わたしはかもめ2006年鴎の便り(8月)

便

8月2日

千葉ロッテ3−1西武(千葉マリン)

ロッテが逆転勝ちで本拠地での連敗を3で止め、貯金を3にした。ロッテは1点を追う4回、里崎の13号ソロで同点。さらに5回にはサブローの8号ソロで勝ち越しに成功。8回にも堀の適時二塁打で追加点を挙げた。先発・小林宏は7回2/3を8安打5奪三振1失点に抑え、千葉マリンで4連勝。ストッパー・小林雅は3年ぶり4度目の30セーブに達し、通算200セーブまであと4とした。西武は先発・松坂が8回6安打3失点で完投するが、打線が1点しか奪えず、2位ソフトバンクとのゲーム差がなくなった。

123456789R
西武1000000001
千葉ロッテ00011001x3
サブロー
「会心の一打だった。ベンチの雰囲気を明るくするためにも打ててよかった。」

◇持ち味の粘りで勝利

小林宏がナインの思いを力に変える。ボールを低めに集めて打者を打ち取る。1回のピンチで1点を失ったが、最少失点にとどめた。8回途中を1失点。試合後のインタビューで「走者を出しても粘るのが僕の持ち味」と笑顔をのぞかせた。西武・松坂との投手戦。松坂が力のある速球に、多彩な変化球を織り交ぜてバットの空を切れば、小林宏は丁寧に低めを突き、勝負球のフォークで凡打の山を築いた。「(1回に失点したが)うまく気持ちを切り替えた」。7月15日の西武戦(千葉マリン)も松坂と投げ合った。小林宏は8回でマウンドを下りて自身に勝ち星こそつかなかったが、チームは1−0でサヨナラ勝ちし、松坂に7年ぶりの黒星をつけた。バレンタイン監督は「非常にいい投球をしていた。交代するのは難しい決断だったが、結果的に良い交代だった」と振り返った。

◇小林雅、200Sまであと4S

4試合連続失点中の小林雅だが、「小林雅につなげば勝てる」というナインの揺ぎない信頼を体に感じながら2点差の9回、リリーフエースはマウンドへ向かった。三直、一邪飛に抑えて簡単に2アウトを取り、最後は代打高山を空振り三振に仕留めた。「何もない。何もないのが(抑えた)要因なのでは」と小林雅。130キロ台のスライダーを巧みに使い、復調を印象づけた。バレンタイン監督は「どの選手にもスランプはある。マサ(小林雅)はスランプに陥っていたのかもしれないが、これで(スランプ)脱してくれるだろう」と話した。

バレンタイン監督
「ここ数週間できていなかったことができた。しっかりリードを取って、守ることができた。小林宏を代えるのは難しい決断だったが、結果的に良い交代だった。(交代の理由は)小林宏は7、8回と連続してヒットを打たれていたから限界と思った。里崎はタフな投手を相手に、タフな状況の中、力強い打撃を見せてくれた。」

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新旧4番で松坂撃ち

新旧4番の1発で、千葉マリンに18日ぶりの笑顔が戻った。ロッテが2試合連続で西武松坂に黒星を付け、7月15日以来の本拠地勝利を飾った。

まずは先発9試合連続で4番を務める里崎だ。1点ビハインドの4回。松坂の147キロの直球を左中間スタンドに運んだ。値千金の同点弾は「完璧だった」と自画自賛の1打。WBCでバッテリーを組んだ相手を力で打ち砕いた。

さらに昨季の「つなぐ4番」サブローが続く。5回に同じくストレートを左翼スタンドに運び勝ち越した。今季は4番での先発出場はわずかに7試合だが、集中力は切らさない。この日は結婚記念日。家族を球場に招待していた。7回には2死二類からの中前打を高返球で本塁封殺。昨年に続き2年連続でメモリアルデーのお立ち台を射止めた。

福浦、ベニーの中軸2人をケガで欠く苦しい状態は続く。「どのチームでもケガ人はいる。いる人で頑張るしかない」と闘志に変える。負ければ自力1位消滅の試合で、打つべき2人が打って勝った。今週は西武、ソフトバンクと6連戦をこなす勝負の1週間。この1勝を、巻き返しへの弾みにする。

