来季から導入予定のセ・パ合同プレーオフを協議する事業委員会が3日、行われた。だが、「今日はほとんど、かみあっていない。だから早く終わったでしょ」(中日・伊藤代表)と進展はなし。セは交流戦の試合減を求めているが、「(次回話し合う)5日までにある程度セの考えを決めないと。ここは譲れないというものを」(伊藤代表)という状況で、意見統一もまだ。パは交流戦36試合を主張。本当に実施可能なのだろうか。
4日からは楽天3連戦。交流戦明けは1勝6敗で4位と順位を落としたが、ここまで対戦成績は7勝1敗とパ5球団で唯一勝ち越している相手でもある。小林宏、清水、渡辺俊の三本柱が先発予定。この日、フルキャスト宮城で練習した清水は「このまま、ズルズルいく訳にはいかない。月も替わったし頑張りたい」と意気込んだ。
ロッテ・里崎と今江が正真正銘の球宴MVPを目指す。01年のフレッシュ球宴でMVPに輝いた里崎は「同郷(徳島)の川上さんから安打して、フレッシュに続くダブル受賞を狙います。あとは新庄さんの生パフォーマンスが楽しみ」と話した。また03年のフレッシュ球宴でMVPを獲得した今江は初出場とあり「小さい頃からの夢がかなった。藤川君の直球を打って、僕もMVPを目指したい」と意気込んでいた。
WBCでの世界一に貢献し、知名度を上げたロッテの今江、里崎2選手がファン投票で1位になった。球宴初出場となる今江は「選ばれた選手だけがプレーする場所。小さいころから夢だった」と喜んだ。一方、2度目の出場となる里崎は「新庄さんのパフォーマンスを見るのが楽しみ」。自身も試合後に特設ステージで熱唱するなどファンサービスに力を入れているだけに、プリンスの動向に注目していた。
里崎と今江がMVPを競う。ファン投票での選出を決めたロッテ・里崎智也捕手(30)と今江敏晃内野手(22)が3日、フレッシュオールスターとの「ダブルMVP」獲得を宣言した。
2人にとっては初のファン投票1位。里崎は「光栄ですし、感謝の気持ちでいっぱい」、初出場となる今江は「夢がかなった」と無邪気に喜んだ。昨年の日本一から今春のWBC出場で知名度が一気にアップ。喜びをかみしめると同時に、両者は同じ目標を打ち立てた。
里崎は01年、今江は03年フレッシュオールスターでMVPを獲得。2人は「ダブル受賞を目指したい」と声を揃えた。対戦したい投手を問われ、里崎は中日・川上、今江は阪神・藤川を指名。セ・リーグの剛腕を打ち砕き、MVPの称号を手に入れる。
セ・リーグは3日、東京・銀座の連盟事務所で理事会を開き、ビデオ判定について、他の競技での実態調査を行うことを決めた。かねてビデオ判定導入を要望する巨人から提案があった。
伊藤一正理事長(中日球団代表)は「導入が前提ではない」と説明。阪神・野崎勝義連盟担当が「野球には導入しない意味もある」と話すなど、慎重論が目立った。連盟も消極姿勢で、導入したNFLや大相撲に加え、導入を拒むFIFAなどの現状も調査する。
走者三塁空過での本塁打取り消し(6月11日・ロッテ戦)以降、強く導入を訴える巨人の清武英利球団代表も「審判の反省材料に使う手もある」とトーンダウンした。またヤクルトの要望から、現行の審判員研修や評価システムを再考、精査する。
阪神電鉄と阪急ホールディングスとの経営統合に伴い、実行委員会では阪神・野崎連盟担当から「タイガースは今後とも阪神側に経営を委ねるという合意文書を阪急側からいただいている」と各球団に説明があった。同担当は阪神電鉄の子会社という状況に変化はなく、球団譲渡には当たらないと強く主張。その上で野球協約では球団譲渡の際に日本野球機構への預かり保証金25億円の支払いが義務付けられているなか、全額免除を要望した。阪神は今回の問題に関してこの日の実行委員会で承認を得たい意向だったが、根来コミッショナーの判断で結論は5日のオーナー会議に持ち越されることになった。
