わたしはかもめ2006年鴎の便り(3月)

便

3月25日

福岡ソフトバンク7−2千葉ロッテ(ヤフードーム)

ソフトバンクが5年連続の開幕戦勝利。ソフトバンクは2回宮地、大村、本間の適時打で4点を先制。5回にはカブレラの1号ソロで追加点を挙げると7回にも本間の適時打などで2点を加えた。ルーキー松田が7番三塁手でスタメン出場、犠打を決めるも3打数無安打。2年ぶり3度目の開幕投手となった先発・斉藤は、8回を投げ被安打5、2失点でホークス史上初の開幕戦3戦3勝となった。ロッテは8回に福浦の適時打で2点を奪い、完封負けは逃れたが、初の開幕投手となった久保が6回を5失点。ロッテは2年連続で開幕戦黒星。

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ロッテ、世界一の代償…[デイリー]

昨年、プレーオフで死闘を演じたソフトバンクに完敗。ロッテ・バレンタイン監督は「収穫は開幕戦を無事に終えたこと」と強がるしかなかった。

世界一の代償が、チームにのしかかった。WBC組の清水、渡辺俊、小林宏の先発3本柱の疲労を考慮し、開幕投手に抜擢した久保が6回5失点。打線も里崎、今江、西岡の3人で、安打は僅かに1本。疲労もあっただろう。指揮官は「WBCはこの試合に関係ない。相手がいい試合をした結果」と言うが、影響は明らかだった。

それでも西岡は言う。「バットは振れていたけど運がなかった。切り替えてやります」。里崎も「抑えられたから、斉藤がよかったんだろうね」と笑顔を見せ、今江は「体調は問題なかった。チームに違和感なくやっていけた」と話した。その目は、次の試合へと向いている。

昨年も開幕戦で楽天に敗れ、そこからアジア王者まで駆け上がった。指揮官は言う。「全員揃って野球ができたことがよかった。これからチームとして戦っていける」。長い長いペナントは、まだ始まったばかりだ。

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ロッテ完敗…WBC疲れ!?[ニッカン]

連覇を狙うロッテが、開幕黒星スタートを喫した。WBC組の里崎、今江、西岡が揃ってスタメン出場。しかし、3人合わせて9打数1安打に封じられた。昨季0勝3敗と相性の悪いソフトバンク斉藤の前に、放った安打は今江の1本のみ。バレンタイン監督は「WBCは何ら試合には関係ない。向こうがうちよりいい試合をしただけ。去年の楽天(開幕戦)と同じ」と、WBC疲れは問題ではないことを強調。開幕黒星スタートから日本一を達成した昨季と同じと、強気な姿勢を崩さなかった。

前日まで試合出場を明言しなかった3人を、西岡1番、今江8番、里崎はDH(5番)で起用した。相手は、共に世界一を獲得した王監督。試合前にはそれぞれが挨拶に出向くなど友好ムードだったが、開幕すれば話は別。試合前に西岡が「今日からは敵。ソフトバンクを叩きのめしたい」と話すなど、闘争心を燃やしたが、結果にはつながらなかった。

7回には西岡の失策で7点目を献上。最後まで反撃の糸口はつかめなかった。2三振を喫した里崎は「疲れはない。抑えられたんだから、相手が良かったということ」。今江も「チームには違和感なく入れた。また明日切り替えるだけ」と話し、試合後は足早にバスに乗り込んだ。

バレンタイン監督は「WBCではなくて、今はロッテとしてやっている試合。ロッテというチームでこれから先は戦っていく。チーム全員がそろって野球ができたのは良かった」と前を向く。日本代表での負けられない1発勝負と違い、シーズンには先がある。今日から巻き返していく。

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ベストオーダー臨戦も完敗[スポニチ]

昨年のプレーオフ第2ステージで31年ぶりのリーグ制覇を決めた思い出の球場で、バレンタイン監督はため息をこぼした。「相手がこちらより、いい試合をしただけ。昨年の開幕戦で楽天がウチから勝利したのと同じ」と強がったが悔しさは隠し切れなかった。

WBC組は23日から練習に参加した里崎だけでなく、前日24日に合流したばかりの西岡、今江もスタメンで起用。オープン戦を通し、初のベストオーダーで開幕戦に臨んだが、159日ぶりの再戦は完敗。アジア王者の意地を見せることはできなかった。

