わたしはかもめ2006年鴎の便り(5月)

便

5月26日

巨人2−7千葉ロッテ(東京ドーム)

両リーグ首位同士の対決をロッテが制し、昨年から対巨人6勝1敗とした。ロッテは交流戦初代MVP、対巨人2戦2勝の先発・小林宏が5安打2失点で今季2度目の完投勝利を挙げ、無傷の4勝目。昨年からの交流戦の連勝を7に伸ばした。打線は1回に福浦のサードゴロで1点を先制。その裏同点とされるが、3回に4番大松の6号3ランで3点を勝ち越すと、5回には福浦の適時打などで3点を追加した。巨人は開幕から6連勝中のパウエルが、今季最多の7失点で初黒星。打線も鈴木の自身初の代打HRなどの2点に終わり連敗で貯金は10。

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千葉ロッテ1030300007
巨人1000001002

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セ界が羨望!小林宏9番目の野望…ボビーも[夕刊フジ]

◇5回ビッグイニング呼ぶ中前打

ああ、ボビーがうらやましい…。26日、東京ドームでの巨人戦でロッテが7−2と快勝。試合後の会見でバレンタイン監督があげたのは、先発・小林宏の名だった。

「どの球もコントロールされていたね。完投?予定はしてなかったんだけどね」。昨季5勝をあげ、交流戦MVPに輝いた右腕が快投。巨人打線を散発5安打2失点に抑え4勝目。今季交流戦でも2連勝と絶好調。それにも増してセ界に、「コバヒロ」の名をとどろかせているのは打撃力と守備力。10打数3安打3打点と勝負強さを発揮した昨季に続き、この日も5回に先頭打者として中前打で出塁し、3点を奪うビッグイニングを演出。

これに指揮官も、「小林宏はいい選手。打つことも守ることもできる。もし必要な状況がきたら、彼を野手として使うことも考えてるんだ」と、今後のペナントレースでの“サプライズ案”をブチあげたほどだ。

バレンタイン監督のアイデア、単にリップサービスだけじゃない。今季交流戦に備え、千葉マリンを視察していたセ007からも同様な言葉が漏れていたからだ。

「最近の若い投手は、投手が9番目の野手って意識がないんだよ」と嘆くのはセ某球団関係者。「フィールディングにしても肝心なところでのカバーとか忘れてることが多い。打席でもバントとか進塁打とかつなごうという姿勢も見せない。その時にこっぴどくしかって教えて、その場ではできても、次からはすっかり頭の中から抜けてるんだから」と頭を抱える。そんな風潮の中で、パの各球場に来てビックリ。パの投手、特に小林宏が『9番目の名手』として奮戦しているのだから、セ関係者としては悩ましいワケだ。

さて、セ界の垂涎の的である小林宏。バレンタイン監督の「野手起用案」を伝えきくと、「野手?ダ、ダメですよ!そんなに甘くはないです」とテレ笑い。奥ゆかしい右腕が健在な限り、ロッテの今季交流戦も優勝は間違いなし!?

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ロッテ小林宏が完投で4勝、対セ11連勝[ニッカン]

セ・パ両リーグの首位対決初戦は、ロッテが投打に巨人を圧倒した。先発小林宏之投手(27)は楽々完投で4勝目を挙げた。交流戦は昨年から負けなしの7連勝で巨人戦は3戦3勝。日本シリーズ、オープン戦を加えると、対セ相手に11連勝だ。打ってはプロ2年目の主砲・大松尚逸外野手(23)が3回に、勝負の流れを決める勝ち越し6号3ランを放った。中4日で登板の巨人先発パウエルは今季初黒星を喫した。

パパは強い。セ・リーグキラーの小林宏が、貫録を漂わせてマウンドに仁王立ちする。セ・パ首位決戦の初戦で、9回5安打の完投劇を披露。これで全国中継のある巨人戦は、昨季から3連勝だ。「巨人戦だと力が入る。いいバッターが多いし、投げていて楽しい」とGキラーぶりを発揮。交流戦無敗のまま、対セ・リーグの連勝記録を11試合に伸ばした。

スキを見せない。昨季までロッテに在籍した4番李に対しては併殺打を含めて3打数1安打に抑えた。「意識はした」と中軸に仕事をさせなかった。序盤こそ高めに浮いたボールがあったが、フォーク、縦変化のスライダーが切れを増す。「低めに集めることだけを考えた」と、2回以降は抜群の安定感を見せた。

