わたしはかもめ2006年鴎の便り(7月)

便

7月20日

12球団監督会議

◇ノムさん「議長つまらん」

12球団監督会議が20日、都内で行われ、審判員の技術向上や試合のスピードアップについて、活発な意見交換がなされた。今季は判定をめぐるトラブルが目立つことから、6人制復活や査定導入なども提案された。スピードアップには、否定的な意見も出た。また、初めて議長役を務めた楽天野村克也監督(71)は会議のしきり役に終始し、いつもの歯切れのいいトークは遠慮し?「議長ってつまんないな」とぼやいた。

いつもと違うノムさんがいた。会議後、「議長」として記者会見場に現れた。「俺じゃ正確に伝わらない。王監督は1人でやったの?やっぱり違うな、中身が違う」。そう冗談めかしたのは冒頭だけ。「まず試合時間短縮の問題を話し合い、審判に対する監督からの注文や提案、これに時間を費やしました」と議事録を淡々と報告した。約1時間半の議論を仕切り、監督達の意見のまとめた。

これまでは一方的に言う側だった。前回1月の監督会議では予告先発廃止などの持論を迫力満点に訴え、会場は独演会と化した。そのとき議長を務めたソフトバンク王監督が今回は不在。最年長監督に出番が回ってきたが「正直、何もしておりません。座ってただけ」と苦笑。戸惑いや違和感も感じながら振り返った。

それでも、言うべきところは言った。審判団には率直な疑問をぶつけ、試合時間短縮については反対意見を主張。「野球は時間制限のスポーツじゃない。間のスポーツ。それが本質。ファンは少しでも長く選手と接していたいはず」と語気を強めた。ロッテ・バレンタイン監督、中日落合監督ら賛同もあった。

「監督の立場としては発言は十分したと思います」。それでも、これまでの発言から考えれば、おとなしかった。帰り際「落合が1人でしゃべっとったな。いつもは俺ばかり話してたから。議長ってつまんない…」とこぼした。活発な議論が交わされた会議で、議長の発言だけは最後まで控えめだった。

◇監督会議審議事項

(1)試合時間
セ・リーグは平均3時間13分で前年比3分間、パ・リーグは3時間14分で同6分間(いずれも7月17日現在)短縮されたことが報告された。今季から攻守、投手交代の時間を規定するイニング・インターバル制が採用されたが、楽天野村、中日落合両監督から「野球は時間短縮のスポーツではない」との意見も出た。
(2)審判問題
4人制から6人制に戻す案が論議された(4人制は96年度シーズンから導入)。特に中日落合監督は6人制を強調、広島ブラウン監督は4人制を支持。その他、シーズン前半終了時と終了後に審判を評価する機関を設け、ポイント制で技術向上を狙う。またビデオ設置も話し合われた。
(3)交流戦
試合数、期間について現場の意見交換。
(4)北京五輪メンバー編成
アマチュア側とも話し合いを継続する。

◇ロッテ・バレンタイン監督、時間短縮反対です

ロッテ・バレンタイン監督
「(試合時間短縮には)反対です。お客さんは野球を見に来ているのであって、時計を見に来ている訳ではない。(審判問題は)人間が短い時間で決断するので失敗もある。日本の審判は素晴らしい仕事をしている。マイナーリーグを拡大し、若い審判が多くの試合を経験することが大事だと思う。」

◇西武伊東監督、評価機関設けては

西武伊東監督
「審判も人間だからミスがあるのは当たり前。大事なのはその後に反省、検証しているかということ。評価機関を設けるのがいい。現場の人間が評価してポイント制でやってはどうかと思う。会議での発言?俺はおとなしくしていたよ。昨日(審判への暴言、暴行で生涯初の退場処分)の今日だから。」

◇日本ハム・ヒルマン監督、18試合×2開催案

日本ハム・ヒルマン監督
「かなりの時間を使って審判の技術の向上、システム上の変更の可能性を話し合った。私から提案したことはない。今日は聞き役に回った。オーナー会議やフロントが話し合いを持つべき、トピックもあった。個人的には交流戦のやり方について36試合を半分に分けて開催する方法がいいと思う。」

◇ソフトバンク森脇監督代行、努力が足りない?!

