わたしはかもめ2006年鴎の便り(5月)

便

5月18日

横浜0−1千葉ロッテ(横浜)

ロッテが久保−小林雅の完封リレーで今季2度目の6連勝、昨年6月以来の首位に浮上した。ロッテは1回、ベニーの適時打で先制。結局、この1点が決勝点となった。先発・久保は8回を投げ、被安打6で3勝目、9回を抑えた2人目の小林雅が15セーブ目をマークした。チームは4度目の同一カード3連勝、2カード連続の3タテで貯金を今季最多の5とした。横浜は先発・那須野が自身最長タイとなる7回を投げ1失点に抑えたが、打線の援護がなく今季2度目の完封負け。6度目の3連敗で、借金はワーストの15となった。

123456789R
千葉ロッテ1000000001
横浜0000000000
ベニー
「打ったのはカーブ。うまくボールの軌道にバットを合わせて打ち返すことができたよ。」(1回表に左前へ先制タイムリー)

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ロッテ首位!6連勝で日本ハムと同率…昨年王者来た〜[報知]

ロッテがついに首位となった。先発・久保が頭脳的な投球で8回を被安打6の零封。6連投の小林雅が9回を締めて初回に挙げた1点を守りきり、今季2度目の6連勝を飾った。貯金は最多の5となり、日本ハムと並び、初めて首位に浮上。交流戦順位でもヤクルトに次ぐ2位につけ、悲願の“完全優勝”に向けて勢いを加速させた。

一瞬で打者心理を感じ取った。初回、久保の頭脳が横浜打線の狙いを察知した。「逆方向を意識しているのがすぐに分かりましたね。だったら、真っ直ぐで詰まらせようと思いました」。執拗な内角攻めが始まった。最速145キロ。直球は走った。時にはシュート回転をかけ、さらに胸元をえぐった。8回6安打無失点。1点を死守して、チームを今季初の首位に導いた。

久保にとって初の横浜戦。敵の狙いを初回で見切った要因は、豊かな研究心にあった。「一昨日(16日)の晋吾さん(小野)や昨日の成瀬の投球を見て、明らかにセンターから逆を狙ってましたからね」。雨が残る立ち上がり。立て続けに内角を要求する里崎のリードで、久保の予測は確信に変わった。

こだわりを捨てて集中力を維持した。「走者を見ないくらい打者に集中しました」。前回登板の阪神戦では、走者の赤星に気を使うあまり5回4失点と自滅。この日はタイムリーを許さない自信があった。盗塁を嫌いロッテ随一のクイックモーションを身につけた男が、走者無視を決め込んで本塁を守りきった。

最後を締めたのは6連投の小林雅。今季、救援失敗のない守護神は“スミ1”完封を完成させ、ウイニングボールを久保に手渡した。「連投は何ともないですよ。その前に休んでますから」。6連勝中の全試合に登板し2勝4セーブで無失点。防御率は0.95まで下がり、首位浮上の原動力となった。

チームは5連敗後、全て3点差以内で6連勝。交流戦でもヤクルトに続く2位を走るバレンタイン監督は「強いチームは接戦を制する。ウチは戦い方を知っている」と王者らしいセリフで締めくくった。昨年、唯一逃したレギュラーシーズン1位の称号。ハイタッチを決めた時、雨は上がっていた。完全Vへ、視界は澄み切っていた。

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ロッテが6連勝で今季初の首位浮上!久保が気迫の8回無失点[サンスポ]

ついにきた。ロッテが横浜との『湾岸ダービー』に3連勝。6連勝で日本ハムと同率ながら、今季初のパ・リーグ首位に浮上した。

久保
「1−0で逆に集中することができました。今年はV2が目標なので、最後まで(優勝争いに)ついていきたいです。」

開幕から43試合目。“指定席”の座をたぐり寄せたのは久保だった。昨年は10勝をあげ、新人王にも輝いた2年目右腕。9回を小林雅に託し、ジャスト100球で3勝目。5月3日のソフトバンク戦、11日の阪神戦と連敗中だったが、気迫で8回6安打無失点の好投につなげた。

新人王のタイトル、チームの日本一を手に昨年12月に結婚。今年、脳裏には常に“2年目のジンクス”の言葉が存在しているという。都内の新居には、エアロバイクやウエートトレーニング用の器具が並ぶトレーニングルームを設置した。日常的に鍛えられる環境に身を置く。“見えない敵”に対応する備えも万全だ。

帰宅途中で西武敗戦のニュースを知った。「(首位に立ったが)大事なのはこれからです」。

今季2度目の6連勝を演出した久保に、バレンタイン監督も「接戦を制するのがいいチーム。敵地での1点差、難しい状況でよく抑えてくれた」と笑みを浮かべた。

チームは5日のオリックス戦から、昨季は1度もなかった5連敗を喫して5位に転落した。そこから、わずか12日で首位浮上。輝きを取り戻したロッテが、連覇に向けて加速する。

◇ベニーが決勝打!

