わたしはかもめ2006年鴎の便り(4月)

便

4月15日

西武5−14千葉ロッテ(インボイス)

ロッテが13安打を放ち、今季初の2ケタ得点で、連敗を3で止めた。ロッテは3点リードされた7回、大松のプロ入り初となる1号満塁ホームランで逆転。7回に再び逆転され、迎えた8回、代打・辻の2点適時打三塁打、里崎の犠飛で再逆転に成功した。9回にも、大塚の2点適時打、里崎、諸積の適時打など、打者一巡の攻撃で7点を追加した。西武は、7回に江藤が史上19人目の通算350号となる1号2ランを放ち逆転したが、2人目・三井、3人目・田崎がリードを守ることができず、連勝は3でストップした。

123456789R
千葉ロッテ00000043714
西武1002002005
加藤
「前の2試合、迷惑をかけた。負けられないと思って投げた。」
初本塁打が満塁の現役選手
選手所属年数年月日相手投手
鈴木尚典横浜494-08-09巨人槙原
野口寿浩ヤクルト695-06-28中日キク
井口忠仁ダイエー197-05-03近鉄山崎
辻俊哉ロッテ102-07-02西武大沼
石原慶幸広島203-04-27阪神下柳
佐藤友亮西武303-08-25ダイエー和田
パスクチロッテ105-03-27楽天小倉
炭谷銀仁朗西武106-03-29ソフトBカラスコ
大松尚逸ロッテ206-04-15西武西口

[注]選手名、所属は当時。鈴木は代打。

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大松プロ1号が逆転満塁弾…ボビー新チルドレンがロッテ甦らせた[報知]

新たな“ボビー・チルドレン”の誕生だ。1軍昇格、即「1番・右翼」でスタメン起用された2年目の大松(おおまつ)が3点を追う7回、プロ初本塁打となる逆転満塁弾を右翼席に運んだ。その後、再びリードを許した8回には“第3の捕手”に甘んじてきた5年目・辻が代打で2点三塁打。再逆転に成功だ。7回以降、12安打を集め、今季初の2ケタ得点(14点)で西武に快勝。WBCの影響で低迷してきたロッテが、WBC組とは無縁の若手の活躍で息を吹き返した。

円陣の中心で大松が叫んだ。試合後の勝利の儀式。ボビーはヒーローを探し出し、輪の真ん中に招き入れた。「今日のホームランは気持ちよかったです!」。大声を張り上げると、ベンチは今季最高の盛り上がりを見せた。王者をよみがえらせた満塁弾。救世主は紛れもなく大松だ。

劇的な1発は7回に生まれた。3点を追う2死満塁。西口の内角直球を狙い打ちした。右翼席に飛び込んだプロ初アーチは、値千金の逆転グランドスラム。「最高の場面で最高の結果が出て、ホンマ最高です」と、23歳は息を弾ませた。

5位に低迷する悪夢を振り払うべく、バレンタイン監督は大松の1軍昇格を決断。1番で起用した。「(1軍の)雰囲気がよくないとは聞いてたけど、僕は2軍で調子がよくてポジティブになれました」と大松。チームの現状を知らない男が、活気を運んできた。

石川県生まれで同郷のヤンキース・松井を崇拝してきた。小学生の時、星稜高時代のゴジラの試合を観戦。松井のメジャー第1号が満塁アーチだったことも承知済みで「何かの縁だったら嬉しいですね」と満面の笑みで振り返った。

このアーチが特効薬になった。再び1点を追う8回無死一、二塁、代打・辻が右翼線へ2点三塁打。「この球場ですし、僕も打ちたいと思っていました」。4年前、プロ初本塁打となる満塁弾を放ったインボイス西武。里崎、橋本の陰に隠れてきた強打の捕手が、大松に負けじと流れを呼び込むと、打線は一気に爆発だ。

