わたしはかもめ2006年鴎の便り(6月)

便

6月18日

東京ヤクルト7−8千葉ロッテ(神宮)

ロッテが里崎の満塁HRを含む5打点の活躍などで、再び交流戦首位に浮上した。ロッテは1回に福浦の適時打などで2点を先制。逆にリードされた5回には、代打青野の適時打、里崎の自身2本目となる8号満塁HRで逆転に成功。7回にもベニーの8号ソロで加点した。先発・渡辺俊は今季最短の4回を5失点で降板したが、2人目・バーンが4月18日以来の白星で3勝目、最後は小林雅が抑え、24セーブ目を挙げた。ヤクルトは、先発の藤井が4回2/3失点7で降板し、連勝は3でストップ。交流戦の1位とはならなかった。

123456789R
千葉ロッテ2000501008
東京ヤクルト0041000207
福浦
「久々のヒットだね。昨日(17日)最後の打席で頭に(投球が)当たって抑えた最初の打席、いい結果が出て良かったよ。」(1回に先制適時打)

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雨、劣勢もなんの…ロッテ“燃え尽き症候群”回避[夕刊フジ]

◇「チャンピオンらしい戦いできた」

燃エ尽キナイデネー。18日のヤクルト戦で8−7と競り勝ったロッテ。交流戦優勝へ逆王手をかけられながら粘勝でV2の望みを残したが…。

バレンタイン監督
「雨の中、しかも劣勢でタフゲームだった。でもチャンピオンチームらしい戦いができたよ。」

バレンタイン監督も思わず安堵のタメ息だ。先発陣が2試合連続で崩れ、この日も渡辺俊が4回5失点KO。だが、5回に里崎の8号満塁弾などで逆転。1点差に迫られた9回には守護神小林雅で逃げ切った。

交流戦V争いは23勝のロッテが残り1試合、22勝のヤクルトが残り2試合と流動的。ロッテは最終戦がここまで1勝4敗と分が悪い阪神だけに、苦戦が予想されるが、タフな状況に首脳陣は歓迎モード。「ここまでもつれてくれれば、最後まで選手達の緊張感と集中力が切れないからね。昨年みたいに交流戦明けのリーグ戦で燃え尽き状態で入るようなことにはならない」(あるコーチ)

昨季、交流戦初代王者となったロッテだが、再開直後のリーグ戦10試合で3勝7敗と黒星先行。交流戦Vによる“燃え尽き症候群”がささやかれた。ここでのモタつきがソフトバンクの逆転1位通過に結びついたからシャレにならないのだ。

でも今季は心配ご無用のようだ。それを確信させてくれたのが司令塔・里崎。5回の満塁弾もさることながら、6回の守備で、二塁走者・大原が「ノゾいている」と球審にアピール。「3連戦怪しいと思ってた。勝負どころだから紛らわしい行為を防ぎたくてね。同じ相手に3連敗できなかった。日本シリーズで当たったとき、分が悪い戦いはしたくない」と里崎。

細部にまで目が行き届く集中力がある限り、燃え尽き症候群は心配なさそうだ。

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ロッテ交流戦連覇へ逆王手、里崎満塁弾[ニッカン]

ロッテが交流戦連覇へ「逆王手」をかけた。雨で1時間、試合開始が遅れたヤクルト6回戦は中盤まで劣勢だったが、5回2死からロッテ里崎が逆転満塁アーチでひっくり返し、途中で中断しても集中力を切ることなく、8−7で雨中の激闘を制した。交流戦首位に浮上し、残り2試合のヤクルトの勝敗に関係なく、20日の阪神戦に勝てば連覇を達成する。

雨は、こう使う。2点差に詰め寄った5回表2死満塁。カウント1−3で、ロッテ里崎は直球だけを待っていた。ボール気味の高めに来た狙い球を、迷わず振り抜いた。打球は低い弾道で、そのまま左翼フェンスを越える逆転満塁弾。両手を振り上げたとき、雨音は最も激しくなった。

いつコールドゲームになってもおかしくなかった。試合開始は1時間遅れの午後3時。だが予報とは裏腹に、なかなか天気は回復しない。試合の雲行きも悪い。2点先制したが3回裏に4点で逆転を許し、4回裏にも1点を献上。5回の試合成立まで時間がない。負けは交流戦の単独での連覇を失うことでもあった。

