わたしはかもめ2006年鴎の便り(4月)

便

4月5日

オリックス5−7千葉ロッテ(大阪ドーム)

ロッテが延長戦を制し、連敗を4で止めた。ロッテは3点を追う9回、里崎がオリックス・大久保から1号3ランを放ち同点。さらに延長10回には、ベニーのこの試合2本目となる2号2ランで勝ち越し。9回からマウンドに上がった2人目の薮田が、1イニングを無失点に抑え今季初勝利。小林雅が今季3個目のセーブを挙げた。オリックスは先発・吉井が5回1/3を1失点。北川の1号2ランなどでリードを奪うも、最後は5人目の萩原が打たれ、チームは5割に逆戻り。なお、ロッテは35イニング連続で適時打が出ていない。

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千葉ロッテ00010010327
オリックス10020020005

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ロッテ逆転!弾!弾!元気[ニッカン]

ロッテ・バレンタイン監督の声が響き渡った。「グッド・ジョブ!」。試合を決めたのはハワイ出身の「ハワイアン・パンチ」ことベニーだった。同点の延長10回2死一塁から、左翼席へこの試合2本目の勝ち越し2ランを叩き込んだ。「覚えてないほど、久々の2本。連敗中でもスタイルを変えずに信じてやってきた」。助っ人の一振りが04年5月以来となる5連敗の危機を救った。

敗戦の流れだった。渡辺俊が8回5失点で沈んだ。4回には相手守備陣の好中継で、同点を狙った福浦が本塁でタッチアウト。7回にはベニーの1号ソロで1点差とし、なお1死二、三塁のチャンスで売り出し中の今江、西岡のWBCコンビが凡退。同点機を逃し、あと1点が遠い展開だった。

だが、その嫌な流れを変えたのがWBC王ジャパンの「正妻」を務めた里崎のバットだった。3点差となった9回無死一、二塁で、相手守護神・大久保から右翼席へ起死回生の同点3ラン。「点を取った回に点を返される嫌な展開だった。最後まで諦めない気持ちが結果につながった。最後は一矢報いてやろうという気持ちだった」。

打線は35イニング連続でタイムリーが出ない状況だが、終盤の粘りで黒星を振り払った。バレンタイン監督は「9回に3点ビハインドだったが、彼らが屈せずにガッツが出たよ」と喜んだ。帰りのバスに乗り込んだベニーがクラクションを鳴らした。大逆転劇を祝福するような音が駐車場に響き渡った。昨年、圧倒的な力で日本一になったロッテが息を吹き返した。

◇俊介8回5失点ホッ

サブマリン・エース渡辺俊が8回5失点KOを喫したが、黒星がつかずに「里崎は打って欲しい時に打ってくれる。そういう雰囲気があった」と9回同点弾の恋女房をたたえた。連敗ストップへ気合十分のマウンドだたが、結果的には空回り。それでも延長戦勝利に「どんな形であれ、勝って良かった」とホッとした表情だった。

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里崎&ベニーで連敗止めた[スポニチ]

大きな体には仲間を信頼する心がぎっしりと詰まっていた。負ければ、昨年1度もなかった5連敗。土俵際まで追い込まれていた窮地を、里崎&ベニーの“ふくよか系”が救った。

起死回生の同点弾はWBCで世界一捕手となった里崎のバットから生まれた。9回無死一、二塁から大久保の外角直球を右翼席へ1号3ラン。「ベニー、フランコが安打で出てくれたので、とにかく後ろにつなぐことを考えた。最後まで諦めないみんなの気持ちが出た」。

04年5月以来の大型連敗となる危機を脱すると、延長10回に飛び出したベニーの決勝弾は左方向に運んだ。2死二塁から最前列に2号2ラン。「連敗中は、自分の仕事をできなくて責任を感じていた。勝ち越しのチャンスだったので次の打者へ、いい形で回すことを考えた」。追撃開始の合図となった1号ソロに続く、会心の勝ち越し弾。「打席に入る前にはボビーから“リラックスしろ”と声を掛けられたが、打った後は“グッド・ジョブ”といわれたよ」。3安打3打点の爆発に、陽気なハワイアンが胸を張った。

スパースターはいらない。全員野球こそがバレンタイン監督のモットーだ。「連敗中で迎えた最終回に3点ビハインド。普通なら諦めても仕方ないが、それに屈しない気持ちが選手全員から出ていた」。連覇を目指す心は1つ。ここからアジア王者の反攻が始まる。

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里崎&ベニー弾でロッテ連敗脱出[デイリー]

土壇場で放った同点3ランに興奮を隠さずにはいられなかった。一塁を回ったロッテ・里崎は渾身のガッツポーズ。「昨日、大久保にやられたので何とか一矢報いてやろう」。世界最高の捕手が放った1発が、崖っぷちのチームを救った。

2年ぶりの5連敗の危機だった。頼みの渡辺俊が2本塁打を浴び5失点。9回で3点を追う苦しい展開だったが「みんなも最後まで諦めていなかった」と里崎。無死一、二塁から追い込まれ2球粘ったあとの甘い直球を見逃さなかった。10回にはベニーが「打った瞬間行くと思った」と、左へこの日2本目のアーチで試合を決めた。「3点差の9回は気持ち的に乗っていけるものではないが、屈しなかったというのはガッツの表れだ」とバレンタイン監督も素直に感嘆した。

試合前、選手、スタッフ全員を集め20分のミーティングを行った。里崎は「昨年のプレーオフ以来ですよ。カツを入れられました」。指揮官の猛ゲキがチームを鼓舞し、大逆転勝利を呼び込んだ。試合後には「ベリーグッド!!ベリーグッドデスネ〜!!」と笑顔も戻った指揮官。王者がどん底からはい上がった。

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サブロー先発復帰で今季初打点[ニッカン]

左太ももを痛めていたロッテ・サブローが7試合ぶりに「4番・中堅」でスタメン出場。今季この試合まで、11打数無安打で打点も「0」だったが、0−1と1点を追う4回、無死一、三塁の好機で左飛を打ち上げ、今季初打点を挙げた。

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