当初、指揮官はWBC組はコンディションを考慮して福岡遠征から外すことを検討。しかし「彼らと話して、仕上がりは順調と分かった」と“強行出場”を決断。しかし、自信を持って送り出した打線が斉藤の前に沈黙した。

西岡、今江、里崎で計1安打。8回、福浦の中前打で2点を奪うのがやっとだった。報道陣からWBC絡みの質問が相次いだが「WBCメンバーが戦っているんじゃない。これはロッテの試合」とバレンタイン監督。それでも最後は「今日は全員揃って野球ができた」とわずかな収穫を口にして球場を後にした。

◇今江、偶然の1打

8番・三塁で出場した今江は8回に左前打。「バットを振ったら打てちゃった。今日は四球でいいと思っていたのに」と笑顔。22日夜に米国から帰国した際は時差ボケでフラフラしていたが「体調は問題ない」と元気いっぱいだった。

◇里崎2Kもサバサバ

開幕マスクこそ橋本に譲ったものの、里崎は5番・DHとして先発出場。WBCでは打率.409でベストナインに輝くなど、打撃好調だったが2三振。「抑えられたということは、向こうの方がよかったということ」と話していた。

◇西岡「運なかった」

1番・遊撃で先発出場した西岡は3回に盗塁を成功させたが、無安打。「調子はよかったけれど、運がなかった」。第1打席、右翼への痛烈な打球は宮地に好捕された。「負けたことが悔しい。気持ちを切り替えるしかない」と最後は表情を引き締めていた。

◇久保、的場に痛恨の四球

先発の久保が6回6安打5失点。2回に1点先制され、なおも2死二、三塁で9番・的場に痛恨の四球。その後3点を失い「的場さんへの四球が全て。試合をつぶしてしまった」と悔しがった。清水、渡辺俊、小林宏の先発3本柱がWBC出場のため2年目で開幕投手に。8奪三振が示すように「調子は悪くなかった」が、チーム打撃に徹するソフトバンク打線に攻略された。

◇黒木、6年ぶり中継ぎ

黒木が3番手で8回に登板。先頭の宮地に中前に運ばれたが、続くルーキー松田をフォークで空振り三振に仕留めるなど後続を3人で片づけた。中継ぎは00年5月4日の近鉄戦(千葉マリン)以来。元エースでも先発枠に割り込めない状況だが「開幕に投げられて幸せ。任された仕事をこなしていきたい。コツコツとした積み重ねですから」と笑顔で話していた。

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ボビーロッテ完敗…WBC戦士・今江、里崎、西岡でわずか1安打[サンスポ]

そこに昨季の王者の姿はなかった。世界一戦士をスタメンに3人入れたボビーだが、3人で僅か1安打。日本一ロッテが、WBCの指揮官、王監督の前に完敗した。

「彼らはもうWBCのメンバーではなく、ロッテの選手。今日は向こうがウチよりいい試合をしただけ」。バレンタイン監督は“WBC”とこじつけられることを嫌った。しかし、渡辺俊らWBC組の先発3本柱に代わって開幕投手を務めた2年目・久保が6回5失点。守備でも、堅守の西岡がタイムリーエラーを犯す“らしくない”プレーが出た。

帰国翌日からチーム練習に参加している里崎は「全然疲れはない」と言う。今江も「体調は問題ないです」と笑ったが、激戦の疲れが蓄積しているのは間違いない。「最初の試合で負けたけど、これからいくらでも挽回できる」と監督。ヤフードームで31年ぶりのパ・リーグ制覇を果たしてから半年。宿敵に苦手意識を忘れさせないためにも、黒星を重ねる訳にはいかない。

西岡
「バットは振れていたけど、運がなかった。負けて悔しい。」

◇久保ガックリ6回6安打5失点

開幕投手に指名された久保だったが6回6安打5失点と結果を残せなかった。特に2回は3連打を浴びるなど4失点。「試合をつぶしてしまった。申し訳ないです」とガックリ。バレンタイン監督は「ゴロを打たせていたが、野手の間を抜けていた。多少、運がなかった」と2年目右腕をかばった。

