わたしはかもめ2006年鴎の便り(7月)

便

7月29日

オリックス3−5千葉ロッテ(京セラドーム)

ロッテが連勝で3位日ハムとのゲーム差を3とした。ロッテは2−2の同点で迎えた5回、代田の今季初打点となる適時打で勝ち越しに成功。7回には青野の犠飛、サブローの適時打で2点を挙げオリックスを突き放した。先発・久保は6回を被安打10ながら2失点に抑え6月15日以来の7勝目。4人目の小林雅は3試合連続失点ながら両リーグトップの29セーブ目。HRは西岡に出て5月31日以来の今季4号。オリックスは先発・吉井が5回3失点で自身4連敗。打線も8回以外毎回の13安打を放ちながら11残塁を喫する拙攻で3連敗。

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千葉ロッテ0101102005
オリックス0101000013
フランコ
「昨日(28日)の試合でとてもいい勝ち方をした。その勝ちを意味あるものにするためにも連勝しないといけない。」(2回に先制の二塁打)

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1年間無職だった男、涙の初お立ち台

8年目の代田がプロ初のお立ち台で涙を流した。5回1死二塁で左前へ勝ち越し適時打。7回には四球で出塁した後、盗塁に成功し貴重は追加点となるホームを踏んだ。近鉄−ヤクルト−ロッテと渡り歩き、03年の最終戦で左ひざ半月板損傷の重症でオフに戦力外通告を受けた。野球への執念で1年間リハビリに明け暮れ、04年の合同トライアウトで再びロッテに入団した苦労人だ。「無職の時を支えてくれた家族のことが出てきて涙もろくなった。監督に恩返しがしたかった。こういう日がくると信じてやってきた」と言葉を詰まらせた。

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雅、抑えた

またか…。そんな連夜の悪夢をロッテ守護神・小林雅が自ら振り払った。3点リードの9回1死一塁から北川に二塁打を浴びて3点差。なお1死二塁で清原を迎えた。本塁打で同点となる場面。だが清原をカウント2−2からスライダーで空振り三振に仕留め、続く中村も空振り三振。7月11日の日本ハム戦以来の29セーブ目を挙げた。

もう失敗が許されない状況だった。最後は大きく息をついた。27日ソフトバンク戦では9回、ズレータにサヨナラ2ランを浴び、前日28日オリックス戦では9回、2点差を守れなかった。6年連続20セーブの日本記録男が2試合連続のセーブ失敗。前日は延長12回の末にチームが勝利したのが救いだった。

小林雅は「昨日(28日)はチームが勝ったので気持ち的には楽だった。もう大丈夫です」。先手先手の攻撃でリードし、中継ぎから最後は守護神へつなぐ勝利の方程式。“生命線”が息を吹き返しての連勝でプレーオフ進出圏内の3位日本ハムに3ゲーム差に接近した。バレンタイン監督は「チーム力で勝った」と上昇気配を感じ取っていた。

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代田、感無量の初お立ち台[スポニチ]

初体験のヒーローインタビュー。ロッテの代田は「一昨年のことを思うと…」と声を詰まらせた。5回に今季初、通算5打点目はどん詰まりの左前決勝打。「いつかこんな日が来ると…」。泣いていた。

球界有数の快足男も03年最終戦で左ひざ半月板と十字靱帯を痛め「復帰まで1年」の診断。試合2日後に解雇された。「これで辞めたら一生後悔する」。04年は自宅近くの荒川土手を歩くなどリハビリに明け暮れ、同年11月の合同トライアウトで復帰したバレンタイン監督に拾われた。異例のUターン入団だった。

今季3度目スタメンで結果が出た。自慢の足も今季初盗塁に5点目生還につながる二盗。「ボビーや無職の日々を支えてくれた人に感謝でいっぱい…」。目が光っていたのは、涙のせいばかりではない。

◇バントが効いた

決勝点を呼んだのはバレンタイン監督が試合前半はほとんど使わない送りバント。5回無死一塁、青野が投前に決め、代田の決勝打を呼んだ。7回の追加点も無死二塁からの里崎のバントが犠飛につながった。チーム犠打数33個はソフトバンクの4割弱でダントツの少なさ。小技が利いての勝利にバレンタイン監督は「今日はいいチーム力で勝てました」と笑みが浮かんだ。

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“苦労人”涙のお立ち台!ロッテ・代田が打って走って大活躍[サンスポ]

5回1死二塁で左前に勝ち越し打、7回は四球の後の二盗で追加点の足場を築いた代田は「信じてやってきた。無職の時を支えてくれた家族に感謝している」と声を震わせた。03年秋に左ひざを痛めてロッテから1度解雇された。手術とリハビリを経て翌年秋の合同トライアウトでバレンタイン監督の目にとまり再契約を結び、32歳となった外野手が涙をぬぐった。

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ロッテ連勝、久保7勝目[報知]

ロッテが連勝。2−2の5回に代田の適時打で勝ち越すと、7回に青野の犠飛とサブローの適時打で2点を奪い突き放した。先発の久保は毎回安打を許したが、6回2失点にまとめて6月15日以来の7勝目。オリックスは3連敗。

◇家族に感謝の代田

試合後の代田の目は真っ赤だった。「こういう日が来るのを信じてやってきた。報われました」と声を震わせた。

32歳の外野手は、2003年秋に左ひざを痛めてロッテから1度は解雇されている。手術とリハビリを経て翌年秋の合同トライアウトに参加。バレンタイン監督の目にとまり再契約をつかんだ。

5回1死二塁から「無心で打った」と左前に勝ち越し打。7回は四球の後の二盗で追加点の足場を築いた。「無職の時を支えてくれた家族に感謝している」と何度も涙をぬぐった。

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