わたしはかもめ2006年鴎の便り(4月)

便

4月25日

千葉ロッテ1−0オリックス(千葉マリン)

ロッテが04年7月27日の対オリックス戦以来となる1−0のスコアでの勝利を収め、借金を1とした。ロッテは1回、先頭の西岡が内野安打で出塁し、西岡の両リーグトップの8個目の盗塁と日高の悪送球で1死三塁とし、福浦のショートゴロで先制した。投げては久保が8回被安打4奪三振8四球2死球0、無失点で今季2勝目。最後は小林雅が3人で抑え7つ目のセーブをあげた。オリックスは先発・デイビーが8回までに7安打を許しながらも無四球で完投、しかし今季2度目の完封負けで今季3度目の3連敗。4月5日以来の5割になった。

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オリックス0000000000
千葉ロッテ10000000x1

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ロッテ・久保が番長清原を料理…内角たった2球で[夕刊フジ]

たった2球で怒れる番長を沈めた。25日のオリックス戦は1−0完封リレーでロッテが快勝。

「久しぶりに里崎さんの構えたところに投げられた。里崎さんを信じてましたから」とは先発の久保。9回からリリーフした守護神・小林雅と共にオリックス打線を4安打10奪三振。共に制球が冴え渡った成果だが、最たるモノが清原の4タコ3三振だ。

久保
「清原さん?試合前のミーティングで言われた通り。内角ということです。」

この日は20日の日本ハム戦で左手小指に死球を食らって欠場していた清原の復帰ゲーム。久保は「当てたら頭を下げなくちゃならない」と、内角攻めを辞さぬ構えを見せた。圧巻だったのは、清原が忌み嫌っていた内角を、わずか2球しか使わなかったこと。

1回の第1打席の初球で内角へシュート(結果はファウル)。2〜4球目まで外角の変化球を見せた後、5球目に真ん中内寄りシュートで三振。この2球が清原を狂わせたのだから面白い。4回の第2打席は三振。7回の第3打席は三ゴロ。9回の第4打席は小林雅に三振。この3打席の全球、里崎のミットは外角に構えられていた。

「1打席目から(内角へ)行きましたよ。ベース板を広く使って攻めないとダメですからね。2打席目以降?ここでの内角が効いたかどうかは分からないけど伏線としていい流れになった。外角?無理して内角に行って打たれることはないですから」(里崎)と余裕の笑顔だ。

ダルビッシュの死球を食らった直後、清原は「次に当てられたら命がけで走ってそいつを倒す。守るべき家庭があるんや」と威嚇し、球界を震え上がらせたが、バッテリーにしてみれば内角球は生命線。使わず外角一辺倒になれば痛打を浴び、ひいてはその1打が自分の家族の生活に影響する。それだけに2打席目以降、清原が「投げろ」と言わんばかりだった外角球で封印したのだから、してやったりだ。

「左手の影響?大丈夫だったよ。(先発の)デイビーに悪いことしたなあ」とは試合後の清原。決死のピンポイント投球を見せたロッテバッテリーの気迫に、番長も形無しだ。

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ミラー試験OK

ロッテの入団テストを受けるため来日しているジャスティン・ミラー投手が午前中の練習でシート打撃に登板し、2回を投げ安打性の打球を2本に抑えた。速球にチェンジアップ、変化球の制球が良く、バレンタイン監督は「1週間は投げてないようだったが、いいピッチングをした」と獲得へ前向きで、シーズン途中での入団が濃厚となった。

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外攻め徹底!ロッテ・久保&小林雅“予告”逆手に番長斬り![サンスポ]

番長、返り討ち!?死球に対する報復発言で注目されたオリックスの清原和博内野手(38)は、ロッテ戦(千葉マリン)で4試合ぶりに『4番・DH』で戦列復帰したが、3三振を含む4打数無安打とロッテ投手陣に封じ込まれた。当初は番長の発言にビビり気味だったロッテ先発の久保康友投手(25)だが、逆に内角を意識させて手玉に取る快投。清原は威嚇が裏目に出た格好で、こんなことなら乱闘予告なんてするんじゃなかった!?

