わたしはかもめ2006年鴎の便り(6月)

便

6月19日

ロッテが交流戦連覇、20日勝利で単独V[報知]

ヤクルトが痛恨の敗戦を喫し、ロッテの交流戦2連覇が決定した。古田選手兼任監督の5回の判定に対する猛抗議も実らず楽天に競り負け、恩師・野村監督に初黒星を喫した。交流戦自力Vが消滅したヤクルトは、20日の日本ハム戦(神宮)に勝ち、ロッテが阪神戦(甲子園)に敗れた場合のみ、同率優勝となる。

吉報は新幹線乗車中に届いた。小林雅は美智子夫人からのメールでヤクルト敗戦の事実を知った。ロッテの同率優勝以上が確定。「明日、勝つことが大切ですね」交流戦期間中、3勝無敗13セーブ。MVP最有力の守護神は、2年連続の単独優勝を見据えた。

交流戦元年からの2連覇。20日の阪神戦(甲子園)に備えて神戸入りしたナインは、一様に笑顔だった。昨年の交流戦から全タイトルを取り続けるロッテ。今江は「何かついてるんでしょうね。けど、やっぱり同率より単独がいいです」と意気込んだ。

連覇達成を記念して、球団は20日からV2記念グッズの製作に取りかかる。発売するのは優勝エンブレムをあしらった限定300個のクッションと、限定500個の携帯ストラップ(共に1500円)。千葉マリン内のショップなどで早ければ27日から発売される。

球団は9連勝した5月中旬に、V2を確信。デザインや試作品をすでに完成させていた。かなり楽観的な戦略だったが、予測通り連覇を達成。担当者は「お蔵入りにならずに済みました」と胸をなで下ろした。

連覇は決まったが、「単独優勝の可能性を残している」(ロッテ広報)としてこの日、バレンタイン監督はコメントを控えた。20日の試合で勝てば、無条件で決まる単独V。12球団最強を証明するため、全力で猛虎に挑む。

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ロッテ、小野で単独V決める![スポニチ]

ヤクルトの敗戦で連覇が決まったロッテだが、バレンタイン監督が目指すのはあくまで単独優勝だ。20日の阪神戦は、敗れても同率優勝となるが指揮官は「明日勝って(単独)優勝することしか考えていない」と手綱を緩めるつもりはない。もちろん、ナインだってそのつもりだ。大阪市内の宿舎で“吉報”を聞いた福浦は「嬉しい。昨年も交流戦優勝からアジア王者まで突き進んだ。そのためにはまず明日」と“完全優勝”に向けて表情を引き締めた。

16日のヤクルト戦で先発した昨年交流戦MVP腕、小林宏もベンチ入り予定など総力戦で臨む最終戦。先発するのは小野。交流戦5試合で1勝2敗と打線の援護に恵まれていないが、防御率2.27はチームトップ。完全オフのこの日は、都内の自宅周辺をランニングしてから関西入りした。「甲子園だと打席に立つが、まずは投球だけに集中する」。賞金5000万円は同率優勝なら半額になるとあって敗れる訳にはいかない。ナインの思いを背負った右腕は“完全優勝”にこだわる。

◇交流戦の優勝賞金でミュージアム建設

瀬戸山球団代表が交流戦の優勝賞金を「マリーンズ・ミュージアム」の建設費用に充てることを明言した。同ミュージアムは千葉マリン前に建設中で8月に完成予定。昨年の優勝ペナントやトロフィーなどを展示する。昨年の賞金は路線バスをマリーンズ仕様にラッピングしたが「喫茶室などがあれば、ファンのためのコミュニティーになる」と同代表。球団ではVグッズとして携帯ストラップやクッションなどの発売準備に取りかかった。

◇ボビー“裏金問題”誤解回答

ロッテのボビー・バレンタイン監督が「今も裏金が存在する」と報道陣に語った問題で長谷川一雄コミッショナー事務局長は19日、ロッテ球団から「誤解があった」との回答を得た、と話した。同監督は今月9日に「契約金上限を超え、他11球団で総額30億円も使っている」と発言。問題視した根来泰周コミッショナーが文書でただし、瀬戸山球団代表から16日に「過去にそうしたことがあったと聞いたが、今は厳正に行われているようだ」との訂正文書が届いた。

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やっぱり強かった!ロッテが交流戦連覇!最終戦で単独V狙う[サンスポ]

ロッテが2年連続で交流戦の頂点に立った。2位・ヤクルトが19日の楽天戦(神宮)で敗れたため、ヤクルトとの「同率優勝以上」が確定。ロッテは20日の阪神戦(甲子園)に勝てば単独Vが決まり、賞金5000万円を獲得する。

