現在4位を苦しむロッテに激震が走った。福浦和や内野手(30)が18日、船橋市内の病院で左手甲の診察を受け、左第2中手剥離骨折と診断された。16日の西武戦で、延長12回に小野寺から死球を受け、前日の楽天戦も欠場していた。さらにベニー・アグバヤニ外野手(34)もこの日、痛めていた右ひざのMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、右内外側半月板損傷と診断された。全治4週間で、20日に半月板鏡視下手術を行うことが決定。巻き返しを狙う後半戦に向け、主軸2人を欠くことになってしまった。
福浦はオールスターに監督推薦で出場するはずだったが、これで欠場が濃厚になった。ここまでパ・リーグ2位の打率を誇ったが、この日は、ティー打撃も右手1本で行う状態だ。「医者からは全治2週間から4週間と言われた。明日の状況を見てから決めるけど、バットを握るのも痛い。こういう状態で出て、迷惑を掛けてもいけない」と話した。
オールスターでも指揮を執るバレンタイン監督は、最終決断を下すのは19日としながら「代替選手は考えています」と話した。福浦は「やっぱりショック。チームもこういう状態だし」と無念の表情を浮かべていた。
弱り目にたたり目とはこのことか−。チームを浮上モードを演出したいロッテ・バレンタイン監督だが18日、主力2人の長期離脱が明らかになって…。
この日の楽天戦は雨天中止。乗り切れないチームに恵みの雨となった−と思いきや、緊急事態が発生。さる16日西武戦で左手に死球を受けた主軸の福浦が左第2中手骨の剥離骨折だったことが判明。「全治などは分からない。球宴をどうするかも明日(19日)決める」(バレンタイン監督)と、監督推薦で出場が決まっていたオールスターも白紙であると説明。
また、右ひざ故障で登録抹消中のベニーも右内外側半月板損傷で20日に手術を受け全治は4週間。2人の大砲が長期離脱する可能性を明らかにした。
交流戦V2を達成しながら、それ以降沈下気味のチーム状況に追い打ちをかける事態。それだけにチーム周辺では「李と小坂がいれば…」と、今さらながらの恨み節が流れているのだ。
31年ぶり日本一&初代アジア王者に輝いたチームを牽引した2人の左打者はともに巨人に移籍。この事実が今季のマリンガン打線を寸断しているという声が…。
そこに福浦とベニーが長期離脱、飛車角落ちとなれば、ただでさえ寸断気味のマリンガン打線は…と後半戦の戦いを危惧するワケだ。
昨季の覇者を襲った絶対的な役者不足を、ボビーマジックでどう打開できるのか−。
ロッテの主軸2人が戦線離脱を強いられた。15日の西武9回戦(千葉マリン)で右ひざを痛めたベニー・アグバヤニ外野手(34)と、16日の同カードで左手甲に死球を受けた福浦和也内野手(30)が18日、船橋市内の病院でMRI(磁気共鳴画像)検査を受けた。ベニーは「右内外側半月板損傷」で全治4週間、福浦は「左第2中手骨剥離骨折」と診断された。
ベニーは15日、サヨナラ勝ちの歓喜の中で右ひざを負傷。翌16日に登録を抹消された。復帰は早くて8月下旬。19日に入院し、20日に半月板鏡視下手術を受ける。
剥離骨折と診断された福浦は「ショックです。医師からは骨が付くまで2〜4週間かかると言われました」と悲痛の表情。19日までに痛みが引かなければ出場選手登録を抹消し、球宴を辞退する可能性も出てきた。
球宴辞退の場合は協約上、後半戦スタートから10試合の出場ができない。球団では、後半戦開幕からの出場が可能となる野球協約第86条ただし書きの適用の申請も検討。19日に患部の状態を見て、バレンタイン監督が出場か、辞退かを判断する。
福浦の患部は打撃、守備に多大な影響を及ぼすため、劇的な回復がない限り、数週間の離脱は避けられない状況。前半戦4位ターンが決まったロッテは、後半戦も試練の再出発となりそうだ。