番長は悔しそうに唇をかみしめた。マリンの守護神は軽くマウンドを蹴りあげ、嬉しそうなそぶりを見せた。乱闘予告?威嚇?それはまるで通用しなかった。

最後は小林雅の力いっぱいの148キロで、復帰戦の番長をあざ笑うかのような速球勝負で空振り三振。ドスを効かせたセリフで投手を脅す清原に対して、久保−小林雅は不言実行。無安打に3奪三振のオマケつきでキリキリ舞いさせた。

久保
「ほぼ完璧。構えているところに投げることができました。(清原には)内角を使っていこうという、ミーティング通りでした。」

先発の久保にとって緊張の第1打席。死球に対しては“報復乱闘”予告をしていた清原に臆することなく投げ込んだ。初球に内角速球でファウルを打たせ、最後5球目は内角シュート気味の速球で空振り三振。これでイッキに主導権を握り、4回も空振り三振、7回は三ゴロに料理した。

「打ち取るにはインサイドを攻めないといけない場合がある。今日はうまく使っていたね」はバレンタイン監督。結果的に、この日清原に投じた全18球のうち、内角球は第1打席の2球と第3打席の1球だけ。あとは外角球を中心に番長を料理した。

ロッテとしては昨季の交流戦から「巨人にいたときから清原には(内角を)厳しく攻めるようにしていた」と坂巻スコアラー。さらに注目すべきは今回の乱闘予告を逆手に取っていたことだ。

内角球に意識過剰な清原の心理を見抜き、第1打席で内角球を見せ、あとは徹底して外角勝負という組み立て。これが功を奏して、清原は完全にスイングを崩されていた。自らの発言で、他でもない清原自身が心を乱していたことを見破っていた。

「第1打席がいい流れにつながった。コースを使わなきゃいけないけど、無理に(内角に)いく必要もない」は女房役の里崎だ。球界を騒然とさせた清原の乱闘予告だったが、おかげで笑ったのはロッテのバッテリー。コワモテ勝負、ドスの効いた文句の言い合いなら清原だが、心理戦ならロッテが1枚も2枚も上だ。久保は2勝目、チームも借金を『1』まで返済した。番長を踏み台にして、ボビー・ロッテがまんまと5割復帰に近づいた。

◇清原の“乱闘予告”

20日の日本ハム戦(東京ドーム)でダルビッシュから左手の小指付け根に死球を受けた清原は翌21日、今後は「そういうこと(死球)があれば命をかけてマウンドに走っていき、そいつを倒したい」と暴行で報復すると予告した。20日の試合は清原の家族が観戦していたこともあり「大切なものを守りたい」との言葉を繰り返したが、前代未聞の威嚇発言、乱闘予告に非難も噴出した。

バレンタイン監督
「(久保について)勝ちがつかなくてもいい内容を続けてきた。今日はこれまで(の登板)にあった悪いイニングがなかった。」
小林雅
「久保の(いい)ペースを崩したくなかった。」

◇小林宏、26日先発

26日は、小林宏が今季初登板&初先発。WBCから帰国後、右内転筋痛などで調整が遅れていたが「じっくり調整させてもらった。自分が出ることでチームに勢いをつけたい」と意気込んだ。バレンタイン監督も「これでWBCで欠けていたものが完全になくなる。いよいよ(今季の)態勢が整う」と期待していた。

◇ミラー投手が入団テスト

米大リーグのデビルレイズに所属していたジャスティン・ミラー投手(28)が、千葉マリンスタジアムでロッテの入団テストを受けた。バレンタイン監督ら首脳陣の前でシート打撃に登板。バレンタイン監督は「いい投球をしてくれた」と獲得に前向きな姿勢を示した。

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久保、したたか清原斬り![スポニチ]