やっぱり今年も強かった。1試合を残してロッテの交流戦連覇が確定。昨季6冠の王者が、またも頂点に立った。

この日、チームは20日の阪神戦(甲子園)のため、神戸へ移動。宿舎で朗報を聞いた。食後の自由時間だったため全員が集まることはなかったが、阪神戦に先発する小野は「本当によかったですね。でも、明日も勝たないと」と喜びをあらわにしていた。

フロントもさっそく反応。“V2記念グッズ”を、20日に発注する予定で、27日の日本ハム戦(千葉マリン)での発売を目標に動き出した。商品は、限定300個のクッションと、限定500個のストラップ。ロッテのオフィシャルストアで、共に1500円で発売する予定だ。昨季は、交流戦の優勝グッズを販売しなかったため「かなり問い合わせがありました」と球団関係者。ファンの要望に応えるため、交流戦の序盤から準備を進めていた。

20日の阪神戦に勝てば、文句なしの2年連続単独V。同率でも、れっきとした優勝だが「単独で決めて欲しいよね」と瀬戸山球団代表。しっかり勝って、賞金5000万円を独り占めする。

小林雅
「新幹線の中で、嫁さんからメールをもらって知りました。単独どうこうより、明日の試合に勝ちたいです。」(午後10時30分過ぎに神戸入り)
今江
「そりゃ、嬉しいっすよ。神様がついているんです。」

◇賞金は“ロッテ・ミュージアム”に

優勝賞金は昨季同様、半分を選手やスタッフに、残り半分は球団に分配される。球団はこの日、その賞金を球場横に建設中の“ロッテ・ミュージアム”の費用に、全額をあてることを決めた。昨季の“ラッピング・バス”と同じように「ファンに還元したい」と球団関係者。そのためにも、20日の阪神戦に勝って、5000万円の独り占めを狙う。

◇「ドラフトで不正」発言を訂正

9日に「ドラフトで裏金はなくなっていなかった」などとバレンタイン監督が発言したことについて、ロッテは、事実関係の説明を求めた根来コミッショナーに対して文書で回答。9日には「裏金はけっしてなくなっていなかったようだ」と4ヶ所から聞いた情報としていたが、回答では「今度不正をしたら厳罰に処す」と聞いたという意味だったと訂正した。

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ロッテが交流戦連覇、阪神戦で単独Vへ[ニッカン]

交流戦V2を遂げたロッテが20日、阪神戦勝利で単独優勝を目指す。ヤクルトが19日に敗れたため、残り1試合を勝つか引き分けで単独Vとなる。

昨年は優勝賞金5000万円を球団側と選手、関係者の取り分とで折半した。それは今年も変わらないが、ヤクルトと同率優勝になれば賞金を2500万円ずつ分け合うことになる。当然裏方さんなど関係者の取り分も減ることになり、里崎は「そういう意味でも、もちろん単独がいい。もらえるものはもらいますよ」と意欲十分だ。

球団側は賞金を8月に完成するロッテの歴史等を記したミュージアムの建設費用に充てる予定だ。お互い多いに越したことはない。

阪神戦はここまで敵地甲子園で2連敗するなど、1勝4敗と分が悪い。だが先発が予想される小野は、前回千葉マリンでの阪神戦で8回1失点と好投。決して苦手意識はない。

この日は全体練習は行わず、選手達は各自、神戸市内のホテルに入った。ヤクルト戦の戦況を小宮山は「携帯でチェックしますよ」と話すなど、リフレッシュしながら臨戦態勢を整えていた。

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ロッテ、2年連続交流戦V決定[デイリー]

交流戦初代王者のロッテの2年連続優勝が19日、決定した。2位ヤクルトの敗戦で連覇が決まったが、チームはあくまで単独Vを目指す。

この日は試合がなく、チームは最終戦となる20日の阪神戦に備え、神戸入り。だが、バレンタイン監督は“そのとき”に備えコメントを控えた。

20日に阪神に勝てば無条件で単独優勝が決まる。敗れても、ヤクルトが日本ハムに敗れるか、引き分けで単独での連覇が決まる。賞金5000万円も、同率優勝となれば取り分が半額となるだけに選手も必死だ。

昨年は5000万円を球団と現場で分け、現場の2500万円は2軍を含めた選手、スタッフ全員に分配した。今年も「おそらくそうなるでしょう」と瀬戸山代表。最終戦の先発・小野は「裏方さん達のためにも頑張りたい」と話す。

