わたしはかもめ2006年鴎の便り(4月)

便

4月30日

千葉ロッテ7−5東北楽天(千葉マリン)

ロッテが今季初の5連勝で、貯金を今季最多の3とし、単独3位に浮上。ロッテは1回に堀の犠飛で先制すると、2回にも西岡の適時打などで2点を追加。さらに3回に今江の適時二塁打、大松の押し出し死球、西岡の犠飛で3点を追加した。先発・小野は、7回3失点で今季3勝目、最後を締めた小林雅がリーグトップの9セーブ目を挙げた。楽天は今季初先発の藤崎が1回2/3で降板するなど、投手陣が4回までに5安打7四死球7失点と崩れた。終盤に4点を返し、2点差まで詰め寄るものの3連敗で借金は今季最多の14となった。

123456789R
東北楽天0100002205
千葉ロッテ12310000x7
小野
「(日曜は)久々だったけど、相性のいい曜日なんでね。チームが連勝していたんで止めたくなかった。」
西岡
「狙ってました。初回に1番打者がああいう当たりを打てば、相手にダメージを与えられますから。」(1回裏、先頭で初球を三塁打)

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小野、3失点で50勝

サンデー晋吾が通算50勝目を挙げた。先発では昨年8月14日以来となる日曜日登板となったが、7回3失点で3勝目。通算勝利も節目に到達し「(日曜は)久々だったけど、相性のいい曜日なんでね。チームが連勝していたんで止めたくなかった」と話していた。

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ロッテ今季初の5連勝で首位に1.5差[ニッカン]

王者ロッテが、いよいよやって来た。最下位楽天とはいえ3連勝を飾り、今季初の5連勝だ。一時期は5位に低迷したが、首位西武に1.5ゲーム差まで迫った。ロッテだけではない。ソフトバンクも今季初の完封勝ちで、西武に1ゲーム差。5年ぶりに4月勝率5割で終えた5位オリックスまで、実に3ゲーム差の中に5チームがひしめく大混戦となってきた。一方、楽天は1人で借金を抱え込み、混戦の陰の主役となっている。混パの黄金週間が始まった。

どんな相手でもカード3連勝は簡単ではない。バレンタイン監督は試合後、観客に手を振り、応援への感謝を表す。その後、大きく息を吐きながらベンチ裏に出てきた。7、8回に計4点を奪われたが、藤田、藪田、小林雅の勝利の方程式で逃げ切った。今季初の5連勝で、5月攻勢の準備は整った。

監督室で淡々と試合を振り返った。「去年はともかく、今年は今年で自分たちのチームを築き上げているつもりですし、(先発の)小野がいい投球をしてくれた。序盤はいい攻撃ができた」と話した。追加点が欲しい3回無死一塁では、楽天内野陣の深い守りを見て、長打力のあるフランコに「やってもいいんじゃないか」とセーフティバントを助言。見事成功し、無死一、二塁の好機を築き上げた。勝つために何をすべきかを、チーム全体に再確認させていた。

首位西武に1.5ゲーム差まで来た。開幕は連敗スタート。西岡、今江、里崎、渡辺俊らWBC日本代表から戻ってきた8選手が、なかなか実力を発揮できなかった。4月上旬から5位に低迷し、開幕直後を除くと、5割到達は3日前。日本一になった昨季は4月終了時に貯金14で首位。今季は貯金3だが、眠っていた底力は確実に爆発の助走に入った。

倒すべき相手がいる。2日から3連戦が控えるソフトバンクだ。開幕カードも含め今季4戦4敗。バレンタイン監督は「その時と比べ、ウチの選手がいいプレーをしているのは間違いないと思います。長いシーズンだから何度も対戦する。楽しみにしています」と自信を漂わせた。昨季、完全優勝を阻まれた宿敵相手に、チームの勢いを加速させる。

◇6.5差は2度だけ…

ロッテは首位西武から4月14日時点で6.5ゲーム差をつけられていたが、1.5ゲーム差まで詰め寄り首位を狙える。球団創設以降、ロッテが首位から6.5差以上離されても首位に立った逆襲は大毎時代の59年(最大8差)と99年(最大6.5差)の2度しかない。

