わたしはかもめ2006年鴎の便り(6月)

便

6月12日

ポストシーズン導入会議、合意至らず

◇小委員会で具体案検討へ

来季からのポストシーズン制度の導入を目指す検討会議が12日、都内のホテルで行われたが、合意には至らなかった。「12球団での議論に限界がある」(セ・リーグ伊藤理事長=中日代表)として、今後は小委員会で具体案を検討することになった。巨人清武代表の提案を受け、既存の事業委員会が検討の舞台に選ばれた。同委員会は清武代表が委員長で、中日伊藤代表、横浜田中常務、オリックス小泉社長、西武黒岩代表、日本ハム小嶋オーナー代行がメンバー。さらに根来コミッショナーの意向を受け、長谷川コミッショナー事務局長が加わった。

現状はポストシーズンの具体案を検討する前段階で、交流戦数、優勝の規定でセ、パの意向に差があり、前へ進めない。この日の会議が終わった後、パ・リーグは臨時理事会を開いて検討を続けた。パの中には「元々(プレーオフを)やっているパが、何で妥協しなければいけないのかという意見もある」(ロッテ瀬戸山代表)という。暫定的な導入や、再来年以降に持ち越しという意見も出ている。事業委員会が、最後の砦として12球団が合意できるアイデアを出し合っていく。

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薮田16日にも復帰!「YFK」でロッテ交流戦V2決める[報知]

「YFK」復活で交流戦連覇を飾る。右肩痛のロッテ・薮田安彦投手(32)が、早ければ16日からのヤクルト3連戦(神宮)で1軍復帰することが12日、分かった。同カードは事実上の交流戦優勝決定戦。先発には小林宏、清水、渡辺俊の3本柱を立て、強力打線を封じる。

薮田は5月26日に右肩の張りを訴え、同30日に登録抹消。バレンタイン監督は「急がせることはない」とマイペース調整を容認してきた。今月7日にキャッチボールを再開し、11日にブルペン入り。順調な回復を見せている。

復帰時期について、薮田は「交流戦明け?そんなつもりはありません。100%になればいつでも行きます」と交流戦中の再昇格を視野に入れている。

井上投手コーチも「今の順調度なら時間はそれほどかからなそう。週末?可能性はあります」と話した。薮田不在が唯一の懸念材料だったロッテ。首位決戦に間に合えば、連覇への死角はなくなる。

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ポストシーズン制は継続協議[報知]

ポストシーズンゲームをセ・パ両リーグで検討する合同会議が29日、都内のホテルで行われ、今後はセ・パ3球団ずつの代表で構成される事業委員会(委員長=巨人・清武英利代表)で継続協議していくことになった。来季日程を決める8月下旬を最終期限として一定の結論を出し、実行委員会で12球団の最終承認を得ることになる。

事業委員会のメンバーは巨人、中日、横浜、西武、オリックス、日本ハムの6球団。セは交流戦6試合を減らした公式戦140試合制でリーグ優勝を決めた上でのポストシーズン開催を提案。パは交流戦は維持し、最多でもリーグ戦の部分を増やした141試合制を主張、プレーオフでリーグ優勝を決めたいとしており平行線。このため、球団を絞って小委員会で協議し、妥協点を見いだすことになった。8月下旬のリミットまでに、来季開催の見送りも含めて協議していく。

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14日事務折衝に現役選手8人出席[報知]

労組日本プロ野球選手会・宮本慎也会長(35)=ヤクルト=が、14日のNPB側との事務折衝に現役選手約8人が出席することを12日、明かした。前回5月24日の折衝に、選手で唯一出席した宮本会長はこの日、ポストシーズンの結論が出なかったことについて、「今のところ残念ですけど、14日にしっかり確認していきたい」と話した。また、以前から要求を続けてきたドラフト改革に関しては「違反すれば3年、もしくは5年ドラフトに参加できないなどの罰則を設けるべき」と持論を強調した。