ベニーが“4番のお仕事”だ。1回2死三塁で先制の左前タイムリーを放ち、これが決勝点となった。9日の阪神戦(甲子園)で、左すねを4針縫うケガ。登録抹消も考えられたが、志願してその後も出場を続けてきた。「うまく球の軌道にバットをあわせて打ち返すことができた。ファンにエキサイティングなプレーを見せないとね」と充実の表情だった。

◇ワトソンの入団発表

ロッテは新外国人のマット・ワトソン外野手(27)=1メートル80、95キロ、右投げ左打ち=の入団が決定したと発表した。03年にメッツ、05年にアスレチックスでプレーし、メジャー通算34試合で打率.183、0本塁打、7打点。来日日程などは未定。

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久保粘投、6連勝でロッテ今季初首位[スポニチ]

始めから終わりまで1−0。緊迫した展開の中で8回無失点と好投した久保が、今季2度目の6連勝を導いた。初回にベニーの左前適時打で先制点をもらったが、8回までに5度も得点圏に走者を背負うなどピンチの連続だった。

そこで生きたのが前回の反省だ。11日の阪神戦は赤星の足を警戒し過ぎて5回4失点と自滅。その夜、リラックス法の半身浴をしながら「次は絶対ランナーを見ない」と決めた。「“走るなら走れ”くらいの極端なやり方がうまくいった」と笑った。

「このチームは接戦の戦い方を分かっている」とバレンタイン監督。これで日本ハムと同率ながら今季初めて首位に立った。交流戦は6勝2敗でヤクルトに次ぐ2位。昨年アジア王者まで駆け抜けるきっかけとなった交流戦で、やはりロッテが加速してきた。

◇フランコ叔父ラッセルが観戦

フランコの叔父でハリウッドスターのカート・ラッセルが試合を観戦した。映画「ポセイドン」のPRで来日しており、自身も米マイナーリーグでプレー経験がある大の野球好き。試合後においを激励すると「初めて日本で野球を見て貴重な経験ができた。甥はパワフルでいい選手」と興奮気味。4打数無安打に終わったフランコも笑顔で球場を後にした。

◇ミクロネシア首長のOB相沢氏死去

4月13日のロッテ−ソフトバンク4回戦(千葉マリン)で始球式を務めた相沢進(あいざわ・すすむ)氏が在住するミクロネシア連邦で死亡していたことが18日、分かった。関係者を通じてロッテ球団に連絡が入った。死因は不明。75歳。50年、ロッテ前身の毎日に投手として入団し、54年に高橋へ移籍。通算8勝17敗をマークした。57年引退後、母親の出身地の太平洋西部・同連邦テューク島に渡って集落の長を務めた。球団関係者は「今朝(18日)亡くなったと聞いた。驚いています」と話した。

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ロッテ奪首、小林雅6連投で6連勝[ニッカン]

何度でも意地になる。9回裏1死一塁。ロッテの守護神、小林雅は古木に対しても、そうだった。フルカウントから投じた球はフォークのように落ちるスライダー。6球連続ファウルで粘られる。それでもスライダーに固執し、最後は空振り三振。続く鶴岡を150キロ直球で遊ゴロに仕留め、1点差を逃げ切った。6連投で6連勝。今季初の首位を、力でたぐり寄せた。

疲れなど全く見せない。6連投で2勝4セーブのフル回転にも「その前にずいぶん休ませてもらってますんで」と涼しい顔だ。古木へのスライダーは「四球を出したくなかったんで、抜けないボールと思っていた。昨日(17日)もおとといもスライダーで三振を取れているし、ちょっと意地になって投げちゃいました」という。直球、シュート、スライダーの3種しか持たない抑えの、抑え方だった。

昨季5月6日の横浜戦では村田にサヨナラ打を浴びた。以後6度失敗するなど、プレーオフと合わせ8度の救援失敗。今季は15セーブと好調だが「あまり去年と変わったことはしていない。(今季は)たまたま結果が出ている。今日のことは今日で終わり。今が全盛期だと思っている」と言い切る。アイシングするその目線は、もう19日からの中日戦に向いていた。

史上初となる6年連続20セーブも見えてきた。バレンタイン監督は「3試合連続して同じ相手からセーブを奪うのは難しいこと」と賛辞を贈った。5連敗の後の6連勝でついに首位。昨季の王者が、完全に戦い方を取り戻した。

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久保お見事!ロッテ 今季初首位[デイリー]

「スバラシイ!グレート・ゲーム!!」。ナインを出迎えたロッテ・バレンタイン監督は興奮気味に声を張り上げた。1点を守りきっての敵地での会心の勝利。“湾岸ダービー”で、横浜を3タテして連勝を6に伸ばしたロッテが、昨年6月26日以来の首位に浮上した。

