昨季の王者ロッテは、首位キープとリベンジをかけてヤクルト戦に臨む。大一番を前にした29日には、里崎智也捕手(30)が新日本プロレスのプレゼンターを務め、闘魂を受け取った。ヤクルトは昨年2勝4敗と唯一負け越しを喫した相手。しかも、ここまでロッテの63得点に対し122得点と打線が爆発力を秘めている強敵。里崎は「どこのチームでも一緒だけど、まずは先頭打者を出さないこと」と引き締めた。
本塁打を打った際には公約を掲げた。この日花束を渡した新日本・永田が得意の「敬礼ポーズ」をテレビカメラの前で披露するという。勝利と共にエンターテイナーとして、ファンを楽しませる決意だ。
巨人に3タテを食らわせるなど4連勝中でチームは勢いに乗る。打撃陣は巨人3連戦で20得点と上向きで、首位決戦に向けてムードは高まる。里崎は「これからヤクルトを研究する」と、闘志を燃やしていた。
来季からのポストシーズンゲーム導入について、セ・リーグが独自案をパ側に提案した。29日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で開かれた検討会議の席上示されたもので(1)公式戦110試合、交流戦30試合のシーズン140試合制(2)シーズン1位をリーグ優勝とした上で、日本シリーズを含むポストシーズンゲームを行うというもの。
中日伊藤代表は「146試合プラスのポストシーズンでは選手の抵抗もある。記録面からも両リーグ同じならファンにも納得してもらえる」と話した。セはこれまで現行の146試合制とし、シーズン1位をリーグ優勝とした上でポストシーズンゲームを行う方針だった。今回、試合数でパに歩み寄った。
しかし、パ案は交流戦の現行36試合を維持した上の141試合制としている。楽天米田代表は「セが譲歩しているが、パとしてどこまでこたえられるか。交流戦だけは減らしてほしくない」とした。ロッテ瀬戸山代表も「セとはやっぱり温度差がある。目指す方向が違っているのかな」と納得いかない表情を見せた。
日本シリーズについては、セパの代表が対戦することを確認。両リーグ合同のプレーオフ案は消えたが、優勝の解釈は依然食い違ったまま。セがシーズン1位をリーグ優勝とするのに対し、パはプレーオフでリーグ優勝を決める。パでは来月5日の理事会でセの提案を検討、同12日に再度両リーグで話し合うが、すんなりとは進みそうもない。
ポストシーズンゲームをセ・パ両リーグで検討する合同会議が29日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われ、セ側は交流戦を6試合減らした上での同一形式開催を新たに提案した。パ側は回答を保留、今後の理事会で検討する。セはこれまで
という考えにこだわってきたが、難色を示すパ側に配慮。交流戦を6試合減らした公式戦140試合案を提示した。パ側はプレーオフで最終的な優勝チームを決めているが、セはポストシーズンゲームを日本シリーズへの出場権をかけたものと位置づける考えを改めて示した。
セ、パ両リーグは29日、東京・内幸町のコミッショナー事務局でポストシーズンゲーム(PSG=プレーオフ制度)検討会を開いた。セは交流戦を減らして公式戦140試合制などとした新提案を行い、来季からの同一形式を要望したが、パは交流戦削減や優勝決定方式に反発。事態は混沌としてきた。
セは従来の「公式戦146試合維持」を譲歩した格好で「公式戦140試合」とし「公式戦1位=優勝」の姿勢は崩さなず、パに同一形式でのPSG開催を持ちかけた。
減らす6試合は交流戦の各対戦。交流戦36試合維持で「141試合」を提案するパは即答を避け「いきなり投げかけられても困る。盛況の交流戦を削るのか」(西武・黒岩代表)と否定的だ。
パ・リーグの小嶋理事長(日本ハム・オーナー代行)は「譲れないのはリーグ優勝の定義」。プレーオフ勝者を優勝とするパは、セの伊藤理事長(中日代表)の「長いシーズンの価値」と反する。根来コミッショナーの「日本シリーズの価値」にも背く。6月のパ回答を待つが「合同での来季PSGは無理」で一致する。
セは「優勝同士」と規定する野球協約を改定。独自に日本シリーズ進出を争う仮称「チャレンジシリーズ」新設を描く。巨人・清武代表は「公式戦同試合数で1〜3位が戦う。普通の人が見たら(パと)同じように見える」、阪神・野崎連盟担当は「別々に試験的に暫定2年やって検証しては」とセパ個別開催の折衷案を探っていた。
セ・リーグ6球団は29日、プレーオフの覇者をリーグ優勝とするパとは異なり、リーグ優勝を決めた後に1〜3位のプレーオフで日本シリーズ出場球団を決める方式を2年程度、暫定実施することを内定した。その上でポストシーズンを議論したこの日の12球団代表者会議で、パ・リーグ6球団に来季は交流戦を各カード1試合減らし、シーズン140試合制にしたいと申し入れた。