ポストシーズンゲームについて協議、調整する事業委員会の会合が行われ、パ・リーグ側が来季公式戦数をセ・リーグと同じ146試合とする妥協案を提示。しかしセ側は受け入れず、議論は平行線のまま終わった。委員長を務める巨人・清武代表は「(パは)交流戦を減らしたくないから146試合をのむと言っているが、それ以外は今まで通りやりたいという。それでは話し合いにならない」。優勝の定義はセが公式戦1位、パがプレーオフ勝者とするなど隔たりがあり、委員会では5日に各球団から個別に意見を聴取、調整したい意向でいる。
実行委員会は根来コミッショナーが示した協約違反の罰則規定方針を承認した。コミッショナー自ら作成の「野球協約違反に対する制裁について」とする文書には新人獲得での裏金など「情状が極めて重いときには次回以降のドラフト参加を拒否するごとき処分も考慮する」と指名権はく奪も明記している。6月14日の構造改革協議会で労使双方が理解を示していた。第三者調査機関の設置などは協約改定を要するが、現行協約でも厳正に対処する姿勢を示した格好だ。
プロ野球の実行委員会が3日、都内で開かれた。阪神電鉄と阪急ホールディングスとの経営統合で、野球協約上の「実質的な保有者の変更」に抵触する恐れのする阪神球団が協約36条6の預かり保証金(25億円)などの免除を求めたが、5日のオーナー会議で審議することになった。
根来コミッショナーが提案したスカウトの不正行為に対する処置(アマとの調査協力、目安箱の設置、ドラフトへの参加拒否など)を承認。また来秋から日韓選抜チームによる5試合制の定期戦を隔年開催する方針も確認された。また10年の球宴は新潟で開催することになった。
プレーオフ導入を検討する事業委員会では、パが公式戦146試合を容認する方針を伝えたが、セとは平行線だった。
セ・リーグ理事会では、頻発した誤審問題について話し合われた。審判の教育・評価システムの再検討のほか、ビデオなどによる判定について、柔道など他の競技団体に導入の経緯や実態を調査することになった。セ理事長の中日・伊藤球団代表は「導入が前提ではなく、今のままでいいのか、というのが出発点」と話した。
2010年のプロ野球オールスターゲームが史上初めて新潟県で開催されることが3日、実行委員会で決まった。09年の完成に向けて新潟市内に建設される新球場で行われる予定で、10年の球宴は福岡と新潟での開催になる。
新球場は中越地方を襲った集中豪雨や地震などの災害で建設が遅れていたが、09年完成に向けめどが立ったため、実行委員会は10年の球宴開催を決めた。
この日の実行委員会ではこの他に、阪神から阪急との経営統合について報告された。野球協約では、球団親会社の株主構成が変わり、事実上の支配権を握った法人などは25億円の預かり保証金を日本野球機構に納めることを定めているが、阪神は「タイガースは阪神電鉄の100%子会社である形態は変わらない」と説明。保証金の全額免除の承認を求めたが、5日のオーナー会議で議論されることになった。
ロッテは4日からは楽天3連戦を迎える。交流戦明けは1勝6敗で4位と順位を落としたが、ここまで対戦成績は7勝1敗とパ5球団で唯一勝ち越している相手。3日、遠征先のフルキャスト宮城で練習した清水は「このまま、ズルズルいく訳にはいかない。月も変わったし頑張りたい」と意気込んだ。
パ・リーグ | 位置 | セ・リーグ | ||||||
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順 | 選手名 | チーム | 投票数 | 順 | 選手名 | チーム | 投票数 | |
バレンタイン | 千葉ロッテ | 監督 | 岡田彰布 | 阪神 | ||||
王貞治 | 福岡ソフトバンク | コーチ | 落合博満 | 中日 | ||||
伊東勤 | 西武 | 牛島和彦 | 横浜 | |||||
1 | 松坂大輔 | 西武 | 410,310 | 先発 | 1 | 川上憲伸 | 中日 | 461,077 |
