わたしはかもめ2006年鴎の便り(5月)

便

5月28日

巨人3−7千葉ロッテ(東京ドーム)

パリーグ首位のロッテが今季4度目の4連勝で、ヤクルトと並ぶ交流戦首位タイに浮上。ロッテは1−1で迎えた4回に今江の4号2ランで勝ち越すが5回に李の2試合連続12号2ランで同点に追いつかれる。しかし7回には福浦の4月19日以来となる2号ソロで勝ち越し、9回にも豊田から堀の4号ソロなどで3点を追加。投げては5人の継投で3失点、先発・渡辺俊が4勝目。貯金を今季最多の10とした。巨人は先発全員安打で12安打も12残塁、今季初の4連敗で5月の負け越しが決まり、昨年からのロッテ戦は通算1勝8敗。

123456789R
千葉ロッテ0102001037
巨人0100200003
渡辺俊
「元ロッテの2人(小坂、李)に打たれてしまいましたね。甘いボールが行ってしまいました。(6回にプロ初安打)投げる以外は良かった。」(6回3失点)

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ロッテV字回復…巨人3タテ貯金10&交流戦首位[夕刊フジ]

◇「日本シリーズを意識」首脳早くも優勝宣言!?

ついに“安全圏”に突入!!巨人に3タテを食らわして、試合後のロッテ・バレンタイン監督がふくらませたガムの風船もまんまるだ。「巨人に3連勝?李に本塁打を打たれてもう少しいい攻め方をしないといけないけど、勝ててよかったよ」。

ここまで長打不足だった打線が3発を含む15安打。それ以上に喜べたのがリリーフ陣のやりくりだ。7回のピンチでリリーフエース薮田を温存し神田を投入。見事に後続を抑えた。何しろ、最近の薮田は登板疲れがピーク。27、28日はブルペン投球さえ行っていない。その薮田に3日間ものリフレッシュ休暇を与えられたのだから、してやったりだ。

これでヤクルトと並び交流戦首位に躍り出たが、何よりも大きいのは貯金が10に達したこと。

「もう安全圏といえる。残りを勝率5割でいってもプレーオフには進出できる。欲をいえば貯金13まで伸びたら御の字」と球団首脳。

大台貯金があることで勝ち試合と負け試合の星勘定が可能になる。先発を中4日で強行させる必要もなく、プレーオフへの入着順位をにらみながら余裕を持った起用ができるからだ。

また、今後の交流戦の戦い方も変わってくる。「今後は日本シリーズの相手になる可能性のあるところに、苦手意識を植え付ける戦い方をしないとね」(同首脳)と、早くもV宣言も飛び出すほどだ。「順位のことはシーズンの最後にいえばいい」とはバレンタイン監督の口癖だが、V2への自信は確信に変わりそうだ。

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ロッテ4連勝一気奪首!昨季からG戦8勝1敗[報知]

無数の笑顔に王者の余裕がにじみ出ていた。野手全員を駆使してつかんだ白星。ボビーは「どの勝利も全員の努力の末に得たものだよ」と頼もしいナインに目を細めた。敵地で巨人を3タテして交流戦首位タイに浮上。本命が交流戦連覇に向けてスパートに入った。

打線が東京ドームで豪快さを取り戻した。同点の7回1死。福浦の2号ソロが決勝点となった。「打球が飛びやすくて打者好みの球場。みんな気持ちよく打席に入っていた」とバレンタイン監督。サイクル寸前の4安打を放った今江は9回、打席に向かう途中、電光掲示板でこの日の成績を確認。「三塁打?意識しましたよ」と常勝軍団の心のゆとりを見せつけた。

今季最多タイの15安打で3発9長打。昨年並みの爆発力に、ボビーは「今まで単打が多かったから、そろそろ(長打が)出る時期と思っていた」と満足感を漂わせた。

勝利を追求する一方、育成と休養を両立させた。1点リードの7回、救援トリオ「YFK」ではなく加藤を投入。1死一、三塁のピンチを招くと、神田を送り込んだ。「薮田に(休日の)明日を含め3日間休ませたかった」と指揮官。2者を封じ窮地を脱した4年目右腕は「ああいう場面で楽しんで投げられるのは幸せ」と自信を手に入れた。

