わたしはかもめ2006年鴎の便り(3月)

便

3月29日

千葉ロッテ5−2北海道日本ハム(千葉マリン)

ロッテが渡辺俊の好投で連勝し、勝率を5割に戻した。ロッテは1回1死満塁からベニーのファーストゴロで1点を先制。4回、渡辺正の押し出しの四球、5回にもフランコの押し出し四球、7回には、堀の2死二、三塁からの適時二塁打で2点を追加。渡辺俊は8回1/3を被安打8奪三振7四球2失点2、03年7月27日から続く自身対日本ハム戦の連勝を10に伸ばした。2人目・薮田が昨年9月20日対ソフトバンク戦以来、自身通算5個目のセーブをマーク。日本ハムは9回に森本、代打・小田の適時打で2点を返すのみ。

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北海道日本ハム0000000022
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ロッテ渡辺俊がハム食い10連勝[ニッカン]

久し振りに「我が家」に帰ってきた。米国から千葉へ。ロッテ渡辺俊が、お立ち台でファンに叫んだ。「やっぱりマリンは落ち着きます」。肌を突き刺すような寒風の中、ライトスタンドを埋め尽くしたファンの大声援は、何より熱く、励みになった。

9回、完封目前で森本に適時二塁打を浴び、降板した。「頭をよぎるとダメなんですよね。いけるとは思いましたけど」と白い歯を見せたが、悔しさはない。勝てたからだ。万全ではなかった。持ち前のコントロールが冴えた訳ではない。むしろ、カーブが浮き上がるなど制球は高かった。それでも8回までは点を与えず、味方の援護を受けた。勝てる投手の証しでもある。相手は03年以来、9連勝中と「カモ」の日本ハム。打たれる気も、負ける気もしない。「たまたまです。野手の人が点を取ってくれるんで」とあくまでも謙虚だ。

WBCでは上原、松坂と並ぶ最強先発陣を務めながら、21日(米国時間20日)のキューバとの決勝では中継ぎを経験した。直前に首を痛めた松坂が、いつ降板するか分からない。試合開始直後から準備を始めていた。「中継ぎの気持ちが分かりました。普段あんなつらい思いをさせているんだなと」。だからこそ、楽勝ムードの中で藤田−薮田のYFコンビに慌てて準備をさせてしまったことを反省した。

まさかの開幕連敗スタートも、前日28日には同じWBC組の清水が連敗を止め、そして五分に戻した。「これからマリーンズの快進撃が始まります」と声を大にした。「気持ちいいです」としたり顔で、俊介コールに応えていた。

里崎
「WBCに比べてもう1つ。勝因はセギノールの前に走者を出さなかったこと。」

◇通算20戦11勝1敗

ロッテ渡辺俊が03年7月27日から日本ハム戦10連勝をマーク。渡辺俊は01年のプロ入り以来、このカードで通算20試合に投げて11勝1敗、防御率2.56。なお、同一カード連勝は56〜59年稲尾(西鉄)の対近鉄22連勝が最多。現役では日本ハム金村がオリックス戦で12連勝中。

◇70万4冠リング

試合後、昨年タイトルを総なめにしたご褒美として、チャンピオンリングが贈呈された。周囲にはパ・リーグ、交流戦、日本シリーズ、アジアシリーズの4つが刻印され、真ん中には「M」の文字。1個約70万円する代物で、チーム関係者130人に配られる。いくつかあるデザインから選手の意見を採り入れたこともあり、小林雅は「良い物ができました」と嬉しそうだった。

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“世界の渡辺俊”凱旋登板ピシャリ[デイリー]

久々に味わう「俊介」コールが気持ちよかった。世界一の勲章を勝ち取ったロッテWBC組の渡辺俊が、凱旋登板で9回途中2失点。日本ハム相手には03年から10連勝を収めた。開幕連敗スタートのチームを、世界のサブマリンが5割へ押し戻した。

立ち上がりは危うかった。捕手の里崎も「WBCの時と比べれば良くなかった」と振り返るように、1回、小笠原、セギノールに連打を浴びて2死二、三塁のピンチを招く。しかし、セギノールの走塁ミスにも助けられ、無失点で切り抜けると2回以降は立ち直った。

WBCで世界の強打者をうならせた90キロ台のスローカーブも決まりだし、スコアボードにゼロを並べた。9回こそ「完封が頭をよぎるとダメなんです…」というように、森本の適時二塁打で1点を失ったところで薮田にバトンタッチ。完封こそならなかったが、十分すぎる内容だった。

WBC決勝のキューバ戦では、3年ぶりに中継ぎも経験した。「寒いブルペンでの待機は大変。今日は点差もあったし、長い回を投げたかった」。100球を超えても9回のマウンドに上がったのは、少しでも救援陣を休ませようという思いからだった。

お立ち台では「これからマリーンズの快進撃が始まります」と力強く宣言。表情は確かな自信に満ちあふれていた。

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ロッテ本拠地開幕2連勝!渡辺俊が完封逃すも126球の熱投[サンスポ]

