わたしはかもめ2006年鴎の便り(7月)

便

7月13日

ボビー球宴で王喜ばせマジック計画…米の流儀にならい[夕刊フジ]

◇選手、関係者に協力を呼びかけ

胃の腫瘍除去手術のため戦線離脱しているソフトバンク王監督を激励するため、ロッテ・バレンタイン監督が、指揮を執るオールスター戦でサプライズ企画をひそかに推進中だ。「王さんは世界的に最も偉大な打者の1人。人柄もとても素晴らしい人だ。きっと病気にも打ち勝つと思う」。

バレンタイン監督にとって、“世界の王”は常に尊敬の言葉を忘れない人物だ。868本塁打の世界記録を持ちながら、米球界での評価の低さを指摘し「王さんの記録は新聞、テレビで証拠としてキチンと残っている。彼こそ野球殿堂でたたえるべきだ」と強調。また昨オフに米ブッシュ大統領が来日した際には、ともに出迎えホストを務めた王監督を真っ先に大統領に紹介したほどだ。

それだけに病気と闘っている球界の偉大な先輩を勇気づけたい。そこで検討しているのが、自ら全パの指揮を執るオールスター戦の舞台での激励イベントだ。

球団関係者
「監督は球宴で王さんを激励するためのプランを温めているようだよ。出場選手、関係者にも協力を呼びかけるようだね。」

米球界では球宴で偉大な功績を残した野球人を紹介するイベントを開催している。今年も12日に米ピッツバーグで行われた球宴では、当地の英雄で慈善活動に大きな功績があった故ロベルト・クレメンテ氏をたたえる「コミッショナー・アチーブメント賞」の授与式を行った。この流儀にならってバレンタイン監督は今夏の球宴を激励の舞台にしようというプランだ。

王監督は今春に行われたWBCに日本代表監督として参戦。激戦を勝ち抜き見事、初代世界王者に導いた。だが球界ではその労をねぎらうイベントを日程の関係上行うことができなかった。WBC終了後にはすぐシーズンに突入せざるをえなかったからだ。球宴期間に入る今月20日に、WBC優勝の祝賀パーティーが予定されていたが、王監督の緊急入院のため延期となった。それだけにバレンタイン監督としては、大先輩の偉大な功績をたたえる舞台を演出したかったワケだ。

闘病生活の王監督を励ますためにも、球宴でのボビーマジックに期待したいところだ。

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ボビーも安心「ハッピーな様子」[デイリー]

この日試合のなかったロッテのボビー・バレンタイン監督(56)が13日、胃の腫瘍除去手術のため入院中のソフトバンク・王貞治監督(66)を見舞うため、東京都内の病院を訪問した。

マリナーズ・城島と共に王監督を見舞ったバレンタイン監督は「王監督は城島が来ていたことで、とてもハッピーな様子だった。お元気な姿を見ることができてよかった」と笑顔を見せた。今秋のプレーオフで戦いたいかとの質問には「もちろんそうなって欲しいが、今は何よりも病気から回復することを祈っている」と話した。

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セが交流戦18、24試合案を新提案[デイリー]

セ、パ両リーグによるポストシーズンゲーム(プレーオフ)の合同実施を検討する12球団代表者会議が13日、東京都内で開かれ、セは公式戦試合数を現行の36試合の交流戦を24試合に削減する「144試合制」、同18試合に削減する「143試合制」を新たに提案。だが交流戦の現行維持を求めるパからは、予想外の展開に戸惑いの声が相次いだ。

セはこれまで議論されていた146試合制(交流戦36試合)、140試合制(同30試合)に加えて、新たに交流戦の大幅減を前提とする144試合制(同24試合)と、143試合制(同18試合)をパに提案した。

2連戦や4連戦単位で交流戦を消化する144、143試合制は「今年の交流戦で問題となった過密日程が緩和され、ポストシーズンゲームの期間も十分確保できる」(巨人・清武代表)。日程消化の面で大きなメリットがあると強調した。

セは、当初主張していた146試合制は過密日程を避けられず、選手会への対応も必要として、否定的な見解で一致。交流戦の消化日数が現行通りとなる140試合制にも後ろ向きで、ここにきて143試合制を推す声が大勢を占めている。

だがセの突然の新提案に、パは戸惑いを隠せない。前日の臨時理事会で「146試合制+公式戦1位を優勝」とする従来のセ案への同調を決めたばかり。「セの提案に最大限の譲歩をしたが、交流戦削減と言われても…。予想していなかった」とはロッテ・瀬戸山代表。パは19日の理事会で対応を協議するが、交流戦削減には根強い抵抗感がある。今後のセとの話し合いも難航は必至だ。