ソフトバンク森脇監督代行が審判団の技術向上を強く訴えた。森脇監督代行は個人的な意見を前置きした上で「例えばウチの松中のような技術を持っている選手でも、さらに向上しようと努力をしている。審判も努力をされていると思うが、技術を高めて欲しい」と話していた。

◇オリックス中村監督、審判についてはセパ微妙に違う

オリックス中村監督
「審判については(セ、パで)微妙な解釈の違いがある。交流戦もあることだし1本化されるならそれに越したことはない。試合時間短縮の問題も話し合われたが、うちは統計上も迷惑をかけていないようだった。それだけ打てていないということかな…。」

◇広島ブラウン監督、審判評価システム

広島ブラウン監督
「前半戦終了後とシーズン終了後の年2回、12球団の監督が集まって審判を評価するシステムを提案した。監督が審判のグレードを決め、給与など待遇についてはコミッショナーに決めてもらうのがいいと思う。審判は自分達が監督にどう思われているかを知る必要がある。審判6人制の話も出たが、私は『その必要性はない。4人の方がいい』と主張した。金銭的な問題もあるし、それ(人数)よりも審判のグレードを上げることの方が重要だから。」

◇阪神岡田監督、交流戦縮小を提案

阪神岡田監督は交流戦について発言した。「ウチもロッテ戦であったが(5月24日、5回降雨コールド)、まず日程を消化せなあかんということで、条件が悪くても無理やり試合を強行するケースが多い。(36試合では)間延びしていると感じるし移動も厳しい。セ・リーグばかりが妥協している」と試合数削減を訴えた。また審判問題には「この時期に話し合ってもなあ」。

◇横浜牛島監督、判定後の協議

審判の判定をめぐって抗議するケースが多かった横浜牛島監督は、会議で「判定後の協議」を強く求めた。6月1日のソフトバンク戦(横浜)では、多村が三塁線へ放った打球をめぐり球審と三塁塁審の判定が食い違いながらも、球審のフェア判定が適用され打者を惑わせる結果にもなった。牛島監督は「人間だからミスはある。問題はその後にどうするか。早く処置(協議)をすればややこしいこともなくなる」。また同16日の西武との交流戦で、門倉が投球動作までの間合いが長いと指摘され、動作に入った直後にパの球審から突如ダイムを宣告されるケースもあった。同監督は「(セとパでは審判の見解が)違うのならば統一して欲しい」と話した。

◇ヤクルト古田監督、チェック機能

ヤクルト古田監督が、従来の主張である「審判チェック機能」の必要性を訴えた。開幕前に次いで2度目の参加となった監督会議後に「(審判を)評価するシステムがあった方がいいんじゃないかという話をしました」。今季は審判の判定をめぐるトラブルが続出。「この審判はおかしな判定が多いとか、そういうのをチェックしないといけない」と話していたが、同様の主張を11球団の監督と両リーグ審判部長の前で繰り広げた。ジャッジの現状にはかなりの不満を募らせており「おかしな判定は試合後にVTRを見ればいい」と提案する一幕もあった。

◇巨人原監督、ミス認めること

審判が「誤審」を認めた?12球団監督会議では審判も出席。今季両リーグで相次いで起きた審判問題についても議題となった。巨人清武球団代表によると、5月11日の横浜−楽天3回戦で、楽天谷中の横浜村田への死球が危険球と判断され退場になった件について、セ井野審判部長が「拡大解釈だった」と発言したという。試合当日の木内球審は「頭部周辺の直球だったので私の直感で判断しました」と話していたが、試合後に審判間で話し合い「拡大解釈」の誤りだったことを確認した模様。原監督は「高めあうのが必要。潔くミスを認めることがあってもいい。我々が求めるのは正しいジャッジ」と審判サイドの態度を評価していた。

◇中日落合監督、6人制を提案

中日落合監督が持論を展開した。会議後には「忘れた」と得意のフレーズでけむに巻いたが、出席者の話を総合すると、審判問題では現行の4人制から6人制への増員で競争意識を持たせることの必要性を訴え、五輪はプロ不参加を延々と語った模様だ。議題に上がっていた試合のスピードアップ問題には「関心はない。オレなら1時間半より3時間の中身の濃い野球が見たい」と切り捨てていた。

◇セパ審判部長「責められた」

監督会議に出席したセ井野、パ前川両審判部長は「針のむしろ状態」だったようだ。セ監督から厳しい声が続出し、井野部長は「何も言えません。今までで1番責められました」。4人から6人制への移行、競争意識を持たせるための人員増を言われ、その教育方法まで問われた。今季トラブルみなった判定も持ち出されている。井野部長は「ルールブックにある精神『ミスはある、でも審判が最終のものだから、従いましょう、野球を楽しみましょうよ』ということを心の中に持って欲しい。全ての監督は勝敗に命をかけているが、その中にも持って欲しい。お願いですけど」と話していた。

