わたしはかもめ2006年鴎の便り(7月)

便

7月15日

千葉ロッテ1x−0西武(千葉マリン)

ロッテが6度目のサヨナラ勝ちで貯金を7とした。0−0で迎えた9回、2死一塁からワトソンが6月10日以来、来日2本目のサヨナラ打となる適時二塁打を放った。先発・小林宏は被安打6、奪三振5、与四球2で8回を無失点の好投。後を継いだ2人目薮田が4月15日以来の3勝目を挙げた。西武は6度目のサヨナラ負けで、連勝は4でストップ。先発の松坂は8回まで2安打に抑えていたが、去年の7月15日以来、自身3度目のサヨナラ負けで6月2日以来の黒星を喫した。ソフトバンクも敗れたため、1.5ゲーム差の首位は変わらず。

123456789R
西武0000000000
千葉ロッテ000000001x1x

◇低め意識する小林宏

小林宏は登板の際に肝に銘じていることがある。「ボールを低めに集めること」と「相手に先制点を与えないこと」の2点だ。縦に変化するフォークボールとチェンジアップを武器にするからこそ、低めへの意識は強い。0−0の4回に1死満塁のピンチを迎えたが、低めのボールで上本を空振り三振、細川を遊ゴロに仕留めた。

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小林宏8回0封

小林宏の粘りがサヨナラ勝利を呼んだ。松坂との投げ合いに1歩も引かず、8回無失点のまま降板。白星こそつかなかったが「自分のことよりチームが勝てたのが嬉しい。とにかく先に点を与えないようにと思った」と話した。1、5、7回以外は走者を背負ったが「慌てずに投げようと思った」と冷静さでマウンドに君臨した。

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ロッテ・ワトソン2度目サヨナラ打[報知]

歓喜の中心にはまたもワトソンが立っていた。9回2死一塁。松坂の高め直球を振り抜くと、打球は右中間を真っ二つに破っていった。白熱した投手戦に決着をつける1打は、6月10日の巨人戦以来の来日2度目のサヨナラ打。母と妻子が観戦する中「2人の子供のために、2つ目の(マスコットの)マー君人形を持てて嬉しいよ」と喜びを爆発させた。

集中していた。殊勲打の直前、一塁走者・ベニーに代走・代田が送られたが、スキンヘッドの救世主はそれにすら気づかなかった。「最後の最後まで走者が代田とは分からなかった。ベニーがいきなり(祝福に)来たからびっくりしたよ」とおどけた。

松坂の存在は、来日するまでまったく知らなかったという。チームの4安打のうち2安打を記録。6年間も本拠地で倒せなかった天敵も、ワトソンにとっては苦手意識もなかった。2つの“無知”が最高の結果をもたらした。

JAPANのエースからもぎ取った大きな1勝。バレンタイン監督は「ワトソンはいい働きをした。いい打者は、ああいう状況でヒットが打てるもんだ」と会心のスマイルを浮かべた。助っ人の1打を合図に、ロッテが再び首位戦線へ浮上する。

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ロッテ・ワトソンがサヨナラ打!好投・松坂から値千金の一撃[サンスポ]

鋭い打球が右中間を切り裂いた。0−0で迎えた9回二死一塁。ワトソンが、好投・松坂から値千金のサヨナラ打。俊足の代田が一気に生還した。ワトソンは「小林宏が一生懸命投げていた。あの力投が9回(の逆転劇)を呼び込んだんだ」と8回無失点の右腕をたたえながら大喜び。試合後には、来日したばかりの家族に勝利を報告していた。

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6度目サヨナラ[スポニチ]

ロッテ・ベニーの代走・代田が一塁から一気にホームへ滑り込んだ。今季6度目のサヨナラ劇。右中間二塁打のヒーロー、ワトソンは二塁を回ったところで2度ジャンプすると、歓喜の輪が生まれた。

「一塁走者の生還を確認した瞬間に、ベニーが目の前にいたので驚いたよ」。ワトソンは代走が送られていたのに気づかないほど集中していた。

怪物・松坂は“特別な存在”じゃなかった。「名前を聞いたことはないし、WBCでMVPだったのも知らなかった」。スタンドでニコール夫人(28)と2人の愛息が見守る中、6月10日・巨人戦(千葉マリン)以来となる2度目の劇打を放った。「ベニーが走者なら得点できなかった」とバレンタイン監督。これで首位・西武とは4ゲーム差。そり上げられたワトソンの頭は興奮で血管が浮き上がっていた。

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ロッテ7年ぶり千葉で松坂に勝った[ニッカン]

ロッテのワトソンが、西武松坂の圧力をはね返した。0−0の9回2死一塁で高め直球をたたいた。カウント2−2から振り抜くと、打球は二塁手の頭上を鋭く越え、そのまま右中間を抜けていった。二塁に到達して振り返ると、代走代田がサヨナラの本塁に近づいていた。歓喜の瞬間、自分に飛び込んできたのは、2死から出塁しサヨナラ劇をおぜん立てしたベニーだった。

打席では集中のあまり、交代に気づいていなかった。「(直前に安打の)ベニーが飛び込んできたので、何でこんなに速く(本塁から)来られるのかと思った」と苦笑い。「前の打席でもカウント2−2で直球を投げてきたんでストライクゾーンを少し上げていた」と狙い通りの1打だった。

今季途中入団も6月10日の巨人戦以来2度目のサヨナラ打だ。パワーの源がある。同22日に家族が来日。ホテル暮らしからマンションに引っ越し、生活が安定した。この日も球場を訪れた2歳半と10ヶ月の2人の息子と遊ぶのが最高のリラックス法。打席で集中できるメリハリがあった。

ロッテが本拠地で松坂に勝つのは99年4月以来。ワトソンは松坂の存在を米国時代は「ノー、ソーリー」。知らなかった。「素晴らしい投手。WBCもキャンプ中、テレビでは見ていたけど覚えているのは松中選手ぐらい」と苦手意識などあるはずもない。知らないことが武器にもなった。首位西武に4ゲーム差。踏みとどまった力を、巻き返す勢いに変えていく。

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ワトソンが松坂からサヨナラ打[ニッカン]

ロッテが最後の最後に松坂を攻略した。0−0の9回裏、1死一塁からワトソンが真ん中高め直球をたたき、サヨナラの右中間適時二塁打。「投手戦で、なんとかチームに白星をと思っていた」と振り返った。前の打席で直球で打ち取られており、最後の打席では高めの直球を狙っていたという。5月に途中入団も、早くも2度目のサヨナラ打。頼もしい助っ人の1打で、首位西武に4差と、プレーオフ戦線に踏みとどまった。

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