わたしはかもめ2006年鴎の便り(6月)

便

6月15日

千葉ロッテ4−1横浜(千葉マリン)

ロッテが、2連勝で貯金を今季最多の13とし、2年連続両リーグ通じて40勝1番乗りとした。ロッテは1点を追う2回、青野の適時二塁打とサブローの適時打で逆転に成功すると、5回に辻の適時二塁打、7回にもサブローの5号ソロなどで2点を追加した。ロッテ先発の久保は8回を投げ奪三振8失点1という内容で今季6勝目を挙げた。横浜は2回に鈴木の04年6月5日以来となる1号ソロで1点を先制。9回には、ロッテ守護神の小林雅から2死満塁とするが、反撃及ばず逆転負け、2連敗で借金15となった。

123456789R
横浜0100000001
千葉ロッテ02001010x4
久保
「この天候の中で何とか粘ることができて良かった。フォークボールの抜け球はなくそうと意識した。」(8回1失点で6勝目)
「少し詰まったのですが、しっかり振り切った分、打球が伸びてくれました。」(3番で先発し5回に右翼越え適時二塁打)

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ボビー“雨天結構”…強行が吉!交流戦V2見えた[夕刊フジ]

◇断トツ22勝

V2&完全優勝を狙うロッテにとって大きな1勝だ。15日の横浜戦で4−1と快勝し交流戦の首位戦線で断トツの22勝に到達。2位ヤクルトに16日からの直接対決3連戦で2勝すれば2年連続Vに輝くからだ。

バレンタイン監督
「雨が降る状況では、精神的にタフじゃないと戦えない。(先発の)久保も打者もタフだったし守備も魅せてくれたね。」

バレンタイン監督も笑顔だ。雨と疲労を考慮して西岡、今江、福浦をスタメンから外した“雨オーダー”。それでも先発久保が8回8安打1失点。打線も7安打4点と援護し快勝。日本一軍団の底力を見せつけた。

降りしきる雨にもかかわらず試合を強行したかいがあった。この日のゲームを流せば、振り替えは交流戦予備日の19日、翌20日の阪神戦は甲子園への当日移動になっていたところ。「移動ゲームはきつい。しかも4勝されている阪神だからね。何とか(交流戦に)ケリをつけたい。その意味でもゲームができて勝てたのは大きいよ」(球団関係者)。さらに先勝することで、追撃してくるヤクルトに重圧を与えることができたからだ。

そのヤクルトは神宮での日本ハム戦をこの日午後早々に中止。雨での観客動員の低迷を嫌っての決定だろうが、それ以上にチームの士気を配慮した要素が強いようだ。

「チームには(交流戦の)優勝賞金の5000万円なんて口に出すヤツが1人もいないんだ。今はケガ人が多すぎるし、絶対賞金を頂くぞ、なんて音頭を取るヤツもいないからねえ」(球団関係者)。現時点のヤクルトは20勝11敗と粘りを見せているがチームリーダー宮本、選手会長の城石、ベテラン真中、守護神・石井弘が故障で離脱。チームのムードを鼓舞する役者が不在だからだ。

「ヤクルト?相手は今のチームで最高のモノを出してくるはず。ベストを尽くすだけだ」とバレンタイン監督は謙虚。強行した雨の戦いでの白星が“ボビーマジック”への布石となりそうだ。

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久保粘って6勝

久保が粘りの6勝目を挙げた。2回表に鈴木に1発を浴びるが、走者を出しながらも追加点を許さない。8回1失点の白星に「この天候の中で何とか粘ることができて良かった。フォークボールの抜け球はなくそうと意識した」と話した。バレンタイン監督は「(雨の中では)精神的にタフでなければならない。久保もタフに投げてくれた」と賛辞を贈った。

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ロッテが両リーグ最速40勝到達[ニッカン]

雨でもマジックショーは開演する。ロッテのバレンタイン監督は、3番辻の活躍を見越していた。1点リードの5回裏2死一、三塁。吉見の直球に詰まりながらも、打球は背走する右翼手の頭を越えた。3点目の適時打で、試合の流れを手繰り寄せていた。