これまでセは146試合を維持してリーグ優勝を決め、その後に統一方式でのポストシーズン実施を提案。だがパが最大141試合で現行方式にこだわったこと、根来コミッショナーがセ対パの日本シリーズの維持を要望したことから方針転換を余儀なくされた。
「セ、パを混ぜてやるのはよくないという判断」と中日・伊藤球団代表は話し、優勝決定後に2位Vs3位の3回戦、その勝者と1位の5回戦プレーオフで日本シリーズ出場球団を決める方式で合意した。
一方で試合数の統一を図るため、交流戦の各カード1試合削減のシーズン140試合制を提案。だがパ側には寝耳に水で「今日の時点では受け入れられない」(ロッテ・瀬戸山球団代表)と6月12日の会議で再度話し合うことになった。
オールスターゲーム運営委員会は29日、「2006サンヨーオールスターゲーム」(7月21日神宮、22日宮崎)のファン投票の第1回中間発表を行った。セ・リーグは、阪神勢が全11ポジション中、先発投手をのぞく10ポジションを占めた。これは昨年の第1回発表と同数で、残る先発部門で中日・川上が1位になっているのも同じ。DHを含めて全12ポジションのパでは、昨年日本一のロッテが5部門でトップとなっている。昨年から表彰対象となっている全体の最高得票者は、日本ハム・新庄の5万7169票。約700票差で阪神・藤川が続いている。
セ・リーグ | 位置 | パ・リーグ | ||||||
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順 | 選手名 | チーム | 投票数 | 順 | 選手名 | チーム | 投票数 | |
1 | 川上憲伸 | 中日 | 21,225 | 先発 | 1 | 松坂大輔 | 西武 | 22,481 |
2 | 井川慶 | 阪神 | 16,292 | 2 | 渡辺俊介 | 千葉ロッテ | 16,850 | |
3 | 黒田博樹 | 広島 | 15,524 | 3 | 新垣渚 | ソフトバンク | 10,702 | |
4 | 上原浩治 | 巨人 | 12,410 | 4 | 斉藤和巳 | ソフトバンク | 10,174 | |
5 | 下柳剛 | 阪神 | 10,360 | 5 | 八木智哉 | 日本ハム | 7,079 | |
6 | 三浦大輔 | 横浜 | 8,974 | 6 | 清水直行 | 千葉ロッテ | 6,957 | |
7 | パウエル | 巨人 | 6,120 | 7 | 平野佳寿 | オリックス | 6,640 | |
8 | 石川雅規 | ヤクルト | 4,919 | 8 | 一場靖弘 | 楽天 | 6,206 | |
9 | 工藤公康 | 巨人 | 4,892 | 9 | 小林宏之 | 千葉ロッテ | 4,837 | |
10 | 江草仁貴 | 阪神 | 4,889 | 10 | 杉内俊哉 | ソフトバンク | 3,838 | |
1 | 藤川球児 | 阪神 | 56,440 | 中継ぎ | 1 | 藤田宗一 | 千葉ロッテ | 24,021 |
2 | 林昌範 | 巨人 | 15,254 | 2 | 武田久 | 日本ハム | 15,653 | |
3 | 五十嵐亮太 | ヤクルト | 13,283 | 3 | 菊地原毅 | オリックス | 13,187 | |
4 | 平井正史 | 中日 | 10,952 | 4 | 三瀬幸司 | ソフトバンク | 10,636 | |
5 | 横山竜士 | 広島 | 7,001 | 5 | 藪田安彦 | 千葉ロッテ | 6,635 | |
1 | 久保田智之 | 阪神 | 33,589 | 抑え | 1 | 小林雅英 | 千葉ロッテ | 38,509 |
2 | クルーン | 横浜 | 24,643 | 2 | 馬原孝浩 | ソフトバンク | 25,009 | |
3 | 岩瀬仁紀 | 中日 | 23,512 | 3 | マイケル中村 | 日本ハム | 12,615 | |
4 | 豊田清 | 巨人 | 21,155 | 4 | 小野寺力 | 西武 | 11,636 | |
5 | ベイル | 広島 | 8,521 | 5 | 福盛和男 | 楽天 | 11,326 | |
1 | 矢野輝弘 | 阪神 | 37,829 | 捕手 | 1 | 里崎智也 | 千葉ロッテ | 37,396 |
2 | 古田敦也 | ヤクルト | 29,205 | 2 | 炭谷銀仁朗 | 西武 | 28,323 | |
