わたしはかもめ2006年鴎の便り(4月)

便

4月26日

千葉ロッテ5−0オリックス(千葉マリン)

ロッテの小林宏が、今季初登板初先発を自身2度目の完封で飾った。小林宏は9回を被安打2、奪三振7、投球数98。ロッテは4回にサブローの適時打で先制すると、6回には里崎、代打・辻の適時打などでこの回4点を追加した。ロッテは2試合連続完封勝利で3月31日以来の5割復帰で4位浮上。オリックスは2試合連続の完封負けで20イニング連続無得点。今季初の4連敗で借金1となり、ロッテと入れ替わり5位に転落した。なお、この試合オリックスの清原が、左足内転筋の違和感で6回に途中交代した。

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小林宏が慎重“投球”誇示…マリン逆襲開始[夕刊フジ]

◇焦り封じスロー調整で復活

慎重居士が奏功!?26日のオリックス戦で5−0と圧勝したロッテ。チームの借金を返済、4位に浮上させた立役者はイケメン右腕・小林宏だ。

MAX143キロ。持ち味の制球力がさえた。オリックス打線を2安打7奪三振で完封。それ以上に嬉しかったのは今季初の1軍マウンド。ケガからの復帰戦だった。

小林宏
「焦り?ありました。でも無理してダメだったらチームに迷惑かける。調整することで頭がいっぱいでした。」

昨季12勝の右腕は3月のWBC日本代表に参加。だが、合宿中に発生した発熱と右足内転筋痛で国際舞台のマウンドに立てず。リハビリ中に開幕を迎えた。「WBC用の急ピッチ調整の影響」(球団関係者)と嘆きの声があがったほどだ。

それでも本人は冷静だった。18日からチームに合流。バレンタイン監督は21日からの日本ハム戦で復帰させる意向だったが、「もう1回ファームで投げさせてと頼んだ」。打者への投球勘を完璧にするために貫いた慎重居士。21日のイースタン日本ハム戦での最終調整の後、この日の復活勝利に結びつけた。

昨季の日本一疲れとWBC余波を、一身に浴びた形だが、「WBCで出遅れたと言い訳にしたくなかった」とキッパリ。苦戦モードのロッテだが、浮上への役者が勢ぞろいだ。

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小林宏復活!今季初登板で完封星[デイリー]

スタンドの“ヒロユキ・コール”に酔いしれた。ロッテ・小林宏が、わずか98球で2安打完封勝利。ようやく迎えた今季初登板で、復活を証明した。

「今日は緊張しました」。昨季12勝を挙げた右腕でも、ブランクに不安は募った。しかし、伸びのある直球、勝負球のフォークが狙い通りに決まり、わずか2安打。バレンタイン監督も「ほとんど完璧。完全試合をやりそうなくらいの内容だった」と絶賛した。

今季はアクシデント続きだった。WBC日本代表入りしたが、合宿中に発熱。右足内転筋を痛め本選での登板もできず、帰国後は2軍生活。負けが込むチームをテレビで見ては「何とか早く投げたい」と、歯がゆい思いで調整に励んだ。だが、これで不運ともおさらばだ。チームも勝率5割に復帰。役者はそろった。昨季の王者が、一気に反攻モードに突入する。

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帰って来たロッテ小林宏98球完封[ニッカン]

ロッテの小林宏之投手(27)が、オリックス戦で今季初先発し、2安打完封勝利を挙げた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表だが、故障で活躍の場はなく、帰国してからは調整不足で出遅れて1軍に上がってきたばかり。キレのある球を内外角の低めに制球し、わずか98球でのシャットアウト。開幕当初、苦しんだ昨年の日本一ロッテだが、いよいよ勝率5割まで戻ってきた。

これでロッテ全員集合だ!故障と調整不足で出遅れていた小林宏が、本拠地で今季初先発、初勝利を完封で飾った。わずか98球の快投に、スタンドのファンからは「オーッ」と驚きの声が上がった。

「かなり不安のまま出ましたが、投げていくうちに感じをつかんだ。相手は長打がある打者が多いので、とにかく低めにボールを集めたのが良かった」とファンのコールにVサインを送った。

先発陣の一角を担う責任感を背中に感じて投げた。5回1死三塁の場面が、ピンチらしいピンチだった。ガルシアを空振り三振。続く日高に四球を出したが、阿部真を右飛に仕留め、切り抜けた。2回の清原、9回には水口のヒット性の打球を遊撃西岡がダイビングキャッチの好守。打線は6回、相手失策に乗じ一挙4得点で援護するなど、チームが1つになった。

「一生懸命守ってくれた野手陣に感謝してます。1ヶ月遅れたんで、これからピッチングで取り返していく」。3月はロッテから選ばれた8人の1人としてWBC日本代表に参加した。だが合宿中に右足内転筋を痛め、米国での2次リーグには登板がなかった。王ジャパン世界一で歓喜する中で気持ちは複雑だった。

