わたしはかもめ2006年鴎の便り(8月)

便

8月4日

千葉ロッテ0−1福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ソフトバンクが斉藤和の完封で6月30日以来の首位に浮上。ロッテ戦5連勝で貯金を今季最多の18とした。ソフトバンクは、ズレータの右前適時打での1点を、126球を投げた斉藤が8安打10三振1四球で守りきり、自身6度目今季3度目の完封勝利。これでリーグ単独トップの12勝目。防御率を1.79とし対ロッテは昨年6月29日以来の自身6連勝。ロッテは、先発・渡辺俊が3安打1失点で今季初完投も、打線の援護なく自身4連敗。チームは2連敗で貯金1。3位・日本ハムとの差は6となった。

123456789R
福岡ソフトバンク0001000001
千葉ロッテ0000000000

◇渡辺俊、復調の兆し

今は我慢のときかもしれない。渡辺俊は3安打1失点で完投ながらも7敗目。5月28日の巨人戦(東京ドーム)以来約2ヶ月、勝ち星から遠ざかっている。ソフトバンク・斉藤和との投手戦。「先に点をやると苦しくなる。最初に点をやったのはミス」。4回のピンチにズレータに高めの球を一、二塁間にはじき返された。結局、打線の援護がなく、この1点が勝負を分けた。それでも、「終盤何とか立て直すことができた。甘いボールでも何とか打ち取れるようになった。投球に幅ができるようになった」と復調の兆しを感じ取っていた。

渡辺俊
「相手は和巳(斉藤)だったので先に点を与えると苦しくなる。そこがミス。10回(延長)があれば、行くつもりだった。」(1失点完投も7敗目)

◇西岡が8戦連続安打

「1番・遊撃」で出場の西岡が1回、二塁手の左を襲う打球が内野安打となり、8試合連続安打。ソフトバンク・斉藤和との今季の対戦は10打数3安打と相性がいい。第1打席は変化球でカウント1−2となった後の4球目、139キロの直球を中堅方向へ打ち返した。しかし、次打者の2球目に二盗失敗。ここまで29盗塁を決めているが、失敗も約半数の14。積極的な走塁も好機を広げられなかった。

◇4番里崎は3戦連続

球宴後10試合中9試合で4番を務める里崎が2回の第1打席で中前打を放ち、3試合連続安打。変化球を主体にカウント2−2から135キロの直球を打ち返した。打った瞬間は中飛かと思われたが、風速6メートルの風にやや押し戻され、中堅手の前へポトリ。守っては、7回2死二塁からソフトバンク・川崎のバックネット三塁寄りの邪飛を好捕。攻守で渡辺俊をもり立てたが、相手の斉藤和を攻略できず零敗に終わった。

バレンタイン監督
「序盤に限らず点が入らなければ勝てない。斉藤和はとてもいいピッチャー。要所でとてもいい投球をされた。うちの打線も何とかしようと思っているのだろうが…。渡辺俊はいい投球をしていた。彼に勝ちをあげられなかったのは残念。(9回1死二、三塁でスクイズのサインは考えたかの問いに)もちろん考えた。初球を見て、状況を見て判断しようとしたが簡単に追い込まれてしまったので。」

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渡辺俊援護なし、11度目完封●

千葉マリンのスコアボードに空しく0が9つ並んだ。ロッテが3安打1失点完投した渡辺俊を援護できず、今季11度目の完封負けを喫した。

勝機はあった。放った安打はソフトバンクの倍以上の8本。立ち上がりは苦しんだ斉藤和を攻め、1、3回は無死一塁、2回は無死一、二塁の好機をつくった。だが1、3回は盗塁死、2回は三振。3回は二直で、1度も走者を進めることができなかった。バレンタイン監督は「序盤に限らず、点が取れないと勝つことができない」と嘆いた。

最終回は1死二、三塁のチャンスから連続三振に倒れた。斉藤和とは今季4度目の対戦だが、最多得点は2点。中盤以降は修正してきただけに、何より序盤の攻撃が悔やまれる。

3位日本ハムとは6ゲーム差。5日敗れれば、最多で13あった貯金が0になる。

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ロッテ・渡辺俊「ボクのミス」…打線援護なく1失点好投も7敗[サンスポ]

渡辺俊が9回3安打1失点と好投しながら、打線の援護なく7敗目。5月28日の巨人戦(東京ドーム)以降、2ヶ月以上勝ち星がついていない。「相手が斉藤だから、先に点を与えると苦しいことは分かっていた。点を取られたのはボクのミス」。チームも今季のソフトバンク戦は3勝11敗となり、負け越しが決定。3位・日本ハムとは6ゲーム差となった。

バレンタイン監督
「(8安打しながら、無得点に終わった打線について)点が入らなければ勝つことはできない。(打者は)必死に何かしようとしすぎなのかもしれない。」

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ロッテサヨナラ機逃す、3位ハムに6差…[スポニチ]