球団側に入る賞金は、球場横広場に8月完成予定の「マリーンズ記念館(仮称)」の建設費用に充てる予定。交流戦優勝記念グッズも、27日のリーグ再開後のホーム初戦で発売予定だ。

「優勝は嬉しいけど、同率より単独でしょう」と今江。王座を分ける必要はない。ロッテが勝利で連覇を飾る。

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ボビー、ドラフト裏金発言「趣旨と違う」[ニッカン]

長谷川一雄コミッショナー事務局長は19日、ロッテ・バレンタイン監督のドラフト裏金発言に関し、球団に発言の真意を問う文書を送り、返答を受け取ったことを明かした。長谷川局長は「スカウト活動で違反しないという倫理行動宣言に基づき、何か問題があれば調べて対処することになっている。同監督の発言について問うたところ、誤解があり趣旨とは違うと返答がきた。我々は不正の事実が提示されれば、厳正に対処する」と語った。バレンタイン監督は9日に報道陣の前で「近年のスキャンダルで裏金はなくなったと思われたが、決してなくなっていない」などと、スカウト活動の不正について言及していた。

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セ・リーグがビデオ判定導入に反対[ニッカン]

セ・リーグ豊蔵一会長(78)は19日、巨人から提出されていた抗議書に対して回答書を送付した。巨人は11日のロッテ戦(千葉マリン)で李の本塁打が、一塁走者だった小関の三塁ベース踏み忘れで取り消された判定が誤審であるという抗議と、ビデオ判定の導入を提案していた。豊蔵会長は文書で判定について「リプレー映像による判定を取り入れておらず論評すべきではない」としてコメントせず、ビデオ判定の導入については「考えていない」と返答した。

ビデオ判定に反対する理由では「経費、技術的な問題」と共に「科学の目でジャッジすることで野球が面白くなくなるという意見もある。審判員の肉眼による判断に基づいて判定して運営される競技という前提があり、その原則は守るべきだと考えます」と、野球の本質を説いた。ただ「人間の目には限界があり、そこを機械で補うべきという主張が出てくることも理解します」と、巨人の言い分を尊重する文面も加えられていた。

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巨人、セ・パ両リーグに再抗議へ[スポニチ]

巨人は19日、ベース踏み忘れを「誤審」と指摘した問題で、セ・パ両リーグに再抗議する姿勢を示した。問題のプレーは11日のロッテ6回戦(千葉)、李承Yの本塁打で一塁走者・小関が三塁を空過したとして本塁打が取り消しとなった判定。巨人はベースを踏んでいるとする映像も添え、13日に誤審認定などを求めた抗議書を送付していた。

両リーグ会長名による見解では誤審指摘に対して「野球規則を尊重し、論評すべきではない」。また導入を訴えるビデオ判定に理解を示す一方、技術的問題に加え「人間の目で判定するという野球の面白さがなくなるとの意見もある」と否定的な姿勢を貫いた。これを受けた原沢総務・編成本部長補佐は「非常に残念だ。明白な誤審を“論評すべきでない”の一言で片づけられるべきではない。映像技術は格段に進歩している」として「再考を促したい」と近日中にも再抗議の文書を送付することを明らかにした。巨人は99、00、05年と再三ビデオ判定導入を訴えており、今後、実行委員会で正式提案する。

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巨人、李の本塁打取り消しに再抗議…映像判定の導入提案[サンスポ]

11日のロッテ戦(千葉マリン)で、一塁走者の小関が三塁を踏み忘れたために李の本塁打が取り消されたことについて、巨人が誤審と抗議した件について19日、セ・リーグの豊蔵会長は回答書を送った。

回答はパ・小池会長との統一見解で、証拠のDVD映像について、現在の野球規則ではリプレイ映像での判定は規定されていないことから論評を避けた。また一般論として映像と判定が異なるケースがあると認めたものの、映像による判定導入は考えていないとした。

だが巨人側は「技術が進歩していうるにもかかわらず、論評しないの一言で片づけられるのは残念だ」(原沢球団取締役)と、再抗議の文書を送り、7月3日の理事会で映像による判定導入の提案の意向を表明した。

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巨人は抗議書再提出へ[報知]

巨人ではセ・リーグからの回答を受け、近日中にあらためて抗議書を提出する意向を示した。この日の試合前に原沢敦取締役総務・編成本部長補佐が会見。「映像でもベースを踏んでいることは明らかで、『論評すべきではない』と片づけられるのは残念。審判への不信を生む」と不満を訴えた。またビデオ判定の導入についても「各球場のカメラを使えるのかどうかを検証しないで、無理だと判定するのはいかがなものか」と話し、今後の理事会で議論することを求めていく方針だ。

