わたしはかもめ2006年鴎の便り(5月)

便

5月20日

千葉ロッテ5−0中日(千葉マリン)

ロッテ先発の清水直が昨年4月1日以来の完封勝利を挙げ、チームは昨年12連勝した5月4日以来となる今季初の8連勝を飾り単独首位に立った。ロッテは4回、ファースト・ウッズのエラーで1点を先制。5回にはフランコの適時打・大松のスクイズで2点を加え、その後もリードを広げた。清水直は散発4安打に抑え、自身去年から交流戦4連勝。チームは昨年から中日戦7連勝、貯金を今季最多の7とした。中日先発の朝倉は7回を投げ毎回の10奪三振、被安打6、失点3も打線の援護がなく、今季初黒星を喫した。チームは3カードぶりの負け越し。

123456789R
中日0000000000
千葉ロッテ00012002x5
フランコ
「打ったのはシュートだと思うよ。フク(福浦)とベニーがヒットでチャンスをつくってくれたので、自分も続きたいと思っていた。当たり自体は良くなかったけど、飛んだコースが良かったね。」(5回無死一、三塁から中押しの右前適時打)

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清水完封!ロッテ8連勝で単独首位[ニッカン]

1人で投げ抜く。ロッテのエース清水が気持ちを前面に押し出した。7回2死一、二塁のピンチ。代打高橋光を外角低め144キロ直球で空振り三振に打ち取ると、グラブを叩きながらマウンドで飛びはねた。「勝負どころと分かっていた。最高のボールを投げられた」。気迫のこもった130球の完封劇で、チームの連勝を交流戦新記録の8に伸ばし、昨年6月26日以来の単独首位に導いた。

ここまで7戦は守護神小林雅の7連投をはじめ、リリーフ陣も総動員だった。試合中は、何度も続投を志願。「中継ぎも(小林)雅さんも疲れている。1人でいこうと思った」。エースの自覚だった。

千葉マリン特有の最大14メートルの強風も味方に付けた。「今までで1番すごかった」と振り返るが、対策は完璧。普段は57センチの帽子を、一回り小さい56センチのものに替えた。今季からロッカー室に常備する秘密兵器。「帽子がずれたりすると気になるんですよ」。何度も帽子を飛ばされた中日ナインを横目に、フィット感を増した頭で神経を研ぎ澄ませた。配球面では「まともに前から風が来る時は、縦の変化の方がストライクが取りやすい」と得意球スプリットを増やした。さらに勝負どころは直球で押す。エースとして君臨してきた経験値の勝利だった。

ウイニングボールは、この日30歳の誕生日を迎えた里崎にプレゼントした。ただ、途中出場で結果が出なかった里崎はファンに渡してしまった。「いらないですよと切れられて、スタンドに投げられた。もう何もやらん!」。笑顔で発した言葉は、もちろん信頼関係の証し。エースの快投で首位奪取。ムードも最高潮だ。

◇投手陣が奮闘、8試合防御率1.76

ロッテが12日広島戦から8連勝。昨年の交流戦でヤクルトが7連勝したが、交流戦8連勝は初めてだ。この日は清水が完封。連勝が始まる前のロッテ先発投手は防御率4.15だったが、連勝期間中は1.76。序盤3回までに失点した試合が1度もなく、8試合のうち7試合でロッテが先制。前日まで7連投の小林雅が目立つものの、先発投手がしっかり試合をつくって連勝を伸ばしている。

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大松、今季初スクイズ

3点目は、今季初のスクイズで奪った。5回に1点を奪い2−0とした直後の1死二、三塁の場面。三塁走者はベニーで、打席は今季チーム最多本塁打を放っている大松だった。意表を突く初球スクイズのサインにも、大松は外角低めの難しいボールに反応、人生初の“小技”を決めた。バレンタイン監督は「リリーフ陣を休めたかったし、できるだけ清水に投げて欲しかった。3点目が重要だと思った」と説明した。

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ロッテ8連勝!王者が“定位置”に[デイリー]

ロッテ・清水が投じた130球目、この日最速となる144キロの直球に井上のバットが空を切った。後ろを振り返り、スコアボードに並んだ9つの「0」を確かめる。「やっぱり完封は気持ちいい!」。昨年4月1日以来の完封の余韻に浸った。

最大14メートルの強風が吹き荒れ、制球もままならず、集中力を保つのも厳しい状況だった。ところが4回、その風に救われた。アレックスの大きな当たりが風に押し戻され、平凡な左飛に。「今日はツキがあるなと、プラスに考えた」ことが、散発4安打の好投につながった。

清水は昨オフからフォーム改良に取り組み、親友の巨人・上原のフォームも参考にした。軸足にしっかり体重を乗せ、体をひねりながら左足を上げる。「上原に限らず、色んな人からアドバイスもらったり、独学で工夫もした。悩んだからこそ今年はやれる」というように、チームトップタイの4勝目だ。チームは8連勝で、単独首位に浮上した。バレンタイン監督は「うちは投手、守り、打撃と全てが整っている」と胸を張った。

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清水完封!狙い通り!雅さん温存!…8連勝!今季初!単独首位![報知]