逃げなかった。そして逆に利用した。清原の内角への意識を巧みに操った14球。それが全てだった。8回零封。試合後のベンチで、久保は野手陣に頭を下げた。

久保
「今まで野手の人には迷惑かけていたので感謝です。清原さんの(報復宣言)は全く関係ない。にらみ?見てないから分かりません。」

昨年の新人王はどこまでもしたたかだ。注目の清原の復帰戦。死球に対する“報復宣言”を軽く受け流し、投球の組み立ての中心にした。内角へ投げたのは3打席、14球中たった2球。でも、それで十分だった。初回の1死一、二塁。いきなり内角へ140キロの直球を投げ込んだ。2−2と追い込んで、ウイニングショットも内角高め。「シュートをかけた」という138キロに、清原のバットは空を切った。

この2球で内角への過剰な意識をあおり、4回は外角低めのフォークで空振り三振。7回にも真ん中低めのフォークで三ゴロに打ち取った。

プロ2年目。今季は開幕投手を務めながら乗れなかった。だが、2年目のジンクスとは言われたくない。「松坂世代」最後の大物と評される右腕は、清原を完璧に封じてオリックス打線を骨抜きにした。「ミーティングでも内角を攻めろと言われてた。1打席目が効いてると思う」。8回を8奪三振で無失点。9回は守護神・小林雅が締めて、今季両リーグ最短となる2時間7分の完封リレーを演出した女房役の里崎は「内角は無理にいく必要はない。最初のが伏線になったのなら良かった」と言った。

これでチームは借金完済まであと1勝。バレンタイン監督は「久保はアグレッシブに打者に向かっていったネ」と笑顔を見せた。清原を抑え、ロッテが上位浮上へのきっかけをつかんだ。

◇ミラー“合格点”

入団テストのため23日に来日した1メートル88の大型右腕・ミラーが練習に初参加。首脳陣が見守る中、大塚、井上らを相手にチェンジアップ、スライダー、ツーシームを披露した。デビルレイズ傘下3Aダーラムでプレーしていた28歳はメジャー通算12勝9敗、防御率5.89。バレンタイン監督は「1週間ぐらい投げてないのを差し引いてもいい内容だった」と合格を示唆していた。

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ロッテ久保&雅で清原を3三振[ニッカン]

ロッテの投手陣が清原をシャットアウトだ。先発の久保康友投手(25)と抑えの小林雅英投手(31)が、オリックス清原和博内野手(38)を4打席3三振ノーヒットに抑えて、1−0で完封勝ちした。死球による左手打撲から、この日4番に復帰した清原に、冷静に、そして真っ向勝負。「死球報復」騒動も吹き飛ばした。

冷静だった。久保は8回を113球で最後は小林雅にマウンドを譲って完封は逃したが「ウチの勝ちパターンなので当然です。最後は締めてもらうのが最高の形」とベンチで小林雅とハイタッチで喜んだ。「やっとらしいピッチングができた。速球、変化球ともコントロールが良かった。清原さんとの勝負?特別どの打者だからということもなく内角へは投げた」とセットポジションからの投球で自らの制球重視のスタイルを崩さなかった。

1回1死一、二塁のピンチで4番清原にはカウント2−2からやや内角よりの速球で空振り三振。

20日の日本ハム戦で左手に死球を受けたオリックス清原が4番で復帰した。「次に当てられたら、命を懸けてマウンドに突っ走ってそいつを倒す」と清原は危険球には警告発言をしていた。この日試合前「胸より上にきた危険球への意味」と発言の真意を語ったが、対戦は注目されていた。

ロッテは特別な意識を捨てて冷静に対応した。清原の1打席目の初球に内角速球でファウル。久保は「その1球目が効いたかなと思います。あとは里崎さんのリードを信頼して投げた」。4回の2打席目には外角低めフォークで空振り三振。変化球が抜けた以外は4球は外角で、3打席目も4球外角球勝負で最後はフォークで三ゴロに仕留めた。1打席目に内角球を意識させた後は外角勝負で里崎捕手は「内角へ無理して打たれたらダメですから、いかに有効にするか」と振り返った。

完敗を喫した清原は「久保は制球が良かった。フォームを微妙に変化させてるから、どの打者もタイミングがとれなかった。ええ投手やな」と2年目右腕を認めた。バレンタイン監督は清原に限らず、内角球を効果的にする配球をミーティングで徹底し、完封の結果につながった。これでロッテは借金1。久保は「借金返済し快進撃を続けます」。開幕から出遅れていた昨年の覇者が、いよいよ混パへ乱入する。

