わたしはかもめ2006年鴎の便り(3月)

便

3月30日

千葉ロッテ6−4北海道日本ハム(千葉マリン)

ロッテが2試合連続となる2ケタ安打で、昨年7月18日〜20日以来の対日本ハム戦同一カード3連勝を飾った。ロッテは1回、ベニーの適時内野安打で1点を先制、2回にはパスクチの1号2ランなどで3点を追加。さらに4回、里崎の適時打、パスクチの押し出し四球で2点を加え点差を広げた。ロッテは7回まで毎回安打。日本ハムは2回、セギノールの1号ソロで1度は同点に追いつくも、先発・ダルビッシュが3回0/3を投げ被安打9、プロ入り自己ワースト失点6で降板。チームは昨年9月11日〜14日以来の3連敗となった。

123456789R
北海道日本ハム0102000014
千葉ロッテ13020000x6

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ロッテ3連勝!“WBC余波”消えた[デイリー]

WBC余波は完全に消え去った。この日も投打がガッチリ噛み合って、日本ハムを3タテ。連敗スタートのショックを振り払ったバレンタイン監督は「悪天候の中でも選手達はしっかり戦った」と目を細めた。

先発の小野が8回途中3失点と好投し試合をつくると、打線もパスクチの1号2ランなどで効果的に加点した。12メートルの強風が吹き荒れ、気温5度と真冬並みの寒さの中でも集中力を切らさず、楽々と逃げ切った。

試合後にはWBC優勝セレモニーが行われ、JAPANのユニホームを身にまとった8人をバレンタイン監督、ファンらが祝福した。世界一メンバーから笑みがこぼれたのも、この日の勝利があったからこそ。

指揮官は「常に負けることは想定していない」と開幕戦の連敗を振り返ったが、3勝2敗という成績は想定内だったのかもしれない。

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小野でボビー3連勝、バット5本折る[ニッカン]

ボキッ、グシャッ。日本ハム打者のバットが、へし折られていく。その数5本。ロッテ小野が、宝刀シュートの威力を存分にみせつけた。1点差に詰め寄られた4回2死三塁。木元、高橋のバットを続けて折り、力ずくでピンチを脱した。8回途中3失点で降板したが、中盤からはリズム良く打線の援護を誘発。「5本?サト(里崎)がうまくリードをしてくれました」と振り返った。

不安のマウンドだった。利き腕の右手親指には黒く血マメができていた。21日、ウエートトレーニング中に指を挟んでしまったのだ。それでも「全然気にならなかったです。それよりも6回ぐらいから異様に寒くて」。また、オープン戦では結果を残せなかった。「不甲斐なかったです。ファンも不安に思っていたでしょう」と胸をなで下ろした。渡辺俊、清水、小林宏らWBC組が不在の中、開幕投手最有力だった。だが札幌遠征で発熱、ローテーションを変更せざるをえなかった。「風邪ひいたりね」と笑ったが、初登板初勝利は何よりの安心材料だ。

開幕連敗のチームも、本拠地に戻り日本ハムに3連勝。06年の戦闘態勢が完全に整った。

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WBC戦士・パスクチ、価千金弾[スポニチ]

「エエー」。お立ち台にパスクチが上がることを聞いた瞬間のスタンドの反応だ。来日2年目で本拠地初のお立ち台なのに…。それでも“イタリアのおしん”はいつもの笑顔を絶やさなかった。

「寒い中、応援してくれてありがとう。昨年優勝したし、今年は自分も活躍したい」。2回無死一塁から左中間席へ特大の130メートル弾。今季1号は値千金の決勝2ランとなった。チームはWBC日本代表に8選手を送り込んだが、パスクチも9人目の“WBC戦士”。イタリア代表で1次リーグ敗退もオーストラリア戦では適時三塁打で勝利に貢献した。来日1年目の昨季は“第4の外国人野手”として2軍暮らしを余儀なくされ、僅か33試合の出場。それでも腐らず李が巨人に移籍してチャンスをつかんだ。