モデル風のスタイルを誇るイケメン右腕は、家族思いの優しい男だ。試合前日の25日は長男夢行(ゆあん)君の1歳の誕生日だった。昨年は同じく巨人戦の登板日の未明に生まれ、ほとんど寝ずに先発して勝利投手になった。舞台は同じ東京ドーム。優しいパパが、燃えないはずがなかった。

「いつも以上に勝ちたいという気持ちがあった」。試合前日は家族3人と夫人の母親とで、ささやかな食事会を行った。おもちゃをプレゼントして、英気を養った。帽子には「パパがんばれ!」の言葉が記されている。「今日のウイニングボールもプレゼントしたかった」と、お立ち台で笑顔がはじけた。

得意の打撃でも、パウエルから1安打をマーク。バレンタイン監督は「必要とあらば野手として使うこともあると思う」と能力を高く評価する。投打に活躍する交流戦男の勢いは、まだまだ止まりそうにない。

小林宏の対セ・リーグチーム成績
試合種別試合勝−敗投球回安打失点自責点防御率
交流戦97−0676319182.42
日本シリーズ11−063111.50
オープン戦133−035 1/333871.78

◇新ヘア実現は…

WBC前に公募を始めた小林宏のヘアスタイルコンテストの大賞がこの日、球団の公式ホームページで発表になった。ドレッドヘアを進化させたような、ボンバーヘッドで奇抜な仕上がりだ。現在小林宏は短髪にしており、実現は遠そうだ?

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きっちり4番の仕事、大松勝ち越し3ラン

ロッテの最も新しい4番は迷わない。大松だ。3回表2死一、二塁。パウエルの変化球を振りぬく。打球は右翼席中段への勝ち越し6号3ラン。ロッテ党の大歓声に包まれ、ダイヤモンドを1周した。

24日以来2度目の4番も、守りには入らない。「プロというところで、この打順を打てるのは幸せだと。今は4番目の打者という意識です」。ファーストストライクから打ちに出て、4番目の打者は4番の働きを果たした。

東海大の先輩に当たる巨人原監督の前だった。04年のドラフト後に初めて挨拶し、この試合前にも「頑張ってるか。1軍の雰囲気に慣れてきたんじゃないか」と声を掛けられた。大松は「いい姿を見せられて良かった」と喜んだ。

昨季まで同僚だった李にも力を見せ付けた。同じ左の大砲だた、試合前の打撃練習を見て「練習からすごい。打撃練習から魅了できる打者になりたい」と思ったという。バレンタイン監督は「ウチには4番を打てる選手がたくさんいる。大松は成長してくると思う」と目を細めた。大松の成長がチームの快進撃と重なっていく。

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トップ17盗塁、西岡足で先制点

西岡の“足”が先制を生んだ。1回表、先頭で四球で出塁。3番福浦の初球に二盗成功すると、5球目には三盗を決めた。「(投球動作が)ワンパターンだったから。打者が3番だし『走ってくることはないやろ』と相手も思うだろうし」と振り返った。三進後は、内野ゴロの間に生還。リーグトップ1盗塁のスピードで無安打で1点をもぎ取った。

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“ボビーマジック”健在!4番・大松が期待に応える決勝3ラン[サンスポ]

大松と書いて「おおまつ」と読む。ガツン。“新4番”の一撃が試合を決めた。今季2度目の4番に座った2年目の大松が3回、6勝無敗のパウエルから勝ち越しの6号3ランだ。

大松
「完璧な当たり。大事な試合の4番を任されたので、いい場面で打ててよかったです。」

中学時代から4番。日米大学野球でも、全日本の4番を務めたほどのスラッガー。しかし、ロッテに入団した昨季の出場はわずか3試合と、プロの壁にぶつかった。

「スンちゃん(李承Y)みたいになれますか」−。シーズン終了直後、大松が打撃指導を求めたのは、金1、2軍巡回コーチだった。李承Yを23歳の頃から指導してきた韓国プロ野球で監督経験のあるコーチ。アジアの頂点に立った余韻に浸ることなく、10日間みっちりと練習。今でも熱血指導は続いている。

試合後の200スイングがノルマ。フォームが崩れたときは、李承Yのフォームを参考にするよう指示されている。そして実現した“新旧4番対決”。「いい素質を持っているよ」と金コーチが話すように、この日の軍配は大松にあがった。