対巨人は昨季から8勝1敗と圧倒。4連勝で貯金は今季最多の10に増え、2位とは今季最大の2.5差に広がった。30日からはヤクルト3連戦。交流戦首位攻防戦を控え、今江は「V2できるように頑張ります」と叫んだ。昨季の6冠王者が、早くも最初の1冠を視界にとらえた。

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ロッテが交流戦&パ・W首位!巨人を3タテ、貯金も今季最多10[サンスポ]

一瞬の静寂のあと、左翼席だけが激しく揺れた。同点で迎えた7回、福浦が値千金の勝ち越し2号ソロ。敵地で巨人を3タテして、貯金は今季最多の『10』。ロッテが交流戦&パ・リーグのダブル首位に立った。

福浦
「とにかく塁に出たいと思っていた。久々にいい打球が上がったと思う。ギリギリだったけど、あの本塁打で勝ち越せてよかった。」

ヒーローが興奮気味に振り返る。勢いを得た打線は9回に守護神・豊田を攻略して3点追加。勝利を決定づけた。これで巨人戦は昨季から8勝1敗。すっかり“カモ”にしている。

何といっても、巨人戦は特別だ。「勝ったあとは大騒ぎだよ。やっぱり巨人に勝つのは特別なんだね」。球団関係者がベンチ裏の様子を話す。26日に完投し、3戦全勝とGキラーぶりを発揮している小林宏も「小学生の頃後楽園に行っていました」。この日、二塁打を放った里崎は「やっと全国放送で打てた」。目立つことが好きなロッテナインにとって“巨人戦”は最高のモチベーションになっている。

もちろん、それだけでは勝てない。「相手はホームランに頼るが、ウチは走塁が優れている。ここは、こちらが持ち味を出せる球場だよ」とプポ統計アナリスト。この試合は結果的に本塁打で勝ち越したが、風向きや天候に左右されない東京ドームは、機動力が使いやすいロッテに分があるという。

最後はバレンタイン監督が「リリーフ陣がいい形で勝負してくれた。非常にいい投球だったね」とトドメを刺した。薮田の疲労を考慮して加藤、神田が代わりを務める余裕の勝利で、いまや『ガムはロッテ。野球もロッテ』。数字以上の力の差を巨人に見せつけた。

神田
「びっくりするようなことをする監督だから、準備はしていました。ああいう場面で起用されるのは、幸せなことです。」(7回1死一、三塁、のピンチで登板し、無失点できりぬけた)

◇渡辺俊が粘投で4勝目

渡辺俊が6回9安打3失点で4勝目。2回には小坂に中前適時打。4回には前夜の清水に続き、李承Yに1発を浴びてしまい「ピンチは多かったけど、粘り強く投げられた。元ロッテの2人にやられましたね」と苦笑い。打撃面でも6回の第3打席では、プロ入り初安打をマーク。「たまたまですよ」と照れながらも交流戦の巨人戦、昨年から通じて初登板初勝利を喜んでいた。

巨人・村田バッテリーコーチ
「(ロッテ打線について)ボコボコに殴られて負けた感じだよ。」

◇元ロッテ勢は奮起

古巣と対戦した元ロッテ勢は奮起した。1点を追う2回には小坂が同点打。さらに2点ビハインドの5回には李が2試合連続の12号同点2ランを放った。小坂は「早く同点にしたかった。古巣という意識は特になかった」と平常心を強調。李も「今日は絶対に負けられない」と意気込んでいたが、白星に結びつかずにガックリ。

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ボビー仰天継投ズバッ!巨人3タテ![スポニチ]

ロッテは28日、連夜のボビーマジックで原巨人を圧倒した。1点差の7回1死一、三塁にプロ4年間で1勝しか挙げていない神田義英投手(27)を起用し、ピンチを脱出。27日に続く仰天采配と、リリーフ陣の実力差を見せつけ、巨人に3連勝を飾った。30日からは交流戦首位の座を分け合うヤクルトと本拠地・千葉マリンで激突する。

