セ・リーグが昨年からの連勝を3に伸ばした。パは2回里崎のソロで先制したが、セがその裏、李(巨)の適時二塁打で追いつくと、3回に青木が吉井から勝ち越しソロ、6回には岩村がソロホームランを放ち加点した。9回には藤川、クルーンのリレー。アウトを全て三振で取り逃げ切った。MVPはホームランを含む2安打1盗塁の青木が選ばれた。なお、優秀選手には岩村、三浦、里崎、SHINJOが選ばれた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全パ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
全セ | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | x | 3 |
ロッテ里崎が先制ソロを放ち、優秀選手賞に輝いた。2回に同じ徳島県出身の1学年先輩、中日川上の速球を右翼席に運んだ。川上からの安打は高校、プロを通じて初めて。「憲伸さんから打てて嬉しい」と笑顔を見せた。最終打席ではクルーンの159キロを右前に運んだ。WBCではメキシコ戦で2ランを放つなど、大舞台で力を発揮するタイプ。ソフトバンク王監督が入院中で「僕達が野球を盛り上げないといけない」とも話しており「後半戦に向けて弾みになる。大輔(松坂)をリードしたらWBCを思い出しました」と満足そうだった。
お祭り男の血が騒いだ。里崎(ロッテ)が2回、川上(中日)の直球を右翼席に叩き込む先制ソロ。「狙っていました」と笑みを浮かべた。同じ徳島県出身の川上とは、高校時代から何度となく対戦していたが、この日まで無安打。「人生で1度も打ったことがない」という相手から、大舞台で“初安打”をマークした。9回にはクルーン(横浜)の159キロ直球を中前に弾き返すなど2安打1打点の活躍で、優秀選手賞を獲得した。
全セが勝ち、9月25日の高校生ドラフトの指名順もセ球団からとなった。昨年から球宴で勝利したリーグに優先権が与えられ、20日のフレッシュ球宴でセが勝ったため、22日の第2戦を待たずセの勝利が確定。最終的な指名順は9月18日時点の順位で決まるが、現時点に当てはめると
となる。
全セの勝利により、高校生ドラフト(9月25日)のウエーバー優先権は、2年続けてセ・リーグに与えられ、そこで決まらない場合はフレッシュ球宴の勝利リーグに与えられる。第2戦で全パが勝ち1勝1敗となっても、フレッシュで勝利したセに与えられる。高校生ドラフト実施日の1週間前の順位により、セ6位、パ6位、セ5位、パ5位の順で優先権を持つ。
労組日本プロ野球選手回(宮本慎也会長=ヤクルト)は21日、都内ホテルで臨時大会を開き、試合数など日程面について協議した。来季日程は日本プロ野球組織(NPB)で協議中だが、選手会では公式戦146試合+ポストシーズン試合という最多試合も想定。受け入れる方向ながら、選手の負担を考え「代償措置」として、日程緩和、球場の整備、故障者リスト導入など環境整備を求めていく方針で話し合われた。
11月の非公式試合、特に日米野球の見直しを求める声が強かった。宮本会長は「日米野球は伝統もありし野球界に貢献してきたと思うが、役割を終えたんじゃないかという意見もある」と厳しい姿勢を示した。大リーグ中継が日常的に見られ、世界一を争うWBCも開催されるようになった時代背景を理由に挙げた。さらに今年は真剣勝負である日本シリーズとアジアシリーズの間に神前試合の日米野球という、いびつな日程が予定されている。選手会では、アジアシリーズに出場する日本シリーズ優勝チームからは、選手を選考しないなどの案も出していく。
ポストシーズン試合に関しても話し合われた。選手会としては、セ、パ同一形式が望ましいとして、シーズン1位が優勝、日本シリーズ進出チームをポストシーズン試合で決めるという案を支持する方針を固めた。過密日程に関しては、宮本会長が「シーズンの試合数も決まっていないのに何で11月の試合が咲きに決まるのか」と口調を強める一幕もあった。この日まとめた主張は27日に行われるNPBとの事務折衝でぶつける。