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禁断の切り札に会議紛糾

ポストシーズン制の導入について検討する12球団代表者会議が20比、都内のホテルで開かれ、セ・パ両リーグが互いに切り札を出し、決裂寸前になった。ポストシーズン導入に際し、日程の問題から試合数が優先議題となっている。パは交流戦36試合の維持を主張し、セは交流戦の削減を提案している。

◇パの切り札

来年からのポストシーズン導入を見送るという提案をした。パは現行のプレーオフに満足しており、交流戦を減らしてまで新制度の導入を望んでいない。パ小嶋理事長(日本ハム・オーナー代行)は「来年は現状のままで、1度ご破算にして(再来年以降に向け)話を継続していきましょうというもの」と説明した。議論の打ち切り宣告といってもよかった。

◇セの切り札

前回会議で巨人清武球団代表が交流戦の削減を中心とした4案を提案しており、今回はパの反応を待っていた。そこで打ち切り宣告され、セも極論を出した。セ伊藤理事長(中日代表)は「会議の途中では、セから交流戦をやらなければいいじゃないかという意見まで出た」。

互いに禁断の切り札を出し、議論は決裂寸前だった。しかし結局、セ豊蔵、パ小池両会長が継続審議を促したため、互いに切り札を納め、リミットの8月末まで折り合う点を探していくことになった。それぞれのエゴを前面に出した醜い議論が続くが、これも球界発展へ向かうための過程と信じたい。

巨人清武代表
「パは(前回提示した4案を)検討していない印象です。球団に帰ってきちんと議論してもらいたい。昨年7月の実行委員会で交流戦をどうするか検討した。その時まとまらなかったので、とにかく2年は36試合やろうとなった。だから2年目の今年が終わったら、見直さないといけない。」
阪神野崎連盟担当
「現状の交流戦試合数では現場から移動などが厳しいという声が上がっていることは話した。理想は24試合?それはセ・リーグ全体として足並みを揃える。」
横浜田中常務
「交流戦は2年やって、ある程度の評価は得ているが、観客減などデメリットも出てきた。2年で見直す約束は議事録でも確認されている。」
西武黒岩代表
「セが『146試合でできませんか』と言うから『じゃあ、やりましょう』と答えたら『そんなに簡単にできるんですか』と返してくる。いつの間にか議論が複雑になってしまった。」
ロッテ瀬戸山代表
「議論の焦点が合っていない。パは今年のシーズンで不自由さは感じていない。原点に戻って現行でいきたいという話をしたが、噛み合わないまま継続審議をすることになった。」
オリックス小泉社長
「まとまらないなら原点に戻って、やりましょうとなっている。話し合う以前の段階に戻しましょうと。」
パ・リーグ小池会長
「パも言うべきことは言ったし、それぞれの考えがよく分かった。これからは、さらに知恵を出そうという話し合いになる。」

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指揮ボビー、スタメン明かさず

パ・リーグを指揮するバレンタイン監督は、先発メンバー、打順については明言を避けた。監督会議に出席後「今日スタメンを発表するとは言われていない」とシーズン同様にオーダーには無言を貫いた。ただ前日19日には新庄を中堅手で起用することは明言。「選ばれた選手達は何らかの形で使う」と話した。また王監督を励ますパフォーマンスを準備していたが、病院にお見舞いに行った時に断られたという。ロッテ瀬戸山球団代表は「入場の時にユニホームを持つとか、王監督と一緒に戦っているというのをやろうとしたけど、王監督の方から遠慮があった」と明かした。

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代替選手

オールスターゲーム運営委員会は、ロッテ福浦和や内野手(30)が左手首剥離骨折のため出場を辞退し、代替選手としてソフトバンク大村直之外野手(30)が出場すると発表した。大村は4年ぶり3度目の選出。なお、出場を辞退した選手は後半戦最初の10試合に出場選手登録できないが、19日に治療のために出場選手登録を外れた福浦は、故意の辞退ではないと判断され、通常通り29日から再登録が可能と認められた。

◇手術

ロッテ・ベニー・アグバヤニ外野手(34)が千葉県船橋市の病院で右ひざ半月板鏡視下手術を受けた。全治4週間。

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ボビーマジック不完全燃焼…パフォーマンス案も不発[夕刊フジ]

◇持論の「試合時間短縮」も

モウッ!フテクサレチャイマスー。20日、都内ホテルで行われた12球団監督会議でロッテ・バレンタイン監督が大苦戦。同会議で試みたボビーマジックがことごとく跳ね返されて…。