2 | 斉藤和巳 | 福岡ソフトバンク | 364,421 | 2 | 黒田博樹 | 広島 | 459,781 | |
3 | 平野佳寿 | オリックス | 293,996 | 3 | 上原浩治 | 巨人 | 263,929 | |
4 | 渡辺俊介 | 千葉ロッテ | 230,020 | 4 | 井川慶 | 阪神 | 225,558 | |
5 | 新垣渚 | 福岡ソフトバンク | 183,555 | 5 | 三浦大輔 | 横浜 | 213,220 | |
6 | 一場靖弘 | 東北楽天 | 161,166 | 6 | 中田賢一 | 中日 | 196,923 | |
7 | 八木智哉 | 北海道日本ハム | 84,688 | 7 | 下柳剛 | 阪神 | 121,890 | |
8 | 清水直行 | 千葉ロッテ | 80,090 | 8 | 石川雅規 | ヤクルト | 117,803 | |
9 | 吉井理人 | オリックス | 73,861 | 9 | 工藤公康 | 巨人 | 103,153 | |
10 | 杉内俊哉 | 福岡ソフトバンク | 56,018 | 10 | 藤井秀悟 | ヤクルト | 50,374 | |
1 | 菊地原毅 | オリックス | 472,568 | 中継ぎ | 1 | 藤川球児 | 阪神 | 673,120 |
2 | 藤田宗一 | 千葉ロッテ | 387,586 | 2 | 五十嵐亮太 | ヤクルト | 339,091 | |
3 | 三瀬幸司 | 福岡ソフトバンク | 330,427 | 3 | 林昌範 | 巨人 | 284,028 | |
4 | 武田久 | 北海道日本ハム | 211,874 | 4 | 平井正史 | 中日 | 227,696 | |
5 | 青山浩二 | 東北楽天 | 186,190 | 5 | 横山竜士 | 広島 | 221,905 | |
1 | 馬原孝浩 | 福岡ソフトバンク | 594,747 | 抑え | 1 | クルーン | 横浜 | 519,733 |
2 | 小林雅英 | 千葉ロッテ | 492,719 | 2 | 岩瀬仁紀 | 中日 | 396,369 | |
3 | 福盛和男 | 東北楽天 | 255,994 | 3 | 久保田智之 | 阪神 | 388,231 | |
4 | 小野寺力 | 西武 | 220,148 | 4 | 豊田清 | 巨人 | 298,107 | |
5 | 大久保勝信 | オリックス | 205,645 | 5 | ベイル | 広島 | 218,370 | |
1 | 里崎智也 | 千葉ロッテ | 528,623 | 捕手 | 1 | 古田敦也 | ヤクルト | 572,450 |
2 | 炭谷銀仁朗 | 西武 | 408,791 | 2 | 矢野輝弘 | 阪神 | 459,613 | |
3 | 的場直樹 | 福岡ソフトバンク | 258,736 | 3 | 阿部慎之助 | 巨人 | 371,933 | |
4 | カツノリ | 東北楽天 | 241,562 | 4 | 谷繁元信 | 中日 | 232,822 | |
5 | 日高剛 | オリックス | 210,854 | 5 | 相川亮二 | 横浜 | 220,136 | |
1 | 小笠原道大 | 北海道日本ハム | 432,566 | 一塁手 | 1 | シーツ | 阪神 | 491,929 |
2 | ズレータ | 福岡ソフトバンク | 423,404 | 2 | 栗原健太 | 広島 | 457,650 | |
3 | 北川博敏 | オリックス | 363,883 | 3 | 李承Y | 巨人 | 450,964 | |
4 | 福浦和也 | 千葉ロッテ | 336,025 | 4 | 佐伯貴弘 | 横浜 | 275,725 | |
5 | A・カブレラ | 西武 | 326,898 | 5 | ウッズ | 中日 | 255,802 | |