ソフトバンクに連敗スタートも3連勝。WBC優勝トロフィーが千葉マリンに届いてからは白星続き。開幕からトロフィーがあるホームチームが5連勝と“不敗神話”に里崎も「ホントですね。次も勝ったら信じますよ」。トロフィーは31日から神宮へ。古田ヤクルトの開幕戦に幸運が訪れるか。ロッテのWBC戦士も見守っている。

◇“8戦士”を祝福

試合後にWBCに出場した8選手を祝うセレモニーが行われた。花火500発が打ち上げられ優勝トロフィーを前に代表最年少21歳の西岡が挨拶。2次リーグ・米国戦でのデービッドソン球審の“誤審”を持ち出し「僕が張本人ですが、何とか世界一になりました」と報告し、笑いを誘った。オーロラビジョンには王監督が登場。「8人がそれぞれ素晴らしい活躍をしてくれた。ロッテの選手が日本代表を支えたと言っても過言ではない」と祝福した。

◇エルフちゃん、暴走デビュー

ベースボールドッグ・エルフちゃんが“暴走デビュー”だ。始球式でグラブ型のカゴにボールを入れ、OBの初芝清氏(評論家)に届ける役を務めるはずが、初芝氏の近くで突然進路変更。バレンタイン監督から「エルフちゃん、ガンバレ!」のゲキも飛んだが、一塁・福浦、さらに遊撃・西岡の元へ走り、西岡が仕方なくボールを初芝氏に投げ渡した。最後は外野まで大暴走。次回登板は訪れるだろうか。

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“ボビーマジック”第1弾・日替わり打線で3連勝!貯金も1[サンスポ]

今年も健在。ボビーはニンマリだ。ベンチに戻る選手を迎える顔は緩みっぱなし。出ました。今年の“ボビー・マジック”第1弾で3連勝だ。

「選手全員がチームに貢献してくれた。いい攻撃だった」とバレンタイン監督。この日、今江、堀、サブローに休養を与え、代わりに渡辺正、塀内、井上を先発に起用。すると、3人共にダルビッシュから安打をマークし、2年目右腕を4回途中でマウンドから引きずりおろした。125通りの打線を組んで日本一に輝いた昨季同様の強さが、開幕5戦目で再現された。

バレンタイン監督
「まだチームのスピリットをあげていかないといけない。」

あくまでチームは未完成というボビーだが、開幕2連敗はどこへやら。日本ハムを3タテして気が付けば貯金「1」。使った選手が大暴れする。休んだ選手が翌日にやっぱり大暴れする。日替わり打線は今年も健在。ボビーの笑いは止まらない。

◇小野、省エネ投球「打線に感謝」

小野が7回1/3、7安打3失点。最大風速15メートルの中でも、落ち着いたピッチングを披露した。無四球、86球の省エネ投球に「とにかく無駄な走者を出さないよう心がけた。打線が点を取ってくれて感謝しています」。練習中に右手親指をケガし、オープン戦では力が入らなかったが、もう万全。3連勝にしっかり貢献した。

パスクチ
「自分の仕事をすることができた。毎日試合に出て、ファンの期待に応えたい。」

◇エルフちゃん“爆笑”デビューだワン

これが本当の「エンターテインメント」だ。どんな試合前のセレモニーにも負けないワン。この日がボールを運ぶ“デビュー戦”となったロッテのベースボール犬、エルフちゃん(ラブラドールレトリバー、メス、9ヶ月)が球場を笑いの渦に巻き込んだ。

試合開始直前。エルフちゃんは、ボールの入ったグラブ型のカゴをくわえて、始球式を務める初芝清氏(サンケイスポーツ専属評論家)の待つマウンド方向に走り出したが、途中で急カーブ。一塁ベース付近で福浦に“あいさつ”し、今度は二塁の塀内にトコトコ。次はショートだワン…と思っていたら見かねた遊撃の西岡がボールを取り、なんとか始球式にはこぎつけた。

