わたしはかもめ2006年鴎の便り(4月)

便

4月24日

ロッテ、6冠を記念碑建立[スポニチ]

アジア制覇、日本一、リーグ優勝など、昨年の6冠を記念したモニュメントが千葉マリンの外周広場に建立される。優勝パレードを開催する際、千葉市などが企業やファンに募った協賛金の残額700万円を活用したもので、5月上旬に完成する。バレンタイン監督をはじめ、30選手の手形のプレートが埋め込まれる。高さは4メートル、半径5メートル。優勝パレード実行委員会の委員長を務めた鶴岡啓一市長は「渋谷の忠犬ハチ公みたいなシンボル的存在になって欲しい」と話している。

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“死球王”久保 清原の内角攻める[デイリー]

蛇ににらまれたカエルになる訳にはいかない。25日のオリックス戦に先発するロッテの久保康友投手(25)が24日、千葉マリンで前日調整を行い、死球への報復を予告しているオリックス・清原に対し、堂々と内角攻めを宣言した。

久保は目下、両リーグトップの4死球を与えている“死球王”。「(報復宣言は)投球に関係ない。自分のために自分のことをやる。ミーティングで内角を攻めるとなれば、決まったことをやる」とキッパリ。球界の番長に対しても、気後れすることは全くない。

元々マウンド度胸は抜群だ。昨年、プロ初先発の際に、先輩捕手のサインに首を振ったこともある。

「僕の内角の直球はシュートするんで、死球が多い。ぶつけた場合はきちんと帽子を取って謝ります」。2年目右腕は、持てる力を全て出し、清原に真っ向から立ち向かうつもりだ。

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“死球王”久保 清原の内角攻める[サンスポ]

清原さん、もしもの時は怒らないでくださいね…。25日のオリックス戦(千葉マリン)に先発するロッテ・久保康友投手(25)が、早くも番長の“報復”にビビりまくり。24日、千葉マリンスタジアムで前日調整を行ったが、オリックス・清原和博内野手(38)が『4番・DH』で復帰予定と聞くと一瞬、絶句。現在、両リーグトップの4与死球の久保。清原が日本ハム・ダルビッシュから死球を受けた翌21日に“報復予告”をしているだけに、気が気じゃない。当たった場合の“理由”も解説するほどで−。

気持ちいいな。久保は初夏を思わせるような風を感じながら、本拠地でさわやかに汗を流していた。

ランニング、ストレッチなど約2時間。2年目の右腕は翌日に向けた調整を終えて、笑顔でロッカールームに戻った。よ〜し、明日は頑張るぞ。しかし…。最高の気分はここまでだった。報道陣から“清原復帰予定”の情報を聞くと、その表情はあっという間に曇り、次の瞬間にはひきつっていた。

久保
「(復帰は)本当ですか?(死球は)ぶつけた方が絶対に悪いと思う。ケガをさせたら(復帰まで)1、2週間はかかってしまう。年上、年下に関係なく頭を下げます。」

昨季の新人王は、何より先に、死球についての自らの考えを披露した。ビビりまくり?そんな感じに見えなくもなかった。

巨人時代の昨季交流戦では5打数無安打2三振。対戦成績を見れば、恐れる相手ではない。だが、ここまで両リーグトップの4与死球を記録している。わざと当てるはずもない。今季は4試合に登板して1勝1敗、防御率4.82。まだまだ本調子ではないのだ。

「直球がシュート回転することが多いので」。球が思い通りのところにいかない。かといって、インコースを投げなければ打たれてしまう。つまり…。“不測の事態”の場合、それなりの理由があることを訴えた。

登板前日。ここまで久保が心配するのは、訳がある。20日の日本ハム戦で、ダルビッシュから左手に死球を受けた清原。その翌日、「(今度当てられたら)マウンドに走っていき、そいつを倒したい」と報復予告を口にした。そんな番長のスタメン復帰。最初に対戦するのが久保なのだ。

久保
「ボクは清原さんが言うように、自分のために(野球を)やっています。ピッチングに影響はありません。」

とはいうものの…。あんな“先手”を打たれれば、だれだって考えてしまう。ならば、だ。こちらは久保なりの先手。“そんなつもりはないですけど、いま、直球がシュート回転しているので、そのときはごめんなさい”。

死球はイヤ。乱闘もイヤ。でも、野球だから。久保の“気持ち”は番長に通じるのだろうか。

◇清原の“報復予告”

20日の日本ハム戦(東京ドーム)で、ダルビッシュから左手の小指付け根に死球を受けた清原は翌21日、スカイマークで緊急会見。今後は「そういうこと(死球)があれば命をかけてマウンドに走っていき、そいつを倒したい」と死球を与えた投手に対して暴行で報復するという過激発言を行った。

