5月31日5月31日ヤクルトが延長戦を制し、ロッテと同率で交流戦首位に並んだ。ヤクルトは1回に3点を先制、さらに4、5回にも追加点を挙げ点差を広げた。8回に同点とされるが、11回、1死二塁からリグスが2試合連続となる14号2ランを放ち決勝点を挙げた。ロッテは8回にサブロー、平下の適時打などで4点差を追いつくが、11回に来日初登板のミラーが2ランを浴び、連勝は5でストップ。なお、ロッテは3回まで毎回安打を放ち、パ・リーグタイの21イニング連続安打を記録した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京ヤクルト | 3 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 |
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 7 |
脅威の粘りも勝利には届かなかった。延長11回表、この日1軍に登録されたばかりの新外国人投手ミラーが決勝本塁打を浴びた。一時は5点差をつけられたが、7回に西岡の3号ソロ、8回には4安打を集めて4点を奪い同点に追い付いた。9回からは守護神の小林雅を、今季初めて2イニング登板させるなど必勝を期したが、最後は新外国人の1球に泣いた。バレンタイン監督は「本当に素晴らしい追い上げを見せてくれた。ミラーは最初のバッターが終わるまでいい球を投げられなかった」と悔やんだ。
ロッテが1〜3回に安打を放ち、27日巨人戦（1イニング）28日巨人戦（9イニング）30日ヤクルト戦（8イニング）と合わせ21イニング連続安打のパ・リーグタイ記録をマークした。パではこれまで52年南海と03年ダイエーが21イニング連続を記録。連続イニング安打のプロ野球最多はヤクルトの23イニング。
ロッテは延長11回、来日初登板のミラーがカウント0−2からの3球目をリグスに2ランされ、連勝が5で止まった。ミラーは「相手優位のカウントにしてしまった自分が悪い」と反省した。
5回に2−7と点差を広げられたが、7回に西岡の3号ソロ、8回に4長短打を集めて4点を奪って同点に追いつく粘りを見せていた。接戦を落としたバレンタイン監督は「素晴らしい追い上げをみせた、いい試合だったが、最後は相手が点を取り、うちが点が取れなかった」とサバサバしていた。
驚異的な追い上げと、恐ろしいほどの粘り。延長11回の激闘に敗れはしたが、ロッテがディフェンディング・チャンピオンの怖さをまざまざと見せつけた。
「素晴らしい追い上げを見せた。ただ最後に相手が点をとって、うちが取れなかっただけだ」。バレンタイン監督は冷静に振り返った。
11回1死二塁、初登板の新外国人・ミラーが決勝2ランを浴びて万事休す。再びヤクルトと交流戦の同率首位になったが、5点のビハインドを同点に持ち込む反撃は見事だった。
惜敗の一方で、連続イニング安打のパ・リーグタイ記録も樹立。5月27日の巨人戦（東京ドーム）の延長10回から、この日の3回2死、フランコの右前打まで。52年の南海、03年のダイエーの21回に肩を並べた。この両チームは同年リーグ優勝。つながる打線は、頂点に立つ強いチームの証しだ。
「明日、必ず取り返します」と2安打3打点の大松は試合後、バットを手に練習に向かった。悔しさをエネルギーに変え、6月1日、頂上決戦第3ラウンドで勝ち越しに挑む。
ベースボール犬のエルフちゃん（ラブラドールレトリバー、メス、11ヶ月）がまた失敗です…。始球式のためにマウンドに上がったグラビアアイドルの和希沙也に、かごに入ったボールを届ける役目を任されたが、マウンドには向かわず、その場に立ちすくむばかり。調教師に連れられてようやくボールを運んだ。だけど、失敗したっていいんです。“それ”を楽しみにしているファンもいるんですから…。
打球の行方を見つめるミラーの表情は悲しそうだった。記念すべき来日初登板。ところが同点の延長11回1死二塁、最初の打者・リグスに決勝14号2ランをバックスクリーンへ叩き込まれた。「調子はよかった。どんな場面でも抑えるのが仕事。そのために日本に来たのに…」。全身入れ墨のミラーは小さな声でこう話した。
「ミラーの制球が悪ければ、すぐに神田を投入しようとした。逆は難しい」とバレンタイン監督。厳しい場面で初登板の右腕を投入した決断は、結果的に5連勝でストップの原因となってしまった。打線は3回まで毎回安打。5月27日の巨人戦の延長10回から続いた連続安打は21イニングとなり、パ・タイ記録をマークした。そんな好調な打線の爆発で一時あった5点差も追いついただけに、最後はあまりにもあっけなかった。
ロッテが21イニング連続安打のパ・リーグ記録に並んだ。27日の巨人2回戦の延長10回からスタートし、この日の3回まで4試合にまたがって安打を続けた。過去には52年に南海、03年にダイエーが記録している。最多連続イニング安打のプロ野球記録はヤクルトが昨年マークした23イニング連続。
ロッテのベースボールドッグ「エルフちゃん」が1軍の試合では3度目の始球式に“登板”した。マウンドにボールを運ぶ際に3度立ち止まってしまったが、最後はようやく成功させた。6月4日には広島での「先輩」ミッキーくんとの共演が予定されている。球団関係者は「次は背水の陣で臨まなくては」と気を引き締めていた。
ロッテ大松が追撃の2点適時打を放った。0−3で迎えた3回2死二、三塁から館山の初球を中前に運んだ。「打ったのはストレートかシュートだと思います。前の打席でボールを見て追い込まれてしまったし、この打席は最初からストライクが来ると思ったので狙っていました。チャンスで1本出て良かったです」と話した。