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サンデー晋吾復活!ロッテ5連勝[スポニチ]

ロッテ・小野の表情が一気に崩れた。右翼席に勝利の報告をすると、一塁側のウイング・フィールド・シートにいた愛娘・馨子(けいこ)ちゃん(2)を発見。抱きしめて勝利のキスをすると、隣の長男・裕介くん(5)の頭をなでた。

サンデー晋吾の復活だ。7回を6安打3失点。プロ通算50勝となる節目の勝利を大好きな日曜日に飾った。「相性がいい日。ファンもたくさん入るし、連勝を途切れさせる訳にはいきませんから…」。04年8月22日ダイエー(現ソフトバンク)戦(千葉マリン)以来となる日曜日先発の白星で、チームに今季初の5連勝を呼び込んだ。

調子はよくなかった。しかし00年、日曜ごとに登板した小野の“専用捕手”として10連勝を支えた橋本が巧みにリードした。「タスク(橋本)が修正しやすい球から要求してくれた」とカットボール、シュートの直球系でリズムをつかむと、6回には高須、礒部をスライダー、フォークで連続の空振り三振に打ち取った。1歳年下の橋本も胸を張る。「若い頃なら調子が悪いとシュートばっかり投げていた。大人になったんでしょうね」。積み重ねた時間はバッテリーを成長させた。

2日からは敵地でソフトバンクと3連戦。今季の対戦成績は4戦全敗だが、今後もサンデー登板が濃厚な小野は「3連勝してマリンに戻ってきたい」と言う。「以前とはチーム状態が違う」とバレンタイン監督。首位・西武とは1.5差。5位までが3ゲーム差にひしめく戦国パの中心にはロッテがいる。

◇西岡、打線に火つけた

リードオフマンが打線に火をつけた。初回、先頭・西岡が藤崎の初球スライダーを叩くと、右翼フェンスを直撃する三塁打。続く堀の右犠飛で先制ホームを踏んだ。「1球目を打ったことが大きい。チームに勢いがつくし、相手にはダメージを与えられる」と4回まで毎回の7得点を呼び込んだ。「昨年は12連勝があったので、それを超えたい」と2安打2打点の21歳は威勢がよかった。

◇楽天、パの全借金抱える

対ロッテ7連敗で21敗目を喫し、借金は今季ワーストの14。5チームが勝率5割以上となり、パ・リーグの借金を全て抱えることになった。野村監督は「戦力がないんだから。“弱者の戦略”までくれば何とかなるけど、投手いない、打者いない、機動力ない…ないないづくし」と諦めの表情。今季初先発の藤崎が2回途中で3失点KO。7、8回に2点ずつを返し2点差まで追い上げたが「(いけるという雰囲気は)出ないね」と淡々と振り返った。

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ロッテお目覚め単独3位浮上!4月を今季初の5連勝締め![サンスポ]

昨年のアジア王者が完全に目を覚ました。ついに蘇ったマリーンズが、今季初の5連勝。貯金を3まで伸ばした。

4回までに7四死球。相手からもらったチャンスを生かし、得点を重ねた。3点リードの3回には先頭ベニーが四球で歩き、続くフランコが初球を三塁側へセーフティーバント。意表をつくバント安打で無死一、二塁と好機を広げ、今江の適時二塁打などで3点を加えた。

バレンタイン監督
「(フランコのバントは)サインは出さなかったが打席に入る前に『やってもいいんじゃないか』と伝えたんだ。内野がとても深く守っていたからね。」

バレンタイン監督が“マジック”を説明する。終盤に2点差まで追い上げられたが、攻撃面のしたたかさに、昨季の姿が戻ってきた。

これで首位西武とは1.5ゲーム差。5月2日から敵地に乗り込み、今季4戦4敗のソフトバンクとぶつかる。この日、適時打と犠飛で2打点を挙げた西岡は、宿敵との対戦を前に「昨年は(この時期に)12連勝しましたからね。まだ5つなので、このまま12連勝を上回りたい」と連勝宣言。この自信なら、近いうちに首位奪回も見られそうだ。