7回以降で大量14得点。会心のマジックを決めた指揮官は「若手の活躍は最高だ。この(打線の)感じは日本シリーズに似ている」と復調を宣言。WBC組に頼らず勝った。新たな“ボビー・チルドレン”に世界を制した力が加われば、連覇の道は見えてくる。

大松尚逸(おおまつ・しょういつ)
1982年6月16日、石川県生まれ。23歳。金沢高から東海大を経て、04年ドラフト5巡目でロッテ入団。大学時代は学生全日本で主将と4番を務め、日米大学野球でMVP獲得。昨季の1軍出場は3試合。今季はイースタンで打率4割1分、3本塁打、9打点をマーク。183センチ、85キロ。左投左打。
辻俊哉(つじ・としや)
1979年7月14日、山梨県生まれ。26歳。甲府工から国士大へ進み、01年ドラフト5巡目でロッテ入団。昨季の出場は2試合。02年7月2日の西武戦(西武ドーム)では、プロ初本塁打となる満塁弾を放つ。178センチ、82キロ。右投右打。

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ボビーのマジック勝!大松1号逆転満塁弾、辻2点打で再逆転[サンスポ]

モヤモヤが一気に吹き飛んだ。開幕から波に乗れず、黒星を積み重ねてきたマリーンズを蘇らせたのは、やはり“ボビー・マジック”だった。

バレンタイン監督
「大松、辻ら若い選手が最高の活躍をしてくれた。彼らが起爆剤になってくれたよ。」

そう言って、バレンタイン監督は目を細めた。3連敗中だったチームにこの日、23歳の大松と青野が合流。さっそく1、2番に起用した采配がズバリ的中した。

0−3で迎えた7回2死満塁。誰もが1発を願う場面で、大松が西口の速球をフルスイング。「積極的にいこうと思っていた」というプロ初本塁打は、逆転満塁弾となって右翼席に吸い込まれた。

直後に再逆転を許しても、魔法の効力は継続する。4−5で迎えた8回無死一、二塁。フランコの代打に辻。当然バントが予想されたが「相手の思っていることをしたくない」と、ボビーは『打て』のサイン。「思い切りいきました」と辻が振り抜くと、右翼線への2点適時三塁打となった。

「とてもいい試合だった。今日の打撃は、昨年の日本シリーズを思い出させるね」。負けていれば、あの楽天と1ゲーム差。最下位がすぐそこまで迫っていたが、今季初の2ケタ得点で最悪の事態を回避した。若手の活躍でようやく目を覚ましたアジア王者。少し遅い春の訪れを感じながら、ボビーの反攻が始まる。

◇大松が円陣の中心で絶叫「気持ちよかった」

ロッテはいつも試合後のベンチに選手、スタッフが全員集合。バレンタイン監督の「また明日勝ちましょう」という号令で、気合を入れている。ところが、この日は監督がヒーローの大松を仕切り役に指名。輪の中心に立たせた。緊張した様子の大松だったが「今日のホームラン、気持ちよかったです!!」と叫んで、周囲を和ませていた。

◇加藤が納得投「仕事できた」

加藤は6回1/3を5安打4失点。中島、カブレラに1発を浴びたが、7三振を奪うなどどうにか試合を作った。「立ち上がりに気をつけて投げた。失投もあったけど、今日は自分の仕事ができたと思う」と勝利に貢献して納得の表情。前回7日の楽天戦(千葉マリン)では2回持たずにKOされただけに「次につながります」と手応えを感じていた。

薮田
「チームのために、何が何でも抑えるつもりだった。」(8回からリリーフして2勝目)

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伏兵・大松満塁弾!ロッテ連敗脱出[スポニチ]

ボビー流で連敗脱出だ−。ロッテは15日、西武を相手に打線が爆発。13安打で今季最多となる14点を奪って逆転勝ち。今季初スタメンとなる2年目の大松尚逸外野手(23)が7回にプロ初アーチとなる満塁本塁打を放てば、代打・辻俊哉捕手(26)が2点三塁打するなど“伏兵”が大活躍。連敗を3で止めた。また、西武・江藤智内野手(36)は7回、今季第1号となる通算350号本塁打を放った。