9回に1死二、三塁と一打逆転サヨナラの場面を築いたが大塚、代打・辻が連続三振。バレンタイン監督は大塚にスクイズのサインも考えたが2球で追い込まれ「スクイズできるカウントにならなかった」と嘆いた。5回まで毎回の7安打も先制機を逃し、今季11度目の零敗。対ソフトバンクは3勝11敗で3年ぶりの負け越しが決まり、3位・日本ハムにも6ゲーム差。プレーオフ進出も厳しい状況になってきた。

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ロッテ・渡辺俊、2ヶ月以上も白星なし[サンスポ]

9回1死二、三塁から連続三振の幕切れに「無得点では勝つことはできない」とバレンタイン監督。相手の3安打を上回る8安打も実らず、「渡辺俊に勝利をつけたかった」と顔をしかめた。

5月28日を最後に白星から遠ざかる渡辺俊は味方打線のことには触れず、「先に点を与えたのがミス」と自分を責めた。しかし、6回以降はリズムを取り戻して無安打で切り抜けており、サブマリンは「緩急も含めて投球に幅ができてきた」と次回登板での雪辱を期していた。

井上投手コーチ
「(渡辺俊について)よくなってきている。投手陣が、貧打で波に乗れない?それは関係ない。」

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今季11度目の完封負け[ニッカン]

ロッテのスコアボードに空しく0が9つ並んだ。3安打1失点完投の渡辺俊を援護できず、今季11度目の完封負けを喫し、連敗。バレンタイン監督は「点が取れないと勝つことができない」と嘆いた。これで3位日本ハムとの差は6ゲームに開いた。復調した渡辺俊だが、5月28日以来2ヶ月以上も白星から遠ざかる。

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2軍首脳陣らが1軍を応援[ニッカン]

ロッテの2軍首脳陣らが千葉マリンに訪れた。鎌ケ谷で行われた日本ハムとの2軍戦を終え、苦しむ1軍の応援に駆けつけた。旧知の選手、関係者と話し込むなど、試合前のリラックスに一役買った。高校生ドラフト1巡目ルーキー柳田も、同3位の末永と観戦。「勉強させていただくっす」と巨体を揺らしていた。

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交流戦大幅削減案、両リーグ譲らず[ニッカン]

12球団代表者会議が4日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われ、パ・リーグが交流戦の大幅削減案について各オーナーから意見を聞くことになった。パは交流戦を30試合まで削減する案をセに出し、具体的な日程もシミュレーションして示した。しかしセ側は18試合までの削減を強硬に主張。今季の36試合から半減となるだけに、パは球団経営に大きく影響する問題として各球団に持ち帰り、オーナーの判断を仰ぐことになった。

パの30試合案を拒否したセ側は、日程的な問題を理由とする。巨人清武代表は「現実的に無理。これだと日韓シリーズを五輪予選の直前までやっているということになりかねない」と指摘した。パ案はシーズン140試合、セは143試合(別表)。セの方が多いが、交流戦は期間内に予備日が必要なためトータルの日程で差が出てしまう。

パ小嶋理事長(日本ハム・オーナー代行)は、オフの試合を優先する考え方に異論を唱えた。「スケジュールで五輪、アジアシリーズは仕方がない。ただ、交流戦と佳境のペナントレースの試合数を減らし、日米野球や日韓シリーズを優先させるべきか。セは日韓や日米に重きが置かれているようで…」。ただ、国際化は球界全体で決めた方針でもある。何を優先して考えるべきか。小嶋理事長は「それぞれの価値判断は各オーナーと相談することになった」と、パの苦しい方針を明かした。

両者の間をとる24試合案は、1カードが2連戦や4連戦になるため営業面で反対の声が多く、難しい。パのオーナーが交流戦18試合に断固反対したときは、一体どんな決着を見せるのか。パ小池会長は「まだ分からない」と困惑の表情を浮かべていた。

試合数に関する両リーグの案
シーズン試合数交流戦数リーグ戦数主張材料

(現行)
143
(146)
18
(36)
125
(110)
日程面で余裕。
11月の国際試合に影響なし。
交流戦で悪化した一部セ球団の経営に寄与。

(現行)
140
(136)
30
(36)
110
(100)
パは交流戦36試合希望も妥協して歩み寄った。
日米、日韓野球よりシーズン優先すべき。
セ伊藤理事長(中日代表)
「セの中には『交流戦をやらなければいけないと決まっている訳じゃない』という意見もある。パがどれだけ、こちらにきてくれるかになるのでは。」
横浜田中常務
「パの案は日程的に無理。パ側も無理を分かっていたのではないか。2年間交流戦をやって結果は認めているが、観客動員が減って全体のパイが膨らんだとは思えない。セは営業の担当会議でも交流戦18試合がベストの判断です。」
ソフトバンク角田代表
「交流戦を半分にするというのは経営問題に大きくかかわってくる。日程など検討はするが、セ案の交流戦18試合は再考の余地はないと思っている。」
西武黒岩代表
「ちょっと収拾がつかないなあ。18試合を出されると、ハイ分かりましたとはいかない。交流戦を導入した経緯を考えれば、2年間、36試合でやったからもう18試合でいいだろうという問題ではない。選手のファンへのサービス精神もあるから。そこから生まれた話ですから。」
ロッテ瀬戸山代表
「ポストシーズンゲームという新しい商品をつくるんだから、それに時間をとられるのは仕方がないと思う。セは全てにパーフェクトにやろうとするが、ちょっと犠牲になるところは仕方がない。パは実行委員会までにオーナーと相談して、状況を持ち寄ろうということになりました。」