1 | 本間満 | 福岡ソフトバンク | 556,065 | 二塁手 | 1 | 藤本敦士 | 阪神 | 440,514 |
2 | 高木浩之 | 西武 | 427,578 | 2 | 小坂誠 | 巨人 | 406,042 | |
3 | 堀幸一 | 千葉ロッテ | 411,340 | 3 | ラロッカ | ヤクルト | 325,070 | |
4 | 高須洋介 | 東北楽天 | 269,179 | 4 | 梵英心 | 広島 | 275,230 | |
5 | 塩崎真 | オリックス | 268,281 | 5 | 荒木雅博 | 中日 | 251,714 | |
1 | 今江敏晃 | 千葉ロッテ | 527,378 | 三塁手 | 1 | 小久保裕紀 | 巨人 | 419,987 |
2 | 中村紀洋 | オリックス | 451,648 | 2 | 今岡誠 | 阪神 | 409,392 | |
3 | 松田宣浩 | 福岡ソフトバンク | 320,951 | 3 | 村田修一 | 横浜 | 385,436 | |
4 | フェルナンデス | 東北楽天 | 275,672 | 4 | 新井貴浩 | 広島 | 355,158 | |
5 | 中村剛也 | 西武 | 234,329 | 5 | 岩村明憲 | ヤクルト | 336,077 | |
1 | 川崎宗則 | 福岡ソフトバンク | 747,683 | 遊撃手 | 1 | 鳥谷敬 | 阪神 | 464,201 |
2 | 西岡剛 | 千葉ロッテ | 523,911 | 2 | 二岡智宏 | 巨人 | 462,883 | |
3 | 中島裕之 | 西武 | 250,966 | 3 | 石井琢朗 | 横浜 | 327,922 | |
4 | 沖原佳典 | 東北楽天 | 222,136 | 4 | 井端弘和 | 中日 | 312,486 | |
5 | 阿部真宏 | オリックス | 182,880 | 5 | 宮本慎也 | ヤクルト | 303,157 | |
1 | 新庄剛志 | 北海道日本ハム | 788,841 | 外野手 | 1 | 福留孝介 | 中日 | 639,071 |
2 | 柴原洋 | 福岡ソフトバンク | 610,455 | 2 | 金本知憲 | 阪神 | 628,511 | |
3 | 谷佳知 | オリックス | 498,538 | 3 | 赤星憲広 | 阪神 | 561,626 | |
4 | 大村直之 | 福岡ソフトバンク | 492,642 | 4 | 前田智徳 | 広島 | 495,847 | |
5 | 和田一浩 | 西武 | 433,089 | 5 | 青木宣親 | ヤクルト | 478,080 | |
6 | 鉄平 | 東北楽天 | 338,903 | 6 | 浜中治 | 阪神 | 452,657 | |
7 | 平野恵一 | オリックス | 293,283 | 7 | 多村仁 | 横浜 | 441,551 | |
8 | 礒部公一 | 東北楽天 | 287,819 | 8 | 嶋重宣 | 広島 | 293,142 | |
9 | J・カブレラ | 福岡ソフトバンク | 256,080 | 9 | 矢野謙次 | 巨人 | 287,775 | |
10 | ベニー | 千葉ロッテ | 256,015 | 10 | 高橋由伸 | 巨人 | 277,962 | |
1 | 清原和博 | オリックス | 806,021 | DH | ||||
2 | 松中信彦 | 福岡ソフトバンク | 775,519 | |||||
3 | 山崎武司 | 東北楽天 | 197,908 | |||||
4 | 江藤智 | 西武 | 180,356 | |||||
5 | 橋本将 | 千葉ロッテ | 121,517 |
有効投票枚数4,806,474、全出場選手の発表は7月4日