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WBCで意見交換[報知]

野球の国別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について話し合う国際運営委員会が11日、ピッツバーグで開かれ、米大リーグ機構と選手会、日本プロ野球組織(NPB)、韓国野球委員会(KBO)の代表が出席、各自が提出した要望書について意見を交換した。次回の会議は11月に日本で行われる。

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パ譲歩も一転、セ“今更遅い”[ニッカン]

12球団代表者会議が13日、都内のホテルで行われ、パ・リーグの妥協によって「セ・パ統一ポストシーズン」へ進展するとみられていたが、セは自らの提案を引き下げ、議論をスタート地点に戻した。

パは前日12日に緊急理事会を開き、146試合制とシーズン1位をリーグ優勝とする規定を了承した。これは6月中旬にセが示した案。パは合意に向け、大幅に譲歩したことで議論は先へ進むと考えていた。ところがセの認識は違った。

パが理事会の報告をする前に、事業委員長の巨人清武代表が文書を配布した。シーズンの全体像を示した4案中、3案で交流戦が削減されていた。パがもっとも恐れる方法だった。

楽天井上オーナー代行
「セの意見を了承したつもりだったのに別紙が出てきてビックリした。何だ、こりゃあという感じ。あ然。困った。よく分からない。」

なぜ、このような不思議な事態になったのか。

巨人清武代表
「第1回の事業委員会で146試合、シーズン1位がリーグ優勝、故障者リストなど選手会への対応という3点セットを提案した。だが第2回の委員会でパから難色を示されたので、その案は白紙に戻ったと判断し、事業委員長として新たな提案をした訳です。」

要するに今更了承しても遅いという訳だ。パは3日の事業委員会で了承していれば交流戦36試合を維持できたが、返事が10日ほど遅れたために、交流戦削減という「厳しい利子」が突きつけられた格好となった。清武代表が示した案は、それぞれに理があり根拠もある。日程上も非常に効率がよく理想型ともいえる。しかし、理想に達しないからこその「146試合」でもあった。まとまりかけた議論を元に戻した。この時期から、果たして理想型でまとまるのか。ポストシーズン実現に向け、今回のセの判断は重い責任を負う。

◇巨人清武代表の4案

巨人清武代表が示した案は4種類。「交流戦で思った以上にダメージを受けたというセ球団も複数ある。また日本シリーズまでの期間に余裕があれば、ポストシーズンのやり方も検討の余地がある。3週間は必要ではないか」。日程までシミュレーションした上で、それぞれメリット、デメリットを示した。

(1)
交流戦36試合+リーグ戦110試合=146試合。プレーオフはなく、リーグ戦予備日を含む日本シリーズまでの期間は15日間。
(2)
交流戦30試合+リーグ戦110試合=140試合。同15日間。
(3)
交流戦24試合+リーグ戦120試合(110試合可)=144試合(134、139試合も可)。同22日間、もしくは29日間。
(4)
交流戦18試合+リーグ戦125試合=143試合。同22日間。
中日伊藤代表
「セ案は前回の事業委でパが反対して、ダメになった。消えていたのに、また持ち出してもねえ。日程的なことも考えなくてはいけない。」
阪神野崎取締役
「パは前回、拒否していたじゃないですか。優勝の定義も146試合とセットというパ球団もあり、決まっていませんよ。」
日本ハム小嶋オーナー代行
「両リーグうまくいくよう譲るところは譲ったつもりだが、セから交流戦を減らして欲しいといわれた。パとしては戸惑っている。これまでセは交流戦の試合数について何も言っていなかった。それを主張するなら、もっと前から主張すべきだったと思う。」
ロッテ瀬戸山代表
「前回でセ案が白紙という認識はない。パとして最大限の譲歩をしたが、セは受け入れない。会議後にパ6球団で話をしたが、交流戦の削減には全員が受け入れられないという意見だった。そもそもポストシーズンを一緒にやろうと始まったのに、交流戦の削減が大きなテーマとなっている。」
西武黒岩代表
「あれが配られるとは。我々はセに近づいたのに、また平行線ですよ。」

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セ&パ、今度は交流戦数で対立[スポニチ]

セ・パ12球団代表者は13日、東京都内で来季導入を目指すポストシーズンゲーム(PSG)協議会を開き、セ・リーグは新たに交流戦削減案を提示、現行の交流戦36試合維持を主張するパ・リーグと再び対立した。