3 | 阿部慎之助 | 巨人 | 22,976 | 3 | カツノリ | 楽天 | 13,281 | |
4 | 谷繁元信 | 中日 | 13,100 | 4 | 山崎勝己 | ソフトバンク | 8,017 | |
5 | 相川亮二 | 横浜 | 8,255 | 5 | 的場直樹 | ソフトバンク | 6,116 | |
1 | シーツ | 阪神 | 44,455 | 一塁手 | 1 | 小笠原道大 | 日本ハム | 29,155 |
2 | 李承Y | 巨人 | 25,755 | 2 | 福浦和也 | 千葉ロッテ | 23,957 | |
3 | 栗原健太 | 広島 | 17,745 | 3 | A・カブレラ | 西武 | 20,397 | |
4 | ウッズ | 中日 | 14,322 | 4 | ズレータ | ソフトバンク | 16,242 | |
5 | 佐伯貴弘 | 横浜 | 11,297 | 5 | 北川博敏 | オリックス | 9,237 | |
1 | 藤本敦士 | 阪神 | 33,807 | 二塁手 | 1 | 堀幸一 | 千葉ロッテ | 24,126 |
2 | 小坂誠 | 巨人 | 22,023 | 2 | 本間満 | ソフトバンク | 18,853 | |
3 | ラロッカ | ヤクルト | 18,487 | 3 | 高須洋介 | 楽天 | 14,033 | |
4 | 荒木雅博 | 中日 | 16,895 | 4 | 高木浩之 | 西武 | 11,029 | |
5 | 梵英心 | 広島 | 9,342 | 5 | 西岡剛 | 千葉ロッテ | 8,569 | |
1 | 今岡誠 | 阪神 | 32,751 | 三塁手 | 1 | 今江敏晃 | 千葉ロッテ | 38,293 |
2 | 小久保裕紀 | 巨人 | 27,174 | 2 | 中村紀洋 | オリックス | 18,876 | |
3 | 村田修一 | 横浜 | 17,241 | 3 | 中村剛也 | 西武 | 12,791 | |
4 | 岩村明憲 | ヤクルト | 16,146 | 4 | フェルナンデス | 楽天 | 12,268 | |
5 | 新井貴浩 | 広島 | 15,291 | 5 | 松田宣浩 | ソフトバンク | 9,239 | |
1 | 鳥谷敬 | 阪神 | 38,055 | 遊撃手 | 1 | 川崎宗則 | ソフトバンク | 40,158 |
2 | 二岡智宏 | 巨人 | 25,840 | 2 | 西岡剛 | 千葉ロッテ | 36,159 | |
3 | 井端弘和 | 中日 | 19,050 | 3 | 中島裕之 | 西武 | 14,803 | |
4 | 石井琢朗 | 横浜 | 15,603 | 4 | 沖原佳典 | 楽天 | 11,091 | |
5 | 宮本慎也 | ヤクルト | 15,344 | 5 | 金子誠 | 日本ハム | 5,366 | |
1 | 金本知憲 | 阪神 | 51,858 | 外野手 | 1 | 新庄剛志 | 日本ハム | 57,169 |
2 | 赤星憲広 | 阪神 | 46,233 | 2 | 和田一浩 | 西武 | 33,449 | |
3 | 浜中治 | 阪神 | 38,674 | 3 | 大村直之 | ソフトバンク | 21,631 | |
4 | 福留孝介 | 中日 | 31,748 | 4 | 柴原洋 | ソフトバンク | 20,425 | |
5 | 多村仁 | 横浜 | 26,436 | 5 | ベニー | 千葉ロッテ | 20,054 | |
6 | 青木宣親 | ヤクルト | 24,600 | 6 | サブロー | 千葉ロッテ | 16,984 | |
7 | 矢野謙次 | 巨人 | 20,653 | 7 | 鉄平 | 楽天 | 15,735 | |
8 | 前田智徳 | 広島 | 19,830 | 8 | 谷佳知 | オリックス | 15,220 | |
9 | 高橋由伸 | 巨人 | 19,275 | 9 | 礒部公一 | 楽天 | 14,809 | |
10 | アレックス | 中日 | 11,421 | 10 | フランコ | 千葉ロッテ | 13,588 | |
DH | 1 | 松中信彦 | ソフトバンク | 41,133 | ||||
2 | 清原和博 | オリックス | 29,574 | |||||
3 | 江藤智 | 西武 | 10,429 | |||||
4 | 橋本将 | 千葉ロッテ | 8,999 | |||||
5 | 山崎武司 | 楽天 | 7,935 |
有効投票枚数:239765、ファン投票結果発表は7月3日、全出場選手の発表は7月4日