地面スレスレからボールがうなりをあげて浮上する。ただいま−。

渡辺俊がマウンドで躍る。WBCで世界を驚かせたサブマリンが、熱いサポーターの前で凱旋登板だ。1〜6番に左打者を並べた日本ハム打線を翻弄した。

渡辺俊
「やっぱり(千葉)マリンは落ち着きますね。自然と集中できました。完封?頭をよぎるとダメですね。」

完封目前の9回に2失点。最後はマウンドを薮田に譲ったが、126球の熱投。チームに本拠地開幕連勝をもたらした。バレンタイン監督も「コントロールがあまりよくなかったが、自分らしい投球で相手を抑えてくれた」と8安打2失点の“我慢のピッチング”を絶賛した。

WBCの経験は、サブマリンの財産になっている。中継ぎはここ数年なかったこと。1回から、緊張感を保って待機する難しさを実感した。「藤田さんや薮田さんは、普段こんなに辛い思いをしているんだ」。昨年は気がつかなかった思いが芽生えた。

年明けから本気モードで、まさに野球漬けの2006年。そんな中で子供と遊ぶ時間が渡辺俊の力投を支えている。疲れて眠っているときでも、2歳の長男はお構いなしに顔の上にドーンと乗ってくる。「おいおい…」。ビックリして飛び起きる。それでも穏やかな気持ちになれる。

渡辺俊
「勝ててよかった。ここからロッテの快進撃が始まります。」

前夜の清水に続いて“WBC組”の投手陣で2連勝。これがアジア王者・ロッテの実力だ。勢いは止まらない。

里崎
「切れも制球もWBCの時ほどではなかったが、1、2番を抑えたのが勝因。」

◇史上3人目の栃木県民栄誉賞受賞も

世界一のサブマリンに、もう1つ勲章が加わりそうだ。渡辺俊の出身地である栃木県が、県民栄誉賞の授与を検討している。福田富一知事は28日の定例会見で「渡辺選手の活躍が広く県民に希望と活力を与えてくれた」と発言。受賞が決まれば、作曲家の船村徹氏、サックス奏者の渡辺貞夫氏(共に2002年)に次いで3人目。同知事は「同じ栃木県人として、大変誇りに思う」と話し、4月にも設置される有識者からなる選考委員会で諮問する。

◇堀の初ヒットが貴重なタイムリーに

堀の今季初安打が、貴重なタイムリーになった。7回2死二、三塁で右越え適時二塁打。4試合目でようやく出た安打に「初ヒットは格別なもの。もっと早く打たないといけなかったんだけど」と笑顔。

◇「チャンピオンズリング」授与

試合後、バレンタイン監督の発案で作製された昨季の優勝を祝う「チャンピオンズリング」が監督や選手に授与された。70万円相当のリングには18金が用いられ、台座中央にはマリーンズを表す「M」の文字。昨季の交流戦、パ・リーグ、日本シリーズ、アジアシリーズの4タイトル制覇を意味する4つのダイヤモンドが四方を飾り、リングの側面には名前と背番号が刻まれた。小林雅は「いいものができたね」とニンマリだった。

◇山上兄弟が4・1始球式

ロッテは4月1日の西武戦(千葉マリン)の始球式を、イリュージョニストの山上兄弟が務めると発表した。

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渡辺俊、今季初勝利!日本ハム戦10連勝[報知]

ロッテが渡辺俊、薮田の継投で2連勝。初回1死満塁からベニーの一ゴロの間に1点を先制。4、5回にそれぞれ押し出しで加点すると、8回は堀の2点適時打でダメ押し。好機をつぶし続けた日本ハムは完封負けを逃れるのがやっと。

懐かしい海風が頬をたたいた。渡辺俊はお立ち台から愛するロッテファンを見渡した。「やっぱりマリンは落ち着きますね。自然と集中できるし、寒かったけど、熱い声援で気持ちよく投げられました」。WBCからの凱旋登板を勝利で飾り、俊介スマイルがはじけた。

世界で力を示したサブマリンは、ホームグラウンドでもすごかった。得意のカーブが高めに浮き、初回2死二、三塁、6回2死一、三塁などピンチを背負ったが、右打者の内角を突くシンカーで11の内野ゴロを打たせた。「WBCに比べたら今1つだったが、要所を締める俊介らしい投球をしていた」とコンビを組んだ里崎。9回に味方の失策から2失点。完封こそ逃したが、優雅な舞いで対日本ハム戦4年越しの10連勝を決めた。

WBCでの経験がサブマリンを一回り大きくさせた。2週間、奮闘した米国より軟らかいとされる日本のマウンドの感覚を取り戻すため、グラウンド入りするや、すぐにマウンドへ足を向けた。2日前のブルペンでは念入りに日米のボールの違いを確認。慣れ親しんだ場所に戻るにも、最善の準備を整えた。「イチローさんから(WBCに参加して)プラスになっても、マイナスになることはないと言ってもらいました」と話した渡辺俊。1戦に懸ける執念こそが、最大の収穫かもしれない。

前日の清水直に続き、WBC組の貫禄を見せ、連敗スタートのチームを救った。「これでやっと5割ですからね。ここからマリーンズの快進撃が始まります」とほえた背番号31。アジア王者は、今年も強い。