バレンタイン監督
「球宴でファンに対してやりたいことがあったが、却下された。何もしないことを皆さんが望んでいるから、ボクはもう何もしないよ…。」

約1時間半に及んだ監督会議を終えたバレンタイン監督は不機嫌そのものだった。“ボビーマジック”で昨季の球界を席巻した指揮官だが、今季のチームは4位と低迷。そんな状況に比例するように、スーツに着替えてもマジックは不発。その極みは21日、全パの指揮を取る球宴で披露するはずだったパフォーマンスだ。

実はバレンタイン監督、「球界で最も尊敬する1人」と主張するソフトバンク王監督を励ますパフォーマンスをひそかに計画。背番号「89」のユニホームを全パのベンチに掲げるなど、病棟の王監督へエールを送るプランを会議で提案するつもりだった。

が、指揮官の意を受けた球団側がソフトバンクに了承を取り付けようとしたところ、「王さんから『お見舞いまでしてもらった上に申し訳なさすぎる。お気持ちだけいただく』とのことだった」(瀬戸山球団代表)と、丁重なお断りをいただいたからタマらない。

結局、議題にも上げられず不完全燃焼に終わってしまったのだ。

会議でも不発だった。持論の「試合時間の短縮」についても展開したが周囲の反応は「パのファンはみんな楽しんでいる。時間を短くといってるのはマスコミだよ」(楽天・野村監督)、「オレが客で、同じ金で1時間と3時間なら3時間の方を見る。それは客が決めること」(中日・落合監督)と冷ややか。

仕方なくバレンタイン監督も「ファンはお金を払って見にきている。時計を見るために球場に来ている訳じゃない」とションボリ。球宴ではボビーマジック全開−といきたいところだ。

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岡田こちトラ否定的…移動楽なロッテに不公平感[夕刊フジ]

阪神・岡田監督が、2年間やってきたセ・パ交流戦に「間延びしてきている」とダメ出し。

岡田監督
「やる前に、2年やって失敗やと思ったらやめるとか、はっきり決めとかんとアカンわな。やめるまでいかんでも、妥協しているセ・リーグの負担を少なくするとかな。」

交流戦で、阪神は昨年が21勝13敗2分、今年も21勝15敗と相性はいい。それでも岡田監督は、「5月は元々、チームに『さあこれから』と勢いがつくという時期やから」と交流戦だからこそのプラス効果に否定的。

岡田監督が交流戦にウンザリし始めているのはその不公平感からだ。

岡田監督
「ウチも、雨で無理に5回までやった試合が千葉であった。無理やりしてケガしたらどうなるのか、というのもある。移動が楽なのはロッテやろう。関東に3球団あるからな。巨人、ヤクルト、横浜といったら、そら近いわ。」

まるで交流戦V2を達成したのは地の利があったから、と言わんばかり。

現役時代に選手会会長も歴任している岡田監督は、交流戦がファンに飽きられないためのアイデアとして、「セ・リーグの本拠地で指名打者制、逆にパ・リーグ本拠地で9人制を採用してみてはどうか」と発案していたほどだ。

だが、現実にはリーグ同士の『利権争い』に明け暮れる日々。岡田監督にさえやんわりと「NO」をつきつけられた交流戦は、大きな曲がり角を迎えている。

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セパ大激突…交流戦試合数で泥沼化、議論かみ合わず[夕刊フジ]

交流戦の試合数を巡るセVsパの抗争が泥沼の様相を呈してきた。20日、都内のホテルで開かれた12球団代表会議は紛糾の末、2時間半で決裂。交流戦の試合数削減を求めるセ・リーグ側と、現行の36試合制維持を主張するパ・リーグ側で全く話がかみ合わず、次回8月4日の代表者会議で継続審議される。

12球団代表者会議を終えたヤクルト・倉島専務は、怒りの表情を隠そうともしなかった。

倉島専務
「進展?ないよ。巨人さんが4つの案を出したのに、パ・リーグが検証していないんだ。これじゃ、議論が合いませんよ。ポストシーズンゲームをやっていくとなると、試合数が問題になる。その中には当然、交流戦も含まれる訳です。それを『交流戦は減らしたくない』、『プレーオフはやります』とかたくなにおっしゃる。かみ合う訳がない。」