里崎が直球を読み切る。「雨じゃなければ変化球を待ってたかも知れないけど雨が1番ひどかったですし、1−3ですから」。2四球などで満塁の走者を背負う相手バッテリーの、押し出しへの恐怖感を逆手にとる。1点じゃ足りない。「気合ですよ」と、2点以上を奪う力強さで襲った。「3連敗はしたくなかった。日本シリーズでヤクルトさんと当たる可能性もある訳ですから」と、10月まで見据えた。バレンタイン監督も「素晴らしい1打。あの点が入らなかったら、コールドゲームになっていたんじゃないかと思う」と絶賛した。

逆転された3回裏には相手走者が三塁ベースを踏んでいないと自軍選手にアピールプレーを指示。だが判定は変わらない。リードの5回裏終了時で33分の中断となったが、審判に対し選手がケガしないよう各ベース回りも整備するよう伝えた。いつまででも待つ。精神的優位を取り戻していた。

交流戦連覇へ、逆王手だ。「5対2の劣勢だったが、チャンピオンらしい戦い方ができた」と指揮官はうなずく。ヤクルトの残り勝敗に関係なく、20日の阪神戦に勝てば、自力で優勝が決まる。空さえ味方にするロッテが、決めに行く。

◇約半分が1点差○

ロッテが8−7で逃げ切り、再び首位へ浮上。ロッテは交流戦23勝12敗となったが、そのうち約半分の11勝が1点差。交流戦の1点差試合は11勝1敗で9割1分7厘の交渉率だ。1点差で勝った11試合で小林雅は○○SS○SSSSSの3勝7セーブ。ストッパー小林雅の活躍でロッテが接戦をものにし、交流戦V2へ王手をかけた。

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里崎、崖っぷちから救った満塁弾[デイリー]

崖っぷちだった。負ければ交流戦自力V消滅という試合で、ロッテ先発の渡辺俊が4回5失点と炎上。降りしきる雨が、体力、気力を奪っていく。そんな暗雲を一撃で振り払ったのは、ムードメーカー・里崎だった。

5回、2点差に迫り、なお2死満塁。里崎は、見逃せばボールという外角高めの直球を強引に左翼席へ運んだ。自身2本目のグランドスラムは、捕手らしい配球の読みが呼び込んだ1発だった。

カウントは1−3。しかも強い雨が降っていた。「押し出しはきつい。直球1本に絞っていた。雨が強かったので、変化球は勇気がいる」。その読みがあったからこそ、ボール球でも外野席に運ぶことができた。

試合開始前から雨が降りしきり、開始が1時間遅れた。しかも3点リードを許しての5回の攻撃。里崎の脳裏に、5月24日の阪神戦の出来事がよぎった。「満塁の場面で自分が三振して、5回で終わった。ここで打たないと、(降雨コールドで)負けてしまう。何とかしたかった」。5回終了後には、33分間の降雨中断。もし里崎の満塁弾がなければ、試合は終わっていたかもしれない。

「雨の中で非常にタフなゲームだったが、チャンピオンチームらしい戦いだった」とバレンタイン監督。交流戦最終戦となる20日の阪神に勝てば、1位タイ以上が確定。交流戦連覇が決まる。「いつも通り全力を尽くすだけだ」。言葉には自信と確信がみなぎっていた。

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里崎逆転満塁弾!ロッテ連覇にM1[スポニチ]

交流戦初代王者のロッテは18日、ヤクルトを8−7で下し、連覇にマジック「1」とした。3−5の5回に里崎智也捕手(30)が8号グランドスラムを放つなど一挙5点を挙げて逆転に成功。1点差の9回は小林雅英投手(32)が抑え切って、雨中の熱戦を制した。ロッテの交流戦最終試合は20日の阪神戦だが、19日にヤクルトが楽天に敗れればその時点でロッテの優勝が決定する。

雨を切り裂く弾丸ライナーが左翼席に突き刺さった。2点差に迫っての5回2死満塁。里崎のヘルメットから絶え間なく水滴が滴り落ちる。カウント1―3からの5球目。真ん中高め、見逃せばボールの直球を叩いた。

