7月16日7月16日西武が今季6度目の延長戦勝利で両リーグ通じて50勝1番乗り。貯金は今季最多タイの16。西武は同点で迎えた12回、1死一、三塁から代打・高山の2点適時三塁打、平尾の適時打で3点を勝ち越すとそのまま逃げ切った。先発・ギッセルが自己最短の4回4失点で降板。6人目小野寺が2回無失点で4勝目。ロッテは3回にサブローの7号ソロ、里崎の11号ソロで同点に追いつくが、12回に勝ち越され今季3度目の延長での敗戦。5人目小宮山が04年9月1日以来となる今季初黒星。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 西武 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 |
| 千葉ロッテ | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
ロッテは救援陣が打ち込まれ、首位西武とのゲーム差が再び5に開いた。4−4の同点で迎えた延長12回。2イニング投げた守護神小林雅の後に、ベテラン小宮山がマウンドへ。西武打線は右打者が3人並ぶ場面だったが、4人残ったロッテ投手陣の中で、右投手は小宮山とバーンだけ。小宮山は今季19試合目の登板だが、勝ち試合は1試合のみ。競った場面での起用は少なく、黒星がつくのも2年ぶりだった。
先頭打者に右越え三塁打を浴び、1死一、三塁となったところで藤田に交代。藤田は初球を痛打されて決勝点を失った。バレンタイン監督は「（最初から）藤田が出る場面ではなかった。（小宮山は）他のリリーフ投手と同じくらい、いい仕事をしてくれていた。でも今日は成功しなかったので、そこの判断は間違っていたということ」。打撃陣も4回以降無得点。首位追撃を狙うチームには痛い1敗になった。
ロッテのベニー・アグバヤニ外野手（34）が16日、右ひざ内側部痛により出場選手登録を抹消された。バレンタイン監督は「昨日（15日）の試合が終わった後、グラウンドから去る時にケガをした」と説明。今後はアイシング治療で様子を見る。
千葉マリンでのロッテ−西武戦で始球式を行う千葉FW巻 千葉FW巻が16日、プロ野球ロッテ−西武戦（千葉マリン）で始球式を行った。「当てちゃいけない」と慎重に投げたボールはノーバウンドで捕手のミットに収まった。投球前には、マウンドから一塁側スタンドにロングシュートでサッカーボールをプレゼント。「W杯より緊張した。お客さんには今度はジェフの試合に来て欲しい」と話した。12日には市原、千葉市役所やスポンサーを表敬訪問し、その日の大宮との練習試合で右足首をねんざ。それでも前日15日のオールスターでは得点を挙げ、この日の練習にも参加。タフマンは、へこたれない。
15日にオールスターに出場したばかりの千葉のFW巻誠一郎（25）が16日、ロッテ−西武戦で始球式に初挑戦。マスコットのマー君を、不得意なドリブルで「2回取られた」が何とかかわし、サッカーボールを観客席に蹴り入れてからマウンドへ。投球は高めへ外れたが、西武・福地の大きな空振りでストライクを奪った。
父親の昇治さん（52）が熊本工で甲子園を目指していた影響もあり、幼い頃は「プロ野球選手を目指していた」という。小学5年でサッカーを始める前には野球経験もある。昇治さんは「嬉しい？そうだねぇ」と笑顔で話した。
「W杯でもあんなに緊張しなかった」と苦笑いした巻は、夜には千葉の練習に参加する相変わらずの“鉄人”ぶりを見せた。「ロッテがタイトルを取って、ウチも取れればいい」12日の練習試合で右足首を痛め、松葉づえで引き揚げたことが嘘のような元気な姿。痛くない訳がないが、そんなそぶりはまるで見せない。オシム魂はしっかりと体に息づいている。
4−4の延長12回、小宮山が先頭の片岡に右翼線三塁打。その後、1死一、三塁で降板したが、代わった藤田が決勝打を浴び、40歳のベテランに2年ぶりの黒星がついた。今季これまで勝敗が決まった試合での登板が多かったが、緊迫した投手戦での起用にバレンタイン監督は「他のリリーフ投手と同じくらい、いい投球を続けていた。それが成功しなかった」。40敗目に残念そうだった。
延長12回、バレンタイン監督は小宮山を投入したがこれが裏目に出た。先頭・片岡に右翼線三塁打。その後1死一、三塁で藤田に交代したが代打・高山に右中間三塁打を打たれた。今季初めて40歳右腕を同点の場面で起用したことについて指揮官は「他に誰がいるんだ。小宮山はここまでいい投球をしてきた」。しかし、総力戦を落としたとあって「結果が悪いのだから決断は間違っていたかも…」と声は小さかった。
ロッテのベニーが16日、右ひざ痛で出場選手登録を外れた。オールスター休みも控えていることから大事を取った処置で、病院には行かず、アイシング治療などで様子を見る。
ロッテが豪快な2発で一時は同点に追い付いた。2点を追う3回。先頭打者のサブローがスライダーを左翼スタンドに運ぶ7号ソロを放った。「点を取られた後の先頭打者だっとので、何とか塁に出てチャンスをつくりたいと思って打席に立った。変化球に対して自然にバットが出てくれました」。1死後、今度は里崎がチェンジアップを同じく左翼スタンドに運んだ。11号同点ソロに「完璧にとらえることができた。首位西武に負けられないので、とにかく追い付くことができて良かった」と満足そうだったが、延長での負けに試合後は表情晴れず。
ロッテ里崎が1点取られた初回にすかさず同点適時打を放った。1死一、三塁から西武ギッセルの外角ストレートを逆らわずに右前に運んだ。続くワトソンの右犠飛で一時は逆転。里崎は「理想のバッティングができました。久しぶりの4番だったので、何とかチームに貢献できるヒットを打ちたかった。いきなりチャンスで打つことができて良かったです。点を取られた直後に逆転できたのも大きい」と話したが、4番は勝利にはつながらず、残念。