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ロッテ、交流戦2連覇−ヤクルト、同率1位も[サンスポ]

導入2年目を迎えた今季のプロ野球セ、パ両リーグによる交流戦は19日、2位ヤクルトが楽天に2−4で敗れたため、初代王者ロッテの2年連続優勝が決まった。

ヤクルトは22勝13敗となり、最終日、20日の日本ハム戦(神宮)に勝ってもロッテを上回れない。23勝12敗で首位に立っているロッテが20日の阪神戦(甲子園)に勝つか引き分ければ、ロッテの単独優勝が決まる。

20日にロッテが阪神に敗れ、ヤクルトが日本ハムに勝った場合は両チームが23勝13敗で同率1位に並び、両チーム優勝となる。優勝チームには賞金5000万円(2チームの場合は折半)が贈られる。

5月9日から始まった交流戦のリーグ同士の対戦成績は4試合を残している。リーグ戦は23日から再開される。

◇投打かみ合い貯金稼ぐ−ロッテ、目標は単独V

ロッテは初代王者に輝いた昨年(24勝11敗1分け)と同じく、交流戦で貯金を稼いだ。

今季は首位西武と2.5ゲーム差の5位で交流戦に入ったが、セとの対戦で勢いを取り戻した。5月12日の広島戦から9連勝をマークしてパの首位にも浮上。安定した投手陣がチーム躍進の原動力となり、期間中、同一カード3連敗は1度もなかった。

先行した試合は16勝4敗と抜群の勝率を誇った。先行逃げ切りのパターンを支えたのが守護神の小林雅。3勝0敗13セーブを記録し、他の11球団の抑え投手を大きく上回る好成績を残した。先発陣も役目を果たした。4勝した久保をはじめ、清水、小林宏、成瀬がいずれも3勝を挙げた。

攻撃陣では打率3割2分5厘でチームトップの福浦や、同じくチームトップの6本塁打、20打点の里崎らの勝負強さが目についたほか、青野、辻といった控え選手が要所で活躍。バレンタイン監督の選手起用の巧みさも相変わらず見事だった。

移動日で試合がなかったロッテは勝率1位確定も「明日(20日)単独優勝の可能性を残しているため、球団から監督コメントを発表する予定はありません」と広報した。チーム全体から単独優勝への意気込みが強く伝わってきた。

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セ・リーグが巨人の抗議書に回答−映像に「論評しない」[サンスポ]

セ・リーグは19日、巨人が審判員の判定が誤審とし、映像を添えて提出していた抗議書に対し、野球規則9・02(a)の「審判員の裁定は最終のもの」として「論評すべきではない」と回答した。また提言されたビデオ判定導入も否定的な認識を伝えた。

しかし、巨人側はあらためて誤審と主張して連盟側に再考を促し、ビデオ判定導入もセ理事会で諮るように求める意向を表明。近日中に文書を送る方針。

巨人は11日のロッテ戦(千葉)で、李承Yの本塁打が一塁走者だった小関の三塁ベース踏み忘れで取り消されたことに映像資料を添えて誤審と主張。映像への連盟側の見解などを求めていた。

◇審判員の裁定は最終のもの

もし三塁塁審に非があるとすれば、走者がベースに触れるかどうかを拡大鏡でも持って間近で確認しなかったことだろう。11日のロッテ戦で李承Yの本塁打を取り消されたことで、巨人が抗議文を提出したことは、どうも筋が悪い。

問題は走者がベースに少しでも触ったかどうかではない。三塁塁審が踏んだか踏まなかったかをどう認定するかだ。具体的に言えば、問題の試合で小関のスパイクのかかとがベースに触れようが触れまいが、三塁塁審がそれを「空過」と判定したことが全てである。野球規則が「審判員の判断に基づく裁定が最終のもの」と定めているのは、その精神を言い表している。そうでなければ野球という競技は成立しない。

ビデオ導入の提言も、感情的な物言いとしか思えない。これまでも判定に不服の球団から、その時々で声が上がったが、現実味は乏しく、論議になり得ていない。ストライクとボール、フェアとファウル、アウトとセーフ、微妙な判定を下すために審判員がいる。それを受け入れることを前提条件に試合は始まる。

映像を見て「明らかな誤審」と断言したり、監督自ら再試合を要求したりすることは、いかにも正当性を訴えているように見える。しかし、ルールの精神はそうではない。巨人は抗議するのではなく、走者がベースを踏むことの重要さを教訓とすべきだろう。

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