを「ニッポン」コールが包み、紙吹雪が舞う。ティファニー社製の優勝トロフィーを王監督が、誇らしげにつかんだ。「今日勝てば、ということは分かっていたけど、実際に勝ってみると、最高ですよ」。野球が生まれた米国の夜空に3度、舞い上がった。「最高だったけど、あっという間に終わったね」と歓喜の瞬間を振り返った。ロッカー室から姿を見せたとき、左手には祝杯のアメリカ製のビール瓶が握られていた。

世界一目前の9回2死。三塁側ベンチを出て、抑えの大塚がいるマウンドへ、自ら歩み寄った。内野手も集まった。投手交代ではない。「最後、アウト1つだ。落ち着いて行こう」。最後の最後まで万全の手を打った。準決勝でイチローを3番に動かしたように、川崎を1番で起用し、里崎を6番に上げた。効果は出た。初回、3本の単打と3四死球で4点を先制した。「僕はマジシャンじゃないからイチローを3番にしたら得点力が上がると早く判断できなかった。一種の賭けみたいなところはあったが、やらないよりやった方がいい」と心境を明かした。

日本球界の新たな歴史をつくる決意で、日本代表を率いた。王JAPANのユニホームを作る際、メーカーには「今までの代表にないデザインを」と注文が出された。長嶋ジャパンでも採用された、日本代表の代名詞でもあった縦ジマは消えた。胸文字は赤色。王監督が「勝負に相応しい」と好む色だった。

2次リーグ初戦の米国戦。選手紹介で「サダハル・オー」は、イチローに次ぐ歓声で迎えられた。日本代表監督と同時に「世界の本塁打王」として注目された。「本塁打記録と言っても、同じ土俵でやってないんだから。それを単純に比較するのはおかしいよ。お互いにその場所で名前を残した。それでいいんだよ」。ただ、今回は同じ土俵で戦える。現役時代とは違う、大きな魅力がWBCにはあった。

「スピーディー&ストロング野球」を提唱し、1点を守る野球で、2次リーグまで3勝3敗ながら、失点率で生き残った。グラウンド外では日本同様、練習日などはできる限り、サインに応じた。サインボールの書く場所さえ指定するわがままなファンにも「ここでいいのか?」と気軽に受けた。マナーの面でも日本野球が世界水準であることを伝える形になった。「日本が世界レベルの仲間入りができた。そういう捕らえてもらえるのが大きい。世界中の野球を知らなかった人にも知ってもらえたと思う」と、王監督は言った。

WBCで野球が見直された。準決勝の韓国戦の瞬間最高視聴率は50.3%を記録。「日本人は野球が好きなんだよ。間合いが合ってる。みんな監督になれるからね」。野球界でも世界一を目標にできる。「これからは子供たちにも野球をもっとやらせてもらいたい。お母さんにお願いしたい」。メジャー軍団の米国でもドミニカ共和国でもない、初代王者は日本だ。野球は面白い。王JAPANが世界中に、それを教えてくれた。

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松坂、里崎、イチロー優秀選手[ニッカン]

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で記者投票による優秀選手(ベストナイン)が発表され、日本からは松坂、里崎、イチローの3人が選出された。優秀選手12人(投手3人)は次の通り。

投手
松坂(西武)、朴賛浩(韓国=パドレス)、マルティ(キューバ)
捕手
里崎(ロッテ)
一塁手
李承Y(韓国=巨人)
二塁手
グリエル(キューバ)
三塁手
ベルトレ(ドミニカ共和国=マリナーズ)
遊撃手
ジーター(米国=ヤンキース)
外野手
イチロー(マリナーズ)、グリフィー(米国=レッズ)、李鍾範(韓国)
指名打者
ガルロボ(キューバ)

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歓喜のシャンパンファイト[ニッカン]

日本は優勝セレモニー後にロッカー室で歓喜のシャンパン・ファイトだ。王監督以下、選手は胸に「JAPAN」とプリントされた白いTシャツと、白い帽子に身を包み、ビールではなく、メジャー式にシャンパンを派手に掛け合った。王監督は「夢に見た世界一。目に染みるけど美味しいね」とはしゃいでいた。

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日本が初代世界一!MVP松坂[ニッカン]

◇WBC決勝:日本10−6キューバ

メジャー選手が本格的に参加して初開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はペトコ・パークで決勝を行い、日本は10−6でキューバを破り、初代王座に就いた。