パ・リーグが21日、東京・銀座の連盟事務所で緊急理事会を開き、来季から導入を目指すポストシーズン制度に関して新たな方針をまとめた。これまで交流戦36試合の維持を最優先してきたパだが、小嶋理事長(日本ハム・オーナー代行)は記者会見で「苦渋の決断をした。セの主張に合わせ、交流戦を減らし、シーズン1位をリーグ優勝とする」と語った。オリックス小泉社長は「これがファイナル、これ以上の譲歩はない」と何度も繰り返した。
セと意見対立した前日20日から一夜にして主張を変えた理由について、小池会長は「いつまでも平行線ではいけない。プロ野球を発展させるためには両リーグが手を取り合ってやっていかなければいけない。球団の経営改善も考えるべきだが、ファンが望んでいるものは何かを優先した」と説明した。セに合わせて開幕を3月30日とし、10月20日からポストシーズン試合を開始する具体的なスケジュールも作成した。
だが、セの反応は冷ややか。伊藤理事長(中日代表)は「交流戦30試合は厳しい」、阪神野崎取締役も「交流戦だけでなくトータルで考えている。我々は144試合(リーグ戦120、交流戦24試合)、143試合(同125、同18試合)でコンセンサスを取っている」と語った。さらに伊藤理事長は「マスコミより先に我々に話すべき。不愉快な思いもある」と不快感を示した。8月4日の代表者会議でも合意は難しく、タイムリミットの8月末まで議論は続いていく見込みだ。
バレンタイン監督が、ホームラン競争以外のオールスター試合前イベントを提案した。「これだけ実力のある選手が揃っているし、彼らの技術を前面に押し出せるものがいい」と持論を展開。「ランナーの足の速さを競うものだったり、外野からの返球の正確さをポイントにして競ったり、ゲーム形式にピッチャーの制球力を着そうのもいい。ハイレベルな人の集まりということを見せるのは重要なこと」。
全パのロッテ・バレンタイン監督が「本塁打競争は、技術を見せるモノではない。(日本では技術が)いかにハイレベルかファンにアピールすべき」と提案した。具体案として「ベースランニングのタイムを競ったり、外野手が定位置からスローイングして本塁の的に当てたり、捕手の送球で精度の高さを競ったりすればいい」。01年には米大リーグの球宴でナ・リーグの監督を務めており、日米の球宴で指揮を執るのはボビーが史上初。それだけに、球宴に対して一家言あるようだ。「日本ではもっと別のことをやったほうがいい」と持論を展開した。
パ・リーグは21日、都内で緊急理事会を開き、来季ポストシーズンゲーム(PSG)実施のため交流戦を6試合削減し、シーズン140試合制とする案をセに提案することを決めた。
この日、営業担当者らが来季日程のシミュレーションを行った後、約2時間の理事会で決断を下した。「セから経済的困窮を指摘された。我々も努力しようということで、苦渋の決断を下した」とパ理事長の日本ハム・小嶋オーナー代行は説明した。
シミュレーションは来季セと同じ3月30日開幕とし、交流戦は30試合。10月3日に全日程を終了する。同20日から第1ステージ3回戦、第2ステージ5回戦のPSGを行い、日本シリーズは11月1日開幕。「PSGの日程も確保できる」(パ・村田事務局長)という。シーズン1位を優勝とし、同一形式のPSGとすることも了承し、今後はこれを最終譲歩案としてセとの協議を行う。
これは巨人・清武球団代表が提示した4案のうちの1つとほぼ同じだが、セはすでに「143(交流戦18試合)か144(同24試合)の方針」(阪神・野崎球団取締役)と30試合案を消しており、交渉は難航が予想される。