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原監督「再試合を」巨人抗議文提出[ニッカン]

前日の小関の三塁ベース踏み忘れに関し「正式に抗議する」と話す清武球団代表  巨人が12日、11日のロッテ−巨人6回戦での李の「幻の本塁打」に対し「明らかな誤審」として抗議文を提出することを明らかにした。清武英利球団代表はセ・リーグ連盟に口頭で抗議。東京・大手町の球団事務所で会見を開き、一塁走者小関の三塁ベース踏み忘れとの判定を、誤審と主張した。13日に審判の技術向上と、ビデオ判定の導入を求める抗議文を郵送するという。原監督は「願わくば」と前置きしつつ、異例の再試合要求にまで言及した。

緊急会見を開いた清武球団代表は、李の本塁打の際に三塁を回る小関が映っているビデオを入手し、精査したとし「本人はベースを踏んでおり、明らかな誤審」と主張した。会見後は、球団関係者が、報道陣にそのビデオを提示。小関が右かかとで三塁ベースを踏んでいると巨人が主張するシーンを、何度もスローで再生してみせた。食い入るように見詰める報道陣。映像では小関の右かかとは、三塁ベースを踏んでいるようにも見える。

清武代表は、西本三塁塁審が死角に位置していたことと、ロッテ今江の視線は李の打球を追っており、三塁ベースからは離れていたとも主張した。前日、原監督が執拗な抗議を取らなかった要因である西本審判の「(三塁を)踏んでいない。絶対的な自信がある」という発言に対して「『絶対的な自信』があるとは言えない」とした。「今までも主張してきたが、審判の技術向上と、ビデオ判定の導入を今回、強く主張したい」と抗議文に、ビデオ判定導入を盛り込むと話した。

原監督には、前夜の試合後「午前3時か4時」(原監督)に、件の映像があるとの情報が寄せられたという。福島入りしたこの日、ナインが練習した球場で報道陣に話した後、さらに正式にコメントも発表。冒頭を「事実を知り、例えようのない失望感でいっぱいです」とし、100%誤審との認識を示した。「両軍チーム、当事者の小関、スンヨプ、アピールした三塁手ほか、多くの人の名誉、威厳を傷つける結果になりつつあります。ミスジャッジでした、と終わらせてしまうにはあまりにも問題が大き過ぎます」と続けた。

最後には「監督として、願わくば時を戻し、その時点から再試合を要求したい。幅広い視野、尊敬できるボビー・バレンタイン監督なら、私の気持ちも伝わると信じています」と異例の再試合の要求にまで言及した。ただ清武代表は「要求したいが、試合はすでに成立している。厳重に抗議するという方法しか、現在の所はない」と、現実的には再試合は考えられないが、それでもあえて、原監督は再試合の3文字を出した。走者のミスで本塁打取り消しという史上初の屈辱。失った2点の重みは、一夜明けても軽くはならない。

◇ロッテ側静観

ロッテ瀬戸山球団代表は静観の構えを見せた。ポストシーズン制度についての会議出席後に「こちらから何かしようという話ではない。アピールしてジャッジしたこと。あれだけはっきり三塁の塁審がジャッジしたことなので、それが正しいとしか言いようがない」と話した。その後、巨人側の会見内容を聞いたが「これ以上話すことはありません」とした。浜本社長は「会見も見ていないし聞いてないからコメントできない。今晩スポーツニュースを見ます」と話した。

◇セ大越事務局長、パと協議して対応

セ・リーグの大越事務局長は「正式な分著を受け取ってから検討し、対応します」と語った。前日11日はロッテ主催で、パ・リーグと協議して対応を決めることになる。ただ、過去の事例から、審判員の技術向上については「常に努めており、今後も取り組む」という回答になる見込み。また、ビデオ判定は必要性の是非だけでなく、カメラの台数や角度によって差が出るなど現実的な諸問題もある。

