わたしはかもめ2006年鴎の便り(3月)

便

3月26日

福岡ソフトバンク9−7千葉ロッテ(ヤフードーム)

ソフトバンクが2年連続開幕2連勝を飾った。ソフトバンクは1回、ズレータの1号3ランで先制。同点に追いつかれた2回に大村の1号ソロ、松中の1号2ランなどで4点を挙げ、勝ち越し。その後も4回と8回に適時打で1点ずつ得点を挙げ、点差を広げた。またスタメン出場のルーキー松田は昨日より7打数無安打。一方ロッテは2回に今江が1号3ランを放ち、同点に追いつくが、その後得点を挙げることができず、9回に代打垣内が三瀬から1号3ランを放ち2点差まで詰め寄るが後続が倒れ、2002年以来の開幕2連敗。

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WBC後遺症!?ロッテ開幕連敗スタート[ニッカン]

昨季王者のロッテが、ライバル相手に開幕連敗スタートを喫した。オリックスから新加入の先発バーンが3本塁打を浴び、2回もたずに7失点で降板。開幕戦の久保に続き、先発が早い回に大量失点する苦しい展開に、バレンタイン監督は「バーンと里崎はここまでコンビを組んでいない。そこがしっくりいってなかったかもしれない」と敗因を語った。

WBC日本代表の里崎は、今春キャンプは、日本代表の投手陣と一緒に鹿児島に残留した。オーストラリアキャンプに帯同したバーンとは、オープン戦でも組むことがなく、この日がぶっつけ本番だった。前日にスタメンマスクをかぶった橋本が死球を受けた影響で、この日はベンチを外れた背景もある。2回には、連続三振で2死を取った後に2本塁打を含む4連打で4失点。里崎は「立ち直ったと思って、自分でも単調になり過ぎてしまった」と反省。「これから先、もう少し組んでいけば大丈夫だと思う」と話した。

この日、目の前で本塁打を放った松中をはじめ、他球団はWBC組の活躍が目立っている。その中で、最多8人を送り出したロッテだけが、ここまでは裏目に出てしまっている格好だ。

28日からは本拠地で6連戦が始まる。今遠征に帯同しなかった清水、渡辺俊について、井上投手コーチは「全員先発で投げてもらう」と話す。役者がそろう地元千葉で、心機一転再スタートを切る。

◇パ14年ぶり屈辱

ロッテが開幕2連敗。前年日本一のチーム開幕2連敗は99年の横浜(6連敗)以来。また、パ・リーグで前年優勝チームが連敗スタートになったのは92年西武2連敗(●1−4日本ハム、●0−3オリックス)以来14年ぶり。

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世界一余波…ロッテ痛い代償[スポニチ]

バレンタイン監督は「バーンと里崎のコンビネーションが合っていなかったかもしれない」とつぶやいた。先発バーンが1回2/3を6安打7失点。オープン戦4試合でバッテリーを組んだ橋本は、開幕戦の死球の影響もあり欠場。WBCに出場し22日に帰国したばかりの里崎とはぶっつけ本番だった。

里崎は日本代表5投手とともに鹿児島の2軍キャンプに参加。1軍の帰国後の2月17日に合流した。バーンとは19日にシート打撃でバッテリーを組んだが、ワンバウンド投球が里崎の急所に当たるアクシデントが発生。その夜、里崎は日本代表合宿の福岡へと出発し、呼吸を合わせる機会は失われた。

ここまでのオープン戦のバーンは防御率3.45と安定していたが、この日は生命線のカーブが定まらなかった。「2回に連続三振を奪って立ち直ったと思った。もっと工夫すれば2回の4点もなかったかもしれない」と里崎。その2回は2死後に大村、松中にカウントを取りにいった直球をスタンドへと運ばれた。

「いずれバッテリーを組まなければならない。今日がちょうどよかった」(バレンタイン監督)。ロッテは12球団最多の8人を日本代表に送り込み、世界一に大きく貢献した。その代償が開幕カード連敗だとすれば、あまりにも皮肉だ。

◇今江、会心1号

WBC日本代表の今江がチームメートだった杉内から今季1号を放った。3点リードされた直後の2回1死一、二塁から左翼席へ。一時は同点とする1発に「よく飛びました。嬉しい」と話した。他のメンバーでは西岡が9回に中前へ今季初安打。薮田、藤田の中継ぎコンビも7、8回に今季初登板し、薮田は1安打無失点。藤田は2安打で1点を失った。