帰国してからは調整不足。実戦感覚を取り戻すのに必死だった。キャンプではWBC使用球に慣れるのに苦労し、アジャストした直後に日本のボールに戻り、感触で苦しんだ。昨年12勝で交流戦ではMVPを獲得した右腕が、プライドを捨て2軍で汗を流した。2軍で3試合、アマチュア野球社会人チーム相手にも投げた。

「当然、焦りはありました。チームの成績も悪かったから、その責任は感じてた」。

だがバレンタイン監督はせかすことなく、納得がいくまで待った。「(小林宏は)完璧だった。完全試合をやるような雰囲気があった。チーム状態も少し良くなって、これでさらに良くなる。もっと上を目指したい」。開幕からWBC組の不振で一時は借金が最大5。だが連夜の完封劇で5割復帰だ。里崎捕手がチームを代弁する形で言った。「やっと全員集合です!これから勢いに乗っていく」。ロッテの逆襲態勢が整った。

サブロー
「ヒロ(小林宏)が久々に投げているから、勝たせてやりたかった。」(4回に先制の中前適時打)
井上投手コーチ
「(小林宏の完封に)丁寧にコーナーを突いていた。投げてもらわないと困る投手ですから。」
「チャンスでの代打だったので、集中しすぎてまだ興奮してます。」(6回に代打で中前適時打)

◇データセンター

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小林宏復帰完封!ロッテ5割[スポニチ]

ロッテ・小林宏之投手(27)が26日のオリックス戦で今季初登板し、わずか2安打、98球で完封勝利を挙げた。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」に出場したが、期間中に故障。帰国後も2軍調整を余儀なくされていたが開幕から26試合目にしてようやくマリーンズに帰ってきた。チームは連勝で勝率5割復帰。アジア王者の06年が始まった。

スタンドからの歓声に右手を振ると、最後は笑顔でピースサインをつくった。開幕から1ヶ月遅れの今季初登板。小林宏が帰ってきた。

「ほぼ完璧だった。完全試合をやりそうな雰囲気もあった」。3回までパーフェクト。わずか98球で2安打7奪三振の快投にバレンタイン監督もうなった。だが、背番号41は「低めにボールを集められてよかった。登板前は不安だったがいい緊張感になった。これからいい投球をしてこの1ヶ月を取り返していきたい」と引き締め直した。

昨年12勝の実績を手に、王ジャパンの一員としてWBCに出場。しかし、2月下旬の日本代表合宿(福岡)で発熱。3月の米国遠征中には右足内転筋を痛めると、2次リーグ以降は登板機会なし。調整遅れと実戦不足の悪循環にはまった。

それでも「WBC優勝は心から嬉しかった。これを言い訳にするつもりは全然ない」という。3月22日の帰国後、バレンタイン監督から「焦るな」の言葉を受けて、2軍調整を決断した。

この間、投球の基本である直球を復活させることに集中した。「カーブを放ると腕が大きく振れる」(小林宏)ことから試合であまり使わない球をブルペンでは繰り返した。この日の最速は144キロ。直球が戻ればスライダー、フォークもより生きた。

WBCに12球団最多の8選手を送り込んだ影響もあり、借金は最大5まで膨らんだ。それでも小林宏の復活劇で勝率5割へと戻した。「西岡は守備でいいプレーをしていたし、里崎はチャンスで打った。チーム状態はよくなりつつある」とボビー。開幕26試合目。アジア王者はついにフルメンバーになった。

◇里崎いい女房

女房役の里崎がマウンドの小林宏を攻守で援護した。「調子がよかったので、無理に遊び球を使う必要がなかった」と初回先頭・村松をフォークで空振りの3球三振に切って取るなどテンポのいいリズムを引き出した。またバットでは1点リードの6回無死一、三塁で中前適時打。「とにかく追加点が欲しかった。宏之も本当によく投げていましたからね」と“良妻”ぶりを発揮していた。

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お待たせ!ロッテ・小林宏、初登板で98球完封ショー![サンスポ]

帽子を取って深々と頭を下げた。歓声が気持ちいい。やっと戻ってこられた。心から笑うことができた。小林宏の1ヶ月遅れの“開幕戦”は、わずか98球の2安打完封ショーだった。

小林宏
「すごい嬉しいです。ボクは1ヶ月遅れている。昨日から、すごく緊張していました」。

1回に村松、中村を3球三振に取ると、昨季の感覚が蘇ってくる。イケる。バレンタイン監督が「完全試合をやりそうだった」と驚くほどの投球内容を披露した。

不安、焦り、プレッシャー…。クールな表情の奥には様々な葛藤があった。

WBCでは憧れの日本代表に選ばれた。初代世界王者に輝き「本当に嬉しかった」。しかし、出場は1次リーグの台湾戦(東京ドーム)の1試合。公式戦では近年経験のない中継ぎを任せられ、ブルペンで待機する日々。投げ込みもできなければ、出番も来ない…知らず知らずのうちに感覚はズレていった。

