わたしはかもめ2006年鴎の便り(4月)

便

4月22日

北海道日本ハム2−3千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが今季初の最少得点差勝利で、借金を1とした。ロッテは1回、里崎、ベニーの連続適時打で2点を先制。8回には里崎の適時打で追加点を挙げた。先発・小野は7回、被安打5、四死球2の1失点で札幌ドームでは2004年8月8日以来の勝利で今季2勝目。その後は薮田、小林雅英のリレーで逃げ切った。日本ハムは8回、小笠原の適時打で1点差に追い上げるも、連勝ならず貯金は1となった。先発・八木は8回1/3を3失点、自身最多の8奪三振を挙げるが、連続無安打記録は10イニングで止まり、今季2敗目を喫した。

123456789R
千葉ロッテ2000000103
北海道日本ハム0000100102
小野
「今日はフォークが決まってくれた。いい時の状態に戻ってきている。」(7回1失点で2勝目)

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4番里崎「サイクル」の誘惑捨てチーム打撃…ロッテ[報知]

誘惑に負けなかった。ノーヒッター・八木から初回に右前へ先制打。8回にも右越えに適時二塁打を放ち、勝利を呼び込んだ。目立ちたがり屋の男が“地味路線”を歩んで射止めたヒーローの座。フォア・ザ・チームに徹した里崎は「明日も勝って、借金を返して千葉に帰りたい」と笑った。

最初の誘惑は19日の楽天戦。サイクル安打まで残りは本塁打の状況で、欲望と戦った。「フォームを崩したら意味ないから狙いませんでした」。大振りを避け、好調キープに努めた。

この日は2つ目の誘惑が耳に入った。16試合ぶりの「4番・里崎」のアナウンス。「響きはいいなあと思った」と話すが、決心は揺るがない。15日以降は打率5割3分3厘、7打点と絶好調。「何番でも普段通りやるだけ」と4番を意識せず、右方向へ貴重な2本の適時打。打撃練習で徹底してきた右打ちの成果だった。

WBC疲れで陥った不振から脱出。バレンタイン監督は「このチームのためにプレーすることに、ワクワクできるようになってきた」と里崎のチーム愛を感じている。世界一捕手は地道な努力を続け、ようやく結果を出し始めた。「本当はコッソリ6番くらいで打ちたい」という言葉は、偽らざる本音なのかもしれない。

里崎智也(さとざき・ともや)
1976年5月20日、徳島県生まれ。29歳。鳴門工から帝京大を経て、98年ドラフト2位でロッテ入団。昨年はプレーオフ第2ステージで逆転打。今年は正捕手としてWBCに出場し、世界一に貢献。大会のオールスター12選手の捕手部門に選出された。175センチ、80キロ。右投右打。

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右8人、ボビーマジックが的中[ニッカン]

「ノーヒッター」八木を攻略して、ロッテが今季初の1点差勝利だ。15日のソフトバンク戦で10回無安打と快投した日本ハムのルーキー左腕八木に対して、スタメンに右打者をずらりと8人並べた。

初回、先頭打者の西岡が初球をたたく。中前打で八木にいきなり2試合ぶりの安打を浴びせると、1死一、三塁と攻め、里崎が外角高めのスクリューを右前に弾き返して1点を先制した。続くベニーが同じく外角のスクリューを中前に運んで2点目。バレンタイン監督は「八木がインサイドを攻めてこないことは分かっていた。各打者が何をするべきか分かっている」と、してやったり。外角球を、徹底して逆方向に打ち返した。

統計アナリストのプポ氏が集めた、ち密なデータに沿って作戦を立てるのはボビー野球の真骨頂。この日は、里崎の4番起用もズバリと当たった。1点リードの8回1死二塁からは、右中間に貴重な適時二塁打を放った。4番で出場した4試合で打率4割と、お祭り男ぶりを発揮。先制、中押しと2打点の活躍に、バレンタイン監督は「今日は里崎がベニーの前を打った方が効果的だと思った」と説明した。