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小林雅30S

小林雅が3年ぶりの30セーブに到達。前日は満塁本塁打を浴びるなど4試合連続失点を喫したが、9回を三者凡退で仕留めた。「今日は頑張りました。みんなのおかげです」。バレンタイン監督は「どの選手にもスランプはある。これでそのスランプから脱してくれれば」と期待した。

小林雅が今季30セーブ目を記録。小林雅の年度別セーブは99年0→00年14→01年33→02年37→03年33→04年20→05年29→06年30。30セーブ以上は01〜03年に次いで4度目となり、高津(ヤクルト=99、01〜01年)に並び最多回数となった。

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小林雅、95戦目で自己最速30S[デイリー]

ロッテ・バレンタイン監督の腹は決まっていた。2点リードの9回、ここまで4試合連続失点中の小林雅を投入。逆転負けで自力Vどころか2位までも消滅する危機で、守護神に全てを託した。

先頭の平尾を三直に仕留めると、続く代打・リーファーを一邪飛。最後は代打・高山をスライダーで空振り三振に仕留め、守護神本来の姿を取り戻した。

95試合目での30セーブ到達は自己最速。前半戦の奮闘が別人のように、ここ数試合は足踏みしたが「(自分の投球で)何も変えたところはない。それが要因です」。打たれても、失敗しても、迷いはなかった。ストッパー生活6年、かたくなに守り続けたスタイルを崩さなかった。

指揮官も「どの選手にもスランプはある。これで脱してくれれば」と守護神の復調に目を細める。プレーオフ進出へ確かな望みをつないだ。

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小林雅4度目30S、自力消滅危機ロッテ救った[報知]

揺らいだ信頼を取り戻した。2点リードの9回、ロッテのマウンドに上がったのは、守護神・小林雅。先頭の平尾を、この日最速の151キロで圧倒して三直に仕留めると、代打・リーファーは一邪飛、代打・高山は138キロスライダーで空振り三振。圧巻の三者凡退で、自己最速の95試合目で今季30セーブに到達した。

「30セーブ?そうか、届いたんだね。今日は頑張ったよ」と笑顔の背番号30。3年ぶり4度目の大台は、ヤクルト・高津に並んで最多。後半戦はここまで4試合連続失点と、不安定な投球が続いていただけに、負けか引き分けで自力1位が消滅という危機を救う快投に、千葉マリンのファンは大喜びだ。目標の通算200セーブまであと4つ。“幕張の防波堤”が、ここへきてその高さを増した。

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ロッテ・小林雅“史上最速”30セーブ!「みんなのおかげ」[サンスポ]

苦しみ抜いての記録達成だ。小林雅が2点リードの9回に登板し、3人でピシャリ。シーズン30セーブを達成した。昨季(8月5日)の中日・岩瀬を上回る“史上最速”のペースで、チームを勝利に導いた。

「(30セーブに)届いたんだ。みんなのおかげですね」。節目の記録に自然と笑みがこぼれる。チーム95試合目の到達も、83年の江夏(日本ハム)と98年の大塚(近鉄)の102試合目を上回る記録となった。

今季はシーズン当初から好調を維持した。交流戦ではMVPを受賞。前半戦終了時の防御率は、0.71と抜群の安定感を見せていた。しかし、後半戦に入ってからはこの試合まで4戦連続で失点。3試合で救援失敗していた。

「どの選手にもスランプはある。それに陥っていたが、これで脱出してくれるだろう」とバレンタイン監督。打たれても使い続けてくれた監督の期待に応える“メモリアルセーブ”だった。

ウイニングボールは、先発の小林宏に手渡した。まだ通過点だから−。200セーブまであと『4』。守護神の記録ラッシュが、4位に低迷する前年王者を救う。

データBOX
ロッテ・小林雅が今季30S目を挙げた。チーム95試合目での到達は98年の横浜・佐々木の83試合目に次ぎ、97年の中日・宣と並ぶ2番目のスピード。パ・リーグでは83年の日本ハム・江夏と98年の近鉄・大塚(現レンジャーズ)の102試合目を更新。「到達日」では昨年の中日・岩瀬の8月5日を抜く“史上最速”となった。また小林雅は01〜03年に次いで4度目のシーズン30S以上で、これはヤクルト・高津(99、01〜03年)と並ぶ最多回数。

◇サブロー弾で勝ち越し!