昨年の王者がついに来た。ロッテが中日に連勝し、このカード2年越しの7連勝。今季初の8連勝を飾り、日本ハムが敗れたため、今季初めて単独首位に浮上した。先発・清水は散発4安打の今季初完封でチームトップタイの4勝目。7試合連続登板、7試合連続SPとフル回転だった守護神・小林雅の温存にも成功し、ボビー・ロッテが昨年4〜5月にかけて記録した12連勝に追いつきそうな勢いだ。

清水は決めていた。「何が何でも最後まで投げる」。その思いを最後の130球目までボールに込めた。9回2死、井上にカウント2―1から投じた直球は、この日最速の144キロ。バットが空を切ると、右のこぶしをグッと握りしめた。昨年4月1日のソフトバンク戦以来となる完封勝利。チームを今季初の8連勝と、昨年6月27日以来の単独首位に導いた。

「最近は、抑えの小林雅投手が頑張っていたのでね。完封?気持ちいい」。背番号18は、お立ち台で息を弾ませた。今季はこれまで100球前後を目安に降板していたが、7連投で7連続SPの守護神を休ませるため、130球の熱投。序盤は中堅から本塁方向へ吹き付ける15メートル近い強風に苦しんだが、4回にアレックスの左翼スタンド1直線の打球が押し戻されて左飛になり「風が味方している」と確信。投球する際、制球が風に影響されにくいスプリットなどタテの変化球を多投し、帽子は飛ばされないようにサイズを普段の57センチから56センチに変え、投球に集中した。

「右足でしっかり立つことを心掛けた」。その言葉の裏には、親友の巨人・上原の存在があった。昨年までの左足を胸まで上げるダイナミックなフォームをやめ、今年は体にひねりを加え、左足は腰辺りまでしか上げず、右足に重心を残してボールに力を加えるフォームに改造。WBCで約1ヶ月、行動をともにした同級生の投球フォームがヒントになった。

ウイニングボールは、この日30歳の誕生日を迎えた里崎にプレゼント。「いらないっすよ」とスタンドに投げ込まれてしまったが、それも完封勝利の“オチ”。「アジア・シリーズのトロフィーを(19日に)返還したので、また取りたい」日本を飛び越え、アジア連覇を宣言したエースに引っ張られ、ロッテの快進撃はまだまだ続く。

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WBC8戦士がボビーとCD[報知]

ロッテのWBC戦士がCDデビューする。ロッテは、21日の中日戦(千葉マリン)後に、同球場のパーティールームで、WBCに出場した清水、渡辺俊、小林宏、薮田、藤田、里崎、今江、西岡の8選手とバレンタイン監督が、コーラスレコーディングを行うと発表した。曲は今年のキャッチフレーズ「LET US DO IT AGAIN」のイメージソングで、DEENが歌う「ダイヤモンド」。ボビーがラテンダンス「チャチャチャ」を踊る際にも使用されている。レコーディングにはDEENも参加。CDは7月発売予定。

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ロッテ8連勝!強風味方に清水がゼロ封!今季初パ単独首位[サンスポ]

土煙が、オーラのようにエースを包む。最大風速14メートルという千葉マリン名物の強風のなかで、清水が躍動。130球の完封ショーだ。これでチームは8連勝。今季初めてパ・リーグの単独首位に立った。

清水直
「連勝中は中継ぎ、抑えが支えてくれているので、今日は1人でいこうと思っていました。井上投手コーチに、最後まで投げたいと話してたんです。」

いつもは100球前後でマウンドを譲るが、リリーフを休ませたい一心で投げ続けた。昨年4月1日のソフトバンク戦(千葉マリン)以来の完封。表情は充実感で満ちていた。

試合序盤は慣れているはずの強風に悩まされた。プロ7年目で「1番きつかった」と話すほど。それでも、4回のアレックスの大飛球が左飛に終わると「ツイているな」とニヤリ。そこからは、風を味方につけてリズムに乗っていった。

もちろん、風対策も講じている。今季から通常よりひと回り小さい帽子をロッカーに用意。「飛ばされるとイライラするから」。きつめの帽子で投球に集中している。

試合後は、ウイニングボールを30歳の誕生日の里崎にプレゼントしたが「いらないですよ」と、スタンドに投げ込まれてしまった。これも「これからもゼロにこだわっていきたい」という清水のため、正捕手がさらなる快投を要求したパフォーマンス!?この笑顔、この勢い、まだまだ止まりそうもない。

◇データBOX

(1)
ロッテは今季の中日戦で2連勝。昨年は1回戦で負けたあと、2−6回戦に5連勝しており、このカード7連勝。交流戦のカード別では横浜の楽天戦8連勝が最多だから、21日にタイ記録を狙う。
(2)
清水の完封勝利は昨年4月1日のソフトバンク戦(千葉マリン)以来6度目。このうち5度が本拠地・千葉マリンでマーク。チームの交流戦での完封は通算5度目だが、1人の投手による完封は昨年5月8日に渡辺俊が横浜戦(横浜)でマークして以来2度目。

