わたしはかもめ2006年鴎の便り(7月)

便

7月12日

北海道日本ハム5−3千葉ロッテ(東京ドーム)

日本ハムが逆転でロッテを下し、連敗を3で止め貯金を9とした。日本ハムは1回に小笠原の18号ソロで先制。1点をリードされて迎えた6回には、小笠原のこの試合2本目となる19号ソロで同点。さらにSHINJOの犠牲フライ、木元の適時打で勝ち越しに成功。投げては4人目の武田久が1回2/3を1安打無失点で4勝目をマークした。ロッテは先発・久保が5回0/3を8安打4失点で自身3連敗の今季7敗目。先発全員の9安打を放つも、東京ドームでの連勝は5でストップ。3位日本ハムとのゲーム差は再び1.5に広がった。

123456789R
千葉ロッテ0010020003
北海道日本ハム10001300x5
今江
「初回にいきなり先制されたので、早い回に同点にしたいという気持ちを持って打席に立ちました。いい感じで振れましたね。」(3回表に同点の適時打)
久保
「プロ野球選手として思ったところに投げられないのは情けない。」(6回途中4失点で降板。3連敗で負けが先行の7敗目)

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ボビー継投反省

バレンタイン監督が久保降板を反省した。1点を勝ち越した直後の6回裏に、先発の久保が小笠原に同点被弾。さらにセギノールに安打され、84球で降板となった。さらに代わった隆、神田が勝ち越しを許して敗戦。勝てば1日以来の3位浮上だったが、バレンタイン監督は「あそこで(久保を)降板させたのは自分のミス。もう少し投げさせるべきだった」と話していた。

久保
「野手に迷惑をかけてばかりです。同じことの繰り返し。頭で分かっていることができない。情けないです。」(チームが逆転直後に再逆転を許し、6回途中4失点で7敗目)

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ロッテ茫然自失すり抜ける完全V、ボビー笑顔が…[夕刊フジ]

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ベンチのムードが重苦しい。12日の日本ハム戦で3−5と惜敗したロッテ。いつもポーカーフェースで周囲をケムに巻くバレンタイン監督の笑顔も強ばっていた。

バレンタイン監督
「打線は良かった。大量点を取れるところがあったがうまくつなげることができなかった…。」

悔やみ切れない。3−2の1点リードで迎えた6回に先発・久保が小笠原の同点ソロを被弾。さらに高木−神田のリリーフ陣が日本ハム打線に捕まり、計3点を失ってジ・エンドだ。

ただの黒星ではない。3位日本ハムまで0.5差で臨んだゲーム。勝っていれば3位に再浮上できた。だが結果は裏目。しかも首位西武が楽天に快勝したため、その差は5ゲーム。シーズンの折り返し地点を目前にしてのこのゲーム差、完全Vをブチあげているロッテにとっては、プレーオフへの1位通過はかなり厳しい状況に陥ってしまったからだ。

シーズンの残りは52試合。ロッテはプレーオフ進出への“入着”を狙う戦い方に切り替える必要がある。が、「(1位通過は)かなり厳しいね。確かに2、3位通過を狙う勝ち方にしていかないといけない状況だろうけど、でもねえ…」と球団関係者は厳しい表情を浮かべるのだ。

「今年のウチは勝てる試合を落としているケースが多いんだよね。そういう状況だと選手の自信喪失が怖いんだ」(同関係者)。その最たるケースがこの日先発の久保。先月15日の横浜戦での6勝目を最後に2年目右腕は3連敗。この日は小笠原に2本塁打を浴びたが、被弾したのは全て逆球。「プロ野球選手として思ったところに投げられないのは情けないです…」と茫然自失の状態だ。

しかも2位ソフトバンクからも4ゲーム差がついた状況。となれば選択肢は3位通過狙いとなるが、ライバルの日本ハムに対し今季は5勝5敗の五分。が、この日の黒星で精神的な優位性はなくなってしまっているはず。事態は深刻だ。

「順位はシーズンの最後に意味するもの」とはバレンタイン監督の常套句。が、この状況では苦しく聞こえてくる。

ロッテ・久保「情けない」…8安打4失点で7敗目[サンスポ]

久保が5回0/3、8安打4失点で、7敗目を喫した。小笠原にソロ2発を浴びるなど制球に苦しみ、無念の降板。昨季の新人王は「失投ばかり。プロ野球選手として、思ったところに投げられないのは情けない」と肩を落とした。リーグ戦が再開した6月24日の西武戦(長野)以降、3連敗でいよいよ負け数が先行してしまった。

バレンタイン監督
「久保はよかったと思う。(6回に)降板させたのは自分のミス。もう少し投げさせるべきだった。」
フランコ
「打った瞬間は天を仰ぎたくなったが、ラッキーな形で抜けてくれた。」(6回にイレギュラーバウンドで、一塁手の頭を越える適時打)

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ロッテ、ボビー八つ当たり[スポニチ]

勝てば3位浮上だった試合を落としたバレンタイン監督は「もう少し長く投げさせるべきだった」と、先発・久保の交代機を悔やんだ。小笠原の2本目のソロで同点とされた直後の6回無死一塁。稲葉を迎えた場面で左の高木に交代したが、前日も左中間二塁打を浴びた同じ相手に左前打を許し傷口を広げた。結局この回に逆転され、打線も7回以降は1安打と沈黙。試合後にベンチ裏の通路に置かれた棚を左手で叩いて八つ当たりするなど、イライラを隠せなかった。

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来季にもセパ統一ポストシーズンへ[ニッカン]

パ・リーグが12日、東京・銀座の連盟事務所で緊急理事会を開き、セとの同調を目指すポストシーズン制について方針を固めた。同制を検討してきた事業委員会(清武委員長=巨人代表)からの提案を受け、パも来季からのシーズン146試合に合意した。現行136試合から10試合増となる。また、優勝規定も変更し、シーズン1位をリーグ優勝とし、あらためて日本シリーズ出場権を争ってポストシーズンを戦うという形も了承した。13日に都内ホテルで行われる12球団代表者会議で報告され、今後は具体的なポストシーズン制について検討される。

両リーグ統一のポストシーズン導入を目指した議論は、まず公式戦数の統一という前提段階で時間を要した。両リーグとも146試合は多すぎるという認識を持っていた。しかし、パは交流戦36試合の維持を最大条件とした。一方のセは同一リーグ110試合の維持は譲れなかった。検討過程では交流戦を減らした140試合、リーグ戦を減らした141試合などの案が出たが、どちらも切実な球団収益の問題があり譲れなかった。そのため結論は146試合しかなかった。

優勝規定は、ソフトバンクがダイエー時代から2年連続でシーズン1位ながらプレーオフで優勝を逃した経緯もあり、パの中でも意見が割れていた。そのため最終的にパが折れる形になった。

試合増は選手にとっての負担増になるため、今後は労組日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)との交渉が重要になってくる。選手会は球場の環境整備や、故障者リストの新設などを提案している。日本プロ野球組織(NPB)側が、それらを受け入れるか注目される。今後もハードルはあるにせよ、ポストシーズン制という新しい試みに向かって、大きな1歩を踏み出す。

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