前回、7月13日の12球団代表者会議で巨人・清武代表が示した4案は次の通り。

(1)
交流戦36試合+リーグ戦110試合=146試合
(2)
交流戦30試合+リーグ戦110試合=140試合
(3)
交流戦24試合+リーグ戦120試合=144試合
(4)
交流戦18試合+リーグ戦125試合=143試合

セとしては、パに“宿題”を投げかけた格好だが、パはこれを完全に無視。あくまで現行の試合数維持を主張したのだ。

ロッテの瀬戸山球団代表は、「議論の焦点が合わない。パはセに歩み寄ったつもりだったが…。決して敵対関係じゃないんだけど…。今年のシステムでパは不自由は感じていない。現行の体制で行きたいと最終的に言わせてもらう」と、交流戦36試合制維持を訴えていく構えだ。

議論の中では売り言葉に買い言葉で、セ幹部から「いっそ、交流戦のなかった2年前の状態に戻しては」という極論まで飛び出したという。

そもそもパに球界再編の波が襲った2年前、当時選手会長だったヤクルト・古田がパ救済の1つの手段として提唱したのが交流戦だった。それが今や、球団の死活問題にまで発展したのだから、何とも皮肉な結果といえる。

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ボビー無念“王”援できず「やりたいことがあったが…」[サンスポ]

ロッテのバレンタイン監督も球宴で新庄のパフォーマンスを楽しみにしている1人。その一方で今年はボビー自身も「やりたいことがあったが…、却下されました」。20日の12球団監督会議に出席後、明かしてみせた。瀬戸山球団代表によると、親交の深い王監督のユニホームを掲げるなどのプランがあった。しかし、王監督から「そんな気を使わないでください」という返答があったため、球団側も配慮。残念そうなボビーだった。

◇福浦、球宴辞退…代わりにソフトバンク・大村

オールスターゲーム運営委員会は20日、福浦和也内野手(30)=ロッテ=が左手指剥離骨折のため出場を辞退し、代替選手として大村直之外野手(30)=ソフトバンク=が出場すると発表した。大村は4年ぶり3度目の選出。

野球協約86条によると出場を辞退した選手は後半戦最初の10試合に出場選手登録できないが、ロッテは「顕著な傷病等により出場できなかったものとコミッショナーが認めたときは、出場登録できるまでの期間を短縮することができる」とする86条のただし書きの適用を申請した。

19日に治療のために出場選手登録を外れた福浦は、故意の辞退ではないと判断され、通常通り29日から再登録が可能と認められた。

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ボビー、励ましパフォ却下にイジけた[デイリー]

「球宴でやりたいことがあったんだけど、却下された…」。外国人監督として史上初めて球宴で指揮を執るパ・リーグのボビー・バレンタイン監督(56)=ロッテ=は、明らかにイジけていた。

瀬戸山球団代表によると、ボビーは胃がんの手術から復帰を目指すソフトバンク・王監督を励ますために、球宴で何かをやろうと考えていた。しかし、王監督から直々に「お見舞いにも来ていただいたし、気持ちだけで十分です」と丁重に断られたという。

大リーグの球宴では、病気と闘う選手、関係者を勇気付けるパフォーマンスを行うことが多い。それだけにボビーも尊敬する王監督のために何かをやりたかったが…。

「何もないことをみんなが望んでいるので、何もやらないよ…」。ショックは大きいようで、第1戦の先発オーダーも「考えていませんでした」と話すにとどめた。

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交流戦、パ現行維持譲らず平行線[デイリー]

セ、パ両リーグ合同のポストシーズンゲーム(PSG)実施を検討する12球団代表者会議が20日、東京都内で開かれ、交流戦削減を求めていたセに対して、パが現行36試合の維持を譲らず、議論は平行線をたどった。

前回、セから提示された24試合か18試合への交流戦削減案に対して、パは現行36試合の維持を主張した。また「当初の論点から変わってきた。すり替えられた感じ」(西武・黒岩代表)など、交流戦が焦点となっている現状にも異論を唱えた。

シーズン1位を優勝とする優勝の扱いなどでセに譲歩してきたが、交流戦削減だけはのめないというのがパの統一見解だ。それだけに「来年はご破算にして、再来年に向かって検討し直そうと提案もした」(日本ハム・小嶋オーナー代行)。いったん白紙に戻して、来年は136試合+プレーオフの現行形式で実施すべきとの意見もあがった。

これに対してセも日程消化の面から、PSG実施には交流戦削減が不可欠とのスタンスを崩さず。交流戦は「2年終了時に見直す」という実行委の合意事項があるとし、パに再考を求めた。8月4日にあらためてセ・パで協議するが、着地点はまったく見えないのが現状だ。

