西武が2試合連続の14安打、今季4度目の2ケタ安打を記録し2連勝。西武は1回にカブレラ、和田、G・G・佐藤の3連続適時打で4点を先制。7回に勝ち越しを許した後の8回2死一、三塁からに片岡が2人目・薮田から2点適時二塁打を放ち逆転、9回には和田の2号ソロで追加点を挙げる。9回から登板した小野寺がプロ初セーブをマーク。7回を投げた西口が今季初勝利。ロッテは2回にベニー、パスクチ、西岡の適時打などで同点に追いつき、7回に堀が勝ち越しとなる1号ソロを放つが、連敗で借金1。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 7 |
千葉ロッテ | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 |
ロッテの「勝利の方程式」が崩れた。堀のソロで1点を勝ち越した直後の8回。マウンドいはここまで3試合無失点の薮田が上がった。万全の投手リレーだったが、先頭和田に二塁打を許すと、最後は2死一、三塁から片岡に逆転の適時二塁打を浴びた。
昨季の日本一を支えた「YFK」だが、薮田は「せっかくチームが勝ち越してくれたのに踏ん張れず申し訳ないの一言です」。馬簾チン監督は8回1死三塁から代打石井義に四球を与えたことに「普段とはあそこが違った」と逆転の走者を出した場面を勝敗の分かれ目と振り返った。
薮田はWBCで4試合に登板し、防御率2.08と世界一に貢献。バレンタイン監督は「どの選手にも疲れはある。疲れがあるからといって、使わずにはいられない。それを乗り越えるのが、プロ」と奮起を促した。
再び借金1。試合後は2軍から呼んだ投手を相手に今季初めてパスクチ、橋本らが特打ち。同一カード3連敗阻止に全力を挙げる。
19年目のベテラン堀が1号ソロを放った。4−4の同点で迎えた7回。西岡が盗塁死した直後、内角高めのストレートを、左翼席に運んだ。
先発の久保が、開幕戦に続き序盤に崩れた。初回に3連続適時打を浴びるなど4失点。「初回は全部球が甘かった。こういう試合展開になってしまったのは全部自分の責任」と話した。2回以降は立ち直り、7回までに8三振を奪う力投を見せただけに、立ち上がりを悔やんでいた。
ロッテ−西武2回戦(千葉マリン)で史上最年少イリュージョニストの山上兄弟が始球式を行った。
信頼していたロッテの「YFK」の一角、薮田が8回に逆転され連敗。バレンタイン監督は「薮田はたまたまだ。これからいくらでも力を貸してくれる」と余裕の言葉を並べたが、表情は険しかった。
先発の久保が初回に3連続適時打を浴び、4点を先行された。それでも打線が西口を攻略し、試合をひっくり返した。あとは盤石の救援陣が締めるだけだったが、薮田の直球は本来の切れを欠き、WBCで蓄積した疲労の影響を感じさせた。
試合後の会見では、珍しく「どの選手も疲れている。条件は一緒。それを乗り越えていくのがプロだ」と指揮官は語気を強めた。
さらに2軍から田中良、成瀬を打撃投手として呼び出し、試合後にフリー打撃を行った。日本一に輝いた昨年でもなかった出来事に加え、シーズン中でも適度な休養を与えるボビーが取った行動。チームへの危機感が如実に表れていた。
ロッテの勝利の方程式「YFK」の「Y」が崩れた。1点を勝ち越して迎えた8回。「ピッチャー薮田」のアナウンスに、右翼席のロッテ・ファンは勝利を確信して大歓声。しかし、薮田は逆転を許し、エープリルフールらしく?「まさか」の敗戦投手となった。
生命線の制球が定まらない。1死三塁から代打・石井義に対し、いきなり0−3。フルカウントまで持ち直したが、フォークを見極められ四球。その後、片岡に右翼線へ逆転二塁打を浴びた。「チームに申し訳ない。それだけです」と背番号20。バレンタイン監督は「普段は四球なんて与えないのに」と、中継ぎエースの乱調に首をひねった。WBCで米国の硬いマウンドで投げた薮田らは、日本の軟らかさに苦戦しているが「それが影響したとは思わない」と、ボビーは言い訳を許さなかった。
チームは連日の逆転負けで、借金生活に逆戻り。今季、YFKのリレーではまだ1勝も挙げていない。この日、千葉マリンには2万3004人が詰め掛けた。始球式を務めた史上最年少イリュージョニスト「山上兄弟」は、カラの皿から花を出す手品を披露。しかし、肝心のボビー・マジックは不発で、ファンからはため息がもれた。
連日の逆転負けを喫したロッテ・バレンタイン監督は「4点差を逆転する粘りも見せた」と収穫面を強調しながら、薮田については「彼らしくなかったね」と心配顔だった。8回から投入したが、和田に二塁打され、四球で傷口を広げた上に片岡に逆転打を浴びた。「踏ん張り切れずに申し訳ない」という薮田の直球は本来の切れを欠き、WBCで蓄積した疲労を感じさせた。
右足内転筋痛からの復帰を目指す小林宏が、2軍と社会人の住友金属鹿島との練習試合に先発登板し、3回を1安打で無得点に抑えた。昨季12勝の小林宏はWBCでも1次リーグの台湾戦に投げただけで「直球の制球は今1つ。ただ、感覚はつかめた気はする」とコメントした。
ロッテは、いまだWBCの余波から抜け出せていないようだ。日本代表のセットアッパーとして世界一に貢献した薮田が1点リードの8回から登板。しかし、先頭・和田にすっぽ抜けのフォークを左翼線に二塁打されると、その後、2死一、三塁から片岡に逆転の右翼線2点二塁打を浴びた。
今季4試合目で初失点。「ボールが軽くて肩が抜けそうになる。抑え気味に投げなくてはならない」と言う。自らの中でWBC公認球とNPB公認球の違いを克服できていない。加えてバレンタイン監督が「日本の方がマウンドが軟らかい」と指摘するように、日米のマウンドの硬さが違う。「(日本のマウンドは)滑る感じがする」とはWBCに出場した投手の共通の見解だ。
昨年は11月までアジアシリーズに出場。バレンタイン監督は「どの選手にも疲れはある。それを乗り越えるのがプロ」と話すが、蓄積された疲労の影響も否定できない。
この日、WBC組の小林宏が2軍の住友金属鹿島との練習試合に登板し、ようやく実戦復帰(3回を1安打無失点)した。5投手を日本代表に送り込んだロッテの苦しい戦いはもう少し続きそうだ。
ロッテの「勝利の方程式」が崩れた。堀のソロで1点を勝ち越した直後の8回。薮田は和田に二塁打を許すと、最後は2死一、三塁から片岡に逆転の適時二塁打を浴びた。昨季の日本一を支えた「YFK」だが、薮田は「せっかくチームが勝ち越してくれたのに踏ん張れず申し訳ないの一言です」と肩を落とした。
右足の内転筋痛で2軍調整中のロッテ小林宏が、社会人・住友金属との練習試合で先発した。3回29球を投げ、1安打無失点。WBCでは2次リーグ以降、登板がないだけに「久し振りに実戦で投げることができたのは収穫。感覚をつかめた気はする」と手応えを話した。