◇清水がイースタンで2回1失点…28日1軍合流予定

WBCから帰国後、2軍で調整を続けている清水がイースタン・巨人戦に先発。2回5安打1失点だった。実戦マウンドは2次リーグ・米国戦(現地時間12日)以来となるが「自分が思っていたより投げられた。体調は万全ではないが、次の登板にメドが立ちました」と笑顔。28日からの本拠地6連戦で合流する見込み。

◇WBCメンバーに報奨金を…瀬戸山球団代表

ロッテの瀬戸山隆三球団代表は、WBCで優勝した日本代表30選手に対し、日本プロ野球組織(NPB)が報奨金を贈るべきとの考えを明らかにした。4月3日の実行委員会で提案する予定。

日本代表には参稼報酬200万円などが支給されるが、チームから8選手を代表に送り出した瀬戸山代表は「優勝を球界全体で評価するべきだ」と、選手全員に一定額のボーナスを支給する必要性を説いた。巨人の滝鼻オーナーは、既にチーム所属の上原と韓国代表の李承Yに各1000万円の報奨金を贈ることを表明している。

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ボビー敗戦も余裕[報知]

V2への大事な開幕戦を落としても、バレンタイン監督は余裕だ。歓喜のソフトバンク・ナインを尻目に、ベンチ裏の通路に出てくると「ソフトバンクがウチよりよかっただけ。昨年、楽天がいいプレーをしてウチが開幕戦で敗れたように。まだ試合はたくさん残っている」と、涼しい顔で話した。日本一に輝いた昨年と同じ開幕戦黒星に、吉兆を感じているかのようだった。

王ジャパンに12球団最多の8人を送った。が、疲労を心配したWBC組の里崎、西岡、今江を、スタメンでフル出場させた。ヒットは今江の1本だけだったが「WBC組だけで試合をやっているんじゃない。初めてロッテの全員が揃い、野球をやれたのがよかった」と強調。WBCの影響で、開幕投手は3年連続の清水、世界のサブマリンとなった渡辺俊ではなく、プロ2年目の久保が務めたが「(清水ら)WBC組がいたら結果は違った?関係ない」と、恨み言は封印した。

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WBC効果だ10万6692人[報知]

WBC優勝効果で、25日のパ・リーグ開幕3試合に合計10万6692人のファンが詰め掛けた。昨年の開幕日は8万1768人だったが、約2万5000人の大幅アップになった。札幌ドームは、実数発表となってからは初めて4万人を超える4万2393人を動員。通常より1時間、開門を早めた午前9時半には、約7000人が列をつくった。担当の三好事業副本部長は「また、次も頑張ります」と笑みを見せた。

また、インボイス西武は3万28人。昨年は今年と同じ西武・オリックスのカードだったが、1万8698人にとどまった。「清原を前面に出して告知してきたし、WBCの決勝後にもチケット売れ行きが増加した。荒川さんの問い合わせも多かったです」と球団関係者もホクホクだった。

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「WBC代表に報奨金を」[報知]

ロッテの瀬戸山球団代表は25日、WBCで優勝した日本代表30人に日本プロ野球組織(NPB)が一定額の報奨金を贈るべき、との考えを示し「4月3日の実行委員会で話し合うことになると思う」と話した。

12球団最多の8人が選出されたロッテ。瀬戸山代表は以前から「報奨金について、各球団で適当なことを言っては混乱する。実行委で話し合い、足並みを揃えた方がいい」と指摘していた。NPBの長谷川一雄事務局長、阪神・野崎取締役連盟担当らと相談し、実行委で議論する筋道をつけた。

既に巨人・滝鼻オーナーは所属の上原と韓国代表として出場した李に各1000万円の報奨金を贈ると表明している。

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各球場でWBCセレモニー[デイリー]

この日開幕したパ・リーグの各球場などでWBC関連のセレモニーが行われた。ヤフードームではWBCチャンピオントロフィーが披露。ソフトバンクとロッテのWBC日本代表メンバーが1人1人、場内アナウンスで紹介された後、王監督が挨拶した。「ファンの皆様、アメリカにまで届く熱烈な応援ありがとうございました。野球って素晴らしいと改めて感じました。皆様と共に分かち合えた感動をペナントレースでも共有できるように頑張ります」。また、日本代表の王監督と松中、和田、杉内、川崎、馬原のソフトバンク5選手に対し、福岡市から『福岡市スポーツ栄誉賞』が贈られた。