労働組合日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)は21日、都内で臨時大会を開催。NPB(日本プロ野球組織)が議論している最大試合数146試合プラスPSGを提示された場合の対応を決議した。
その結果
などが満たされることを条件とした。宮本会長は「非公式試合は花試合的になってはいけないし、故障者のルールづくりや地方球場の環境整備が必要」と、決議をもとにNPBとの交渉を進める考えを示した。
「キャッチボールができる公園づくり」を提唱している日本プロ野球選手会が、都内にある上野公園内のグラウンドでキャッチボール大会を開催。子供を中心に約400人が参加。宮本慎也選手会長(ヤクルト)ら現役選手4人が加わり、選手会監修のもとに製作されたキャッチボール専用球を使って行われた。
セ・パ対立で難航するポストシーズン試合(PSG)問題でパ・リーグは21日、東京・銀座の連盟事務所で緊急理事会を開き、セ・リーグ提案の交流戦削減を受け入れる譲歩案を決議した。20日の断固拒否から一転した決議に小嶋理事長(日本ハム・オーナー代行)は「苦渋の決断」、オリックス・小泉社長は「これ以上の譲歩はない。これがファイナル」とした。
“最終案”は交流戦6試合削減の30試合で公式戦140試合、公式戦1位=優勝でのPSG開催。焦点は交流戦削減の受諾で36試合現状維持を主張して物別れに終わった20日の代表者会議から一夜で「大転回した」と小嶋理事長。「セの経済的困窮を聞き、考え直した。同一形式を望むファンの声に応えた」として同リーグでは3月30日のセ・パ同時開幕から日本シリーズを含むPSGまで来季日程原案も作った。
選手関係副委員長でもある楽天・井上オーナー代行は「交流戦やPSG期間の過密日程も緩和できる。選手会にも対応できる」。パは水面下でセに打診。8月4日の代表者会議で成立を狙う。その後PSG試合方式を討議する構えだ。
労働組合・日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)は21日、都内ホテルで臨時大会を開き、来季のポストシーズン試合(PSG=プレーオフ制度)導入でのシーズン146試合制について条件付きで承認する決議を行った。条件には
などをあげた。機構側はセ・パで対立しておりPSG形式や試合数も未定の現状だけに宮本会長は「最大146試合を受け入れるかどうかの基本姿勢を決めた」と先回りで決議した格好となった。今後、労使折衝の場で訴えていく。
パ・リーグの臨時理事会が21日、東京都内で行われ、セ・リーグとのポストシーズンゲーム(PSG)合同実施に向けて、交流戦を30試合に削減し、全140試合制とする譲歩案をセに提示することを決めた。
これまでパは交流戦36試合の現行維持を主張しており、前日の代表者会議も物別れに終わった。しかし「いつまでも平行線で長引かせる訳にもいかない。大所高所に立った、苦渋の選択」(小池パ・リーグ会長)で、6試合の削減受け入れを決めた。優勝の扱いもリーグ1位を優勝とするセ案に同調しており、これで交流戦数でもセに譲歩する形となった。
またパは、開幕を3月30日に想定した来季の140試合制シミュレーションを実施し、日本シリーズ開幕を現行より1週間遅らせれば十分なPSG期間が確保でき、11月の国際試合の実施にも支障がないことも確認済みとした。
ただしセは交流戦の過密日程の解消などのためには、交流戦を24試合か18試合に削減することが不可欠との認識を変えていない。「パ・リーグとしてはこれ以上の譲歩はない」とはオリックス・小泉社長。これでセの了承を得られるか。今後の協議が注目される。
労組・日本プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)は21日、東京都内で臨時大会を開き、セ・パ両リーグが来季から146試合制+ポストシーズンゲーム(PSG)の合同実施を決定した場合、日米野球など11月の非公式試合の見直しを含めた過密日程の緩和、故障者リストの導入、地方球場の施設整備を求めることを決議した。