今季も橋本との捕手併用制を取る。WBCで世界のベストナインに輝いた里崎も、チームでは常に試合に出場できる訳ではない。それでもベンチにいる間も、集中力を保ち続けてきた。これで再び借金を1に減らした。里崎は「明日も勝って、借金をなくして千葉に帰りたい」と力強く話した。

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里崎、先制&ダメ押し打[デイリー]

これぞ4番の仕事だった。ロッテは1回、1死一、三塁から右前へ先制の適時打を放ち、「4番だったので期待に応えられてよかった」。2−1の8回には、1死二塁から右越え適時二塁打を放ち、貴重な追加点を叩き出すと同時に、日本ハムの“ノーヒッター”八木を、マウンドから引きずり降ろした。

八木は前回登板で延長10回まで無安打無失点投球。しかし里崎は「そんなの知らない。自分の目しか信じないから。印象は普通」と言ってのけた。普段からスポーツニュースはチェックしているはずなのだが…。先入観を排除して対戦したことが奏功。チームの借金は1に減った。

WBCでは、データの少ない外国の選手を相手にした。「やはり感性が広がった」という。WBCが1人の捕手を大きく成長させていた。

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ロッテ・里崎ヒーロー打!4番で先制打&貴重な適時二塁打[サンスポ]

里崎が豪快に笑い飛ばした。「4番ですか?ぼくは6番ぐらいでこっそり活躍したいんですけど」。この日、4番に入って1回の先制打と8回の貴重な適時二塁打。打のヒーローになった。19日の楽天戦でも3安打するなど打撃好調。4番について再度聞かれると「何番でも変わらない。でもアナウンスの響きはいいですね」とまんざらでもなさそうだった。

小野
「フォークボールがよく決まった。自分のいい状態になってきていると思う。」(7回1失点で2勝目)
バレンタイン監督
「休ませたい選手と使いたい選手がいて、たまたまそうなっただけ。」(左腕・八木に右打者8人を並べた)

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ロッテ、八木の外角狙い打ち[スポニチ]

徹底した右打ちの意識が“ノーヒッター”を攻略した。15日のソフトバンク戦で10回を無安打無得点に抑えた八木に対し、バレンタイン監督は「内角を攻めてこないことは分かっていた。右打者がうまく外角の球を打っていたね」と思い通りの攻撃に満足そうな表情を浮かべた。

直球とシンカーのコンビネーションが最大の武器であるルーキーを初回から攻め立てた。1死一、三塁では4番・里崎が5球目の外角シンカーを右前に運ぶ。続くベニーも初球シンカーを中前適時打した。

「初回の2点が大きかった。里崎にしてもベニーにしても、自分が何をするべきか分かっている」。ポール・プポ統計アナリストを中心として集めた膨大なデータを生かすことこそが、ボビー野球の真骨頂である。

1点リードで迎えた8回1死二塁でも、里崎は八木の外角シンカーを右翼越え二塁打にした。「外野の守備が浅いので、コンパクトに振れば間は抜けると思った」。今季4番に座ると15打数6安打、打率.400の絶好調男でさえ、最後まで強引に引っ張ることはしなかった。

この日の打線は計9安打。そのうち7本が中堅から右方向へ放ったものだった。意思統一された昨年のアジア王者は、勝率5割まであと1と迫った。

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里崎、先制右前適時打[ニッカン]

ロッテ里崎が先制右前適時打を放った。日本ハム戦の1回1死一、三塁から八木のチェンジアップを得意の右打ち。今季4度目の4番に座り「今日は4番ということでベンチの期待にいきなり応えられて良かったです。先制できて良かった」と話した。続くベニーも中前適時打を放ち「外角の球をうまいこと打ち返すことができたよ」。8回にも適時打を放ち、この日2打点で勝利に貢献した。

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