しかし、散歩途中…いや、仕事途中のエルフちゃんは西岡に飛びつくと、グラブを持って外野に逃走。中堅付近で捕まり、ようやくお仕事?が終わった。

エルフちゃんはテレビ東京系『ペット大集合! ポチたま』で人気のまさお君のこども。ボールを運ぶベースボール犬として、昨年11月から練習を積んでいた。26日の2軍での“調整登板”では、ロージンバッグをくわえて顔を真っ白にして走り回り“調整遅れ”が心配されていたが…。

「4ヶ月、訓練してきたのに…。次回は頑張ります」と調教師。球団関係者は「次回の登板は未定です…」。いやいや、そんなこと言わないで。ファンは大喜びでした。

◇ファンに世界一報告

ジャパンの感動再び。試合終了後、日本代表に選出された8選手が、ユニホームを着替えて登場。優勝トロフィーを前に、ファンに世界一の報告をした。大型ビジョンでは王監督の「優勝はロッテの選手のおかげといっても、過言ではない」というメッセージが放映。スタンドからは、拍手が起こった。記念撮影では、バレンタイン監督もカメラを持って、撮影していた。

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ボビー本拠3連勝、猫の目打線ズバリ的中[報知]

ロッテは1−1の2回にパスクチの1号2ランなどで3点を勝ち越し。1点差に迫られた4回に里崎の適時打、押し出し四球で突き放すと、3投手の継投で逃げ切って3連戦3連勝。日本ハムは先発・ダルビッシュの乱調が誤算だった。

2006年も「ボビー・マジック」は健在だった。今江を外し、塀内、井上、渡辺正ら伏兵をスタメン起用するバレンタイン監督の采配が的中し、14安打6得点と打線が爆発。あっさりと本拠地開幕カード3連勝を決めた。

昨シーズン136試合で124通りのオーダーを組んだ日替わり打線が、今年も機能した。5試合で5通り目のナインは初回から猛攻を仕掛ける。西岡の四球を足がかりにベニーの適時打で先制すると、4回途中までにダルビッシュに9安打を浴びせる波状攻撃であっという間にKO。序盤、不安定だった先発の小野を力強く援護した。

「選手全員がチームに貢献してくれている。今日は塀内、渡辺正、井上を起用し、活躍してくれた」と喜んだ指揮官。名前を挙げた3人合わせて6安打4得点。2回には李承Y(巨人)の移籍で働き場所を手にしたパスクチまでが1号2ランを放つのだから、見事な用兵としか言いようがない。

開幕連敗スタートも今や遠い昔。3連勝で今季初の貯金を作った。「常に負けは想定していない。明日もベストを尽くすだけ」ボビーの頭脳がフル回転し、4連勝をつかみにいく。

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今江外してもつながる打線

今年も健在の日替わり打線が機能した。5試合とも全て違うオーダー。この日は今江を外し、渡辺正、塀内、井上を組み込み、上位−下位ともつながりをみせた。8番パスクチが勝ち越し2ランを放ち、バレンタイン監督も「選手全員がチームに貢献している。今日は塀内、渡辺正、井上を起用して応えてくれた」と大満足だった。

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千葉マリンのエルフちゃん

始球式に登場したロッテのベースボール犬エルフ(9ヶ月、メス)が、まさかの迷走でデビュー戦を盛り上げた?始球式のためマウンドで待つOB初芝清氏にボールを渡す予定が、ベンチ前から一塁、二塁と見事な?盗塁成功。好判断の西岡がボールを奪って事なきを得たが、今度はセンターへ一目散。どうやら内野のボール回しのボールに反応してしまい、闘争ならぬ逃走?本能が刺激されてしまったようだ。

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WBCセレモニー

千葉マリンでの試合後、WBCに出場したロッテの8選手がグラウンドで世界一セレモニーに参加した。場内には王監督から「世界一はロッテの選手が支えたといっても過言でない」とのビデオメッセージが流れた。また西岡は「色々問題のあったWBC…、僕がその張本人なんですけど」と笑いを誘っていた。8選手の千葉市民栄誉賞の受賞も正式に決まった。

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