参加16チームの頂点に立った日本チームには全員に金メダルが授与され、王監督にチャンピオン・トロフィーが手渡された。「現役の監督で、こういう形でWBCの監督を務めるとは思ってもなかった。この喜びはファンの皆さんと分かち合いたい」と王監督は優勝インタビューに答えた。

大会MVPには松坂が選出された。「日本が1番ということを証明しに来たので結果には満足しています」と松坂。大会ベストナインには日本からは投手・松坂のほか、捕手・里崎、外野手・イチローが選ばれた。

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「大会は大成功」セリグ氏[ニッカン]

WBC決勝が行われた20日、米大リーグのセリグ・コミッショナーがペトコ・パークで会見し、初めて大リーグのスター選手らが参加した大会を「大変な成功だったと思う」と評価した。米国が2次リーグで敗退し、決勝に勝ち進んだ大リーガーはイチロー(マリナーズ)と大塚(レンジャーズ)の2人だけだったが「みな平等に機会があった。日本とキューバがやるべきことをやったから、ここにいる」と取り立てて心配した様子はなかった。

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2番手俊介、勝てたからいい

渡辺には、何より待ち望んだ「勝利の味」だった。松坂の後を受け、5回から登板。この回は0点で乗り切ったものの、6回には味方の失策もあり2点を失った。渡辺も「サインミスを犯してしまった」と言う。8回に先頭打者を出したところで降板。この回に1点差に迫られる危機を迎えた。全ての感想に対し「勝ったからいいでしょう。世界一という結果に満足しています」と笑顔を見せた。「短期決戦は勝つことが全て。内容はあまり問題でない。よく守ってもらったし、勝てたからいい」。

過去2語の登板は、いずれも韓国に敗れた。好投しながらもチームの勝利に結びつかず、悔しい思いをした。だからこそ、この日は細かい内容に言及しなかった。早い段階から王監督にエースと指名されていた。「期待に応えられたか分からないが、王監督を胴上げできるのはここだけですよ。帰ったら、すぐにソフトバンク戦ですけらね」。下手投げの持ち味は十分に世界へアピールした。

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ロッテ勢活躍

決勝スタメンに3人が名を連ねたロッテ野手陣も持ち味を発揮した。まずは右太ももを痛めた岩村の代わりに出場する今江だ。初回、2点先制しなおも2死満塁から3、4点目をたたき出す中前適時打を放った。「少しでもチームの勝利に貢献したかった。2点で終わるのとそれ以上点が入るのは全然違う。韓国戦で僕のミスで負けたというのがあって、重苦しい気持ちだった。今は嬉しいだけです」。2次リーグ韓国戦ではタッチプレーでまさかの落球。大一番で打線に勢いを呼ぶ1打を放ち、持ち前の笑顔が戻った。

全試合2番出場の西岡は、この日も2安打1盗塁と活躍した。9回1死一塁では二塁前へ意表を突くプッシュバント。昨秋日本シリーズでも見せたセンス抜群の小技で好機を広げ、ダメ押しの4点につなげた。5盗塁は“世界トップ”。「最高のチームメートと最高の舞台でできて幸せだった」と大舞台を満喫した。

里崎は大会を通じ好リードと勝負強い打撃でベストナインに輝いた。「やりたくてもやれない経験を積めた。帰ったらすぐにペナントが始まるけど、この経験を生かせる。やることは変わらないしこの流れで入っていける」。パ・リーグ開幕は25日。2年連続日本一へ日本代表選手達がチームにも刺激を与えそうだ。

小林宏
「いい球場、いい環境で野球ができてよかった。すごくいい経験になりました。」
薮田
「本当に良かったと思うし、最高の気分です。」
藤田
「ワンポイントかなと思っていたけど、1人アウトにしても(監督が)出てこないしブルペンもやってないし…。今大会を経験して、自分のプレーの幅が広がっていけばいい。」(8回に救援し2ランを浴びる)

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アジア王者ボビーが提案、次はクラブ世界一を!!