「成長していって欲しい打者。何番でも自分の打撃をして欲しいね」とバレンタイン監督。スタメンに7人の左打者をそろえ、その中心に大松を据えた。ボビー・マジックは今年も健在だ。大松でパウエルに勝った。首位をがっちりとキープした。

福浦
「チャンスだったので、何とかしたかった。大松のホームランでチームが勢いづいたよ。」(5回に中前適時打)
大松尚逸(おおまつ・しょういつ)
1982(昭和57)年6月16日、石川県生まれ、23歳。金沢高から東海大を経て、05年ドラフト5巡目でロッテ入団。今年4月15日の西武戦(インボイス)でプロ初本塁打を放った。今季は24試合に出場し、打率.239、6本塁打、17打点。通算は27試合、打率.229、6本塁打、17打点(26日現在)。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。独身。年俸1200万円。背番号10。

◇小林宏、完投4勝目

小林宏が5安打2失点の完投劇。巨人戦は3戦全勝とGキラーぶりを発揮した。第2打席には中前打を放ち「たくさんのお客さんの前でいいピッチングができた。ヒットも1本打ててよかったです」。昨年5月25日の巨人戦(東京ドーム)で先発した右腕は登板1時間前に第一子の誕生を知らされた。あれから1年。1日遅れの誕生日プレゼントにウイニングボールを持ち帰った。

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小林宏完投!G戦3連勝[スポニチ]

ただでさえ交流戦には強いのに、巨人戦ならなお燃える。昨年交流戦MVP腕・小林宏が巨人打線を散発5安打に封じ込めて今季初完投。昨年から対巨人は3連勝だ。

小林宏
「巨人はいい打者が多い。力が入るし、たくさんのお客さんの中で投げるのは気持ちいい。」

初回に二岡の中前打で1点を失うなど、立ち上がりは球が浮いた。それでも「低くの意識を強くした」と2回無死一塁では小久保、阿部をスライダー、亀井をフォークで三者連続三振に斬って、リズムに乗った。

ウイニングボールがどうしても欲しかった。25日は長男・夢行(ゆあん)くんの1歳誕生日。「昨日お祝いしたけれど、1日遅れのプレゼントになったかな」と優しいパパの顔ものぞかせた。

これで交流戦は2年越しで7連勝。得意の打撃では5回に中前打も放った。「打って走って守れる最高の選手。機会があれば野手で使うよ」と話すバレンタイン監督の表情は真剣そのもの。ファンに募集していた新ヘアスタイルは、髪を爆発させた斬新なものに決まった。全てで魅了する“交流戦男”の活躍は首位を走るロッテに欠かせない。

◇4番大松が3ラン

プロ入り2度目の4番に座った大松が3回に決勝の右越え6号3ラン。24日の阪神戦(千葉マリン)以来の大役に「中学、高校、大学と4番でやってきたけど、まだまだ4番目の打者と思ってやっています」。試合前には東海大学の先輩である巨人・原監督に挨拶し「慣れてきたか?」と激励を受けた。目標とする巨人・李承Yとの4番対決で存在感を見せ「ああいうふうに試合前の打撃練習からファンを魅了できる選手になりたい」と話した。

◇パウエル止まった、7失点KO

セ・パの首位同士の対決で圧倒された。2試合連続で中4日での先発パウエルが、今季最短の4回1/3で7失点KO。開幕からの連勝は6で止まった。「中4日はチームの中での最善策。ただ(投球内容で)反省材料はあるでしょう」と原監督。同点の3回に2死無走者から3連打。5回には投手の小林宏から4連打を浴びて「走者を背負った大事な場面で踏ん張れなかった」と肩を落とした。5回無死満塁では李の悪送球で失点。打席ごとに左翼ロッテファンから大ブーイング。失策の際には逆に「イ・スンヨプ!」コールが巻き起こったほど。チームは今季4度目の連敗。救いは2位・阪神も敗れたことだけだった。

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小林宏、交流戦男だ7連勝…昨年からセ界敵なし[報知]

約束は守った。小林宏は愛息に届けるボールを見つめ、勝利の余韻に浸った。「昨日(25日)が子供の誕生日だったので、何とかウイニングボールをプレゼントしたいと思ってました」。1年前と同じセリフ。パパの表情は、充実感にあふれていた。

昨年5月25日巨人戦(東京ドーム)。長男・夢行(ゆあん)くんが生まれたその日に、白星を挙げた。朝方まで出産に立ち会い、ほぼ徹夜で勝利。「特別な日になった」と感激に浸ってから1年。帽子のツバの裏には「パパ、がんばれ!」のメッセージが記されていた。同じ巨人戦、同じ東京ドーム。昨年は病院にいた佳世夫人(21)と長男をスタンドに招き、「1日遅れだけど、いいプレゼントを贈りたい」と父は燃えた。