そんな頼もしい選手を見て、ボビーも手応え十分。「これまでより、いいプレーができるのは間違いない」。借りを返すときが来た。

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ロッテ晋“吾”連勝!キタキタ単独3位浮上[報知]

ロッテが小野の粘投で今季初の5連勝を飾り、単独3位に浮上。昨年の王者がプレーオフ圏内突入と本領を発揮してきた。昨年2ケタ勝利を挙げた5投手が、それぞれ勝ち星を挙げての5連勝と連覇へ向けて投手陣は万全だ。一方、3連敗の楽天は、オリックスが勝ったため、パ・リーグの借金をすべて背負う展開になった。

「サンデー晋吾」が、今季初登板の日曜日に燃えた。立ち上がりから制球に苦しんだが「勝ちたい」という強い気持ちで投げた。橋本の好リードもあり、カットボールなど修正しやすい変化球を多投し、徐々に復調。千葉マリン名物の強風も味方につけ、中盤からシュート、スライダーの切れ味が増した。

毎回のように走者を背負いながらも、7回を6安打3失点で粘り、清水とともにチームの勝ち頭の3勝目。自身もプロ13年目で、通算50勝を達成した。「やっぱり日曜日はいいですね!」ヒーローがお立ち台で叫ぶと、今季最多の2万5114人の観衆は、大歓声だ。

2000年、日曜日に9連勝した小野は、その年13勝を挙げ「サンデー晋吾」としてブレーク。しかし、最近は、日曜日の先発勝利が04年8月22日のダイエー戦を最後に遠ざかっていた。観戦した長男とハイタッチした背番号29は「チームの連勝を止めたくなかった。内容はひどかったけど、手応えはつかめた」と笑顔を見せた。

チームは今季初の5連勝で、開幕直後をのぞいて初の単独3位に浮上。首位・西武に1.5差まで詰め寄った。一時は借金が5まで膨らんだ4月だが、13勝10敗と勝ち越し、今季最多の貯金3で締めた。連勝中は久保、小林宏、清水、渡辺俊、そして小野と、昨年2ケタ勝利の6投手のうち移籍したセラフィニを除く5投手がそれぞれ先発勝利。5試合中、3試合が完封勝ちで、自責点の合計は2点と、投手陣は盤石だ。

「小野はいい投球をしてくれた。今年は今年でいいチームになってきている」とバレンタイン監督。2日からは福岡で、開幕から4連敗中のソフトバンクと対戦する。敵地でライバルをたたき、昨年初代王者に輝いた交流戦へ弾みをつける。

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“サンデー晋吾”が帰ってきたゾ[デイリー]

“サンデー晋吾”が帰ってきた。00年に日曜日を中心に登板し、13勝を挙げて最高勝率を獲得したロッテ・小野が、粘りの投球で7回3失点。「久し振りに日曜日に投げたんですが、やっぱりいいですね」。先発では04年8月以来の日曜日勝利で、区切りのプロ通算50勝目を飾った。

ブレーク翌年の01年、小野はOBの村田兆治氏の背番号「29」を受け継いだ。しかし持病の腰痛もあり、00年以上の結果を残すことは出来なかった。

昨オフ、V旅行先のハワイで名球会ゴルフに参加した。その時、元ロッテ監督の金田正一氏に「その背番号は荷が重いだろ?譲ったらどうだ」と言われた。その言葉に小野は、ただ苦笑するしかなかった。

しかし今は違う。これでチームトップタイの3勝目。開幕直後はもたついたチームは、5連勝で首位・西武に1.5ゲーム差としたが、これには小野の力が大きい。

交流戦が終わる6月後半まで日曜日に先発する予定。「日曜日は相性がいい。負けないように、勝てる投球をしたい」。サンデー晋吾が完全復活したとき、背番号「29」はより輝きを増すはずだ。

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