◇マジック炸裂!ボビー大満足

前夜のヒーローの今江&里崎を外すなど、スタメン5選手を入れ替える得意の“日替わりオーダー”で快勝。5回には大松が「初めてですよ。バントすらない」というスクイズで3点目をあげた。これで、中日戦は昨季から7連勝。バレンタイン監督は「チームで戦っていることを改めて示せた試合。今は全てが整っている状態だよ」と満足げだった。

フランコ
「強風の中、ナオ(清水)が頑張って投げていたので、援護できてよかった。」(5回に右前適時打)

◇獣神が始球式

新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーが、ロッテ−中日2回戦(千葉マリン)で始球式を行った。

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清水完封!ロッテ交流戦新8連勝[スポニチ]

最後まで球威は衰えなかった。9回2死、この日最速タイの144キロ直球で井上を空振り三振に斬ると、清水は右拳を握り締めた。「中継ぎ、抑えがフル回転していたので、何とか最後までいこうと思った。やっぱり完封は気持ちいいですね」。昨年4月1日・ソフトバンク戦(千葉マリン)以来の完封ショーは7連投中の守護神・小林雅を休ませるためでもあった。

コンディションは最悪だった。中堅からホームへ風速14メートルの強風。「最初はもろに前から吹きつけて、これまでの中でも1番きつかった」というが、本拠地を知り尽くすエースに焦りはない。軸となる右足に重心を置いて投球フォームのバランスを保った。バックネットにはね返った風で浮き上がる直球に加え、制球が難しい横の変化より「ベース上に投げれば大丈夫」と縦の変化を有効に使った。

4回、アレックスの左翼への大飛球が逆風で戻されると「運があると思った」と右腕のピッチはさらに上がる。6回1死一塁では4番ウッズに2−2から3球連続でスプリットを投げ込み、遊ゴロ併殺に仕留めた。

通常より小さい帽子でマウンドに上がった。「普段は57センチだけど、髪がなびくのが気になる」と56センチの帽子で投球に集中。バレンタイン監督も「今日はリリーフが手薄だったので清水を引っ張りたかった。直球も変化球もしっかりしていた」。交流戦史上初の8連勝に導いたエースを称えた。これで今季初の単独首位に浮上。お得意の交流戦で、一気にV2へ突っ走っていく。

◇中日、ロッテに7連敗

清水の前に散発4安打で零敗。ロッテ戦は昨年から7連敗となり、落合監督は「見ての通り。ゼロじゃ勝てません。以上!おしまい!」。いかに投手陣が踏ん張っても、打線は最近3戦で1試合平均4安打。計3得点では苦しい。高代野手総合チーフコーチは「(ロッテ戦に)慣れていないという訳やないけど体の動きが悪いな」。21日のロッテ先発は昨年2戦2敗の渡辺俊が濃厚。苦戦は避けられそうにない。

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清水完封、8連勝で単独首位[ニッカン]

エースの完封でロッテが単独首位に立った。清水が9回4安打7奪三振。昨年4月1日以来の完封勝利を飾った。7回2死一、二塁で代打高橋を直球で空振り三振に打ち取ると、雄叫び。「勝負どころと分かっていた。最高のボールを投げられた」。連勝中、中継ぎの藤田と薮田、抑えの小林雅の登板機会が増えていた。「中継ぎ、抑えがフル回転してくれたので何とか1人で最後まで投げ抜こうと思った」。救援陣を休まることもできた。チームの連勝を8に伸ばす、気迫のこもった130球だった。

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宮本会長が異例の出席

労組日本プロ野球選手会の宮本慎也会長(35=ヤクルト)が、24日に行われる日本プロ野球組織(NPB)との事務折衝に出席することが20日、分かった。通常、シーズン中の会議は松原事務局長や顧問弁護士らスタッフに任せ、選手は参加していない。前日23日は長野でナイター(楽天戦)、当日は神宮(同)というハードな日程の中だが、宮本会長が出席を希望した。かねて「直接、選手と話したい」という意見が出ているNPB側も歓迎ムードで、宮本会長が練習に間に合うよう会議の時間を早めて対応した。

宮本会長の出席で、停滞中の構造改革が進み始める可能性が高い。04年の球界再編成騒動の際、2度目のストライキ回避と引き換えに「構造改革協議会」が生まれた。同会は、選手とNPBが同席して球界の問題点について議論するという画期的な目的を持つ。だが、効果は発揮できていない。NPB側の危機感の低下もあるが、選手が出席しないためムードが高まってこなかった。宮本会長は、そんな雰囲気を感じ取ってシーズン中にもかかわらず出席を決めた。早くも効果ありで、NPB側から「今回は議論が白熱するのではないか」という声が上がるなど、緊張感が生まれている。

宮本会長は「できる限り出席したいと考えています。球界をよくしたい思いは経営者側も選手も同じ。直接、話を聞いたり意見を述べることで、少しでもいい流れになればと思います。選手の意識も高くなっているし、今回は私だけですが、次回からは各球団の選手会長にも呼び掛けたい」と話した。本気で議論を重ねれば、球界発展へ結び付くはずだ。

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