右ヒザ痛で出場選手登録を抹消されていたロッテのベニー・アグバヤニ外野手(34)が18日、船橋市内の病院でMRI検査を受け、「右内外側半月板損傷」と診断され、20日に手術を受ける予定が発表された。全治は4週間。
福浦も同日に、左第2中手骨剥離骨折の診断を受けており、バレンタイン監督は「後半戦の開幕は(2人が)いない可能性もある」と表情を曇らせた。前日の楽天戦敗戦でBクラスターンが決まった上に、主砲2人の故障に見舞われたロッテ。連覇への道のりは厳しいものとなってきた。
ロッテの福浦和也内野手(30)が18日、千葉・船橋市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、左第2中手骨はく離骨折で全治2〜4週間と診断された。16日の西武戦で小野寺から左手甲に死球を受けていた。球宴出場に関しては19日に決断する。辞退すると後半戦10試合は出場できなくなるが、福浦は「1週間で試合に出たい」と話しており、球団は野球協約第86条(出場選手の自動抹消)のただし書き適用を求める方針。また、15日の西武戦で右ひざを痛めたベニーは「右ひざ内外側半月板損傷」と診断され、20日に半月板鏡視下手術を受けることになった。
ロッテのベニー・アグバヤニ外野手(34)は18日、船橋市内の病院でMRI検査を受け、右ひざ内外側半月板損傷と診断された。20日に半月板鏡視下手術を受ける予定で全治は4週間。15日の西武戦(千葉マリン)で右ひざを痛め、16日に出場選手登録を抹消されていた。
また16日の西武戦(千葉マリン)で左手に死球を受けた福浦和也内野手(30)は、同じく精密検査で左手第2中手骨の剥離骨折だったことが判明。全治2〜4週間とみられる。福浦は監督推薦で球宴に選出されているが、球団は出場辞退の申請を行う方針。バレンタイン監督は2選手の後半戦の復帰について「(間に合わない)可能性はある」と表情を曇らせた。連覇を狙うロッテ。前半戦終了間際で、主力2選手の離脱は大きな痛手だ。
ロッテに激震だ。福浦和也内野手(30)が18日、千葉・船橋市内の病院で左手甲の検査を受け、左第2中手骨はく離骨折と診断された。16日西武戦で死球を受け、17日楽天戦を欠場していた。全治は未定。
またベニー・アグバヤニ外野手(34)もこの日、右ひざの精密検査を受け、「右内外側半月板損傷」と診断された。全治4週間で、20日に手術を受けることが決定。巻き返しを狙う後半戦に向け、主軸2人を欠くことになった。
ロッテは18日、右ひざ痛のベニー外野手が同日、千葉県船橋市内の病院で精密検査を受け「右内外側半月板損傷」と診断され、20日に手術を受ける予定であることを発表した。全治は4週間。また、福浦も同様に精密検査を受け、左第2中手骨剥離骨折と診断された。全治は未定。
ロッテ橋本将捕手(30)の麻子夫人(29)が都内の病院で第二子(二男)を出産した。3466グラムで母子共に健康。
オールスターでパ・リーグの指揮を執るロッテバレンタイン監督が、先発投手を発表した。21日の初戦はファン投票1位の西武松坂で、22日は同2位のソフトバンク斉藤和を指名。「向こうの監督さんとも話をして、承認を得ている」と話した。普段はライバルとして戦う2人を、期待を込めて送り出す。
パ・リーグ前川、セ・リーグ井野両審判部長が、20日の監督会議を前にして打ち合わせをした。丸山規則委員を交えて、想定される質問について、統一見解を確認。前川部長は「議題はスピードアップだが、巨人やヤクルトから提案もあるらしいです。ジャッジのことだと思います」。技術向上や査定方法などに関する提案が想定されるが、「現状は説明できますが、審判部が何かを言うものはない」と語った。また、ビデオ判定の導入についても「審判団が答えるものではないでしょう」と話していた。