早い時期の調整に体も悲鳴をあげた。福岡での代表合宿では右内転筋痛。米国に渡ってからは、生活の変化から風邪をひき、体調を崩した。右肩に違和感をおぼえたこともあった。

いつになったら1軍に合流できるのか。チームの不振をテレビで見るたび、歯がゆかった。それでも「中途半端に投げて迷惑をかける訳にもいかない」。自分に言い聞かせ2軍で調整を続けた。

「チームの雰囲気は、すごく良い。昨年のようだった」。5割復帰の立役者はこうチームを称した。ようやく役者はそろった。ロッテのV2への道のりが、はっきりと見えてきた。

井上投手コーチ
「1軍で投げてくれないと困る投手ですから。」
里崎
「98球(で完封)は後で知ってびっくりしたが、それぐらいよかったということ。」

◇サブロー不振脱出

サブローが4回2死三塁から投手戦の均衡を破る先制の中前タイムリー。「何とか先制点が欲しかった。いいところで打ててよかった」。この打席まで15打席ヒットが出ていなかっただけに、ほっとした表情を浮かべた。現在、打率.179と不振が続いている昨季の“4番”。浮上のキッカケにしたいところだ。

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小林宏省エネ98球で完封…お待たせロッテが来たジワリ5割復帰[報知]

ヒーローは少し遅れてやって来た。小林宏が今季初登板を鮮やかに飾った。圧巻の2安打7奪三振完封。「すごく嬉しい。いい形で復帰できてよかった」端正なマスクを崩し「ただいま」はお立ち台から決めた。

鋭く落ちるフォークと一糸乱れぬ制球力は輝きを失っていなかった。WBCでは登板わずか1試合。風邪による体調不良と右足内転筋痛で出遅れた。「かなり不安を抱えたまま」のマウンドで3回まで完全投球。4回2死二塁のピンチで清原をフォークで三振に仕留め、一気に波に乗った。

勝利に要した球数は98球。首脳陣が設けた100球の球数制限に到達する前に、試合は終わっていた。バレンタイン監督は「完全試合をしそうな雰囲気だった。戻ってきて嬉しいよ」と復調を手放しで喜んだ。

世界一を出遅れの理由にはしなかった。3月9日、レンジャーズとの練習試合。背番号も持たない招待選手に打ち込まれ、以降マウンドから遠ざかった。日本代表に選ばれなければ、もっと早く訪れていたはずの1勝目。「優勝は心から喜べた。全然言い訳にしたくない」と言い聞かせ、完ぺきな結果で示した。

「全員集合」。昨年、5勝無敗でMVPを獲得した交流戦も目前。里崎は「宏之が戻って全員集合。また交流戦で200万円(MVP賞金)をもらってくれますよ」と右腕の連勝ロードを予告した。ロッテは3月31日以来の5割復帰で4位浮上。小林宏が鳴らした復活の鐘は、王者の反撃の合図だった。

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小林宏が今季初先発で98球完封[ニッカン]

ロッテの小林宏が今季初先発、初勝利を完封で飾った。被安打2、98球の快投。「かなり不安のまま出ましたが投げていくうちに感じをつかんだ。とにかく低めにボールを集めた」。WBC日本代表の合宿中に右内転筋を痛め、帰国してからは調整不足が露呈。実戦感覚を取り戻すのに必死だった。一時、チームの借金は最大「5」あったが、連夜の完封劇でチームの勝率は5割に戻った。

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さらば神戸!?「大阪オリックス」誕生へ[ニッカン]

「大阪オリックス」が誕生する。オリックス本社が5月1日に大阪ドーム(大阪市西区)を買収する方針を表明することが26日、明らかになった。買い取りが実現した場合、来季からチーム名を「大阪オリックス」とする方向性を固めたことも明らかになった。

オリックスが大阪ドームを買収し、チーム名に「大阪」の地域名をつける方針を固めた。ドーム再建問題に関して、これまでオリックス本社は言及を避けてきたが、5月1日にオリックス・グループとして初めて態度を表明する方向でまとまった。

多額の累積債務を抱えて破綻した大阪シティドームに、会社更生法適用が決まったのは昨年10月。オリックス側は「物事の行方を見守った上で判断したい」(宮内オーナー)と、あえて静観の姿勢を示していた。だが、今年3月に管財人が再建案を公表して以来、買収を前提に、水面下でドーム運営について徹底分析を続けていた。結果として、オリックスは管財人との最終協議を経た上で、ドームを傘下に収めることを決定した。

オリックスが大阪ドーム買収によって、球団名の変更に踏み切ることも確実になった。現在は神戸と大阪のWフランチャイズ制をとっているが、複数のグループ幹部は「ドーム再建にメドが立てば、大阪をフランチャイズとするのは自然の流れかもしれない」と、本拠地を大阪に1本化することを示唆。来シーズンからチームに地域名を加えた「大阪オリックス」とする方向性を固めたものだ。

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