指名打者や代打が多いだけに「3番一塁」を意気に感じていた。「スタメンだったので、何とかいいところで1本打ちたいと思っていた」と話す。首位打者の福浦を休養させ、同じ打順とポジションに据えた辻が結果を残す。バレンタイン監督は「チームのために働いてもらうべく、登録に載っている。3番で貢献し、いい打点を挙げてくれた」とうなずいた。

マジックは1つではない。この日は今江、西岡の三遊間コンビを先発から外し、終盤の守備から途中出場させている。前日14日にプロ初本塁打を放った青野を本職の三塁で先発させ、2回裏に同点適時打を放った。遊撃の渡辺正は、3、7回の2度、外野からの中継プレーで失点を阻止した。

指揮官は「彼らの活躍が、どういうことをやっておけばいいかが分かることだし、いいチームを築き上げられていると思う」と説明する。レギュラーも控えもない。戦う気持ちを、チーム全体に維持させようとしていた。

両リーグ最速の40勝に到達。あと2勝で交流戦連覇に手が届く。層の厚さを支えるのは、選手の技術だけではない。モチベーションを与え続けるベンチワークがある。

青野
「チャンスだったので初球から手を出していこうと思っていました。打った瞬間はサードに捕られるかなと思ったけど、抜けてくれて本当に良かったです。」(2回に三塁線を抜く同点の適時二塁打)

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ロッテ「3枚落ち」で40勝1番乗り[デイリー]

ロッテのスタメンに首位打者・福浦の名前がない。西岡、今江もいない。理由は休養。何も1度に3人を外さなくても…と思わせたが、代役がことごとく活躍。当たり前のように快勝した。バレンタイン監督は言う。「彼らは自分が何をすべきか理解し、小さなことを確実にやってくれる。本当にいいチームだ」。

今江の代役・青野が、1点を追う2回に同点の左翼線適時二塁打。福浦の代わりに一塁に入った辻は、5回に右越え適時二塁打を放つ。球界屈指の遊撃手・西岡の代役・渡辺正は、守備で好プレーを披露した。

ボビーマジックは、なぜこうもはまるのか。青野は「打っているけど、いつ2軍に落とされるか分からない」と言う。選手に危機感と緊張感を持たせて、競争意識を高める。これがマジックのタネだ。

両リーグ40勝1番乗り。16日からのヤクルトとの首位攻防戦で2勝すれば、交流戦の連覇が決まる。「ウチはベストを尽くすだけ」。ボビーには、揺るぎない自信がある。

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ロッテ40勝1番乗り…ヤに2勝で交流戦「連覇」[報知]

梅雨前線に刺激され、ロッテが活力を増した。雨が降り続けた千葉マリン。チャンスをもらったサブメンバーが輝いた。「選手たちが本当にタフなところを見せてくれたね」。控え組のモチベーションにかけたボビーの指揮が、最高の答えをはじき出した。

複数の意図が凝縮されたオーダーだった。体調悪化や故障のリスクが高い雨中の戦い。16日からは交流戦優勝をかけたヤクルト3連戦。指揮官は福浦、今江、西岡の主力組をスタメンから外した。前夜プロ1号満塁弾を放った青野を7番に据えると、2回に左翼線へ同点二塁打。捕手登録の辻を「3番・一塁」に抜擢すると「スタメンだから何とかいいところで1本打ちたい」と奮起。5回、ダメ押しの右越え適時二塁打で用兵に応えた。

競争原理が生み出す高い志は、豪雨の中で随所に発揮された。3回と7回には、外野からの鮮やかな中継と里崎の好ブロックで本塁を死守。攻めては相手投手の与四球や失策を得点につなげた。打率1割台に低迷したサブローも1発を含む2安打2打点と復調。一石二鳥を超えるマジックに、バレンタイン監督は「今、とてもいいチームを築けている実感があるよ」と会心の笑みを浮かべた。