WBC日本代表に最多8人を派遣しているロッテのバレンタイン監督も世界一を自分のことのように喜んだ。途中経過が試合途中にバックスクリーンに流れ、自身もイニングの合間にはロッカーのテレビに釘付け。「日本にとって最高の日、代表にとって喜ばしい日。日本選手の技術の高さを示すことができた」と興奮気味に祝福した。

主力不在をいとわず快く送り出し、代表組の調整を優先し分離キャンプも認めた。各選手は期待通りの役割を果たし「みんなを尊敬します」という同監督の協力が快進撃を支えた。チームはソフトバンクとの開幕戦に備え、22日に福岡入りする。同監督は代表8人の合流予定について「登録メンバーの発表を見れば分かる」と明言しなかった。開幕シリーズには野手3人だけが合流し、投手5人は地元開幕に備え残留の方向で動いている。

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声声声

西武伊東監督
「この短期間でチームとしてまとまって、野球王国キューバを倒した。国民の関心も集まり、球界全体のためにも素晴らしい結果になったと思う。」
楽天野村監督
「わずかなチャンスを生かせたのは本当に良かった。球界にとっては明るいニュース。野球は人気商売だから、マスコミの話題が多ければ多いほどいい。」
広島ブラウン監督
「非常に嬉しい。日本に勝つ資格があったということ。1つ言いたいことは、日本の審判はプロ意識が高く、変なプライドもないし、人間的なレベルが高い。米国の審判も見習って欲しい。」
ヤクルト古田監督
「素晴らしい。本当に世界一になっちゃった。うらやましいですね。今回はメジャーの招待試合に近いもので、アンパイヤの問題もあった。次回は違う方法で決めることはいっぱいある。」
日本ハム・ヒルマン監督
「(日本が優勝すると予言し)言った通りだったでしょう。日本代表を誇りに感じます。アメリカから(日本へ)来た者として日本とアメリカが決勝で戦っていたら、さらに誇りに思えたんだが。」
根来コミッショナー
「感謝、感動、感激です。開幕前の大事な時期に各球団が協力してくれ、監督、コーチ、選手が素晴らしい戦いをしてくれた。新しいプロ野球の1ページになるでしょう。大会実現に至るまで裏方として努力してくれた人々も、この結果に喜んでくれるでしょう。大会の仕組みの点に問題はあり、その点は今後も率直に意見を言っていきたい。」
パ・リーグ小池唯夫会長
「苦しい戦いもあったが、王監督をはじめ、全選手が世界一を目指して戦った執念が実を結んだ。敬意を表したい。」
全日本アマチュア野球連盟・松田昌士会長
「王監督をはじめ、日本代表チームの選手、スタッフの皆さまに心からお祝いを申し上げます。野球世界一を決めるに相応しい試合でした。」

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いよいよ25日開幕します

ロッテ・バレンタイン監督
「キャンプ、オープン戦を通じていい形で調整できた。収穫は多くの選手を見られたこと。(主力8人がWBCに出場し)こんなユニークなオープン戦は初めて経験したが、若手をテストできた。WBC組もテレビで状態は把握できている。」
ソフトバンク森脇チーフ兼内野守備走塁コーチ(監督代行)
「オープン戦は接戦が多く、粘ることが、控えも含め自然と身についたと思う。内容のあるオープン戦だった。現有戦力の中で最善の準備はできた。今年は3度目の正直。今年こそ監督を胴上げしたい。」
西武伊東監督
「若手が刺激し合ってそれぞれがいい結果を残した。野手ではG・G・佐藤が大きく成長した。懸案だった抑え投手は小野寺、大沼の2人を起用するつもりだったが、シーズンに入ってから色々とやりくりすることになると思う。」
オリックス中村監督
「(オープン戦の最後で)緊張感ある試合ができた。先発が5回をしっかり投げてゲームをつくってくれれば、打線も機能する。今日の打線がほぼ、開幕オーダーになります。」
日本ハム・ヒルマン監督
「昨秋から掲げてきた目標を意識してできている。時折、バントを使うことで得点につなげやすくなったことは確か。得点の稼ぎ方が増えたことが1番の収穫。先発投手は今年は期待できるという気がしているが、それと同時に若くて経験の少ない選手がたくさんいるので気になるところ。」
楽天野村監督
「投手陣の整備がテーマだったが、悪すぎる。先発ローテで期待していた岩隈、バワーズが開幕に間に合わないのが計算外。その分、松崎、青山のルーキーには頑張ってもらうしかない。打つ方は水ものだが、打たれる方がね…頭が痛い。」

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