「気合ですよ。ストレート1本に絞って、バットの届く範囲であれば思い切り振るつもりだった」。打席に入る直前に里崎の脳裏をかすめたのは苦い思い出だった。5月24日の阪神戦(千葉マリン)。この日同様の激しい降雨の中、5回2死満塁の好機に三振。直後にコールドゲームとなり、2−4で敗れた。「2回も同じことをやる訳にはいかない。中止になることが1番怖かったので、ここで絶対に打たなあかんと」。魂の一撃。里崎が本塁打を放った試合は7勝1敗だ。

敗れればヤクルトの交流戦Vが決定する1戦。指揮官の執念もすさまじかった。3回無死二、三塁でラロッカの中前打で勝ち越されたが、直後にバレンタイン監督自らマウンドに足を運ぶ。「二塁走者のラミレスが明らかに三塁ベースを踏まず生還した。タイムが解けたらアピールプレーしろ」と指示。山路三塁塁審の判定はセーフで、11日の巨人戦の“再現”はならなかったものの、その後も同塁審に猛抗議。さらに5回終了時のグラウンド整備の際には吉本球審に「各ベースの周辺の土も整備して、選手にケガのないようにしてくれ!」と詰め寄った。

その熱いタクトを受けて、6回1死二塁の場面で里崎が同球審にヤクルトのサイン盗み疑惑を指摘。「確証はないけど、この3連戦ずっと二塁走者の手の動きが怪しかったので…。こっちも勝負どころだったから」と話した。

これで交流戦連覇に逆王手を懸け、残り試合は20日の阪神戦(甲子園)だけ。「残り1試合もいつも通り勝利を目指すだけだ」とバレンタイン監督。19日にも優勝の可能性もあるが、勝って決めることしか考えていない。今年もロッテはやはり強かった。

◇小林雅200Sあと10

小林雅が今季24セーブ目を挙げ、通算200セーブまであと10と迫った。1点差に詰め寄られた9回に登板。先頭のラロッカにいきなり死球を与えたものの、犠打で1死二塁とされてから後続を打ち取って薄氷勝利を演出。7日の中日戦で6年連続20セーブを達成しており、さらに史上3人目の偉業へカウントダウン開始。満足そうにクラブハウスに引き揚げた。

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ロッテ連覇へM1!里崎が満塁弾!粘る燕から1点差逃げ切り[サンスポ]

激しく降りしきる雨を、鋭い打球が切り裂いた。ロッテ・里崎が5回2死満塁、カウント1−3から藤井の直球を強振する起死回生の逆転満塁弾。交流戦の連覇へ、ぐっと近づく勝利を引き寄せた。

里崎
「ボクが捕手でも、雨の中、あのカウントで変化球を投げさせるのには勇気がいる。直球に絞っていました。3連敗は絶対にしてはいけない。執念だった。」

降雨のため、試合開始は1時間遅れた。マウンドはぬかるみ、スタンドには無数の傘。里崎が向かった第3打席の雨量はピークだった。3−5と2点のビハインド。試合成立までアウト1つという状況に「あのイニングで(試合が)終わりだと思った」。捕手としての洞察力と前年覇者としての意地が逆転のグランドスラムを生んだ。

「大きな場面ほど、より一層集中できる」。オイシイ場面の匂いを、すぐさまかぎつけると言われるほどチャンスに強い男。だが5月24日の阪神戦(千葉マリン)では、5回2死満塁の逆転機で、ダーウィンに三振を喫した。試合は直後に降雨コールドが成立。打たなければ、待っているのは歓声ではなく、ため息。あんな思いは、2度としたくなかった。

リードした6回1死二塁の青木の打席では、二塁走者の腕の動きを、球種、コースを打者に教えているのではと不信に思い、吉本球審に直訴した。「勝負どころ。何もしなかったら後悔していた」。とにかく勝利にこだわった。

「タフな試合だったが、チャンピオンらしい戦いをしてくれた。阪神戦?いつも通り、次にある試合で、勝ちを目指したい」とバレンタイン監督。残すは、20日の阪神戦(甲子園)だけ。今季は1勝4敗と負け越しているが、そんなことは関係ない。V2へのマジックは『1』。最終戦に勝って、気持ちよく連覇を決める。

福浦
「昨日、最後の打席で頭に(死球が)当たっていたので、(影響なく)いい結果が出てよかった。」(第1打席で先制タイムリー)