左翼席を漆黒に埋めたロッテファンから一斉にどよめきが起こった。7回、福浦の2号ソロで1点リードした直後の1死一、三塁。マウンドに上がるのは、誰もが薮田と思っていた。しかし、コールされたのは2年間未勝利の神田だった。「ビックリするようなことをする監督ですから…」と今季3試合目の登板に、右腕も驚く。それでも1、2軍を往復してきた苦労人は大胆かつ冷静に、矢野の胸元をえぐった。「ここは犠飛も打たせたくない」と3球連続シュート。執念で二飛に打ち取ると、続く小坂は左飛に斬ってしのいだ。

「若い投手に信頼を置いている。それに薮田はたくさんの試合(21試合)に登板している。明日試合がないので4日間休養なら大きい」とバレンタイン監督。WBCからフル稼働のセットアッパー温存に成功し、若い力を巧みに引き出した。

連夜の“ボビーマジック”だ。27日は誰もがバントと信じた延長10回無死一塁でルーキー根元にバスターエンドランのサインを送り、勝利を呼び込んだ。この日は相手ベンチの想像を超える投手起用で、巨人戦3連勝を引き寄せた。

指揮官のタクトに打線も応えた。9回には堀の4号ソロなどで3点を挙げダメ押し。終わってみれば今季最多タイの毎回の15安打で4連勝、貯金も今季最多の10とし、ヤクルトと並び交流戦首位タイに躍り出た。

「今日はブルペン陣の厚さを見せられた。それに東京ドームは打球が飛ぶし、打者がリラックスしていた」。30日からは本拠地でヤクルトと首位決戦。世界最高のサポーターの前で、交流戦連覇の足固めに入る。

◇今江惜しい、福浦また決めた

マリンガン打線の主役は今江と福浦だ。今江は4回に一時勝ち越しとなる4号2ランなど5打数4安打3打点。三塁打が出ればサイクルとなった9回2死二塁で右越え適時二塁打を放ち「頭を越えたから(三塁まで)行こうと思ったけど無理だった。人生こんなものですかね」と苦笑い。福浦は3−3の7回に林から右中間へ2号ソロして2試合連続決勝打。4月19日楽天戦(フルスタ宮城)以来39日ぶりの1発に「本塁打で勝ち越せたのが嬉しい」と喜んでいた。

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ロッテが巨人に3連勝、交流戦も首位浮上[ニッカン]

ボビー・チルドレンが大暴れで、ロッテが原巨人に3タテを食らわせた。今江があと1歩でサイクルヒットという4安打、福浦が決勝弾だ。守っては、5投手の継投が決まった。バレンタイン監督は野手全員を使い切る采配。王者らしい強さを見せつけ、パ・リーグ首位をがっちり。交流戦でもヤクルトに並び、首位に立った。巨人は、今季初の4連敗、5月の負け越しが確定した。

敵地に響く勝利の凱歌が心地いい。東京ドームのレフトスタンドを埋めた黒1色のロッテファンが「チバ・ロッテ・マーリンズ!」の大合唱だ。手を振って応えたバレンタイン監督が、ベンチで選手達をたたえる。球界の盟主巨人を相手に2年連続で3タテを食らわせた。勝利後恒例の儀式を、3日間連続で繰り返した。

野手全員が出場した総力戦。昨季の王者が底力の違いを見せた。1点リードの7回。1死一、三塁のピンチを迎える。セオリーならば「YFK」の薮田を投入する場面だったが、マウンドに送ったのは今季3試合目の登板となる神田だった。バレンタイン監督は「若いピッチャーに信頼を置いているし、薮田はずっと投げていて疲れもある。今日休めば(29日は試合がなく)3日連続で休めると思った」と起用を説明した。

その神田が期待に応える。3球続けたシュートで矢野を二飛に打ち取ると、わずか4球でピンチを脱した。

神田
「薮田の場面?そうですね。でも監督の采配。特にびっくりすることをやる監督なので、僕の準備はできていました。」

巨人が勝ち試合と同じ林、久保、豊田の継投できたのとは対照的に、薮田を休ませながら勝ち星を重ねた。バレンタイン監督は「状況によって、彼らが使えるというは分かっている」とブルペンの力に絶対の自信を持っている。打撃陣も福浦の勝ち越し本塁打、今江の4安打の活躍などで、巨人の救援陣を打ち崩した。