小関
「急いでベースを回っていたし…。ホームランでゆっくり走っているときなら分かるんでしょうけど、ああいう場合は…。」(三塁を回っている際のビデオがある、と聞き)
上原
「判定を変えるのは難しいと思うけど…。審判の問題は今回に限ったことではないし、色々ある。ビデオ判定は導入するべきだと思う。」

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「YFK」再結成へ、薮田7月復帰[スポニチ]

右肩痛で出場選手登録を抹消されているロッテ薮田が、7月をメドに1軍復帰する可能性が高まった。バレンタイン監督は「復帰の期限を決めてはいない」と話すが、すでに7日からキャッチボールを再開。貴重な中継ぎ右腕は「今の状態は70%ぐらい」と話しているが、約50メートルの遠投ができるまで回復している。「無理はさせないが、順調なら7月には戻れる」と井上投手コーチは「YFK」の再結成に期待を寄せた。

◇交流戦V賞金は折半

交流戦で単独優勝した場合に獲得する賞金5000万円について瀬戸山球団代表は「昨年通り、現場とフロントで折半」とする方針を示した。現場に入る2500万についてはバレンタイン監督の裁定で選手、コーチ、裏方らで分配されることが濃厚。また球団側の2500万円については「球場前に球団ミュージアムができるので、その費用に回したい」と話した。

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ポストシーズン問題、対立変わらず[スポニチ]

セ、パ両リーグは12日、都内でポストシーズンゲーム(PSG=合同プレーオフ制度)検討会を開き、今後は実行委員会内の小委員会、事業委員会で調整案を検討することになった。交流戦を含めた公式戦試合数と優勝定義でセ、パの意見は平行線で、打開策を探る。

事業委員会の委員長でもある巨人・清武球団代表は「結論は意見対立のまま。セ、パ一緒にやれるシステムを考えていきたい」と話した。当初7月5日オーナー会議としていた来季導入のメドを「8月末」と延長した。

現状は試合数でセが交流戦減の140試合、パが交流戦維持の141試合。優勝規定はセが公式戦1位、パがプレーオフ勝者。根来泰周コミッショナーは「日本シリーズはリーグ優勝同士の対戦」との意向を示している。事業委員会は14日に初会合を開く。

事業委員会
プロ野球の決議機関、12球団で構成する実行委員会の内部に設けられた小委員会の1つ。現在は委員長の巨人・清武代表以下、中日・伊藤代表、横浜・田中常務、日本ハム・小嶋オーナー代行、オリックス・小泉社長、西武・黒岩代表の6人で構成。

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セパ主張譲らず…交流戦審議継続「8月末がリミット」[サンスポ]

12球団によるポストシーズンゲーム検討の合同会議が12日、都内で開かれた。交流戦を6試合削減するセ側の提案に対し、パ側は現状維持を主張して議論は平行線に終わった。そのため今後は議論の場を、実行委員会内の事業委員会に移して継続審議する。事業委員会の委員長を務める巨人・清武球団代表は「8月末がリミット。最終的に妥協点を見つけないといけない」と話した。来季からの制度統一が可能かは不透明だが、パ側にも交流戦削減を認める代わりパの現行方式で統一する案など、妥協点を探る動きも出てきている。

◇フレッシュオールスター選手変更

オールスターゲーム運営委員会は7月20日のフレッシュオールスター(東京ドーム)の出場選手に、阪神・小宮山慎二捕手(20)、中日・中村一生外野手(24)を追加。中日の前田、春田が故障で辞退したため。

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巨人・小関ベース踏んでいた!原監督「再試合要求したい」[サンスポ]

巨人の原辰徳監督(47)は12日、ロッテ最終戦(11日、千葉マリン)で李承ヨプ内野手(29)の本塁打が一塁走者の小関竜也外野手(29)の三塁踏み忘れで取り消された問題で、ビデオで“誤審”を確認した結果として、再試合を要求する意向を示した。球団側は抗議にとどめる方針だが、原監督は「バレンタイン監督なら私の気持ちも伝わると信じている」と無念さをあらわにしている。