今回は打撲で済んだものの、04年に阪神・安藤から死球を受けた際には復帰に3ヶ月を要した経験があるだけに「やられっぱなしで2ヶ月、3ヶ月入院するくらいやったらこっちからいく」と過激な言い回し。20日は清原の家族が観戦していたこともあり「大切なものを守りたい」との言葉を繰り返したが、球界からは前代未聞の威嚇発言に非難が続出した。

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大松、史上最大ブレーク挑戦

今年のプロ野球はヤングパワーが熱い。その代表格はロッテ2年目の大松尚逸外野手(23)。3000本安打を達成した張本勲氏の背番号「10」を受け継いだ若き左の長距離砲だ。15日の西武戦でプロ第1号が逆転満塁本塁打という衝撃デビューを飾ると、その後も出場した6試合で4本塁打と量産。ロッテの日本人打者が30本塁打以上放ったのは86年落合(現中日監督)が最後で、左打者では球団史上いまだ1人もいない。

◇初先発で満塁弾

「シュッ!シュッ!シュッ!」。打撃練習を見ると、野球場には似つかわしくない、息を吐き出す声が響く。プロボクサーが、打ち合うシーンで耳にする、あの声だ。

大松
「大学(東海大)が体育学部だったんで、空手を実技の授業で習ったんです。ボクシングも一緒で、速い動きや爆発的な力を出す時に息を吐く。声を出せば、自然と息も吐けるんです。」

インパクトの瞬間に息を吐き出す選手はいても、ここまで大きな声を出す打者はそういない。格闘技の呼吸法を、独自の考えで打撃に取り入れた。

大松
「色々な人の意見を聞きますけど、最後に決めるのは自分。打席では1度息を吸って吐いて、止めて、一気に吐き出す。メンタル面も勉強したし、大学1年の時から自分でやろうと思って始めました。」
大松
「ずっと下でも調子良かったし、自分のやるべきことをやるだけと思った。去年はアピールしなくちゃって気持ちが強すぎて空回りした。100の力があったとして、30ぐらいしか出せなかったけど、今は50〜60ぐらいは出ている感じ。」

その後は出場6試合で4本塁打と量産。目指す理想像は中距離打者ではなく、長距離打者と言い切る。

大松
「ホームランへのこだわりはある。誰にも打てないホームランを打ちたい。高い放物線もいいけど、カチンと弾丸ライナーで突き刺さる方が理想。」

◇日米大学で主将

ロッテの日本人左打者で30本塁打以上打った選手は球団史上1人もいない。当然周囲の期待は大きい。

大松
「そうなんですか?まだそんなこと言えないかもしれないけど、狙えれば狙いたい。まずは1軍に定着して、レギュラーを取りたい。打つだけじゃなくて、守って走らないといけないですから。」

4本塁打中、3本がストレートを打ち返したもの。今季2軍で放った3本塁打を加えた“7本塁打”は堂々のリーグトップだ。

大松
「昨年(イースタン・リーグ3位の14本塁打)は抜けた変化球をホームランにしたことが多かったけど、今年はインコースの真っ直ぐをしっかり叩けている。キャンプ中から意識してきたことができてきた。」

東海大4年時には、巨人亀井、楽天一場、ヤクルト武内らと一緒に日米大学野球に出場。主将を務め、4番として5戦全勝に貢献。大会MVPに輝いた。他にも巨人矢野や、西武の10代バッテリーなど、今季は若い選手の台頭が目立つ。同世代の活躍は?

大松
「それは気になりますよ。刺激にもなるし負けたくない。特に開幕は2軍だったんで、同期の選手は新聞を見ても、自然と目が行きます。」

◇松井をイメージ

憧れは同じ石川県出身のヤンキース松井。まだ面識はないが、同じ左打者の大先輩だ。

大松
「小さい頃からずっとテレビで見ていました。球場に行ったこともある。松井さんのホームランシーンが入ったビデオは、寮に帰れば今でもよく見る。雲の上の人なので、真似しようとしてもできないけど、スイングをイメージしたりとかはします。」

昨季は1軍出場3試合で、7打数1安打に終わった。今季は新人王の権利もある。目標は?