初戦は大松の本塁打、2戦目はルーキー根元の活躍と、今季ロッテから巨人に移籍した李、小坂の穴を埋めるボビー・チルドレン達の躍動が目立ち、巨人から3連勝。若手が育つロッテ野球の真骨頂を見せつけた。これでパ・リーグの首位固めをすると共に、交流戦でも首位に浮上。強いロッテが、今年も歩みを止めない。

神田義英(かんだ・よしひで)
1979年(昭54)2月27日生まれ、香川県出身。高松商から川鉄水島を経て02年ドラフト4位で入団。昨季6試合登板で0勝0敗。昨年までの通算は32試合1勝4敗0S。今季は1軍定着を目指す。179センチ、72キロ。右投げ右打ち。
交流戦通算9戦以上で1敗のカード
05年06年相手
ロッテ○○○○●○○○○巨人
ロッテ●○○○○○○○○中日
ロッテ○○○●○○○○○広島
横浜○○○○○○○○●楽天
阪神●△○○○○○○○オリックス

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今江あとワンベース

今江はサイクル安打にあと1歩届かなかった。右前打、4号2ラン、二塁打を放ち、リーチをかけた9回の5打席目に右翼越えの安打を放った。だが二塁で止まり記録ならず。「(外野の)頭を越えたら行こうかな、と思っていたんですけど無理でした。人生こんなもんですかね」と表情を崩した。

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ボビー絶妙“マジック”で4連勝[デイリー]

これが私のマジックデ〜ス!!左翼席を漆黒に染めたロッテファンすら、思わず耳を疑った。巨人ベンチはもっと度肝を抜かれたに違いない。

1点リードの7回だ。2番手の左腕・加藤が阿部、小久保に連打を浴びて1死一、三塁のピンチを招き、右の代打・矢野が登場。バレンタイン監督が動いた。本来なら右の中継ぎエース・薮田を投入する場面。しかし、コールされたのは薮田ではなく敗戦処理役で、通算でもわずか1勝の神田だった。

「若い投手には信頼を置いていたし、薮田を休ませたかった」と指揮官は説明したが、球場は騒然。だが、そんなマジックが見事にハマるのだから恐ろしい…。

神田は「ビックリすることをやる監督なんでね。楽しんで投げられた」と、矢野を二飛、小坂を左飛に打ち取り、どよめきを割れんばかりの歓声に変えてしまった。

「今日の試合は救援陣が良い勝負をものにした」とボビーもご満悦。貯金を2ケタの10に乗せ、2位西武に今季最大の2.5差をつけた。交流戦もヤクルトに並んで首位タイ。やはり、ボビー・ロッテは強い。

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4連勝で交流戦首位タイに浮上[ニッカン]

野手全員が出場した総力戦も、終わってみれば、大差の勝利。昨季の王者ロッテが底力を見せつけた。1−1の4回に今江が勝ち越し4号2ラン。3−3の7回には福浦が勝ち越し2号ソロ。そして、9回には堀が1点差から2点差として巨人の戦意をそぐ4号ソロと、価値ある3発が飛び出した。

巨人に移籍した李、小坂が抜けても補える層の厚さをあらためて印象付けた。投手陣も、先発渡辺俊から小林雅まで、きっちり仕事を果たした。巨人に3タテを食らわせての4連勝で、パ・リーグの首位固めと共に、交流戦首位タイに浮上した。

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福浦7回に勝ち越し2号ソロ[ニッカン]

ロッテ福浦が7回に4月19日以来の本塁打となる勝ち越し2号ソロを放った。福浦は「打ったのはストレート。とにかく塁に出てチャンスメークしたいと思っていた。会心ではないが、久々にいい角度で打球が上がったと思う。ギリギリだけど本塁打で勝ち越せたのが嬉しい」とコメントした。

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今江が勝ち越し4号2ラン[ニッカン]

ロッテ今江が、勝ち越し4号2ランを放った。4回1死一塁から、巨人先発西村の変化球を左翼スタンドに運んだ。5月6日のオリックス戦以来の1発に「いい感じで打つことができました。ロッテファンで真っ黒に染まっているゾーンに打つことができて本当に良かった」と話した。

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