見事な完封リレーだった。初回2死三塁から、ベニーの左前適時打で先制。その1点を久保と、6連投となる守護神・小林雅の必勝リレーで守りきった。

8回まで無失点の好投で、完封目前の9回に2死満塁で代打を送られた久保も、納得顔だ。「勝ちに徹する。これがウチの勝ちパターン。V2が目標ですから」。価値のある勝利に胸を張った。

敵地を埋めた自慢のファンに笑顔で手を振った指揮官は「敵地で1点を守って勝つのは難しいが、投手陣がよく粘ってくれた。接戦を制するのがいいチームだからね」。その言葉は自信に満ちていた。

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ロッテ・久保が好投、6連勝で首位[サンスポ]

久保は里崎のミットめがけて小気味よく投げ込んだ。8回まで5度得点圏に走者を許したが、要所で切れのある直球を低めに集め、危なげなくピンチを乗り切った。

前回登板した11日の阪神戦は、赤星の足を気にするあまり、制球を崩して敗戦投手になった。その反省を生かした。「今日は走者を見ないくらい打者に集中した」。援護は1回の1点だけ。好調な直球で打球を詰まらせることに専念し、那須野との投手戦を8回無失点で制した。

チームは5日のオリックス戦から、昨季1度もなかった5連敗を喫し、5位に転落した。しかし、上位チームがもたついたのが救いになった。「こんなに負けても、まだ首位とは2.5ゲームしか離れてないじゃないか」。バレンタイン監督がナインを鼓舞したのは12日の広島戦前。士気を高めたチームはことごとく接戦を制して6連勝。連敗を帳消しにしただけではない。日本ハムと並んで今季初めて首位に躍り出た。

バレンタイン監督は「敵地で1点を守って勝つのは難しいが、投手陣がよく粘ってくれた。いいチームは接戦を制しなければならないが、うちは接戦をどう戦えばいいか分かっている」。昨季王者が完全に息を吹き返した。

◇6連勝中は2勝4S−守護神・小林雅

9回から登板した小林雅が15セーブ目を挙げた。1死一塁から古木を三振に仕留めるのに12球を要するシーンもあったが、1点のリードを守り切った。小林雅なくしてこの6連勝は語れない。連勝中は全ての試合に投げ、2勝4セーブ。「チームが勝つことが1番」というストッパーに、バレンタイン監督は「球界の中で最高の投手の1人」と持ち上げた。

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前夜初勝利のロッテ成瀬にお祝い殺到[ニッカン]

17日にプロ初登板初先発で初勝利を挙げたロッテ成瀬が、イースタン・リーグの3、4月の月間MVP表彰を受けた。1軍昇格を決めた同リーグ3勝1敗の好成績での初受賞に「嬉しいです。とりあえず(1軍に)定着できるように頑張りたいです」と笑顔を見せた。また前夜から、1軍初勝利を祝う電話やメールが150件以上も届いたといい、「まだ、全員には返信できてないです」。

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ロッテが新外国人外野手の獲得発表[ニッカン]

ロッテは18日、新外国人、マット・ワトソン外野手(27=アスレチックス3Aサクラメント)の獲得を発表した。1年契約で年俸は4000万円(推定)。78年9月5日生まれの米ペンシルベニア出身で、ザビエル大卒業。03年からメッツ、アスレチックスでメジャー経験があり、通算は34試合で打率1割8分3厘。180センチ、95キロ、右投げ左打ち。来日日程や背番号は未定。

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久保8回0封

先発の久保は“走者無視”で打者に集中した。1回裏には2死一、二塁で、同じ年の村田を遊飛。6回の3打席目には5球連続直球で攻め、最後は変化球で空振り三振。8回無失点で3勝目を飾り「前回(11日、対阪神)も走者を気にしすぎた訳ではないけど、より一層、走者を見ないぐらいに集中しました」と話した。

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スミ1完封シーズン2度、51年ぶり

ロッテが初回の1点を守りきって6連勝。ロッテの1−0完封は4月25日オリックス戦に次いで2度目だが、前回も初回に挙げた1点を久保−小林雅のリレーで守ったもの。初回の1点だけで勝利する「スミ1完封」をシーズン2度は99年西武以来で、ロッテでは毎日時代の55年5月25日大映戦、7月21日大映戦で記録して以来2度目。「スミ1完封」を2度やるだけでも珍しいのに、今年のロッテは2度とも同じコンビでマークした。

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カートおじさんフランコに声援

俳優のカート・ラッセルがロッテ・フランコの応援に横浜スタジアムを訪れた。主演した米映画「ポセイドン」のプロモーションで来日中だが、18日の横浜−ロッテ3回戦をスタンドから観戦。6番一塁で先発した甥のフランコは無安打に終わったが「野球」の雰囲気を満喫した様子だった。

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