やっぱり明るく、そして強くなければロッテじゃない。試合後恒例のベンチ前のミーティング。バレンタイン監督に指名された大松が円陣の輪の中で「今日のホームランは気持ち良かった。最高の場面で最高の結果が出せて、ホンマ最高です!」と絶叫した。

流れを変える一振りだった。0−3で迎えた7回2死満塁。打席には1軍昇格、即スタメン1番に抜擢された大松だ。その2球目。西口が投じた内角直球をフルスイング。打球は右翼席に突き刺さった。今季初安打、さらにプロ1号が劇的な逆転グランドスラムに「前の打席でインコースばかり攻められてから“来るかな”と…。体が勝手に反応しました」。古賀2軍監督に「松中(ソフトバンク)になれる存在」とまで言わしめた期待の長距離砲。プロ2年目の今春キャンプでは金星根1、2軍巡回コーチのマンツーマン指導のもと、「バットでの最後の一押しはクギを差し込む感覚に似ている」と金づちを手にティー打撃に挑戦。新たな極意を発見した。

目標は同郷の大先輩であるヤンキース・松井秀喜。そのゴジラもメジャー1号は満塁弾。「何か縁があるようで嬉しいですね」と相好を崩した。記念のホームランボールは石川県の実家に送って、中学生の時にがんで他界した母・路(みち)さん=享年46=の墓前に供えるつもりだ。

大松の一撃で火の付いた打線は7回に逆転されても8回に再逆転。9回には7点を奪い今季両リーグ最多となる14得点。大松と同じく登録即起用された2番青野もプロ6年目にして初安打。西岡、今江を先発落ちさせた中で新たなボビー・チルドレンが誕生した。

「彼らが起爆剤になってくれた。若い選手の活躍は最高だ。去年の日本シリーズを思い起こさせてくれたよ」と指揮官は喜色満面。ロッテが最高の形で連敗を止めた。

◇辻V三塁打にヘトヘト

8回無死一、二塁で代打に起用された辻が再逆転打となる右翼線三塁打。「あの場面はバントかなと思っていたら“打て”のサインだったので。三塁まで走った経験があまりないので息が上がっちゃいました」と青息吐息。辻自身もプロ1号が02年7月2日の西武戦(西武ドーム)での満塁弾だっただけに「大松の1発でベンチの雰囲気がガラリと変わった」とわがことのように喜んでいた。

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ロッテやっと揃った!ボビーの3拍子[ニッカン]

苦闘する昨年の日本・アジア王者、ロッテが「ボビー・マジック」で新戦力の活躍で息を吹き返した。15日の西武戦。この日、昇格させたばかりの大松尚逸外野手と青野毅内野手の23歳コンビで、いきなり1、2番を組ませる大胆オーダーを断行。大松が7回に逆転満塁弾のプロ1号を放って一気に目を覚ますと、8回には奇襲強行策で再逆転に成功。終盤3回だけで今季最多の14点を奪った。3連敗から脱出すると共に、苦手西武から5戦目で初勝利を手にした。

流行語大賞だけでは終わらせない。強いロッテを語る上で欠かせない3つのキーワードが今季初めて並んだ。愚痴っぽかったバレンタイン監督の声もようやく弾んだ。「この打撃の感覚は去年の日本シリーズを思い起こさせてくれる。今日は若い選手が力を与えてくれた」。遅ればせながら、王者が眠りから覚めた。

まずは「ボビー・チルドレン」が躍動した。大抜擢の2年目大松がひと振りでチームに生気を吹き込んだ。6回までわずか1安打。2死満塁とようやく好機が転がり込んだ7回、内角高め139キロの直球に「体が勝手に反応した」と素直にバットが伸びて、プロ1号が逆転満塁弾。前日、午後10時に昇格を告げられたばかりで、「打線に活気が出てうれしかった」と1軍通算2本目の安打に笑顔を見せた。