◇渡辺俊ガックリ5失点

渡辺俊はまさかの4回8安打5失点。制球が定まらず、連打を浴びた。序盤で降板する展開に「すいません。今日はそれ以外何もコメントしようがありません」とガックリ。チームの逆転勝利が、せめてもの救いだった。ヤクルト3連戦には小林宏、清水、渡辺俊の自慢の3本柱を投入したが、いずれも5回持たない投壊現象となった。

同率優勝した場合は!?
交流戦期間中の最高勝率チームには、協賛の日本生命保険相互会社から賞金5000万円が贈られるが、同率優勝チームが出たときはその賞金は2500万円ずつ分けることになる。

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里崎雨中の逆転満塁弾!連覇へM1[報知]

連覇の夢はつながった。里崎が希望の光を照らした。2点を追う5回2死満塁。「受け身ほどダメなものはない」カウント1−3から、高めのボール球を強振した。打球はライナーで左翼席へ。三塁を回ると、ずぶぬれのヒーローはベンチに向かって拳を振りかざした。「気合ですよ、気合! 執念で打ちました」お祭り男のグランドスラムで、ロッテが交流戦優勝に逆王手をかけた。

後はなかった。5回、神宮には激しい雨が降り注いでいた。「コールドになると思ったので、絶対打たないといけなかった」制球に苦しむヤクルト・バッテリーの心理を見透かし、直球1本に的を絞った。5回コールドで敗れた5月24日阪神戦(千葉マリン)では、2度の満塁機でいずれも三振。「大きな場面は集中できる。今度は何とかしないと」と雪辱の思いで雨を切り裂いた。

正捕手への欲が里崎を支えている。WBCベストナインに選出されたが、チームでは開幕から橋本との併用が続いた。「本当は毎試合出たい。その気持ちはいつも変わらない」チャンスが訪れたのは交流戦期間中だった。橋本の不調も重なり、6月から全試合でスタメン出場中。肉体の疲労はあるが、精神の充実が勝負強さにつながっている。

雨が弱まった6回以降は、必死のリードで投手陣をけん引。一矢報いたロッテは、交流戦連覇へのマジックを「1」とした。「チャンピオンらしい戦いだった。次の試合もいつも通りに全力を尽くして勝利を目指す」とバレンタイン監督。残すは20日の阪神戦1試合。昨年、日本一に輝いた甲子園で、タイトル防衛を果たす。

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里崎が殊勲の逆転満塁弾!![サンスポ]

低い弾道の打球がどんどん伸びて左翼フェンスを越えた。ロッテ・里崎が5回、2点差として迎えた2死から逆転満塁本塁打を放った。

「同一カード3連敗だけは絶対にしてはいけない。執念の思いでバットを振りました。勝ったのが大きい」。ロッテファンから繰り返される“里崎コール”にヒーローは満面の笑みを浮かべた。

前のベニーがストレートの四球で歩き、満塁と好機が広がって打席に入った。初球をファウルし、ボールが3球続いた後の高めの直球を狙い打った。「2人連続の四球で押し出しはきつい。カウント1−3だし、直球1本に絞っていた。雨が強かったので変化球は勇気がいる。来ないと思っていた」。捕手らしい読みが生んだ1打だった。

負ければヤクルトの交流戦勝率1位が確定していた1戦に競り勝ち、残り1試合で再び交流戦の首位に浮上した。交流戦2連覇の可能性を引き寄せた白星だったが、里崎は「交流戦がどうこうではなく、3連敗する訳にはいかなかった」と素直に勝利を喜んだ。20日の阪神戦(甲子園)に向け、バレンタイン監督も「いつも通り、全力で勝利を目指すだけ」と冷静にコメントした。ロッテは自然体で交流戦最終戦に挑む。

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逆転勝ちで逆王手!里崎満塁弾[ニッカン]

ロッテが逆転勝ちでヤクルトを破り、交流戦首位の座を奪い返した。2点差に詰め寄った5回2死満塁から、里崎が左越えへ逆転の満塁本塁打。渡辺俊が打ち込まれる苦しい展開を、女房役が救った。里崎は「打ったのはストレート。何とか打ちたかった。高めのボール気味の球だったけど、うまく打つことができました。同一カード3連敗だけは絶対にしてはいけない。執念の思いでバットを振りました」と振り返った。終盤の追撃をしのぎ、交流戦連覇へ逆王手をかけた。雨天中止分の残り1試合、20日の阪神戦(甲子園)に勝てば、自力で優勝が決まる。

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