「巨人戦だと力が入る。いい打者が多くて、投げてて楽しいですね」。初回は制球に苦しんだが、2回以降は低めに決まった。昨年から交流戦での巨人戦は3連勝。95年、吉井(ヤクルト)以来の3戦3勝だ。122球、5安打2失点(自責点は1)の完投で、大きなプレゼントを手に入れた。

昨年、打率3割をマークした打撃でも、5回に4連打の口火を切る中前安打。バレンタイン監督は「必要な時には彼を野手で使うこともある」と仰天の二刀流構想を明かした。

無傷の4勝目で交流戦は昨年から7連勝。対セ・リーグはオープン戦、日本シリーズを含めて11勝0敗だ。「多分、子供はまだ分かってないでしょうね」と、ウイニングボールを握りしめた小林宏。愛息に物心がつくまで、コレクションを増やし続けていく。

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ロッテファンが李にブーイング[報知]

左翼席のロッテファンは昨季まで味方だった李承Yに対し、先発メンバー発表時から激しくブーイングを浴びせた。その影響か、李承Yは好機で凡退、タイムリーエラーと元気がなかった。

同じく昨年までロッテでプレーした小坂は好守で拍手を受けるなど対照的な扱い。金銭ではなく出番を求めての移籍だけに「どうしてブーイングをするのか分からない。ロッテなら試合に出られたかどうかも分からないのに…」と困惑気味だった。

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4番抜擢に応えたロッテ・大松、貴重な勝ち越し3ラン[サンスポ]

ロッテの4番に抜擢された大松は、甘く入ってきた初球の変化球を逃さなかった。1−1の3回2死一、二塁。きれいな放物線を描いた打球は、巨人ファンで埋まる右翼席に飛び込んだ。

「完璧な当たり。打った瞬間、いったと思った。ほかの打者が初球から打ちにいっていた。自分も第1ストライクから狙って打った」。積極的な姿勢が5月17日以来の6号を呼んだ。3点を勝ち越し、小林宏を援護した。

プロ2試合目の4番だった。初めて4番を任された24日の阪神戦でプロ初となる1試合3安打をマーク。降雨による5回コールドゲームで敗れた試合で、バレンタイン監督の起用に応え、明るい材料を提供した。そしてこの日、石川・金沢高と東海大で主軸を担った長距離打者としての才能を発揮した。

目標は不動の4番。2年目の今季、着実にその階段を上がっている。5回に適時打を放った福浦は「大松の大きな本塁打でチームが勢いづいた」と話す。大松は「大事な試合で4番を任されたので、いい場面で打ててよかった」と責任を果たした安堵感をにじませた。

◇交流戦負けなしのロッテ・小林宏

完投で4勝目を挙げた小林宏は、序盤こそ高めに浮く球が目立ったが、中盤以降は丁寧に低めに集めた。交流戦は昨年から負けなしの7連勝で巨人戦は3戦3勝。「巨人はいい打者が多い。力が入るし、投げていて楽しい」と喜んだ。

得意の打撃では、5回に先頭で中前打し、3点の追加点を奪った攻撃の口火を切った。「1本出て良かった」という小林宏に、バレンタイン監督は「必要ならば彼を野手でも使うことを考えている」と、打者としても高く評価した。

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4番大松が期待に応える1発[ニッカン]

4番に座ったロッテ大松が初球の変化球を積極的にたたいた。同点の3回2死一、二塁で、打球は右翼スタンドに突き刺さった。「打った瞬間、いったと思った。第1ストライクから狙って打った」。5月17日以来の6号は完璧な当たりだった。チームは連勝で首位をキープ。大松は「大事な試合で4番を任されたので、いい場面で打てて良かった」と責任を果たした安堵の表情を見せた。

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ボビーが李、小坂と再会喜ぶ[ニッカン]

ロッテのバレンタイン監督と、昨季までロッテに在籍した巨人李が久し振りに再会した。試合前の打撃練習を終えた李が、ロッテベンチに挨拶に訪れた。バレンタイン監督は「子供は大きくなりましたか。(チャンピオン)リングは届きましたか」などと日本語で話し掛け、再会を喜んだ。同じく元ロッテの小坂も、選手、関係者への挨拶に動き回っていた。

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