王監督の術後の経過を説明する慶応病院の北島政樹教授ら外科チームの医師団 17日に腹腔鏡による胃の全摘出手術を受けたソフトバンク王貞治監督(66)について、主治医である北島政樹慶大医学部教授(64)および消化器外科チームが18日、同大学内で記者会見を行った。医師団は「早期の胃がん」だったことを明らかにし、成功した手術の経過説明を行った。北島教授は、腹腔鏡手術で小腸を取り除き、早期復帰した自身の経験談を披露。王監督の場合も10日ほどで退院が可能との見通しを示した。王監督はこの日、集中治療室から病室に戻り、チームの西武戦をテレビで観戦。チームは劇的な逆転劇で今季50勝目を挙げた。
胃の全摘出という大手術から約24時間後、その行動は入院患者ではなく「ソフトバンク王監督」だった。午後6時から病室で福岡ヤフードームの西武戦を早速、テレビ観戦した。試合は王監督が「近代野球で大事なのは7、8、9回」という教え通り、8回に一挙、8点を奪う逆転劇。その攻撃はもちろん、試合終了までしっかりと見届けた。
午前9時前に集中治療室から病室へ戻ったばかりだが、午前中からリハビリの歩行練習を行い、スポーツ紙にも目を通した。掲載されていた楽天フェルナンデスの打撃フォームの写真に目を奪われた。球団関係者に、その写真をファクスで福岡に送らせ、森脇監督代行を通じて「これを金森(打撃コーチ)に見せろ」と指示。「いつもと同じ行動をされてました」(木村球団広報部長)。手術前と違うのは、口に酸素マスクを付けていたことだった。
この日の会見で、正式な病名が公表された。「早期胃がん」。15日午後、病院側から提示された手術法は「開腹手術」と「腹腔鏡手術」。王監督は「先進的な治療をお願いしたい」と後者を選んだ。手術は17日の午前9時40分に始まった。約7時間の施術を含め、すべての処置を終えたのは約9時間後の午後6時47分。お腹に小さな穴を開け、内視鏡などをモニターで操作する腹腔鏡術は長時間を要する。半面、切開部分が小さく済み、体への負担が少ない。腹腔鏡術の権威でもある北島教授は「根治性、できるだけ早い社会復帰などを考え、治療法を説明した」と話した。
がんは約5センチの大きさで、胃の上側から中央部にかけてあった。胃の粘膜下層と呼ばれる場所にも達していた。手術中に近くのリンパ節への転移も発見されたが、それも取り除かれた。医師団は「標準手術プラスアルファを行う目的で診断を行い、精度をさらに高めた」と胸を張った。胃を摘出し、食道と小腸をつなぐ消化管の再建処置を施したにもかかわらず、出血量はわずか72cc。缶コーヒー(190グラム)の半分にも満たない。北島教授は「輸血すると体の免疫力が落ちる。極めて少ない出血量」と説明した。
北島教授は会見の中で、自身も腹腔鏡による小腸の手術を受けたことを披露。「胃と小腸で違いますが、私は6日目に病室から教授会に行き、9日目に退院、21日目に患者さんの手術をした」と回復の早さを実体験で示した。王監督の退院の見通しについては「10日間くらいで可能だと思う」と話した。言葉通りに単純計算すれば、8月にも現場復帰できる。ただ北島教授は「王監督は責任感が強い方。我々が抑えなければ、と思う。ご家族が1番、過労をご存じだと思うし、相談して決めたい」とも話した。今季最終戦は9月27日の日本ハム戦。10月にはプレーオフ、日本シリーズ。その先には来季もある。焦らず、じっくり、王監督は完全復帰の道を歩む。
WBCに8選手を送り込んだロッテの選手達も、安堵の表情を見せた。今江は「1日も早い復帰を祈ってます」と話し、渡辺俊は「無事成功して本当に良かったです」と喜んだ。バレンタイン監督は「球界の歴史の中でも最高に素晴らしい人の1人。またすぐにお目にかかれることを楽しみにしています」と話した。
王監督の現場復帰について、球団側はあくまで病状回復を優先させる方針だ。竹内球団常務取締役経営本部長は「手術を終えられたばかりで、今はそういう話をする時期ではない。孫オーナーも『永久監督』というお考えに今でも変わりはないが、今は健康を回復されることを何より願っている」と話した。また、この日の会見にはソフトバンク本社から3人の広報要員が急遽、応援に駆け付けた。今後も王監督の健康回復に本社も協力態勢を整える。