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審判員6人制復活で意見一致[スポニチ]

審判改革へ全監督の意見が一致した。12球団監督会議(座長、楽天・野村克也監督)が20日、東京・新高輪プリンスホテルで開かれ、今季は審判問題で揺れているセ・リーグ監督を中心に、審判員6人制復活、評価制度の導入など改革案が提案された。パ・リーグ監督からの反対意見もなく、12球団の監督の意見が一致。審判改革へ現場が強硬な意見を突きつけた。

球界最高齢、71歳の野村監督が座長を務めた2時間弱の会議。そのほとんどが審判問題に費やされた。「審判に対する注文や提案。これに1番時間がかかった」。現場で直面する試合の勝敗にかかわる問題だけに、誰の口調も熱かった。

まず口火を切ったのは中日・落合監督。「6人制に戻した方がいいんじゃないか」。今季、セでは審判の判定が問題となるケースが続出し、前半戦だけでセ4球団8通の意見書が連盟に提出されている。落合監督の提案に同調した横浜・牛島監督は「球場が狭い昔でも6人いたのに、今は広いのに4人。ミスは出ても6人の方がややこしいのは少なくなる」。セだけでなく、パ側からも反対意見は出なかった。

審判4人制の導入は96年から。11年目を迎えての問題噴出。会議に出席した審判員からは「4人制になったからミスが増えたのではない」との反論があり、大リーグの例を挙げ育成・技術向上の取り組みについて説明もあった。だが、審判の技術自体に疑問を抱く監督は多く、育成・技術向上につながるとしてヤクルト・古田監督は「審判を評価するシステムがあった方がいい」と提案。これを野村監督が後押しする場面もあった。

評価制度については具体案も出た。西武・伊東監督は「監督がポイントをつけてもいい」と話すと、今季はベースを投げて抗議した広島・ブラウン監督は「球宴休みとシーズン後に監督が集まって審判を評価する場を設けてはどうか」。いずれも監督自身が評価制度に参加するシステムで、セとパの審判統一を求める意見なども出た。

現場の熱い思いが集約された審判改革案。全12監督の声がどこまで届くのか注目される。

◇野村監督が座長「つまらなかった」

ソフトバンク・王監督が入院中のため、楽天・野村監督が初めて座長を務めた。今年1月の監督会議では予告先発の廃止などを訴えていただけに「いつもオレが邪魔していたけどつまらなかった」と本音をポロリ。それでも、スムーズな進行で会議は2時間弱で終了。試合のスピードアップについて「野球は時間制限のない間のスポーツ。無駄な時間稼ぎはいけないが、ファンは1分1秒でも選手を見ていたいもの」と私見を披露していた。

◇落合監督の独壇場

会議は中日・落合監督の独壇場だった。審判員6人制を強く主張した上、現行36試合の交流戦について批判。期間を決めて行っているため、悪天候でも強行する場合が多かったことを指摘したうえで「交流戦を始めた意図はファンのため。それが今となっては経営者の利益のことだけ」と削減を要求した。またWBCの選手派遣方法についても不満を述べるなど終始会議をリードしていた。

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PSGの来季導入は、事実上破談に[スポニチ]

セ・パ対立で難航していたポストシーズン試合(PSG)の来季導入が事実上、破談となった。20日、都内で開いた12球団代表者会議で、パ・リーグは交流戦削減のセ・リーグ案を断固拒否する回答を行った。1度はセに譲歩した優勝規定も撤回し、公式戦136試合+プレーオフの現行制度継続を主張、決裂した。

小嶋パ理事長(日本ハム・オーナー代行)は「来年導入はご破算。既にタイムリミットだ」と明言した。焦点は「PSG論議がいつの間にすり替わっていた」とパが口を揃える交流戦の数。セの削減案にはPSG期間確保の意味があった。ただ経営に直結する問題で「売り言葉に買い言葉」(瀬戸山代表)が飛び交った。

「36試合維持ばかりでは思考停止だ」と巨人・清武代表。「いいとこ取りでは物事が進まん」とヤクルト・倉島常務。「成功するビジネスモデルをやめるとは理解できん」とオリックス・小泉社長。「原点に返る」のパに、セは「原点とは交流戦がなかった時代か」とやり合った。 「交流戦導入時、2年で見直しで合意」と清武代表。「そうではない」と小嶋理事長。豊蔵セ、小池パ両会長から「パも交流戦の数を考えては」と仲裁しても平行線のまま。清武代表は「まだ論議の余地はある」と次回会議を設定したが小嶋理事長は「来年の話ではない」と決裂をみていた。