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ボビー開幕連敗…WBC出場の先発3本柱外して2戦16失点[サンスポ]

まさかの開幕連敗。バレンタイン監督のこめかみに血管が浮き出ていた。連敗の原因−。言葉には出したくない。いや、出せない。しかし…。WBCの世界一“余波”をモロに受けたのがロッテだった。

バレンタイン監督
「バーンと里崎はここまで、あまりコンビを組んでいなかった。しっくりきていなかったね。」

ボビーはこう“遠回し”に表現した。チームを離れていた捕手と新入団投手のコンビネーション不足が敗因の1つ。「もう少し違う変化を出せば抑えられていた」とは里崎だ。

それだけではない。“元凶”はやはり、先発陣。WBC組の清水、渡辺俊、小林宏の3本柱の疲労を考慮して開幕カードから外した。代役は久保、バーン。前日の久保は6回5失点。この日のバーンは2回持たずに7失点。斉藤、杉内と左右の両輪を立ててきたソフトバンクに比べれば、明らかに試合前から劣勢だった。

そんなゲーム展開では、世界一セットアッパーも効果的に起用することができない。薮田、藤田を4点ビハインドの場面で調整登板させるしかなかった。

「チームとしてまとまってやっていなかった時期が長かった。徐々にまとまりが出てくるだろう」とはバレンタイン監督。28日からは本拠地で日本ハム、西武と6連戦。そこでようやく3本柱が合流する。

この2試合はWBCのご祝儀?そう思って地元で戦うしかない。

バーン
「失投が多く、自分のピッチングができなかった。それだけしか言えない。」(1回2/3で6安打7失点KO)

◇今江が同点3ランも…

今江が2回1死一、二塁から同点3ラン。「何とか後ろにつなごうと思って打った」と左翼席にライナーで突き刺さった一打を振り返った。WBCから帰国後も疲れた様子は見せずスタメンに名を連ねているが、連敗スタートに「何としても勝っていい形で千葉に戻りたかったんだけど…」と表情を曇らせた。

◇白いの大好き?エルフちゃん

ベースボール犬のエルフちゃん(ラブラドールレトリバー、♀、9ヶ月)がイースタン・巨人戦で“調整登板”。始球式を務める小学生に、ボールの入ったかごを渡した。大成功!!と思った次の瞬間、マウンドにあるロージンバッグをくわえて、内野を走り回った。「白いものに反応するみたいですね」と球団関係者はニガ笑い。顔を真っ白にした姿に観客席は大爆笑。30日の日本ハム戦(千葉マリン)でのデビューに向け、仕上がりは順調…いや、“調整遅れ”が心配?

里崎
「実家に送りますよ。ボクが『金メダルかぁ』って部屋でニヤニヤ眺めていてもしようがないでしょ。」(WBCの金メダルについて尋ねられ)

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裏ローテ炎上ボビー呆然[報知]

ソフトバンクは同点の2回、大村の1号ソロで勝ち越すと、松中にも1号2ランが飛び出し、合計3発でロッテに2連勝。先発・杉内は6回途中3失点の粘投。ロッテは今江と垣内の3ランで追い上げたが、先発・バーンの大乱調が誤算だった。

連覇へのスタートがまさかの連敗となり、バレンタイン監督は試合が終わっても、ベンチでしばらくぼう然としていた。「先発が崩れて連敗?そう見ている。今日はバーンがキャンプのときのように自分の球を投げられなかったのが、打たれた原因かもしれない」と、珍しくぼやいた。

先発のバーンは2回途中で3発を浴び、7失点KO。今江と垣内の3ランで追い上げても届かず、助っ人右腕は「失投が多かった」と申し訳なさそうにうな垂れた。前日、開幕投手の久保も2回に4失点。立ち上がりの不安定さを連日、ライバルにつけ込まれた。

WBCの疲労を考慮し、渡辺俊、清水、小林宏の先発3本柱を福岡遠征に帯同させなかったが、ソフトバンク先発陣との実力差は明らかだった。この日は皮肉にも、WBC帰りの杉内に今季初勝利を献上してしまった。