悔しさ、怒り−。何ともやりきれない表情だった。テレビ局から提供された映像で史上初のボーンヘッドは実は前代未聞の“誤審”だったことが発覚した。福島・あづま球場の一塁側ベンチ内で胸中を吐露した原監督。互いに名誉を傷つけかねないとの理由もあり、改めて球団を通じて正式なコメントが発表された。

「事実を知り、例えようのない失望感でいっぱいです。審判員として功績をお持ちの西本審判員ではありますが、昨日のジャッジにおいて歴史的、かつ考えられないミスを犯してしまいました」。

11日のロッテ戦(千葉マリン)で李承ヨプの勝ち越し2ランが、一塁走者の小関の三塁踏み忘れによるアピールプレーで取り消された1件。試合はこのプレーが大きく響いて、巨人は今季ワーストの6連敗を喫したのだが、フジテレビ系「すぽると!」のニュース映像が、実は小関が三塁キャンバスを右足のかかとで踏んでいるシーンを映し出していたのだった。

巨人側はさっそくフジテレビからこの映像を入手。清武英利球団代表(55)が球団事務所で会見を開き、その映像を公表。誤審だったことを改めて示した。

球団では試合がすでに成立し、判定が覆らないことなどから現行規則では抗議しかできないとしているものの、納得できないのは痛い星を落とした現場の最高責任者、つまり原監督だ。

「監督として願わくば時を戻し、その時点から再試合を要求したい。尊敬できるバレンタイン監督なら、私の気持ちも伝わると信じています」。

実現は不可能と知りながらもあえて要求した再試合。何より李承Y、そして汚名を着せられた小関の名誉を気にかけた。たかが1勝とはいえ、シーズン終盤になればペナントの行方を左右しかねない世紀の誤審。球界に大きな波紋を広げることだけは間違いない。

◇小関のベース踏み忘れVTR

11日のロッテ戦(千葉マリン)で1−1で迎えた3回2死一塁、巨人の4番・李承Yが渡辺俊から右中間席に“19号2ラン”を放った。しかし、三塁のロッテ今江が一塁走者の小関が三塁を踏んでいないとアピール。西本塁審がこれを認め、小関にアウトを宣告した。李承Yの“本塁打”は右中間への単打となり、得点も認められず、巨人は結果的にこのミスが響き、2−3で試合に敗れた。

◇球団は抗議文でビデオ判定導入求める

巨人・清武球団代表は東京・大手町の球団事務所で会見し、映像を“動かぬ証拠”として誤審だったことを説明した。原監督らは再試合を要求しているが「今のルールでは抗議するという方法しかない。残念だ」と抗議にとどめる方針。セ・リーグに対してすでに口頭で抗議、13日には「審判の技術向上を求めると共に、かねてから要望していたビデオ判定導入も合わせて求めたい」と文書で抗議文を提出する考えを明かした。

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プレーオフ協議会でセ、パの意見は平行線[ニッカン]

合同プレーオフ実施に向けたセ、パ両リーグの協議会が12日、都内で行われたが、レギュラーシーズンの試合数と優勝チームの定義で両リーグの意見対立は変わらず、実行委員会の小委員会(事業委員会)で調整案を検討することになった。

現行は交流戦36試合を含め、セが146試合制、パは136試合制を採用。セは交流戦を6試合減らして140試合制とする交流戦縮小案を提案。パは交流戦は維持し、最多でもリーグ戦の部分を増やした141試合制を主張している。優勝チームについてもセがレギュラーシーズンの1位で、プレーオフを勝ち抜いたチームは日本シリーズ進出チームとしているのに対し、パはプレーオフの勝者としている。

事業委員会は14日に行われ、根来コミッショナーの「主催者としては日本シリーズはリーグ優勝者同士の対決が基本」とする意向も踏まえながら検討していく見込み。

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