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久保の内角攻めに清原白旗…シュートでえぐった!!3打席ピシャリ[報知]

勇敢な昨年の新人王は、“番長”の鋭い眼光にもひるまない。久保はただ、信頼する里崎のミットだけを見ていた。初回1死一、二塁。試合復帰した4番・清原の第1打席。外角のフォークを振らせ、2−2と追い込んだ。ここで、里崎の要求は内角高め。力強くうなずき、138キロのシュートを投げ込んだ。清原のバットが空を切る。空振り。三振だ。

「死球への報復予告?全然、気にしなかった。相手が誰だろうと関係ない。試合前のミーティングで『内角を攻めていこう』ということだったので。今日は全般的に制球がよかった」試合後、こう振り返った。4回の第2打席は外角低めのフォークで連続三振に。7回の3打席目もフォークで三ゴロ。清原に4番の仕事をさせなかった。「第1打席のシュートが効いた」としてやったりの表情の久保。清原斬りでリズムをつかみ、8回を4安打無失点。8奪三振の好投で、会心の今季2勝目を挙げた。

前日(24日)、報道陣から「清原復帰濃厚」と聞き「え?」と一瞬、たじろいだ。しかし「清原さんが言うように、僕も自分のために投げるだけ」と気持ちを強くした。今年の正月、実家近くにある奈良・橿原神社に初詣でをし、真っ先に願ったのは「家内安全」。昨オフに結婚したばかりの久保も、守るべきもののため、番長の内角を突いた。開幕投手で黒星を喫するなど出遅れたが、気がつくと2勝1敗と勝ちが先行した。「2年目のジンクス?それはシーズンの結果を見てから判断すること」と言い切る男が、連覇のカギを握る。

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ミラーがロッテ入団テスト受験[報知]

今季、米大リーグのデビルレイズに所属していたジャスティン・ミラー投手が25日、千葉マリンスタジアムでロッテの入団テストを受けた。バレンタイン監督ら首脳陣の前でシート打撃に登板。スライダー、チェンジアップなどの変化球を交え、2回を投げた。バレンタイン監督は「ここ1週間は投げていないと思うが、いい投球をしてくれた」と獲得に前向きな姿勢を示した。

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久保“スミ1”守って2勝目[デイリー]

技と度胸で投手戦を制した。8回無失点で今季2勝目。ロッテ・久保は、整った顔をほころばせた。

ヤマ場は初回だった。3番・中村のラッキーなセンターゴロで1死一、二塁。にらみを利かす清原を迎えた。だが、ひるむことなく内角攻めを敢行。「いい打者なので外だけでは打ち取れない」(里崎)。初球に内角へ直球を投じ、カウント2−1から内角高めのシュートで空振り三振。投球の幅を広げるため新たに習得した武器を、これ以上ない場面で投じた。

その攻めが、2打席目で効いた。今度は外へ逃げるスライダーを駆使し、フォークで2打席連続空振り三振。「真っ直ぐも変化球も思ったところに行った」。小気味よく“スミ1”を守り、小林雅に最後を託した。バレンタイン監督も「最高の内容。アグレッシブに打者に向かった」と称えた。

昨季のリーグ新人王ながら、本領を発揮できない日が続いた。清水ら先発3人がWBCに出場したこともあり開幕投手の座を射止めたが、黒星発進。16日の西武戦で今季初勝利を挙げたばかり。だが「2年目のジンクス」とは言わせない。価値ある2勝目が、新たな自信をつかんだ。

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交流戦に備え投手陣が打撃練習[ニッカン]

ロッテ投手陣が25日、オリックス戦(千葉マリン)前の練習で、5月の交流戦へ向けて打撃練習を行った。井上、園川の両投手コーチが打撃投手を務め、バスターやバントの練習を繰り返した。パ・リーグのシーズン中にはほとんど打席に立つことはないが、セとの対戦では打席に立つ。昨年の交流戦でプロ初打席に立った渡辺俊は「(交流戦で)5打席連続三振の日本記録保持者ですから、やっぱりバッティングはダメかな」と苦笑いだった。

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