交流戦・首位決戦を2位のヤクルトが逆転で制し、ロッテに0.5ゲーム差と迫った。ヤクルトは1点を追う2回、宮出の3号2ランで逆転するとその後もラミレスの12号3ランなどで4回までに11安打、7点を奪った。投げては先発の石井が5四球を与えながらも、7回・9奪三振2失点で5月9日以来の白星。ヤクルトは今季2度目の先発全員安打で連勝。貯金を3とし、リーグのペナントレースでも3位巨人に0.5ゲーム差と迫った。ロッテ先発の小林宏は序盤に打ち込まれ、最短の3回2/3で降板、今季最多の7失点で2敗目を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 |
東京ヤクルト | 1 | 2 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | x | 8 |
尾を引きそうな大惨敗だ。16日のヤクルト戦で4−8と悪夢のスコア。バレンタイン監督の表情は苦かった。先発の小林宏が4回途中で7失点KO。打線もベニーが1回に先制7号2ランを放った以外はヤクルト石井一に7回まで5安打に封じられたからだ。
「ボール球に手を出しすぎた。イシイとは初対戦で変化球に慣れてなかった」と、指揮官は唇をかみしめたが、事態は深刻。ヤクルトの先発は17日は石川、18日は藤井。石井一の前に披露した空転劇のデータを、2人の左腕にフィードバックされる危機に直面だ。
交流戦V2まであと2勝。が、この日の黒星でヤクルトに逆転Vの目と勢いを与えた。連勝でV2達成を狙っていた指揮官にとって、17日は来日中のメアリー夫人の誕生日。昨季日本一&アジア初代王者を記念したチャンピオンリングを作製した『ベリテ』社に発注したプラチナネックレスと花束を用意していたが、「V2のプレゼントも添えられれば、ボビーも最高だったのに…」(球団関係者)とガックリだ。
ロッテが3本塁打を含む8失点で完敗した。勝てば交流戦V2に王手がかかる首位決戦だったが、強打のヤクルト打線に屈した。
昨季の交流戦MVP、先発小林宏が制球を乱した。2点を先制したが、3本塁打を浴びるなど今季最短の3回2/3 7失点で降板した。「制球がバラバラ。ストライクを取るのが精一杯。申し訳ないです」。高めに浮いたボールを痛打され、バレンタイン監督も「コントロールが悪かった。スライダーの感覚も良くなかった」と話した。それでも明るい材料もある。中継ぎで今季初登板したバーンが2回1/3を無失点に押さえ、9回には打線が2点を返す粘りを見せた。バレンタイン監督は「明日は今日よりいい試合にした。お客さんもいっぱい入ってくれるといい」と気持ちを入れ替える。神宮球場は昨季優勝を決めたゲンのいい舞台。2勝目こそはすっきりと勝ち。交流戦連覇に王手をかける。
昨年の交流戦MVP腕・小林宏が4回途中で7失点降板。打線も初回、ベニーの7号2ランで先制したが、2回以降は石井一に封じられ、9奪三振と完敗を喫した。それでもスタンドからは「絶対に優勝してくれ!」と温かい声援が飛び交った。これに手を振って応えたバレンタイン監督は「明日はもっといい試合をする。たくさんのお客さんにスタンドを埋めて欲しい」と“26番目の戦士”に援護を要請。17日の首位決戦第2ラウンドにはエース清水を立て、今度こそ交流戦連覇に王手をかける。
まさかの光景だった。小林宏が4回途中で11安打7失点。最後まで制球が定まらなかった。
「球が全体的に高かった。試合を壊してしまい申し訳ない。悔しいです」。勝てば連覇にリーチをかける試合。昨年の交流戦MVP男が、肩を落とした。
ただ、敗れたものの収穫はあった。1軍に上がったばかりのバーンが中継ぎで2回1/3無失点。「今年1番の出来」とバレンタイン監督も絶賛した。打線も9回に代打攻勢で反攻。次につながる負け方だった。ヤクルト戦の残り2試合を連勝すれば、交流戦連覇が決まるのも変わりなし。17日は清水、18日は渡辺俊。両エースで勝ちにいく。
「明日は今日よりいい試合になればいいね。1人でも多くのお客さんに来て欲しい」とボビー。気持ちを切り替え、V2に向けて前進する。
ベニーが1回、先制2ラン。ロッテファンで黒く染まる左翼席にほうりこんだ。「2アウトから得点できたことはよかった」と振り返るが、石井一からの得点は、この2点だけ。今季初対戦の左腕に苦しんだ。無安打のサブローは「ここぞというときに、力のある球が来ていた」と脱帽。
交流戦連覇に王手をかけるはずの1戦で、小林宏が炎上した。フォークは落差が少なく、スライダーは制球難。「思っていたところに投げられなかった」。4回持たず、7失点KO。04年7月19日近鉄戦以来の大量失点を喫した姿に、交流戦初代MVPの面影はなかった。
今季最短の3回2/3KO。昨年は優勝を決めた神宮で、まさかの乱調に陥った。バレンタイン監督も「確かに制球は良くなかった。スライダーの感覚が良くなかった」と首をひねる内容だった。
打線も石井一の前に沈黙。初回こそベニーが2ランを放ったが、2回以降は3安打のみ。指揮官は「ボール球に手を出しすぎた」と悔やんだ。「明日はいい試合になる」と自らを鼓舞するように締めくくったボビー。エース・清水を立て、17日こそ連覇に王手をかける。
ロッテの小林宏が4回途中、11安打を浴び7失点でまさかの降板だった。「全体的に球が高かったし思ったところに投げられなかった」。この日勝てば17日にも交流戦連覇が決まる可能性もあったが、小林宏の3被弾での早期降板が痛かった。
バレンタイン監督は「制球が良くなかった。明日は今日よりいい試合になると思う」と自分に言い聞かせるように話していた。