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楽天・野村監督“座長”で2時間…審判の「質」向上促す[サンスポ]

12球団監督会議が20日、都内で開かれた。楽天・野村克也監督(71)が“座長”を務め、審判問題や試合時間の短縮などについて議論。特に今季は判定をめぐるトラブルが目立つことから、セ・リーグの監督を中心に審判の技術向上、制度見直しを求める意見が出された。

約2時間に及ぶ議論の中で、もっとも時間が割かれたのは審判問題だった。すでに今季3度の質問書を提出しているヤクルト・古田監督が評価システムの必要性について意見すると、“座長”の野村監督も「評価機関はあった方がいい」と同調。他にも6人制復活や若手の育成、実力主義などの意見が出された。

「能力開発というか質の向上というのが結論。審判員からは、4人制になってミスが増えたということはない。育成や技術の向上も考えているということでした」と12球団を代表して会見に臨んだ野村監督。今後は野球協定の改定など、組織の見直しの中で再び議論されることになる。

また、試合時間短縮の要望については、野村監督が「時間短縮は評論家などマスコミから出た意見で、ファンは1分でも長く選手とふれあいたいはず。野球は時間制限のスポーツではなく間のスポーツ」と反対意見を出し、ロッテ・バレンタイン監督も「ファンは時計を見に球場に来る訳ではない」と賛同。

そのほか、中日・落合監督から交流戦の見直しや、08年北京五輪の代表選手の選考方法についての意見が出された。

◇「誤審」認めた…6・11横浜−楽天

監督会議では、判定トラブルが相次いだこれまでの試合で唯一、審判側が「誤審」を認めた。6月11日の横浜−楽天(横浜)で、楽天・谷中が横浜・村田の肩への死球で危険球退場となった件について、セ・リーグの井野審判部長が「ルールを拡大解釈しても退場ではなかった」と言及した。今後の実行委員会で、審判のセパ1元化、技術向上の議論の中で取り上げられる。

◇試合時間短縮

今季の平均試合時間は17日現在でパは3時間14分、セが3時間13分で、昨年よりパが6分、セが3分短縮されていることが、12球団監督会議で報告された。

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交流戦削減議論また物別れ…12球団代表者会議[サンスポ]

プロ野球の12球団代表者会議が20日、都内で開かれ、ポストシーズンゲーム(PSG)実施に伴う交流戦試合数の削減などについて議論した。24試合または18試合への削減を求めるセに対し、パは36試合を維持して来季は今季同様公式戦136試合で行いたい方針を伝えたが、議論は物別れに終わった。

セは13日に巨人・清武球団代表が交流戦試合数を36−18試合の4段階に分けた提案を行い、パ側に検討を求めていたが、パはこの日「来年は現状維持として話し合いを続ける」(パ理事長の日本ハム・小島オーナー代行)と今季と同じ実施方法を逆提案。セからは交流戦撤廃なども含めた反発の声が上がった。巨人・清武代表は「交流戦の現状維持にこだわると思考停止に陥る。各案のメリットとデメリットを検証して欲しい」とパ側に要請し、8月4日に再度議論することになった。

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セパ共に主張譲らず…ポストシーズン問題平行線[報知]

プロ野球12球団代表者会議が20日、都内のホテルで行われ、セ・パ両リーグによる来季からのポストシーズンゲーム統一開催に向けた話し合いが行われた。セ側は前回会議で交流戦削減を基本線にした統一開催案を複数提示。しかし、パ側はこの日、交流戦36試合維持を強く主張、セ案は受け入れられないとし、来季は過去2年間実施したパ独自のプレーオフを開催する考えを示した。

話し合いはまたも、物別れに終わった。パ側は6球団の統一見解として、現行の「公式戦100試合+交流戦36試合+プレーオフ」実施案を提示。過去2年間行ってきた従来通りの形式で、来季も行う考えを示した。セと統一開催に向けた話し合いは今季中の合意は難しいとし、08年からの統一開催に向け、あらためて交渉を1からスタートさせたいとの見解を示した。

これに対し、セ側はすでに提示した交流戦削減を基本線とした開催案の検討を再度、求めた。セはあくまで来季からのパとの統一開催を求めており、また交流戦削減についても強く主張。8月4日に再び12球団代表者会議を行うが、セ・パの主張は平行線のまま。来季日程作成上、話し合いのリミットは限界で、4日の会議が重要な意味を持つものになりそうだ。