◇チャンピオンリング贈呈式

試合後のグラウンドでは、昨年のアジアシリーズ制覇などを記念したチャンピオンリングの贈呈式が行われた。バレンタイン監督の発案で製作されたリングは、ダイヤ、オニキス、18金を使用した豪華な1品で、中心にマリーンズのMの文字を配し、周囲にアジアシリーズ、パ・リーグ、日本シリーズ、交流戦の4冠が英語で彫刻。この日、ベンチ入りした選手、コーチが1列に並び、1人ずつ、バレンタイン監督が手渡した。

1、2軍の選手、コーチ、裏方まで総勢約130人、1人1人の指の大きさを採寸し、製作された特注品は1つ70万円。総額で9000万円以上を費やしたことになる。選手会長の小林雅は「色々デザインがあった中で、いいデザインを選手で選ばせてもらった。いいものができましたね」と満足そうな表情。李承Y(巨人)ら移籍、退団した選手にも届けられる。

◇WBCトロフィー千葉マリンで公開

WBCの優勝トロフィーが29日から千葉マリンスタジアムで一般公開された。球場正面に設けられた特設ステージの中央に、ガラスケース入りのトロフィーがどっかりと鎮座。世界一の興奮覚めやらぬファンは、我れ先にと前へ乗り出しながら、携帯電話のカメラなどで撮影していた。千葉マリンスタジアムでは、29日まで展示される。

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渡辺俊、凱旋1勝、ハムには10連勝[スポニチ]

凱旋登板でお立ち台に上がった渡辺俊はロッテファンに語りかけた。「やっぱりマリンは落ち着きますね。自然に集中できたし、寒かったけど、熱い声援のおかげで気持ちよく投げられました」。

今季初登板。序盤はバランスがつかめず、カーブの制球に苦しんだ。だが、初回2死二、三塁のピンチをしのぐとペースに乗った。パ・リーグ完封1番乗り目前の9回に森本に左越え適時二塁打を喫し薮田と交代。「完封が頭をよぎると駄目ですね」と苦笑いだったが、8回1/3を8安打2失点(自責点1)。日本ハム戦は03年7月から4年越しの10連勝で今季初勝利を挙げた。

WBCで貴重な経験をした。キューバとの決勝で2番手として3回0・3を3失点。先発した松坂が首痛を訴えていたため、初回からブルペン入りし、凍えるような寒さの中で肩をつくった。渡辺俊は言う。「中継ぎに普段こんなに辛い思いをさせていることがよく分かった。ありがたみを感じました」。

お立ち台の後はチャンピオンリング贈呈式に参加。時価70万円のリングは昨季の交流戦、パ・リーグ、日本シリーズ、アジアシリーズの4タイトル制覇を意味する4つのダイヤモンドが四方を飾る。それをはめた渡辺俊は誇らしげだ。「まだ5割ですから。これからマリーンズの快進撃が始まります」。ロッテの2連覇達成に世界のサブマリンは決して欠かせない。

◇西岡休養も余裕

バレンタイン監督得意の日替わりオーダーも機能した。開幕4試合目で西岡を初めて休養させたが、初回に西岡に代わる1番・大塚が中前打。ここから1死満塁としベニーの一ゴロの間に先制した。7回にはベテラン堀がダメ押しの右越え2点二塁打。今季初安打で「勝った試合で打ててよかった」と話せば、指揮官も「チームとしてまとまりつつある」と手応えを感じていた。

◇日本ハム、走塁ミスで自滅

渡辺俊に4年越しで10連敗。左アキレス腱の張りとサブマリン対策のため、新庄を外して左打者を6人スタメンに並べたが実らなかった。ヒルマン監督は「初回に我々自身がチャンスを潰してしまった」。初回2死二、三塁、稲葉の三塁線へのゴロで、二塁走者・セギノールが挟殺プレーに持ち込まずに憤死したプレーを悔やんだ。

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TBS株問題先送り全球団に通達[ニッカン]

根来泰周コミッショナーは29日、楽天がTBS株を保有している問題に関し、全球団に解決が先送りされた旨を伝えたことを明かした。球界としては開幕までの問題解決を希望してきたが、至らぬままに開幕を迎えている。現状が協約違反という認識を持つ同コミッショナーは「横浜から送られてきた質問書と、それに対する回答書を全球団に送ってあります。楽天にも、早く解決して欲しいと連絡した」と話していた。

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捕手ワンちゃん

試合開始前、ワンちゃんがグラウンドに登場。キャラクター相手に“捕手”役を務めた。幕張メッセで行われているペットのイベントの犬が特別参加した。30日には、マリーンズベースボールドッグのエルフが登場。始球式を行う初芝氏にボールを渡す。

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トロフィー大人気

WBCの優勝トロフィーが、この日から千葉マリンスタジアム正面入り口で一般公開された。警備員2人が監視する中、あっという間に人だかりができた。代表には8人も選手を送り込んだこともあり、子供のファンが「あっ、あれWBCだっ」と駆け寄るなど早くも人気スポットに。公開は午後3時30分から試合の5回まで。30日まで公開される。

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