大松
「とにかく1軍に定着して、レギュラーを獲得すること。今までは相手も僕に対しての情報がなかったと思うし、これからです。」

◇前人未踏なるか

プロ2年目の大松(ロッテ)は今季初出場となった15日西武戦から6試合で4本塁打。これからも試合に出続ければ30本塁打に到達するかもしれない。過去、プロ2年目までに30本以上打った選手は10人いる。59年桑田(大洋)と86年清原(西武)がいきなり1年目に30本を突破し、中西(西鉄)原(巨人)ら8人が2年目に記録した。2年目に30本をクリアした8人を見ると、7人が1年目に10本以上打ち、1年目に1ケタは門田(南海)しかいない。昨年の大松は1軍出場が3試合だけで本塁打は0。1年目に本塁打0の選手が2年目に30本打てばプロ野球史上初めてになる。昨年は1年目に3安打しか打てなかった青木(ヤクルト)が史上2人目の200本安打を達成したが、今年は大松がブレークするか。

大松尚逸(おおまつ・しょういつ)
1982年(昭57)6月16日、石川県生まれ。金沢から東海大を経て04年ドラフト5巡目でロッテ入り。1年目の昨季は1軍出場が3試合しかなかったが、イースタン・リーグでは80試合に出場して打率2割8分8厘、14本塁打、55打点。本塁打はリーグ3位だった。183センチ、85キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1200万円。
入団2年目までに30本塁打した選手
選手所属入団年1年目→2年目
別当薫阪神4813→39
杉山悟中日4811→31
大岡虎雄松竹4926→34
中西太西鉄5212→36
森徹中日5823→31
桑田武大洋5931→16
門田博光南海708→31
原辰徳巨人8122→33
清原和博西武8631→29
高橋由伸巨人9819→34

◇昨季の2倍27人が出場

今季は新しい戦力の台頭が目につく。新人王有資格打者の成績を最近5年の4月24日時点で比べると、今季は起用人数、安打数、本塁打数、打点の全てにおいて最も多い。昨季の起用人数は14人だったが、今季は約2倍の27人が出場している。

4月24日時点で1軍出場した新人王有資格野手
球団人数出場選手
02年巨人1000十川孝
阪神1100松田
中日0000
横浜4400内川、小池、田中充、古木
ヤクルト2100代田、米野
広島2000岡上、末永
オリックス51839後藤、高見沢、早川、肥田、深谷
ダイエー0000
日本ハム11216木元
西武2402大島、野田
ロッテ3526里崎、塀内、渡辺正
近鉄1603藤井
合計2251626
03年巨人0000
阪神0000
中日2000田上、前田新
横浜216710村田、木村
ヤクルト2401野口、福川
広島3703石原、岡上、栗原
オリックス21905平野、前田
ダイエー2000荒金、吉本
日本ハム0000
西武329216後藤武、中島、細川
ロッテ0000
近鉄1000下山
合計1775935
04年巨人2000大須賀、十川孝
阪神1300鳥谷
中日0000
横浜2500小田嶋、河野
ヤクルト1000米野
広島1101岡上
オリックス2301中島、迎
ダイエー31106荒金、井手、稲嶺
日本ハム1100小谷野
西武3301G・G・佐藤、中村、水田
ロッテ0000
近鉄31526大西、近沢、長坂
合計1942215
05年巨人1000矢野
阪神0000
中日1000沢井
横浜2000河野、野中
ヤクルト21613青木、田中浩
広島1000天谷
オリックス0000
ソフトバンク3200井手、稲峰、森本
日本ハム0000
西武2100片岡、水田
ロッテ0000
楽天21201長坂、平石
合計143114
06年巨人2406亀井、星
阪神1402
中日3300藤井、小山、鎌田
横浜31123吉村、木村、藤田
ヤクルト3715武内、田中浩、飯原
広島2502梵、松本
オリックス1000坂口
ソフトバンク32118松田、森本、領健
日本ハム4702川島、鶴岡、紺田、鵜久森
西武111210炭谷
ロッテ18410大松
楽天3500草野、河田、西村
合計27861048
新人王資格
入団5年目までの選手で、投手は前年までの投球回数が30イニング以内、打者は60打席以内。2年目の大松は昨季出場8打席のため、資格がある。

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記念碑

ロッテは千葉市に集まった優勝パレード協賛金で千葉マリンに選手や監督の手形入りモニュメントを作製。5月5日除幕式を行う。

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ロッテ久保が復帰の清原と対戦?[ニッカン]

25日のオリックス戦に先発するロッテ久保が必勝を誓った。清原が出場すれば“死球発言”後、初めて対戦する投手になる。しかも久保はここまで、リーグ最多4死球を与えている。「ストレートがシュート回転するんで当ててしまいやすいんです。もし当てたら?ぶつけた方が絶対に悪いんで頭を下げなくちゃいけない」と話した。

それでも外角一辺倒では強打者は抑え切れない。「明日のミーティングで決めたことをしっかりやるだけ。ピッチングには影響ない。僕も自分のために投げるだけ」。26日は今季初登板となる小林宏の先発が予想される。

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