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「審判」に2時間集中砲火…12球団監督会議[報知]

プロ野球12球団監督会議が20日、都内のホテルで行われ、前半戦でトラブルの相次いだ審判問題について集中討議された。中日・落合博満監督(52)からは「審判6人制」の復活が提案され、広島・ブラウン監督(43)は12球団監督による「審判査定会議」の実施を提唱。両リーグ審判部長からは、前半戦の不可解ジャッジの1つについて誤審を認める発言もあり、会議は約2時間にわたって白熱した。

たまりにたまった鬱憤が吐き出された。前半戦に相次いだ“疑惑のジャッジ”を糾弾する声が監督会議で噴出した。「こんなにも責められた監督会議はなかった」。セ・リーグの井野審判部長が嘆けば、パ・リーグの前川審判部長は「反論したい気持ちもあったが、その時間もないほどだった」とうな垂れた。会議の議論はそれほど「審判問題」に集中した。

口火を切ったのは落合監督だ。「審判を6人に戻したらどうか」89年まで採用されていた「6人制」の復活を唱え、正確な判定の向上を求めた。せきを切ったように各球団、特にセ監督が前半戦実際にあった不可解な判定を次々と報告。数々の疑惑判定に泣かされた巨人・原監督、ヤクルト・古田監督も発言した。議論は白熱し、ブラウン監督も「球宴後とシーズン後に12球団監督が集まって、審判を評価したらどうか」と仰天アイデアを披露。阪神・岡田監督は「人間やから間違いもある」と一定の理解を示したが、審判に技術向上を求めていくことでは12球団監督で一致した。

一方的にヤリ込まれる形になった審判側も、これまで一貫して誤審の存在を認めなかった姿勢を軟化。5月11日の横浜・楽天戦(横浜)で、谷中の危険球判定について誤審があったことを認めた。実際に6人制に戻すとなるとクリアすべき問題は多く議論が必要になるが、根来コミッショナーもセ・パ審判員の組織1元化を提唱。審判員の質、組織と共に改革が進むことになりそうだ。

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フレッシュオールスター:全パ4−8全セ

セ・リーグが14安打8得点でパ・リーグを下した。MVPには5打数4安打1盗塁の飯原(ヤ)が選ばれた。パ・リーグ古谷(ロ)、セ・リーグ山口(湘)の先発で始まった試合。セ・リーグは1回、2点を先制した後、中村一(中)がレフトポール直撃の2ランを放ち、一挙4点。中村(中)は3回にも、3打点目となる適時打を放ち、優秀選手に選ばれた。一方、パ・リーグは、前半の失点が響き、7回岡田(サ)がソロHRを放つも、及ばなかった。なお、優秀選手には中村(中)のほか、脇谷(巨)、岡田(サ)、松崎(楽)が選ばれた。

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古賀監督「オレのせい」/フレッシュ球宴[ニッカン]

監督を務めたロッテ古賀2軍監督が完敗の責任を背負い込んだ。スタメン捕手が西武炭谷だったため、直前まで先発投手をロッテ古谷ではなく、気心の知れた西武松永にしようか迷ったと明かし「オレのせいかな」とポツリ。古谷ら投手陣の乱調で、反撃の糸口がつかめずに「やっぱり怖いな。投手の配球がいかに重要かが分かった」と最後まで悔やんでいた。

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ロッテ福浦が球宴出場を辞退[ニッカン]

オールスターゲーム運営委員会は20日、ロッテ福浦和也内野手(30)が左手指剥離骨折のため出場を辞退し、代替選手としてソフトバンク大村直之外野手(30)が出場すると発表した。大村は4年ぶり3度目の選出。なお、出場を辞退した選手は後半戦最初の10試合に出場選手登録できないが、19日に治療のために出場選手登録を外れた福浦は、故意の辞退ではないと判断され、通常通り29日から再登録が可能と認められた。

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12球団監督会議、審判員の技術向上を要望[ニッカン]

12球団監督会議が20日、都内で行われ、審判員に対する注文や要望があり、技術向上について議論した。今季はセ・リーグで判定に関するトラブルが目立ち、横浜牛島監督、ヤクルト古田監督らセの監督を中心に多くの意見が出され、6人制復活や査定制度導入などが提案された。座長を務めた楽天の野村監督は「具体的にどうするというのはなく、質の向上というのが結論」と説明した。このほか、試合時間短縮を協議し、交流戦の期間縮小や08年の北京五輪の代表選手編成についても話し合われた。

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