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交流戦、パが30試合の妥協案も平行線…12球団代表者会議[サンスポ]

ポストシーズンゲーム(PSG)導入を議論する、12球団代表者会議が4日、都内で開かれた。PSG日程確保のための現行36試合からの交流戦削減について、パは30試合案(全140試合)、セは18試合への半減(全143試合)を提案したが結論は出ず、次回23日に再度議論する。

パは来季の日本シリーズ終了を11月9日(金)にするなどの日程シミュレーションを出したが、セは「11月の国際試合日程が過密になる」「日本シリーズは現行通り週末に合わせるべき」などと反対。来季の日本シリーズは遅くとも11月4日(日)に終了することで合意され、結果的にパはさらに削減を迫られることになった。

パ側は「交流戦削減は球団の経営問題につながる」(日本ハム・小島オーナー代行)とし、各オーナーに最終的な判断を仰ぐことを決めた。

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交流戦減でセ、パは依然平行線[報知]

セ、パ両リーグによる来季の合同プレーオフ実施に向けた12球団代表者会議が4日、東京都内で行われ、争点となっている交流戦(36試合)の扱いで、パが6試合減の30試合とする妥協案を提案したが、セは半減の18試合を主張して平行線は変わらなかった。

パは交流戦30試合を含めた年間140試合制に加え、優勝チームもセに同調してレギュラーシーズン1位とする方針を説明。日本シリーズも含めたプレーオフ期間の日程の組み方も提示した。

しかし、セは日程面に加え、交流戦導入に伴うセ球団の経営悪化も考慮し、交流戦を18試合とする年間143試合制を主張。パが提示したプレーオフ期間の日程案も、日本シリーズが平日開幕の部分などに難色を示した。次回の協議は23日に行われる予定。

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セ側交流戦「18試合」で譲らず[デイリー]

セ・パ両リーグによる来季の合同プレーオフ実施を検討する12球団代表者会議が4日、東京都内で開かれたが、話し合いはまたも物別れに終わった。

争点となっている交流戦(現行36試合)の扱いで、パが6試合減の30試合の140試合制の妥協案を提案したが、セは交流戦を18試合に半減する143試合制を主張し、平行線をたどった。

パは、交流戦30試合を含めた年間140試合に加え、優勝チームもセに同調してレギュラーシーズン1位とする方針を説明。3月30日の同時開幕で日本シリーズを11月1日開幕とする来季日程案も示した。

しかし、セは「その日程では(その後に)アジアシリーズ、日韓シリーズと北京五輪予選をやるのは不可能」(巨人・清武代表)と、交流戦18試合制を譲らず、コミッショナー事務局も、国際試合開催上、日本シリーズ開幕は遅くとも10月27日と要望した。

パ側は会議終了後に対応を再協議。隔年開催の日韓、日米野球廃止案も視野に入れた。パは各オーナーの意見を聞いた上で最終方針を固める。次回の協議は23日に行われる予定。

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「マリーンズ・ミュージアム」が完成[朝日新聞・千葉]

昨季のプロ野球日本一になった千葉ロッテマリーンズの歴史をたどり、選手気分を味わえる体感型の「マリーンズ・ミュージアム」が、千葉市美浜区の千葉マリンスタジアムに完成した。

入り口付近で迎えるのは、昨季のリーグ戦、セ・パ交流戦、日本シリーズ、アジアシリーズの4冠達成を記念した「ヴィクトリーゾーン」。優勝トロフィーの複製や、地元ファンに紙吹雪で歓迎されるパレードの写真が飾られている。

「スタジアムゾーン」には球場と同じ人工芝が敷かれ、選手しか入れない打席やブルペン、ベンチ、ロッカールームが再現されている。昨季まで投手を運んでいた救援カーに乗ることもできる。壁には実際と同じ高さのゴム製のラバーフェンスが張られ、子供が体当たりして感触を確かめていた。

2階は球団誕生からの歴史をたどる「ホールオブフェイムゾーン」だ。

千葉ロッテは、49年に毎日オリオンズとして発足。大毎オリオンズ、東京オリオンズと名を変え、69年ロッテオリオンズになり、72年には金田正一氏が監督に就任。92年に本拠地を川崎市から千葉市に移し、千葉ロッテマリーンズとして再出発した。その変遷が写真で紹介され、ポスター、漫画、雑誌、お菓子のおまけなどで、プロ野球の人気ぶりや時代背景を知ることができる。

「千葉ロッテをもっと知ってもらい、地元の『球場』に愛着を持って欲しい」と、球団関係者は話す。ミュージアムは午前10時から午後5時(最終入場)まで。無料。休館日はホームページ(www.marines.co.jp/museum/)に掲載されている。

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