オリックスが2試合連続今季3度目の2ケタ得点でロッテを下し貯金1とした。オリックスは谷の2打席連続適時打でリードを奪うとロッテ先発・渡辺俊を攻略。ガルシア、村松、北川、中村の適時打などで7点を奪った。その後もロッテ投手陣を打ち込み、計12安打で11得点でロッテに大勝。先発・川越は毎回走者を背負いながらも、6回無失点の投球で今季4勝目。チームも2カードぶりの勝ち越しを決めた。ロッテは先発・渡辺俊が5回2/3を投げ被安打8で7失点で3敗目。チームも4カードぶりの負け越しで貯金は2に減り、順位も同率3位に後退した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 4 | 0 | 11 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 4 |
ロッテ小宮山が魔球シェイクの封印を、不甲斐ない試合で解いた。9点リードされていた9回表に4番手で登板。2死後、日高にカウント1−0から3球続けて90キロ前後で揺れながら落ちるシェイク。2−2とし、最後も92キロの同球で空振り三振を奪った。劣勢の展開にも観客は大喜び。今季、実戦で初めて投じた理由があった。
打ち取るための選択に違いはなかった。「ストライクゾーンにいけばそれなりの結果になると思ってる」。だが「お客さんがガッカリする展開だったから、多少なりとも意地を見せないと。喜んでもらって帰る方法が、それしかない訳ですから」と続けた。大型連休中に2戦連続2ケタ失点。それでも応援を続けるファンへの敬意があった。
昨季日本一の栄冠は各チームの標的になることも意味する。ベテランのプロ意識が、重圧をはねのける。
ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が得意のダンスを披露した。6日、オリックス7回戦(千葉マリン)前、一塁側ベンチ前の特設ステージにタキシード姿で登場し、チャチャを踊った。15歳の時、社交ダンスの全米大会で優勝している実力者。観客から大きな拍手を受け「試合前かは分からないけどファンサービスの形で続けるだろうし、野球を知らない人にも楽しんでもらいたいと思っているので、(今後も)やる可能性はある」と話した。
ロッテ・ファンが期待した「夢の続き」は見られなかった。前回4月29日の楽天戦で、6回までノーヒットノーランを続け、7回の先頭打者への危険球で退場した渡辺俊。あれから1週間。同じ千葉マリンのマウンドで、右翼席のファン誰もが再現を願ったが、結果は今季最悪の6回途中7失点KOだった。
“記録”は初回に途切れた。1死後、村松に中前安打されると、2死一、二塁から谷に右前へ先制打を許した。3回に1点、6回にも2死からガルシア、村松の連続適時打などで5点を失った。
「調子はよかったが、自滅してしまった。試合を壊してしまい、本当に申し訳ない」と言い訳しないが、慣れ親しんだはずの強風にやられた。中堅から本塁方向へ、常時10メートル前後。6回には帽子を2度も飛ばされ、砂煙が舞う中で制球が定まらず、日高への押し出しを含む4与四球。楽天打線を手玉に取った制球力はなかった。
バレンタイン監督も「風が強く、ストライクゾーンを外れる球が多かった。長く投げさせすぎたかもしれない」とかばった。試合前にはボビーが得意のラテンダンスを披露したが、選手は笛吹けど踊らず。清水、渡辺俊で5月初の連敗を喫し、日本ハムと同率の3位タイに転落した。
ロッテ先発・渡辺俊は6回、2四球と内野安打で1死満塁のピンチを招く。早川は打ち取ったものの、9番の日高に押し出し四球。続くガルシアと村松に連続二塁打を浴び、5点を失った。
1試合4与四球と7失点は共に今季最多。内外角を丁寧に突く投球が持ち味のサブマリンだが、強風を受けるマウンドでガマン強く投げた川越とは対照的に、生命線のカーブとシンカーの制球を乱した。「自滅してしまった。試合を壊して申し訳ない」とうなだれた。
6連勝など4月後半からの快進撃で、首位西武に1.5ゲーム差に迫って迎えたオリックス3連戦。先発ローテーションの巡り合わせがよく、清水、渡辺俊の2枚看板が登場。首位浮上もうかがえたが、頼みの両先発が崩れ、2試合連続の大敗となった。
日本一に輝いた昨季は16もの貯金を持って交流戦に挑んだ。現在、清水は3勝3敗で、渡辺俊は2勝3敗。バレンタイン監督は「先発については心配ありません」といったが、ロッテが波に乗り切れない理由の1つがここにある。
バレンタイン監督が試合前、少年時代からたしなむ社交ダンスを大観衆に披露した。タキシード姿で登場した監督は、パートナーの女性とリズミカルに踊った。スタンドから大きな拍手を受け、「今後もファンサービスの1つとして続けようと思う。ファンに野球場は楽しいものだと思ってもらいたい」と話した。
22日ぶりの連敗で3位に転落した。4月29日の楽天戦で、危険球退場となるまで6回を無安打に抑えていた渡辺俊は6回途中でKO。投球時に2度も帽子を飛ばされるなど最大12メートルの強風に悩まされ、8失点した04年7月7日のオリックス戦以来の7失点を喫した。タキシード姿に身を固めたバレンタイン監督は試合前、一塁ベンチ前で得意の社交ダンスを披露。「球場が楽しいところだと思ってもらいたい」と話したが、敗戦には「(渡辺俊を)長く投げさせすぎた」と声のトーンも低かった。
連日の大敗ムードに沈むファンを楽しませたのは、9回に4番手で登板した小宮山だった。わずか5球で2死を奪うと、日高には1−0から4球続けてシェイクを投じ空振り三振。“魔球”の4連投も空振り三振も初めてのことだった。「お客さんに喜んでもらう方法はそれしかない」とファンを意識した40歳は「昨日、今日と同じような試合というのは許せない」と自らのチームに厳しかった。
ロッテ渡辺俊介投手(29)が大量失点で降板した。6回に5点を失うなど計7失点で降板。「調子は良かったのですが自滅してしまいました。試合を壊してしまい、本当に申し訳ないです」とコメントした。
ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が6日、オリックス7回戦(千葉マリン)前、一塁側ベンチ前の特設ステージにタキシード姿で登場し、チャチャを踊った。15歳のとき、社交ダンスの全米大会で優勝している実力者で今後については「試合前かは分からないけどファンサービスの形で続けるだろうし、野球を知らない人にも楽しんでもらいたいと思っているのでやる可能性はある」と話した。