パは12日理事会で当初のセ案だった「公式戦1位=優勝」「146試合+PSG」に同調する譲歩を示していたが、セは13日午前の理事会で交流戦削減案を固めていた。

清武事業委員長(巨人代表)は交流戦維持の(1)「試合数146、うち交流戦36」に加え、同削減のセ案(2)「試合数140、うち交流戦30」(3)「試合数144、うち交流戦24」(4)「試合数143、うち交流戦18」を提示。「当初案(1)は故障者リスト(DL)など選手会対応が不可欠。パはDL反対が強く、2度の事業委員会で(1)は白紙に戻った」と説明。3試合制+5試合制本線のPSG開催には「3週間の余裕が要る」と削減の必要性を語った。

当初セ案で合意の糸口とみていたパは協議会冒頭の新提案に「あ然とした」と楽天・井上オーナー代行。「パは成功しているプレーオフを取り下げるまで譲歩したが気が付けば平行線だ」と西武・黒岩代表。協議会後、(1)の姿勢を再確認した。

セは交流戦半減の(4)が最優先で、対立図式は強まった形。利害対立のまま、パの回答を待つ形で今月末に再協議する。

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セが交流戦の試合数削減を要求…ポストシーズン導入へ論議[サンスポ]

プロ野球の12球団代表者会議が13日、都内で開かれた。巨人・清武英利球団代表(55)が、セパ統一したポストシーズンゲーム(PSG)導入に向け、交流戦の試合数削減を求めた。パ側は交流戦36試合、セと同数の146試合に増やし、シーズン1位を優勝とするセの当初案を飲むなど大幅に譲歩したが、セ側はこの日一転して拒否。20日に再度協議することになった。

これまでPSGの問題を議論してきた事業委員会委員長の巨人・清武球団代表がこの日、新たに3案を提案した(表中のII、III、IV)。いずれも交流戦の試合数を削減するもので、中でもセ側が一致しているのはIII案。交流戦を現行の36試合から24試合することで、パに流出した収益を回復できるメリットがある。

しかも過密日程と間延び感が指摘される36試合制より、1ヶ月間で終えられ、シーズン終盤のPSG日程を4週間(29日間)確保できる。「交流戦、PSG、国際試合日程はセットで考えるべき。これをたたき台にしてほしい」と同代表は話した。

だがセの変心ぶりを驚くと共に、反発したのがパだ。この日、6月にセが提案した際には反対したI案を了承する旨を伝えたが、一転拒否される。セパ統一のPSG開催には、「シーズン1位を優勝とする」とのセの提案に加え、新たに交流戦の減少まで同意が求められてしまった。

また同代表によれば、6月にはメジャーリーグで導入されているDL(故障者リスト、同リストに入った選手は出場選手登録を抹消されてもFA日数に換算される)も提案した。DLについては、試合数増加に対する選手会への対応策として用意された。

楽天・井上オーナー代行
「セの案を丸飲みしたのに、交流戦の削減とはビックリした。セの本音が見えない。」
ロッテ・瀬戸山球団代表
「パは最大限譲歩したのに受け入れられなかった。こちらは全球団、交流戦36試合継続でいきたい。」
巨人・清武代表が提示した来季公式戦実施案
交流+リーグ合計PSG主なメリットまたはデメリット
I案36+110146試合15日パに増収/過密、セ減収、PSG困難
II案30+110140試合15日過密日程回避/交流戦日数に変化なし
III案24+120144試合29日PSGの日程大幅確保/セ減収回避
IV案18+125143試合22日PSGの日程確保可/セ減収大幅回避

[注]PSGは各案によって確保できる日数。III案には交流戦実施方法でさらに3分割され、PSG日程を最大限確保できた場合が29日間となる。

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パが優勝チーム扱いで譲歩も結論出ず[ニッカン]

12球団代表者会議が13日、都内で行われ、優勝チームの扱いに関し、プレーオフ勝者を主張してきたパ・リーグが、レギュラーシーズン1位とするセ・リーグに譲歩する姿勢を示したが、交流戦の試合数で両者の意見が対立して、結論は出なかった。

パは前日12日の臨時理事会で優勝チームの扱いについての方針転換に加え、交流戦(36試合の)維持のために現行の136試合制からセが実施している146試合制の受け入れを了承した。しかしセは146試合の後にプレーオフを組み入れることは日程的に困難とし、交流戦縮小によりプレーオフ期間を確保する複数の案の検討を要望した。

巨人の清武球団代表によるたたき台は

(1)
交流戦24、リーグ戦120で総試合数は144
(2)
交流戦18、リーグ戦125

の2つに大別されており、セは2支持で方針が一致している。再び12球団で再協議するが「プレーオフの話なのに交流戦の話をしてくるのは違うと思う。焦点が合ってない」(楽天米田球団代表)など、パ側は否定的な見解を示した。

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