サブローが5回、左翼席最前列に8号勝ち越しソロ。値千金の1打に「理想のバッティングができました」と自画自賛した。7回には中堅からのレーザービームで同点を阻止。攻守で球場を沸かせた。この日はサブローにとって結婚記念日。「家族も来ていますから」と昨年に続き2年連続での記念日のお立ち台に満足げだった。

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新旧4番コンビで松坂粉砕[スポニチ]

ロッテが松坂アレルギーを完全に払拭した。里崎&サブローの新旧4番コンビが1発で松坂を粉砕。負ければプレーオフ自力1位通過が消滅する試合で昨年のアジア王者が底力を見せつけた。

「タフな投手相手に里崎らしい力強い打撃をしてくれた。サブローもよく打った」。バレンタイン監督は2人を称えた。4回に里崎が左越えに同点13号ソロ。松坂が3球続けたスライダーで2−1と追い込まれたが、4球目の147キロ直球をフルスイング。「思い切りがいい?それが僕なんです」。WBCでバッテリーを組んだ松坂の配球を完全に読み切った。ベニー、福浦の主軸が故障で離脱。後半戦から4番に指名された男が勝負強さを見せつけた。

昨年4番を張ったサブローも5回に勝ち越しの8号ソロ。この日は美智代夫人(31)との結婚記念日で、観戦した愛妻にささげるアーチだった。松坂には昨年まで千葉マリンで7連敗していたが今年は7月15日に続いて2連勝。怪物への苦手意識は消えた。あとはプレーオフ進出に向け勝ち続けるだけだ。

◇小林雅、汚名返上完全救援で30S

守護神・小林雅がパーフェクト救援で3年ぶりの30セーブに到達した。2点差の9回に登板。平尾、代打・リーファーを片づけ、最後は代打・高山をスライダーで空振り三振に仕留めた。前日は9回に栗山に満塁弾を浴びるなど救援失敗。4試合連続で失点していた汚名返上して「何か変えた?何も(変え)ないのが要因。今日は頑張りました」と話した。

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投打かみ合ったロッテ、プレーオフ進出へ正念場[サンスポ]

ロッテナインは誰もが必死だった。0−1の4回に同点ソロを放った里崎は「今日は絶対に負けられなかった」。5回に勝ち越しアーチのサブローも「ベンチの雰囲気が良くなかったので、明るくするためにも打てて良かった」。

昨季日本一のロッテは交流戦後に失速し、3位日本ハムに5ゲーム差の4位。1日から6日までは西武、ソフトバンクの上位勢と6連戦で、プレーオフ進出へ正念場を迎えている。

小林宏は1回に先制を許したものの、降板した8回途中まで追加点を許さない粘りを見せた。打線は松坂から3点をもぎ取って逆転。投打がかみ合って接戦を制した。

サブローは「このあとの4試合で今年の順位が決まってしまう。全部勝つつもりでやりたい」と必勝を誓った。

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小林雅が3年ぶり30セーブ[ニッカン]

4試合連続失点中だったが、9回を三者凡退で仕留め、3年ぶりの30セーブを記録したロッテ小林雅は「今日は頑張りました。みんなのおかげです」と話した。

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里崎、サブローが松坂から1発[ニッカン]

ロッテが2本塁打で逆転した。1点を追う4回。先頭の4番里崎が松坂の直球を左中間スタンドに運んだ。13号ソロに「完璧に打つことができました。(小林)宏之が頑張ってくれているので、何とか勝たせてあげたい。早い回に追い付くことができて良かったです」。サブローも続く。5回無死から左翼に8号ソロを放った。「打ったのは真ん中のストレート。会心の1打でした。ベンチの雰囲気が良くなかったので、明るくするためにも打てて良かったです」と話した。

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