大阪ドームでは、阪神の藤川、久保田が横浜の相川、金城、多村と共に花束を贈呈され、さらに球団から金一封を受けた。インボイス西武ドームでも西武の和田、松坂がスピーチするなど、各球場とも改めて世界一の偉業を感じていた。

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報奨金は「足並み揃えて」[デイリー]

ロッテ・瀬戸山球団代表が25日、WBC出場選手への報奨金について「12球団で足並みを揃えないと。あの球団は出して、この球団は出さないとなる」と発言。代表30選手に対し、日本プロ野球組織(NPB)が一定額の報奨金を贈るべきとの考えを示した。4月3日の実行委員会で提案する。日本代表には参加報酬として200万円などの支給が決まっている。

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久保がっくり6回5失点降板[ニッカン]

2年目で初の開幕投手を務めたロッテ久保康友投手(25)が6回、97球を投げ、6安打5失点で降板した。2回に5安打を集められて4点を失うと、5回にはカブレラにソロ本塁打を浴びた。「試合前は緊張していなかったけど、最初のイニングは多少緊張した。チャンスだと思ったのに…」。3回1死からは4者連続三振に切って取るなど、見せ場もつくったが、要所で痛打を浴びてしまった。

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ロッテ代表、WBCメンバーに報奨金を[ニッカン]

ロッテの瀬戸山球団代表は25日、WBCで優勝した日本代表30選手に対し、日本プロ野球組織(NPB)が報奨金を贈るべきとの考えを明らかにした。4月3日の実行委員会で提案する予定。

代表には参稼報酬200万円などが支給されるが、チームから8選手を代表に送り出した瀬戸山代表は「優勝を球界全体で評価するべきだ」として選手全員に一定額のボーナスを支給する必要性を説いた。

巨人の滝鼻オーナーは、チーム所属の上原と韓国代表の李承Yに各1000万円の報奨金を贈ることを表明している。

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久保反省5失点KO

初の開幕投手を務めた昨季新人王の2年目久保が、6回5失点で降板した。2回に四球と5安打で4失点し、5回にはカブレラにソロ本塁打を浴びた。「全ては2回。的場さんへの四球」と反省。1点を失った直後の四球をきっかけに連打を浴びて、さらに3失点。「1点で止めておけばチャンスはあった」と話した。

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5年ぶり開幕戦、黒木3番手0封

完全復活を目指す黒木が3番手で登板し、1回を1安打1三振で無失点に抑えた。開幕戦の登板は先発した01年以来5年ぶり。中継ぎの起用だが「自分に魅力を感じて使ってくれるなら、どこでもいいと伝えてある。結果として抑えられたし、次のチャンスをもらえると思う。与えられた仕事をするだけ」と手応えを口にした。

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開幕!!世界一のパ!!人気のパ!!新鮮パ!!

パ・リーグが25日開幕し、3試合で初めて10万人を超える10万6692人が詰めかけた。王貞治監督(65)率いるソフトバンクは「世界一野球」で5年連続開幕戦に勝った。日本一ロッテを相手に、松中が激走、小技、集中打、1発ありの攻撃で観衆3万4271人を沸かせた。王JAPANが国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」でみせた「ストロング&スピーディー野球」そのものだ。西武対オリックスは3万28人、日本ハム対楽天は4万2393人の超満員。王JAPANの効果はプロ野球をよみがえらせた。熱気と共にシーズンが始まった。

◇2万5000人増

25日に開幕したパ・リーグの3試合合計の観客動員数は10万6692人となり、昨年の開幕日(3月26日)より約2万5000人増えた。昨年から観客の実数発表が行われるようになったが、交流戦を除いたパ・リーグの1日最多観客数は5月3日の8万9949人。実数発表となってからパ・リーグ3試合で10万人を超えたのは初。

◇50分待ちも

WBC優勝トロフィーが一般公開された福岡ヤフードーム3番ゲート付近では、展示が始まる午後2時前から長蛇の列。一時は350人以上の人、約50分並んだという人も、デジタルカメラや携帯電話での撮影は1人1枚に限定した。

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表彰

日刊スポーツ新聞社制定「2005年度イースタンリーグ・ベストファームコーチ賞」に選ばれたロッテ古賀英彦2軍監督(66)の表彰式が、さいたま市のロッテ浦和球場で行われ、記念盾と賞金が手渡された。古賀2軍監督はチームを初のファーム日本一に導いた。

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