公式戦の試合数はまだセ、パで合意に至っていないが、選手会は最大146試合を想定して協議。宮本会長は「プロとしていいプレーを見せるためにも、余裕を持たせた日程を組んで欲しい」と話した。
パ・リーグは21日、東京・銀座の連盟事務所で臨時理事会を開き、来季、セ・リーグとの統一開催を目指すポストシーズンゲーム(PSG)について、セが提示している交流戦削減案の1つを受け入れる考えをまとめた。交流戦を現行の36試合から30試合とし、リーグ戦(110試合)と合わせた「140試合+PSG」をパの最終案として、8月4日の12球団代表者会議で提示する。
20日の12球団代表者会議では、交流戦削減を強く拒否していたパだが、急転、軟化した。「いつまでも平行線のままで問題を長引かせてはいけない。苦渋の選択」と小池唯夫会長。パが交流戦削減をのんだことで、PSG開催は実現に向け、一応、前進する。セはこれまでに交流戦削減を基本とした開催案を複数提示。今回、このうちの1つを受け入れた形だが、交流戦を30試合にしても、交流戦開催期間は36試合時と同じ42日間で、セ側は「PSG開催のための日程確保が難しい」としている。
このため、パの最終案をセが受け入れるかは微妙で、今後は交流戦削減数が焦点になってくる。パの意向を伝え聞いた阪神・野崎勝義取締役連盟担当は「セとして(パ案受け入れは)難しいのでは」と説明。交流戦12試合減の24試合(+リーグ戦120試合)、18試合減の交流戦18試合(+リーグ戦125試合)のどちらかの開催案を主張する考えを示した。
労組・プロ野球選手会(宮本慎也会長=ヤクルト)臨時大会が21日、都内ホテルで行われた。宮本会長を始め12球団の選手会長らが集まり、
などの条件が満たされれば、公式戦146試合制も受け入れる考えをまとめた。
交流戦については「試合数が多すぎる」という声もあがったが、優勝の定義は「公式戦の覇者」とし、試合数もセ・パで統一するのが望ましいといった意見で一致。宮本会長は「非公式試合も意味ある試合なら問題ないが、日程上の問題も含め見直す必要がある」と説明した。
パ・リーグは21日、都内で緊急の理事会を開き、来季から交流戦を30試合に削減し、年間140試合制のレギュラーシーズン1位をリーグ優勝と決めた上でセ、パ両リーグ合同でプレーオフを行う案をセに提示することを決めた。
交流戦削減を求めていたセに対し、パは36試合の維持を主張して議論は平行線をたどっていた。20日の12球団代表者会議でパは、これまでの譲歩案を引っ込め、来季も交流戦36試合を含む136試合制でプレーオフ勝者を優勝とする現行制度維持を主張したばかりだったが、わずか1日で再び方針を転換しセ案に近い提案をした。
しかしセはプレーオフ期間を確保するためなどの理由から、交流戦の試合数を24か18まで大幅に削減する提案をしており、パの初の交流戦削減案にも阪神・野崎球団取締役は「トータルの日程を考えると…。難しいと思う」と否定的。一方、パは「これ以上の譲歩は考えられない。これが最終案」(オリックス・小泉球団社長)としており、合意へのハードルは低くない。
労働組合・日本プロ野球選手会(宮本慎也選手会長=ヤクルト)は21日、都内で臨時大会を開き、セ、パ両リーグで協議中のプレーオフ導入問題について議論、条件次第では146試合制を受け入れる方向性を確認した。
セ、パによるプレーオフ協議は交流戦の扱いで意見が対立し、まだ具体化していないため、試合数で最多となっている146試合制が実施可能かどうかを議論。日本シリーズを含めると160試合前後となる過密日程が問題視されたが、日米野球など11月の非公式試合の扱い、また日程編成への配慮や故障者リストの新設などの諸条件が整備されれば、容認することでまとまった。
優勝チームの位置付けはあらためてレギュラーシーズン1位とすることで意見が一致した。