それでもボビーは「シーズンはまだある。大きな問題はない」と、強がって敵地を後にした。28日からは千葉マリンで日本ハム、西武と6連戦を行い、渡辺俊ら3本柱も登板する予定。本拠地開幕戦が、出遅れた昨年の王者にとって本当のスタートとなる。

◇今江1号3ラン西岡里崎初安打

連敗は喫したが、WBC組の野手が本領を発揮し始めた。3点を先行された2回1死一、二塁。今江が杉内の内角低め137キロ直球をすくい上げ、今季1号の3ランを左翼スタンドへ。里崎も4回、今季初安打となる左越え二塁打を放ち、他3打席は全て四球を選ぶなど、相手の脅威となった。西岡は9回、開幕から8打席無安打で迎えた最終打席で、中前へ今季初ヒットを放った。

しかし満足はしていない。「本塁打は嬉しいけど、右方向にもヒットを打てるようにしないと」と今江。里崎も「リードが単調になってしまい、無駄な失点をした」と、今季初マスクを振り返った。西岡は「1本打てて、気持ちよく帰れる。僕がもっと足でかき回したい」ときっぱり。頼もしい「世界一」の男たちが、千葉でいよいよエンジン全開だ。

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ボビーマジック不発…WBC恨み節[デイリー]

ロッテ・バレンタイン監督は、愚痴をこぼさずにはいられなかった。序盤の大量失点と拙攻が響き、4年ぶりの開幕連敗スタート。「チームとして全体でまとまる時期が少なかった」とWBCへの恨み節が口をついた。

昨年はチームプレーで31年ぶりの日本一に輝いた。127通りのオーダーもはまったが、今季はまだ勢いがない。4番に据えたサブローが5打数無安打、3三振。左腕・杉内対策で右打者のパスクチ、大塚を起用したが、ともに無安打。打線はつながりを欠いた。

さらに指揮官は「バーンと里崎がしっくりいっていないようだった」とバッテリーの呼吸が合わなかったことを嘆いた。キャンプを鹿児島で過ごした里崎と、豪州組のバーンのバッテリーは、実戦では初。WBCで日本代表8人と、イタリア代表のパスクチがキャンプ中にチームを離れた影響は明らかだった。

「これからまとまれば、打線もつながる。まだ先は長い。いつかはバーンと里崎を組ませたいとも思っていた」と言うボビー。強いロッテを取り戻すには、何よりも時間が必要だ。

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今江が今季チーム初本塁打[ニッカン]

WBC日本代表のロッテ今江が、今季チーム初本塁打を放った。3点を追う2回表1死一、二塁から、杉内のストレートを強振。レフトスタンドに同点3ランをたたき込んだ。「何とか後ろにつなごうと思って打ちました。よく飛びましたね。開幕2戦目で1号ホームラン。嬉しいですね」と話した。

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「YF」が初登板

「YFK」の一角で、共にWBC日本代表の薮田と藤田が揃って初登板した。リードを許した場面だったが「しばらく投げていなかったし、このチームで投げて欲しかった」とバレンタイン監督。7回から登板した薮田は1安打無失点に抑え、8回の藤田は2安打1失点。藤田は「点を取られたら、ダメでしょう」と反省していた。

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今江チーム1号

WBC日本代表の今江が、今季のチーム初本塁打を放った。3点を追う2回に同点3ランを左翼席に叩き込んだ。それでも「ホームランはたまたま。それよりも最後の打席(右飛)がヒットにならないとダメ。センターから右方向を意識し過ぎてしまった」。続く3打席で凡退し反省ばかりを口にしていた。

西岡
「結果は出てなかったけど、いい当たりはしていたし、状態は悪くなかった。あのヒットでマリンに気持ちよく帰れます。」(9回に今季初安打)

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エルフちゃん内野をトコトコ…

ロッテのベースボールドッグ・エルフちゃんがこの日、イースタン・リーグ、巨人戦で始球式のボール渡しをした。戻る際にはロージンバッグをくわえて内野を歩き回るハプニングもあったが、30日の本番(日本ハム戦=千葉マリン)に向けて順調にトレーニングは進んでいるようだった。

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橋本欠場

橋本将捕手(29)がソフトバンク戦を欠場。25日の開幕戦で6回に右背部に死球を受けたため、大事を取ってベンチ入りメンバーから外れた。

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