共に昇格した青野はプロ初先発で、9回に大量得点の起点になるヒットエンドランに成功。バレンタイン監督は「彼らが起爆剤になった」と「旬」を見逃さない選手起用で勘を取り戻した。

「ボビー・マジック」も生きていた。逆転を許した直後の8回、無死一、二塁で辻をフランコの代打に送った。送り出された本人も「バント」と思い込んでいたが、指揮官の狙いは違った。「向こうもバントと思っていたはず。相手の考えることはやりたくなかったし、辻はいい打者だ」。強攻策に驚きながらも辻は、「強引にでも打ってやろう」と右翼線を破る再逆転の2点三塁打。セオリーにとらわれない大胆さい配が、突破口を開いた。

最後は「マリンガン打線」で締めた。9回は打者12人を繰り出す波状攻撃。7安打を集中し、今季1試合最多で7点しか奪えなかった打線がこの回だけで7点をダメ押しした。「打線は伝染病のようなもの。(打ち続ければ)病気は移るものだ」と表現したバレンタイン監督の祈りが通じたのか、チーム打率最下位に低迷する打線がモヤモヤを晴らした。

WBCに主力8人を派遣した影響でチームに統率感を欠き、この日は左手を痛めた西岡が欠場。もし首位西武に開幕5連敗を喫するようなら、ズルズル落ち続ける可能性もあった。「今日はとてもいい試合。また明日、どこまで戦えるかだ」。王者の自信を取り戻し、ロッテが反攻に転じる。

◇ロッテ苦闘メモ

主力退団
李(巨人)セラフィニ(オリックス)が移籍。小坂(巨人)も無償トレードで移籍。即戦力補強はバーン(前オリックス)くらいで戦力ダウンを指摘された。
WBC余波
12球団最多の8選手を派遣。その影響で日本とオーストラリアに分かれる「分離キャンプ」を強いられ、全体練習は実質2日間のみ。小林宏は調整ペースを乱し、2軍で調整中。
ケガ人続出
橋本(右足痛)堀(右脇腹痛)がケガで登録抹消(橋本はその後復帰)。西岡も前日14日西武戦で左手を打撲。開幕から故障者が絶えない。

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2年目大松が逆転満塁1号![ニッカン]

ロッテの2年目、大松尚逸外野手(23)が3点を追う7回、西口からプロ1号、逆転満塁本塁打を放った。「打ったのはストレートです。前の打席でもインコースを攻められていたので、インコースに意識を置いて待っていました」。

昨年は1軍では3試合に出場しただけで7打数1安打。「1番・右翼」でのスタメン起用で結果を出した。「1打席に1、2球はインコースに速いボールが来ていたので、それを見逃さずにうまくとらえることができました」と狙いもズバリだった。この1打が打線に勢いを与え、チームは今季初の2ケタ得点。「今シーズン初ヒットが最高の場面で最高の結果が出て、ホンマ、最高です」と笑顔を見せた。

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ロッテ、メジャー85発男獲りへ

ロッテがメジャー5年で85本塁打を放っているカルロス・ペーニャ一塁手(27=タイガース)の獲得に興味を示していることが分かった。14日付の米紙ニューズデーが報じた。ドミニカ共和国出身のペーニャは、01年にレンジャーズでメジャー初昇格。03〜04年はタ軍の一塁レギュラーを務めたが、打率が伸びず、先月末に解雇されていた。ロッテのほかに、ヤンキース、レッドソックス、ドジャースも獲得を検討しているという。ロッテは今季、福浦一塁手の打撃が好調。昨年の李承Y(巨人)のように、指名打者でペーニャを起用する意向があるとみられる。

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