ロッテは両リーグ1番乗りで40勝到達。貯金は今季最多の13に増えた。16日からは敵地・神宮でヤクルト戦。3連戦を勝ち越せば、2年連続の交流戦単独優勝が決まる。ボビーは「向こうは最高のものを出してくる。こちらもベストを尽くすだけだよ」とV2に自信を見せた。昨年、初代王者に輝いたのも神宮。歓喜は再び繰り返される。

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ロッテが両リーグ40勝1番乗り!17日にも交流戦“連覇”達成[サンスポ]

トロフィーを天に向けて突き上げるボビーの姿が再び、よみがえる。この日も“ボビー・マジック”で、雨ニモ負ケズ快勝したロッテ。両リーグ40勝1番乗りで、交流戦V2に向けてカウントダウンのスタート。この日の白星で、最速17日にも“連覇”が達成されることになった。

バレンタイン監督
「こういう雨の中では精神的にタフでないと戦えない。久保もバッターもよくやってくれた。」

満足そうなバレンタイン監督。この日の横浜戦で『3番・一塁』に座ったのは首位打者の福浦ではなく、5年目の辻。本来は捕手だが、春季キャンプから練習してきた一塁で初スタメン。「ドキドキでした」と不安もあったが、5回に吉見から3点目となる右翼越えの適時二塁打を放つなど勝利に貢献した。

さらに今江、西岡もスタメンから外し、16日から始まるヤクルトとの交流戦首位攻防戦に備えながら、大勝するという余裕の采配。首位攻防3連戦で2勝すれば連覇は決定。2年連続の頂点はもうすぐそこに見えている。

「向こうは最高の力を出してくるだろう。我々ができることは自分達のベストを尽くすだけだ」とボビー。その3連戦は小林宏、清水、渡辺俊の三本柱を投入し、万全の態勢で臨む。舞台は昨季も交流戦優勝を決めた神宮球場。今年もまずは1つ目のタイトルを頂戴する。

◇久保、交流戦MVP見えた!

久保が雨中の熱投で8回1失点。「調子はよくなかったけど、守備に助けてもらってねばり強く投げられた」と先頭打者を4度も出しながらしぶとく投げた。昨年と同じ交流戦4勝(2敗)は現時点でチームトップ。同12セーブの小林雅、同打率.355の福浦らと共にMVPの有力候補だ。

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ロッテ、両リーグ最速40勝[スポニチ]

誰もが耳を疑った。現在首位打者の福浦に代え、バレンタイン監督は3番・一塁に辻を抜擢した。一塁手としては初先発。7、8、9番以外の経験もない。その奇襲が的中する。1点リードの5回2死一、三塁から右越えに適時二塁打。「福浦さんの代わりとか関係ない。自分を信じてやるしかない」と一塁ミットを手にした“第3の捕手”が胸を張った。

14日にプロ初アーチを満塁弾で飾った青野も連日の先発出場。2回には左翼線適時二塁打で気を吐いた。「若い選手達も何をすればいいかを理解している。いいチームができている」とバレンタイン監督の笑いは止まらない。西岡、今江らに続くボビーチルドレンの台頭でチームは12球団トップで40勝到達。交流戦連覇の条件は16日からのヤクルト3連戦(神宮)で2勝すること。歓喜のゴールは目前に迫っている。

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両リーグ最速の40勝に到達[ニッカン]

ロッテは福浦、西岡、今江の主力を休養のため先発から外した。が、その「代役」がきっちりと仕事をこなし、リーグ最速で40勝に到達した。

1点を追う2回に青野の左翼線二塁打とサブローの中前打で逆転した。5回は今季初めて3番に起用された辻の右越え二塁打で1点を追加した。青野には前夜(14日)のこのカードでプロ1号を満塁弾で飾った勢いがあった。「初球から手を出していこうと思った」。

バレンタイン監督は「何をすべきか分かってくれ、それをどんな状況でも出せている。とてもいいチームに築き上げられている」と胸を張る。交流戦連覇をかけ、16日からのヤクルト3連戦に臨む。

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